スピナーで愛用していたのは、まずはバス釣りギル釣りで学生時代にお世話になったおフランス製の「ブレットン」で、後ろに毛針を結びつけておいてギルでも釣れるようにしてた。バス釣りにスプーンやスピナーって意外に有効で、デカスプーンとか一時期流行ってたみたいだけど、普通の大きさのスプーンもスピナーもワームとかの遅い釣りにスレた魚も反射食いしてくる時もあって結構ボウズ逃れ的に使ってた。ブレットンは安くて良かった。大きさによっては回転(回り出し)が悪いのがあったけど、それさえ避ければ費用対効果的に最良。で、渓流で使ってたのが、これまたおフランスの名門メップスの「アグリア0」(2.5g)という小型スピナーで、ワシが東北時代渓流にハマっていたころ主流はスプーンで、それより昔の上流にスピナー投げて流れに負けないように巻いてくる釣り方は廃れつつあった。ただ、JOS師匠は他のルアーで釣れないときに切り札として、やっぱりこれもおフランス製ライオン印の「オリオンドール」の2gだったかの軽いのを使ってると聞いて手に入りやすいメップスで真似していた。軽いので表層をシュパーっと引いてきて食わせる感じ。メップスといえば開高先生も大好きで、「アグリア」の4#、5#をよく使われていて「これで何でも釣れる」と豪語していた。なので開高先生ファンとしては買わねばならないなと、バスプロショップスに発注したんだけど、届いてガックリで、フックに飾りでリスの毛とか鹿の毛とかのボンボンが付いてるんだけど、これがワシが購入した時代のは、毛先がバツンと切られている味も素っ気もない仕様で涙にくれるのであった。他のサイズでちゃんと自然な感じになってるヤツと比べてもらうと分かると思うけど超安っぽい。まあそれで釣果がどうこうって話じゃないにしてもだ。マスキー用のアグリアジャイアントキラーとかデカいのも持ってます。で、実釣ですごく戦闘能力高かったのが、スウェーデン製マイヤーの「パンサー」で大きさのわりに重くて飛距離が出るので、広い範囲を手早く探るのに好適でした。深いところも攻めやすい。カザフスタンでナマズ釣る餌のジェリフを釣りました。
というスピナーの世界、片っ端から買っていこうと思うとさすがに範囲が広くてどうにもならない。先ほどメップスのアグリア0は愛用していたと書いたけど、メップスで他にお世話になったのがあって、何かというと「メップスミノー」である。そう、あの軟質素材のお魚が付いたスピナー。あれスピナーにしては高価だったけど、なにげに釣れるルアーで高校生の頃にバス釣りとかに使ってたけど、ライギョとかも釣れた。別に動きもなんにもない、リアルなんだか不気味なんだか分からん魚型のブツがスピナーの後方に付いてるだけで、妙に釣れるように感じていた。で、ネットフリマとかを徘徊していたら、意外なメーカーもその手のを作ってたようで、色んなメーカーのが見受けられるし、値段もたいしたことないので、見つける度に買ってみたのがこの有様。ということで、ルアー図鑑うすしお味第85弾は、スピナーでも後ろにお魚が付いているタイプのでいってみます。 って、いうまずはこのタイプの嚆矢でありある種の完成形であるメップスミノーなんだけど、上の集合写真のように色んなタイプが作られていて、基本は「アグリア」にミノーが付いてるんだけど、サイズ違いも多いし「アグリアロング」、「ブラックフューリー」や「コメット」にミノーのパターンもあってコメットミノーとかの呼称もあったように記憶している。ワシが使ってたのは、多分それなりに後期のタイプだと思うんだけど、腹にもフックがある、ダブルフックとトリプルフックを組み合わせた複雑なリグを軟質樹脂のミノー部分に仕込んだタイプで、おそらく当初ミノーの後方にトリプルフックという仕様だったけど、「ミノー部分の頭の方から魚が食ってくるからハリ掛かり悪い」という釣り場からの声に応えて、この特殊なフックを考案し実装したんだろうと思う。で、メップス「アグリア」はじめいくつかのモデルの1,2,3番サイズはフック交換が出来る仕様になっていて、ミノーの部分はある程度柔らかい樹脂でできているので壊れたら普通のフックを付けても良いけど、”ミノー”だけでも売っていて交換可能だった。 