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2025年5月20日火曜日

<重要>サンライン「クイン★スター」とサンヨーナイロン「エクストラV-500」には生分解性がありまーす

 水中等の自然環境中で、細菌など微生物の働きで分解される、いわゆる”生分解性”のあるナイロンラインについて、ワシはサイトを立ち上げた当初から推しまくっていて、っていうか、生分解性のショックリーダーを世に広めるのが大きな目的の一つでサイトを立ち上げたと言っていいぐらいである。あつかえもせん細糸を絡ませて釣り場に捨てていく弩級の輩どもは論外として、普通に釣り場にゴミを出さないように心がけている釣り人でも、どうしても根がかりしたり、魚に切られたりして環境中にラインを放出してしまうことは想定される。それがラインに生分解性があったらだいぶマシな結果になる。時間の経過で劣化してボロボロになってもマイクロプラスチックとして百年単位で環境中に残ってしまうといわれている生分解性のない素材でできたラインと比較して、速やかに生物たちの力を借りて分解されて環境中から排除されるのなら、 環境に与える影響は小さくてすむだろうことは確かだろう。

 この問題には、釣り用のナイロンラインの製造元である日本の各メーカーでも結構真面目に取り組んでいて、以前も紹介したけど元祖の東レ「フィールドメイト」も初代は性能的にいまいちで受け入れられなかったのを再度2010年代に改良版を出しているし、バリバスのモーリス「RTE」も第2世代まで開発して頑張ったし、ラインの国内工場持ってるデュエルも作ってたし、ダイワも石鯛の捨てオモリ用で売っていた。でも全部廃盤になってしまった。少なくともショックリーダーとして使用する分には、引っ張り強度、耐摩耗性共に足りなければより太いのを使えば良いだけで、多少太くて伸びがあるのは技術でカバーして使いこなすのが釣り人の”腕前”ってもんだろうと思うけど、日本の釣り人の多くが、釣り糸は単純に細くて引っ張り強度が強いのが良いぐらいの評価基準しか持っていなくて、そうじゃなければ変にマニアックに低伸度で感度が良いとかをありがたがる。これまで何度も書いてきたけどアホでしかない。だから「生分解性ショックリーダー」という魚釣るための性能的には及第点ぐらいのショボいものであっても、一番大事な釣り場に魚が沢山いることに効いてくる”環境性能”的に優れていることを正しく評価することができなかった。マヌケでお粗末で腹立たしくワシも釣り人の一人として恥ずかしいかぎりである。ラインにナニが必要かは自分がやる釣りに応じて、それぞれ適切なものや好みのモノがあるだろうけど、一般的にそこいらでシーバス釣ったり海の小もの釣りしたり川魚釣ったりでは、引っ張り強度なんて今時のナイロンラインなら十分だし、結びやすさやらトラブルの少なさ扱いやすさやらで、そこそこの太さのあるナイロンラインで、根ズレやら歯の対策にフロロのリーダーでも接続しとけば事足りる。細いPEやらエステルやらなんやら、飛距離だ感度だ小うるさいこだわりで選ぶ釣り人のどれだけが、それらの細糸の利点を引き出せているのかはなはだ疑わしい。何度でも書くけど飛距離なんて魚に接近する方法いくらでもあるので多少の差はカバーできるし、遠投してる多くの釣り人はなんにも魚が居ないところを引っ張ってる時間が長くなってるだけだったりする。ちゃんと食ってくるゾーンが分かっててそこに届かせるために投げてるか?そして感度が良いラインの向こうでは魚が感度良く釣り人の動きを感じているだろう。感度が悪くて魚が違和感覚えにくい道具立てで、分かりにくいアタリをとれるようになると「ショートバイトが多くてスレてる」とか聞いた風な言い訳をしなくてすむようになる。

 で、環境性能的に優れている生分解性のラインを釣り人の要望に応えられるぐらいに高性能化するには、まだ何段階か必要で、ラインメーカーさんの頑張りを期待するしかないと思っていたら、思わぬ方向から解決策の大きな突破口が見つかった。

 「これまで分解しないとされていた市販の釣り糸が海洋で生分解することを発見」というどうゆうことやねん???と驚愕するネットニュースが5月15日ぐらいに流れてきた。

 ワシそういう話題しか記事読まないから、ヤフー様がお勧めしてきてくれたってだけで、一般の人の目にはついてないかもなので、興味のある人はネタ元の東京大学の記者発表にリンク張ったのでご一読いただきたい。ネットの記事では、東大中心とした研究グループによる報告で、市販されているナイロン釣り糸の中に生分解性があるものが認められて、ナイロンは環境中で生分解されないとされていたこれまでの常識を覆す発見であると紹介されていた。ワシ的に衝撃的な内容だった。

