2026年5月16日土曜日

さがし物はなんですか

 上の二本のインビンシブルが26センチとデカすぎて縮尺狂ってしまってるけど、この二本は首都圏に住んでたときにサ○スイで売ってるのを目にしていたけど、5千円以上してたので、使いどころないし欲しいけど買わなかったのを、ニールズマスターで検索掛けてて出てきたので、思わず手が出てしまった。探してたっていうのとはちょっと違うかもで、下半分のショボいルアー達が今回の主役です。ということで、ルアー図鑑うすしお味87弾はニールズマスターとベーテの関係と、ヨーズリ「トップ90」あたりでいってみます。とりあえずあれだ、一回欲しいと思ってしまったものは結局買うことになりがちなので、四の五の言わずに欲しければ買っておけってのがデカブツ手に入れての教訓かな。良い子は真似しないように。マニア達は後に続け。

 で、まずはニールズマスターで検索掛けて探していたブツの一つがこの箱入りの「ベーテミノー」である。箱にはフィンランディアと記載されているけど、中に入っているミノーは、コータックが輸入元だったことろのフィンランディアと同じように見えるけど、リップに「BETE」をかたどったロゴマークがある。ニールズマスターで検索掛けてたのは、実弾としての「インビンシブルDR8」の補充とかのためもあったけど、読者さんからの問い合わせで、どうもベーテミノーと呼ばれるフィンランディアのような形のミノーが存在するというのを知って、BETEで検索もしつつ、ニールズマスターで出てくる可能性も高いだろうと張っていて、予想どおりに出てきたので、ちょいお値段高目だったけど欲しいので購入。以前にも書いたけど、もともとニールズマスターのフィンランディアは、ラパラのオリジナルフローティングみたいな、標準的な形状のフローティングミノーだった。それが、なんで「スタルワート」っていう下あごキール形状が共通のミノーがあるのに、下あごにキールを出っ張らせたのか?不思議に思っていた。ちなみにスタルワートの下あごにはオモリが仕込まれているようで、その重量で頭を下にして逆立ち浮きする個性的なミノーである。

黒金がベーテミノー、赤金がフィンランディア
 フィンランディアの下あごキールの謎が、どうもベーテミノーとの関係から見えてくるように思う。BETEというスウェーデンのルアーメーカーはバスマンとかよりはトラウトフィッシャーのほうが馴染みがあるだろう。北欧らしくスプーンが有名なメーカーで「ヤムトランド」「ウトー」あたりが代表的なルアーだと思う。で、そのロゴマークがリップに入ったフィンランディアそっくりなミノーがあると知って、たしかニールズマスターの公式WEBサイトみたときに、BETEのスプーンとかニールズマスター扱いで売ってたよなと思いだして確認してみると、昔からのスプーンが何種類かと、実に魅力的な魚ボディーのスピナー「ロト」がBETEブランドで作られている。「ベテは、スウェーデンのティスクリンド家で誕生しました。ティスクリンド家は、代々釣りの伝統を受け継いできた家系です。」「今日でも、フィンランドで製造されるベーテのスプーンは、伝統的な道具と厳選された素材(銅、真鍮、洋白)を用いて作られています。」とのこと。フィンランドの名門ラパラは米国企業っぽくなってストームやらブルーフォックスやらルーハージェンセンやら統合してるけど、地元密着企業と思ってたニールズマスターもお隣スウェーデンの金物ルアーメーカーを吸収していたようである(ワシの記憶が正しければ「フィンマグ」のヘイモ社も吸収してたかも)。で、おそらくベーテミノーはニールズマスターに吸収される直前までベーテ社から出てたのを、吸収したときに在庫してた分を、「フィンランディア」ってことで売っちまえってニールズマスター社の箱に詰めて売ったのでは?というのが、1つめの推理。その場合、型とかを引き継いでリップだけ形状変えて後に「フィンランディア」として我々に馴染みのあるコータック扱いのものになったのだと考えられる。ただ、その場合に問題になるのが、今回手に入れたフィンランディアの箱に入ってるベーテミノー、名前はまあ「フィンランディアなんです!」って言ったモン勝ちで問題ないにしても、キッチリ”メイドインフィンランド”って箱書きがあるのは、スウェーデンで作ってたとしたらまずい気がする。で2つめの推理が、ベーテミノーはもともとBETE社が木製ミノーの製作はお手のもの、キールの出っ張った複雑な形状でもドンとこいのニールズマスター社に発注掛けて作らせていたOEM(相手先ブランド名製造)品だったのではないか?というもので、その場合ニールズマスター社はベーテミノー作りつつ、リップ変えて自社版としてフィンランディアも売ってたってのもありそうな気がする。いずれにせよ金物得意なルアーメーカーがいきなり自社で木製ミノー作るかっていうとハードル高いと思うので、ニールズマスター社によるOEMっていうのはありそうな話ではないだろうか。なんにせよニールズマスターの「フィンランディア」ということで箱に入れて売られていたベーテミノーが存在するっていうのは、そのへんを推理するのに大きなヒントになるもので、ちょっと張り込んで買った甲斐があったというモノである。元々がBETE社のミノーとして産まれたので、ニールズマスター社のスタルワートとのキャラかぶりは気にしなくて良かったんだろう。逆にラパラやニールズマスターがあるのにあとから木製ミノーを出そうと思ったら多少キャラ付けしなきゃならず「下あごでもだしておくか」という特徴をもたせたんではないだろうか?そのへんフィンランド本国のニールズマスター沼の住人とかのネットへの書き込みとか検索したら分かるのだろうか?自動翻訳がある程度使える水準になってきてるので暇があったら調べてみたいところ。