このタイプでメップス以外で有名なのは、天下のABUの「ドロップフィッシュ」だろうか?うーん腹のフックが単にトリプルフックを軸にブッ刺しただけというやっつけ仕事なのがどうなのよ?って感じ。メップスミノーの成功を見て、うちも「ドロッペン」は売れてるし、まあやってみましょか?というノリだったのが見てとれるけど、デキの良さ完成度はメップスミノーに遅れをとってるように思う。まあこの手のを集めるなら1つぐらいあっても良いけど、2つは要らんな。 で、フランスでスピナーといえば、メップスとブレットン、オリオンドールと並んで四天王の一角を担うルブレックスを忘れてはいけない。同社の「セルタ」はスピナーとして完成度はおそらく最高ではなかろうか?大森コメット使いのアユ君がセルタ推しだった。軽く回転の良いブレード、軸が本体と固定されていなくて回転するヨリモドシのような構造で糸ヨレ軽減。フックは針金で止めていて同じような太さの針金が用意できれば交換も容易。なので写真の”セルタミノー?”がこういう仕様で売られていたのか、それともセルタ買って、メップスとかの”ミノー”単品を組み合わせたのか、いまいち分からない。でもあったんだろうとは思う。まあ、スピナーにヨリモドシは実釣でヨリモドシ機能付きのスナップを愛用してた釣り人として思うには、あんまり機能しなくてどのみちラインは縒れがち。今時のスピナーって、ベアリング入りのヨリモドシ付いててボディーも下方重心で回転しにくくなってるようだけど、まあ多分グルグル回るんだろうと思ってるけどどうなんだろう。下方重心化で回転しないならヨリモドシは蛇足だし、回るって前提でヨリモドシ付いてるならおそらく気休め程度と推察する。下の写真のヨリモドシ機能付きスナップはそういう機能のあるブツの中では最も小型軽量で渓流ではずっと使ってたけど今売ってるのだろうか?ちなみにスピナーは前述したメップス「アグリア0」。 メップス、セルタとおフランススピナー四天王の2つまで紹介したけど、残念ながらブレットンは今のところこのタイプを作ってたのが確認できていない。なんせワシもバラクーダ社製のハゼをくっつけた”ブレットンミノー”をでっち上げてたくらいで、売ってた記憶はない。ありましたよって情報お持ちの方がおられたらタレコミよろしくです。ただ残りの一角オリオンドールは確保しました。フック交換が容易にはできないタイプなので、これはまず元からの仕様と見て良いでしょう。ミノー部分はメップス同様のダブルがお腹で尻尾にトリプル。ライオン印が格好いい。まあ、軟質樹脂製のミノーが格好いいかというと微妙だけど、でもこの時代の欧州ルアーには、今時のなんかそれっぽい”リアル”な見た目のどうでも良いルアーにはまったく備わってない格好良さがある。まあ当時もどうでも良いパチモノ、駄作がわんさとあって、今まで価値ありとされて淘汰をくぐり抜けて残っているブツが格好いいって話で、今時のルアーでもゴミの山の中から宝物を見つけることは可能だとは知ってるつもりではあるけどね。 で、そんなわけで当然出てくるのがパチモノのたぐいで、あからさまに”MEPP’S”の刻印のあるミノーが付いてるのは、実はミノーだけ提供受けてたオリジナルの仕様なのかわからんってのはあるけど、ポ-ルバニヤン?のウェイトフォワードスピナーはハリ交換できそうだから、後付けだろうな。ドロップフィッシュのパチモノはどこ製かもわからんけど(Sangoルアー?)、緑のミノーがわりと良い味出してる。 探し始めて意外に多く出てきて、どうも日本でも実績があったんだろうなと思うのが、北欧勢フィンランドはクサモ「リッパフィッシュ」。立派な性能なんだろう。この、重さが増えると玉が増えていく方式は重量変わっても真鍮玉の成形方法変えずにいけて合理的でリッパ。ミノーの方は北欧はこの方式なのかドロップフィッシュ方式で腹にトリプルフック追加。一個はなぜかイタリア製のメップス方式のミノーが付いている。玉の多い大型は重量もあってブレードが細いウィローブレードなのもあって太い流れの底を狙うのには好適に思う。