 生分解性があるナイロンライン、釣具屋で以前から普通に買えていたみたいです。

 分解されるってことは劣化が早いってことでもあり、メーカー側は公表されたくない事実かもだけど、市販品のレベルの強度を新品時持っていて生分解性のナイロンラインなんて、夢の釣り糸だろそれはって話で、メーカー側は堂々と”生分解性”を謳って売って欲しいし、釣り人も釣り業界も少しでも環境負荷が減るようにそういうラインを使う方向に行かねば嘘だろうと思う。ナイロンラインを劣化するまで使い続けるような弩級の素人のドアホどもの意見は無視するべきである。もちろん生分解性があるからといって釣り場に捨てて良いわけじゃないけど、それでも釣り場環境の保全に貢献するのは間違いなさそうに思う。遊びの釣りだけじゃなくて記者発表でも触れられているように漁業にも大きく貢献する発見だろう。具体的な銘柄がなんだったのか?も知りたいし、どういう細菌とかが分解しているのか、銘柄によって違いが出るのはどういう仕組みか、もしかして昔はナイロン系とかのプラ素材を分解する生物ってほとんど居なかったけど、環境中にプラゴミがあふれたことによってプラ素材を食う生物が増えてるとかもあるのか?とか研究の続報も知りたいし、現状の研究結果もネットの紹介記事だけでは断片的でよく分からんので、東大の記者発表検索してちょっとお勉強してみた。

 銘柄はすぐに判明。お題に書いてしまってるけどサンライン「クインスター」とサンヨーナイロン「エクストラV-500」の2銘柄で顕著で、実験には色つきのを使ってたけど、キモになるのは引用すると「ナイロン6とナイロン6,6の共重合体(2種類以上の異なる単量体(モノマー)が結合してできた高分子(ポリマー))の釣り糸の中で、共重合体の比率がある範囲に入る市販の釣り糸が、海洋中で生分解性ポリマーの標準物質であるセルロースと同程度の生分解性を示すことを世界で初めて明らかにしました。」ということらしく、ストレーンのデュポン社のカローザス博士が開発した最初のナイロンであるナイロン6,6と東レとかが開発したナイロン6を混ぜた塩梅によって生分解性の違いとかが生じているようだ。2銘柄に関しては生分解性素材の代表的なセルロース(木とか紙とかもセルロース)と同じぐらいの生分解性があって、クインスターだと海底で3ヶ月で強度は20%まで劣化するとか。あと東レ「銀鱗」も先にあげた2銘柄ほどではないけど生分解性があるとのこと。

 クインスターってJ州屋とかで売ってる代表的なボビン巻きナイロンラインじゃん。っていうかワシ50LBのショックリーダーとして愛用してる。ちょっとごわついた感じの堅めのナイロンって印象で、ややフロロ寄りのナイロンと思ってなんの問題もなく使ってたけど、生分解性があるって認識なかったから、リーダーとして組んでスプールに巻きっぱなしで保管してるヤツとか劣化して強度低下してしまってるかもだから要注意だな。

 とりあえず根魚クランクに使ってる先っちょのハリスはフロロの8号だったけど、根掛かりやら切られることは極力避ける方針で生分解性はイランかもだけど、念のため手元にあった50ポンド12号を早速導入。さらにシーバス用に4号、アジのハリス用に一番細い0.6号も購入。さっき書いたようにやや堅めの印象でワシの好み的には道糸にはどうかな?と思うけど、色も道糸向きの黄色とかもあるし、ハリスで使ってみていけそうなら導入したい。この際好みだなんだは無視すべきか?少なくともハリスでクインスターの商品ラインナップに適切な太さがある分は、どうしてもシーガーのフロロカーボンハリスに頼りたいって場合を除いて全部クインスターにしていこうと思っている。過去の生分解性ナイロンリーダーは伸びまくりでさすがに道糸には使いにくそうだったけど、クインスターとか普通に道糸に使われてる糸だろうし、好みは別として使って使えないことはなさげで、生分解性ナイロンの釣り糸としての性能は、”リーダーとしてはなんとか使いどころがある”って程度から、いきなり飛躍して”道糸でも普通に使えまっせ”ってレベルに革命的に向上したと言えるるだろう。