 で、もういっちょのヨーズリ「TOP90」。これは我が国のルアーだから我が国のヨーヅリ沼の住人であるワシがある程度語れなければウソで、っていうかDab氏が”B列伝”で紹介済みで、今さらワシが書くこともないって話かもで、同期の「トップ45」が頭を下にして尻の方にラインを結ぶという、”変態ルアーメーカーヨーズリ”の実力を遺憾なく発揮している異端ぶりなのに対して、トップ90は普通の立て浮子系ペンシルで実に地味。地味すぎてあんまり人気がなくてなかなか中古市場に出てこないのはDab氏もご指摘のとおり。なんだけど、名称不明かなんかで引っかかってきたのを目ざとく見つけてゲットしておきました。上の写真の上のブツがそれです。で、その下の写真のが以前紹介した謎のヨーズリ製ペンシルで、立て浮き系で顎のところにラインアイがあるという特異な設計なんだけど、たまたま今回入手したトップ90と同じアユカラーで、色の処理や鱗やヒレの描き方のクセがまったく一緒で、ラインアイの位置が違うので顔は若干違うけどヨーヅリ製なのは間違いないという思いを強めたところ。でも、コイツの名前は分からん。っていうなかで、この謎ペンシルと形状一緒でラインアイが尻にあるフックの付け方をした写真一番下のブツが出てきて、やっぱりこの形状でその上に写ってるトップ45と同様に頭を下にして浮くペンシルがあったというか、トップ45のサイズ違い大きい版があったのかなと入手してみたら、コイツも普通に頭を上にして浮きやがって、謎ペンシルの色違いでしかないと判明して一旦ちょっとガッカリ。ただ、売りに出した人もフックをこの位置に付けたくなるぐらいに、トップ45と醸し出す雰囲気が似てるし、なんか大きい版のトップ45があったようなおぼろげな記憶もあるんだけど、そんなことばかり考えているのでニセの記憶が芽生え始めているのかもしれずどうにもすっきりしない。あと、このフック位置にしてあるもう一つの可能性として、沈んでる尻にラインを結んでアクションさせるという変態ペンシルだったというのも思いついてしまい、ヨーズリならやりかねんと思うだけに、思考が混沌の沼に沈んでいくのである。
 って、書いてからネットで検索していて驚愕の事実というか”謎は全て解けた!”という事態に進展した。関係者を集めてくれたまえ。実は・・・
 トップ45は、頭を下にして浮きません。頭を上にして浮いて、尻の方の沈んだラインアイを引っ張るとモタクサと変な動きをするルアーです。
 なんと後者の可能性が正解で、学生時代に鮎迷人が使ってたシーンが頭に残ってるんだけど、そのシーンが頭を下にして浮くという”ニセの記憶”にすり替わっていて、ネットでラインアイ側が沈むと目にして、まさかと信じられない思いと困惑を胸にトップ45をバケツで浮かせてみたら頭が上です。まったくもって人の記憶なんてアテにならんなとあらためて思わされたしだいである。そこまで分かれば後は簡単で、謎のペンシルはやっぱり尻がラインアイで正解で、その名も「トップ45Ⅱ」というらしく、トップ45の大きい版があったような記憶は間違ってなかった。さすがヨーズリ、ラインアイを沈んだ尻にもってくるような奇天烈ルアーの”Ⅱ”を世に出しているとは改めて恐れいったしだいである。

 ニールズマスターもヨーズリも超実戦的な釣る力の強いルアーを世に送り出しつつ、なんか謎のルアーも出してたりする歴史と実力のあるメーカーで、これからも沼に潜れるだけ潜ってみたいようなみたくないような、そんな感じです。

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