売り主さんはイトウで実績有りと書いておられてなるほどなと納得した。クサモはスプーンの「レトケ」ぐらいしか知らんかったけど、スピナーの「リッパ」はなかなかやりそうで、北欧の金物は侮りがたしだな。立派。 で、イタリアンスピナーの雄、元祖インラインスピナーの「パンサーマーチン」でも作ってたみたいで出てきた。インラインスピナーはブレードの回転の立ち上がりが早いとかなんとかいわれているけど、使ったことないのでワシャ知らん。ただ、「バラクーダ」ルアーとか、軟質樹脂製のブツの製造には強い印象のあるイタリア、探せばもっとパチ臭いブツが出てくるかもしれん。ネッツとかモスカとかスピナー作ってるマイナーメーカーもあったので、掘れば出てきそうな気配はあるけど、まあ深掘りはしまい。 で、スピナーは欧州勢の独擅場かと思いきや、まあアメリカも作ってるよねって話で、これがまたクソB級臭いしろものでリノスキー「ソニックスイングミノー0」。これもインラインタイプ。リノスキーって知ってます?図鑑からとってきたような絵をルアーに印刷したがるメーカーで、そういうスプーンとかが中古釣具屋でたたき売られてるのとか見たことあるかもですが、そのメーカーです。ニッチな需要があるのか、というかニッチな分野を攻めて生き残る社風なのか、パンフィッシュサイズのが確保できました。まあ、国内じゃ需要ないよねって話ですが、ワシのような病人の元にはやってくるのです。って感じで、だいたい今回症状が出て蒐集したブツを紹介したんだけど、この括りに入れて良いか迷うのが、堅いミノーがスピナーの後ろに付いているタイプで、まあほぼラパラとブルーフォックスのフィンランド出身ラパラ社傘下ブランドのコラボルアー「ヴィブラックスミノ-」のことなんだけど、これ、実はよく釣れますと紹介している人が複数いて、どうも”やるルアー”らしい。追随したのがバグリー「プリズムフィッシュ」ぐらいでもあり(スミス製のもあるのか?)、知る人ぞ知る感じになってるけど、ラパラからはさらに写真上のように小さい小魚(シンカーの役割してる)追ってる版とかも展開していて、意外に使えるのかもしれん。ワシが使うとしたらこのタイプだろうって気もする。なぜなら、軟質樹脂製のミノーが付いてるタイプは、フックが軟質樹脂の中にあるので塩抜きがしにくく、塩気のある水で使うとハリがすぐ錆びるのが目に見えているので使いにくい。ちなみに今時のスピナーにはありがちだけど、後方が魚ぽい形でも金属製なら通常のスピナーだとワシャ整理している。
スピナーの後ろにミノーが付いている、あるいはミノーの鼻先にスピナーを付けた。というルアーが各種作られてきたのは、それが効く状況があるからだろうと思うので、使ってみたら良い思いできるのかもしれないし、そうでもないのかもしれない。まあ縦に並べたスピナーベイトと考えれば、釣れて当たり前か?今時は使う人も少ないだろうから意外と効きそうにも思うところである。
久しぶりに、メップスの4番、5番とか蔵から出したので、開高先生がバスロッドでメップス投げてギンザケとか釣ったシーンの載ってる「オーパ、オーパ!!アラスカ至篇」をペラペラとめくって、該当する写真の「旅は成就した。円は閉じた。」に痺れた。こんな台詞が吐ける旅を自分はしたことがあるか?と自らに問うてみると、2度目のクリスマス島遠征はそれに値するのではないかと思い、悪くない釣り人生を送ってきているなと安心した。それにしても、この高橋昇先生の写真!そら若い頃のワシ、バスプロでアグリアの赤白注文したのも納得なのであった。












実際にスピナー海で使ってみると色々なサカナ、とくにキビレに良い感じでシーバスも夏場に一匹釣れました。
返信削除まだスミスの魚ボディの重いのしか出してないけど今後が期待出来ます。
壊れないですしただ巻くだけで良い感じです。
ラパラとスピナーのコンビのアレ、私も猛烈に欲しくなりましたw
効かない筈はないですね
ただしスピニングタックルだと糸撚れ起こすまでの時間制限がありますので重いの選んでベイトキャスティングリールで使う方が便利です。
撚れようがやりたい放題です。