 ただ不思議なのは、なんでナイロン6にもナイロン6,6にも生分解性なんてないのに、その共重合体には生分解性があるのかっていう仕組みとか、いったいどんな細菌とかが分解しているのかとかとか、そのへんはまだ分かってないようなので、引き続きの研究と報告に期待したい。

 なんというか、分かってしまえば「もうできてるじゃん」っていう話だけど、典型的な”コロンブスの卵”で、最初に見つけたその着眼点、分析力が素晴らしいと手放しで賞賛したい。さすがは日本の最高学府”東京大学”って他も参加してるにしても思ったところ。また通常ならこういうの「プレスリリース」って横文字使いたがるところだけど「記者発表」って漢字表記なのが頭良さげ。まあ実際頭いい人が入る大学だろうから当然か。横文字やらローマ字略称やらでさも己が賢そうに見えるように粉飾してるドアホどもは、頭が良いから分かりやすい言葉を選ぶことができるってのを肝に銘じよ。

 クインスターとかの安いボビン巻きナイロンラインの性能を馬鹿にして「オレ様はそんな低レベルな道具は使わない」とか言っちゃうような弩級のバカは釣りなどやめてしまえ。クインスターやらが生分解性という環境性能で再評価されるようになったら、そりゃ各社、1から生分解性ナイロン開発するのに比べたら、条件に合致させて高性能化するのは、現状で既に釣り糸として売り物レベルの性能があるのでわけないはずである。今、クインスターなりエクストラVなりを買って、その開発を後押ししてやらねば、ただでさえ釣り糸のゴミは文字通り収拾つかないぐらいの”日本の釣り場の現実”があるので、こんなチャンスを見逃すようなマヌケに釣れる魚などろくにいないのは明白。なので、とっとと釣り具を中古屋にでも売ってしまって撤退しておけと自称達人でカリスマのワシャ親切にも助言してやるのじゃ。

 今後は生分解性のナイロンラインを使いこなせなければ、時代遅れのヘッタクソということになるだろう。


<注>いつも週末に記事あげてますが、今回はネタの重要性に鑑み、なるべく当ブログのトップに出る期間を長くして多くの人に伝わるように早出ししています。なので今週末24日(土)に更新は無しの予定です。あしからずご了承ください。また、このクソ重要なネタに触れないような雑誌、映像番組等の釣りメディアがあれば、およそ役に立つような情報など期待できないので切った方が良い釣りに繋がるかと存じます。※追加、「つり人」ではきちんと取材してとりあげてくれたようでオンラインでも記事が読めます。エラい。

2020年1月11日土曜日

おつゆタップリ対策


 ガルプの汁は臭い!!

 ワームは生分解性のモノしか使わないことに決めている。
 プラグなら最悪根掛かりでなくしたとしても、海底に幾ばくかのプラゴミが増えて長期的には砕けて削れてマイクロプラスチックとして環境中に放出されるという、現代人なら誰でも手を染めている悪行にしかならない。それを回避する手段は金属製や漆塗りの木製ルアーを使うしかなく、ラインも生分解性素材のモノを使わねばならず、生分解性ラインがほとんど売られていない現状では非常に心苦しいけどなるべく根掛かりをさけて悪事と知りつつそれらを使うことにしている。非難されれば受け入れざるを得ない。
 生分解性ラインが”ほとんど”売られていないと書いたのは、石鯛釣りとかで根がかったときにオモリだけ切れるようにしてその時に海中に残す”捨て糸”用に現在でもダイワから生分解ラインが出ているのと、フライのシルクラインやら何だったら裁縫用の綿の糸でも釣りはできなくもないからそう書いたけど、申し訳ないけどナイロンラインを使わせてもらってる。何百年単位で自然環境に負荷を生じさせるそういった合成樹脂を使うのが許される行為なのか、本当はダメなんじゃないか?と疑問は抱きつつも使っていて忸怩たる思いがあるってのは正直なところ。
 生分解性のショックリーダーが生産され続けていれば”切れない”PEラインと組み合わせてかなり罪の軽いラインシステムが組めていたのに、今現在陸っぱりのルアーで使うような太さの生分解性ラインは市場になく悔しい思いがある。もし日本で生分解性ラインの使用が常識となってその性能も向上していけば、世界中の釣り人から”日本の釣り”が尊敬され賞賛を得ることができたのにと残念でならない。東レ、モーリス、デュエルとメーカー側は頑張って製品開発してくれてたけど、結局日本の釣り人にはそれを使いこなすだけの意識と技量がなかったということである。ルアーの釣りにおけるリーダーに関しては太くしていけば多少性能が落ちるのぐらい何とかできることを理解できないヘッタクソどものせいであると書いておく。

 でもってワーム、いわゆるプラスチックワームは根掛かりでなくすとゴミになるだけでなく、流れや波でウニョウニョと魚を誘い続けて食われてしまい、あげく消化できず腸管に詰まって魚を死に追いやるという”ゴーストフィッシング”を引き起こしてしまうので、環境中に放出されるプラスチックという長期的にどう影響が出るか漠然と不安という程度ではなく短期的に魚を殺す可能性が高いと認識している。富士五湖方面とかプラスチックワームを使用禁止にしたけど、まったくもって正しい選択だったんだろうと思う。
 ワームに関しては幸いなことにバークレイとマルキュウから生分解性のものが出ていて定番商品として入手可能なのでそれを使えば良いと思っている。
 それでも水中に残してしまえば、食品の安全基準とか無視してるだろう防腐剤とかつかってそうなモノを魚が食ってしまうというのが良いわけはないので、根掛かりゼロのワームの釣りを目指さねばと思っているけど、生分解性のガルプとか封を切ってしばらく油断して放置しておくとカビが生えて腐ってやがったりして、確実に分解される代物だと分かってちょっとは安心できる。

 カビ生えないようにするにはパッケージ開けたら防腐剤とか入っているであろう”ガルプ汁”とかの漬け汁に漬け込んでおくのがたぶん”公式”で、ワシもながらく液漏れしにくい薬品用ボトルを東急ハンズで買ってきて漬け込んできた。10年物は汁が茶色く濁ってきて古酒の風合いがでてきて大丈夫かコレ?って感じだけど、一番古い時代のはボロボロに崩れて腐ってるっぽいけど、ここ5年ぐらいの製品は問題なく使える状態に保てている。逆にマルキュウからは生産量管理失敗したっポイ古いヤツが”熟成”とかいって売られてて商売上手だなと感心した。

 しかし冒頭で嘆いたようにガルプの汁は臭い。保存ビンから出し入れする際にも汁がワームからほとばしってしまって辺りが臭くなるし、ジップロックとかに入れて持っていっても釣り場で出し入れする際には手に汁が付くので、袋の外や入れてるバックにも汁が付いて帰ってからもそこはかとなくイカ臭い。
 ワームに味も臭いもイランのと違うかと疑ってて、別にソイ釣るのにエコギアじゃなくてゲーリージャンボグラブでも遜色なく釣れたので、あの臭さは主に釣り人を釣るための臭いだと思ってたけど、先日獣毛素材のフェザージグで釣れなかったアカカマスがトレーラーにガルプのオナガウジを装着したら食ってくるようになって、食いが良くなったのかあるいは吐くまでの時間が長くなってアタリが明確に出始めたのか真相は良く分からんけどなんか効果があるのかも知れない。あなどれんぜガルプ汁。

 とはいえ臭いのはご勘弁なので対策考えた。とりあえず汁があちこちに付着するから臭ってくるわけで、汁さえ切ってしまえばそれほど被害は拡大せず最小限に留まるのではないか、ということでその日の釣りに使う分くらいを取り出してジップロックにキッチンシートを敷いてその上にガルプたちを並べて汁気をシートに吸わせて持ち運ぶようにした。
 これはかなり効果があって、ずいぶん改善したので当面コレで行こうと思う。何度か使うとシートが汁を吸って濡れてきて汁を切る効果が薄れてくるのでそうなったらシートを交換する。

 コレで結構いけるんだけど、毎回ガルプ使い切るわけじゃないので、残ったのをそのまま入れておいたりすると、たぶんそのうちカビが生えてえらいことになる。
 カビが生えてエラいことになるのは封を切ったガルプ全般がそうで、コレまではいちいちしばらく使わない時は漬け汁に漬けてきたんだけど、画期的な方法を見つけたのでご紹介したい。ひょっとしたら有名な方法なのかもしれないけどワシ自分で試して見つけたので知ってる人はご勘弁を。

 ずばり、冷凍庫保管である。
 ジップロックに移し替えた使用分も、封切った分もまとめて大きなジップロックに入れて冷凍庫にぶち込んでおけば腐らないんである。
 ガルプの素材は火で炙っても若干溶けるだけで酢酸ビニルとかのような熱可塑性のある素材じゃなくて、高分子化合物とか言ってるけどたぶん熱で溶けないコンニャクマンナン系とかの食品系だろうと思うので、一回凍らせたら解凍時に凍みコンニャク的にスカスカになるんじゃないかと危惧したけど全くの杞憂で、何度も冷凍解凍を繰り返しても変化があるように感じられない。
 これでガルプの管理が超楽になった。まだやってない人はお試し下さい。
 冷凍庫で保管は、低温下では化学反応も微生物の活動も抑えられるということが実感として分かってくると何にでも応用ができる気がしてくる。当然食品とかでは氷の結晶が繊維を切って食感が変わるとかがあるように冷凍解凍を経ることで生じる変化もあり得るので万能とはいかないんだろうけど、干物とアミコマセの冷凍保存以外にも結構使える頼りになる家電である。


 ついでに、ワーム関係の小ネタを2つほど。
 ガルプは釣果は安定しているけど品質は不安定なのが汁が臭いのと並ぶ欠点。思いっきり曲がってるのとかあって、店頭で買うのなら曲がってるのが入ってないのを選べるけど、通販ではそうもいかず開けてガックリというのがあり得る。
 なんか方法ないのかと、火で炙ってみたりしたけど上手くいかなかったのでググってみたら、ちょうど良い太さの筒とかに真っ直ぐにして入れてガルプ汁に漬け込んで放置である程度直るそうである。
 要するに生産時は真っ直ぐだったはずでその後パッケージされる時に曲がった形で入れられてその型がついてしまっているということらしいので、真っ直ぐにカタを填め直して気長に放置して元に戻るのを待つということらしい。
 ちょうど良い筒がなかったので細いステンレス針金を巻き付けて真っ直ぐにしてから汁の入ったボトルにぶち込んでおいた。どのくらい放置しておけば良いのか知らんけど来期には直ってるんじゃなかろうかと期待している。

 もいっちょは小型のジグヘッド。
 小型ワームを刺す軽いジグヘッドは”鳥の口に入る大きさのオモリには鉛を使わない”というのも基本方針にしているので、フジワラの「ヌエボ」シリーズのスズ製ガン玉とマルトのジグフックで自作?している。ペンチでか締めて隙間に瞬間接着剤流し込んで固めてるだけなので自作ってほどじゃないけど。
 マルトのジグフック、100本入りで1000円ぐらいとお安くて、重さも自由に作れるのでなかなかに良い塩梅。
 これ、防錆性がよくて軽いオモリでもハリ先を上にした姿勢で安定しやすいのでフライフックとしても使いでがあるそうな。ワシもクレイジーチャーリーっぽいフライを試しに巻いてみたけどちゃんと釣れた。

 てな感じで、根魚とかカマスやるのに久しぶりにワームを使った釣りに取り組んでて、釣りの技術なんて今更新しいことがそうそうあるとは思えないんだけど、釣りを快適に気分良く行うための工夫ってまだまだあると思うので、そのへんも含めて楽しんでいる。

2024年12月14日土曜日

ダイソーでこのルアーを買え!(命令)

  ネット上で「ダイソーのルアーが安いのに釣れる」とかいう記事のタイトルを目にするだけで、アホかとしらけていた。そんなもん今時どこの国で安く作っても魚が釣れないようなルアーを作るのが難しいぐらいで、それをことさらに意外なことのように騒いで、あまつさえ安いので”根掛かり覚悟の釣りにもうってつけ”とか、水中にゴミを残すのを推奨するようなことを書くバカどもはタヒねば良いのにぐらいに思ってた。

 ワシ基本的に、ルアーの開発、発展に貢献するような姿勢のメーカーの品に一票入れるつもりで買うってのがあって、まあ中古で買って一票もクソもねえかもだけど、気に入ると新品でも買うし、頼まれてもいないのに宣伝したりもするので見逃して欲しい。

 中華製始め、あからさまなモノからクソな大手製までパチモンルアーってあるけど、ダイソーのはまだ、法務部しっかりしていて訴訟沙汰にならんよう、元ネタなんとなくわかるけど、ごまかしてそれなりに独自性あるデザインになってるので、ワシ的にはワシらの時代にコーモランがあったように、少ない小遣いでやりくりする釣り少年の味方的には悪くない存在だと思っている。いい大人は金あるんだから、ちゃんとした独自性のある開発元のルアーをなるべく買って欲しいとは思うけど、まあ個人の自由で好みの問題だろうから大きなお世話だろう。好きなの買ってくれ。

 ただ、かっこ悪いと思うのは、大手が中小メーカーが釣り方含めて流行らせたような種類のルアーの市場に後出しジャンケンで妙にデキの良いのを突っ込んでくるパターンで、典型例が、以前に流行ったワカサギ型I字系ルアーで、どこが元祖なのか分からんけど、後発のどのメーカーも、申し合わせたように尻に毛が生えていて、その手のルアーのキモは不自然な音や動きを極端に排除したおとなしさ嫌われにくさであり、毛はなくてもあっても別の何かでも良かったはずである。元祖は訴訟起こして良いんじゃないかと思うぐらいあからさまのパクリで見てて醜悪すぎて気持ち悪かった。なんぼなんでもそれはないんじゃないかと思う。あと個別のメーカー名を出すと今のご時世、それこそ訴訟沙汰になりかねんので伏せるけど、とある日本のメーカーかブランドか知らんけど、いまだに完全コピー商品を堂々と売ってるところがあって、かつ当然今の技術でそれをやったら、昔のコーモランみたいにオモリ入ってなくて動かんとかいう笑えるオチがつくはずもなく、普通に安くて釣れるので結構売れてやがる。一応我が国は知的財産権ガン無視が基本の途上国じゃねえんだろ?ほんと恥を知れって感じ。廃盤になった昔の名品をってパターンじゃないヤツね。今でも普通に売ってるやつのマルパクリで下手すりゃ釣具屋で同じ棚に並んでる。頭おかしいよね。

 で、今回のルアー図鑑うすしお味第77弾でとりあげるのは、今まであんまり興味なかったダイソールアーで、あんまり好きじゃないイワシカラーのを二個も買ってしまってまで二票投じているので、コイツがなんなのか説明させてもらいたい。まあ二票投じても440円(税込み)のお安いルアーだけどな。

 このルアーが何かというと、植物由来の分解性の素材でできているルアーで、その名も「リップレスミノー90F」という、そのまんまやんけ!ひねりなさい!!という突っ込みを入れたくなる、やる気のない命名のフローティングリップレスミノーなんだけど、でもその意気や良し。実際の製造は中国に外注してるようだけど、たぶんケミホタル作ってるルミカ社が製造元らしく、酢酸セルロース樹脂という(株)ダイセル社とかいうところが「CAFBLO(キャフブロ)」で商標権押さえてる素材のようで、引用させてもらうと「木材や綿花などの非可食バイオマス由来のセルロースと酢酸から得られる酢酸セルロースに、非フタル酸系可塑剤を配合し熱可塑性を付与した環境にやさしいバイオマスプラスチックです。その特性は、(中略)④海洋生分解性で(後略)」となっていて、海洋へのプラゴミ流出・蓄積の問題を解決するための手法として売り出し中の素材のようだ。

 海洋生分解性があるから海に捨てて良いってワケじゃないにしても、今実際に海洋にプラゴミがあふれかえってる現状を鑑みて、それらが何百年も残るような素材ではなく分解されて短期間で生態系に再度取り込まれるのであれば、ずいぶんとマシになるのは明白だろう。ポリエチレンのレジ袋がいつまでも海洋を漂い続け、音響探査ではイカそっくりの反射音がかえってくるので、深海でイカ食うようなクジラがゴミ袋食いまくってるとか、とっととレジ袋が腐ってくれればずいぶん被害は減るだろう。ポリ袋に限ったことではない。”プラゴミ”全般に似たような話があるのだろう。にもかかわらず、根がかって海底で切れてくれればまた売れて儲かる、と二個とかセットで色を組みあわせて使いましょうとか売る方もだまされて買う方も頭の悪さ丸出しで売られているタコエギなんていう、瀬戸内海で何万個も回収されてニュース沙汰になってるような愚行を我ら釣り人はしてしまっている。以前にも何度も書いたけど、クドクドとまたジジイの繰り言でまた書く、書くべきだと思うからしつこく書くけど、日本でせっかく商品化までこぎ着けたのに生分解性のショックリーダーは売れなくて定着しなかった。何度も書くけど、ショックリーダーは物理的な太さが重要な仕事をする部分であり、同じ引っ張り強度のナイロンやフロロのリーダーより多少太いぐらい、魚を釣るうえでたいした不具合を生じ得ない。その程度のことが分からん、釣り場に根掛かりで残してしまったラインが速やかに分解されることの利点がわからんバカばっかだったので、東レ初代「フィールドメイト」も、バリバスのモーリス「RTE」なんて2世代まで開発して頑張ったし、ラインの国内工場持ってるデュエルも作ってたし、ダイワの石鯛の捨て糸用で作ってたのも、フィールドメイトは2010年代にバージョンアップ版も出していたのもあったようだけど、結局屍累々ですべて廃盤になったようだ。フィールドメイトのバージョンアップ版とか性能もだいぶ上がったのだろうから試してみたく中古市場で見つけて買ってみた。東レさんのしつこさに使命感のようなモノを感じる。もう一回懲りずにバージョンアップして売り出してくれないだろうか?東レさんくじけないでくれ。

 という状況下で、タコエギ2つ付けて根がかり覚悟でバンバン使ってください!っていうクソバカよりだいぶ頑張ってるんじゃないだろうかとおもうのが、今回のダイソールアー。ルアーの世界では元々、分解性の素材でってのはこれまでも作られていて、極論すればバルサとか木製のルアーはリップとか塗装は除くと土に還る。水面系のバスマンがぶっといPEラインでウッドのルアーを使うっていうのは、高価なウッドルアーがどっかに引っかかったときに釣り場のゴミにならないで手元に戻ってくる確率が高いというのも良いけど、ヒートンが飛んでラインアイだけ戻ってきても、ウッドプラグはそのうち腐る。プラのエギ一回で2個も海のゴミにしてるのに比べて、やってる人たちはルアーを大事に失わないようにって思ってるだけかもだけど、上品で賢いように思う。同様にラインを強くしておいてハリ曲げて回収はわりと賢い手だと思う。ソフトルアーの世界ではバークレイ「ガルプ」シリーズとかマルキュー「エコギアアクア」シリーズとか蒟蒻系素材とかのものもそこそこ売っている。ワーム使うならそっちを使ってくれれば、根掛かりさせてもなんぼか実害が減るのではないだろうか。河口湖とかでワームを禁止にしたのは何でだったんだろうねって思えば、酢酸ビニルとかのワームはあんまりよろしくないってのは分かるよね。まあ根がからせたらリーダーとか残るだろうし50歩100歩だろうか?

 っていう状況だけど、金型に樹脂流し込んで大量生産、安価販売するプラグで海洋生分解性を謳うルアーは、初めてかどうかは自信ないけど、とにかくまだ珍しい事例だと思う。さすがに皆さん自然に帰る素材である木で作ったルアーだけを使いましょうと言ったって、通常自然素材の木材使ったルアーなんて3千円からはするはずで、ワシも無理。ラパラが異様に安いけど、アレは世界のラパラだからできることであって、中小メーカーに真似はデキない。ラパラ大好きだけどラパラだけで釣れっていうのもどうかと思う。そういうことをつらつら考えると、樹脂製で安く作れるのに生分解性があっていつまでも環境中に残存しないルアーというのは、挑戦的な試みであり、その挑戦に賛辞を贈り一票入れてもバチはあたらないのではないかと思う。

 生分解性なので、放置してると腐りそうだけど、ウッドルアーと同じで結局表面をコーティングしてあれば水が染みこんだアイ周りとかから徐々に分解が進んでいくんだろうと思うので、パッケージには水で洗ってからぬるま湯で漬け洗いして陰干しとか面倒くさいこと書いてあるけど、そこまで神経質にならずとも良いのではないかという気がする。このへんは実際に使った人に聞いてみたいところではある。

 いずれにせよ、個人の趣味に命令とか野暮なので、そもそもそんな権限も持ってるわきゃないし、件名はまあ勢いで書いたまでだけど、「それって良いことジャン」と共感していただけたなら、ダイソー行ったときに買ってやってください。動きとか使ってないので知らんけど、まあ魚釣れるぐらいには仕上げてあるでしょう。そんなもん、生分解性の素材でルアーを作るのがあたりまえになれば、いくらでも爆釣ルアーは生まれてくるでしょうからたいした問題じゃない。そういう方向に釣り具業界が向くように、釣り人は賢くあらねばと思うのです。

2025年12月31日水曜日

2025年のベスト3(釣り編)

 今年は新年早々「ワシは達人でカリスマで天才なんじゃ~!!」ととち狂った宣言をして、その宣言を真実にするべく1年努力してきたわけだが、まあ達人というにはあまりにお粗末で残念な失敗を繰り返し悶絶する日々であり、天才であることを証明するにはいささか釣果実績にも迫力が欠ける。いまだ達人でもなく天才であることも証明できておらず来年も引き続き努力せねばと思うところである。

 しかしながら”カリスマ釣り師”ということに関しては、明らかに進歩が見られる。我がブログは週末更新の当「ナマジのブログ」と釣りに行ったら不定期更新の「釣行顛末記」を主軸とする2本立てとしているけど、内容のマニアックさが災いしてか、閲覧数は長く微増しつつも低位安定していて、どちらも平日は100件、週末から月曜にかけて2~300件ぐらいの閲覧数が続いていた。ところが、今年”カリスマ釣り師”を自称し、エラそうなことを書き殴った結果なのかなんなのか、閲覧数が多いときには千を超え、通常平日でも2~300件と数倍(当社比)の伸びを示したのである。カリスマ性倍増!なぜ世に実力も伴わんクソみたいな”カリスマ”達が乱造されているのか、身に染みて分かった。カリスマなんぞは言ったもん勝ちなんである。あほくさいことこの上ないけど、どうも世の中の仕組みはそうなってるようである。ブログの内容は相変わらずワシが書きたいことを書くという方針でネチネチニチャァとマニアックなことを書いているに過ぎない。釣果もまあソレナリには釣ってるし進歩もしてると思うけど例年と比較して2倍も3倍も釣れたわけもなく似たようなものである。最近読者になってくれた人にはあんまり人の言うことを鵜呑みにすると騙されるよと老婆心ながら注意喚起しておきたくなる。自分で自分のことを”カリスマ”とか言ってるヤツのどこが信用できるのか、ワシャ皆目見当がつかん。そんなの信じる人は「還付金詐欺」とか水産業界ではお馴染みの「エビ養殖場投資詐欺」とかに引っかからないように気をつけて欲しいところである。

 まあこの調子で自称カリスマ釣り師は今後も続けていくんだろうけど、じゃあもっと閲覧者数を稼いで発言力を強めて、迷える釣り人を導いていこうってなるかというと、そこはちょっと微妙。沢山の人に読んでもらうには、沢山の人が分かる普遍性を持った内容にしなければならない。ワシ、そういうの苦手。普遍性を持ちつつ高い独自性や高度な内容を伴うようなものを作り上げるだけの才覚・力量に欠けている。というかワシのブログは”ここにしか無いマニアックなネタ”が売りであり、そうすると普遍性を持たせると味が薄れて陳腐化する。読者を選ぶぐらいのネタこそ持ち味であり、素人には分からん世界っていうのを構築してきた自負もある。だからワシの芸風であんまり閲覧数が増えてしまうのはよろしくないと思っている。自分のお気に入りのブログやら動画チャンネルやらも、ものすごく高度で面白いのに一般受けする普遍性的にイマイチなためにあまり閲覧数とか稼げていないのが多い。でもクソみたいな「新らしいリールのレビュー、なんとベアリングがさらに増えて滑らかに回ります」とかメーカーサイドの提灯持ちみたいなネタで何が面白いのか閲覧数稼げているのが多い。見たら騙される見ない方が良いタメにならないネタだとなぜ分からない?ワシもカリスマとしての影響力を高めるためにそういうの書かないといけないのか?無理で~す。書けもせんし書きたくもないでーす。まあワシのブログは違いの分かる玄人さんに読んでもらう。読んだ玄人さんで、そういう普遍性のあるネタで人々を導くのが得意な本当のカリスマ性のある方に、ワシの言いたいことを理解して噛み砕いて広めてもらうことを是非やってもらいたい。ワシの言いたいことなんて単純で、釣り場にゴミを捨てるな、魚を含め自然環境を大切に、道具はシンプルで実用性の高いモノを選びましょう、ぐらいで、そこから派生するゴチャゴチャしたことはあるにはあるけど玄人さんなら分かるはずというかよくご存じのはずである。一つよろしくお願いします。

 ということで、今年の大きな目標の総括はそんなところにして、例年恒例となってます個別の事項のベスト3を発表していきましょう。ジャカジャン。 

○釣り:1位「ミナミテナガエビ」、2位「マゴチ」、3位「初カマス」

 1位のミナミテナガエビは意外だっただろうか?でも今年の釣果でダントツに価値のある釣果だったと思っている。ミナミテナガエビが初物だったということ以上に、その後の展開で”当地でのミナミテナガエビの釣り方”が開拓できてしまったのは結構デカい成果だったと思う。当地でたまに見かけるテナガエビが、関東での経験からいって”ここで釣れるだろう”という河口域で釣れなかった理由も腑に落ちた。この地に多いテナガエビ類はTHEテナガエビではなくミナミテナガエビであり、生息域の傾向が両種で異なることから、関東での経験に基づいた”テナガ釣り”では釣れなかったのである。鮎毛針釣りの帰りたまたま見つけたテナガをタモで掬ってミナミテナガエビだったことから、当地での”テナガ釣り”の方法がズルズルと芋づる式に導き出された。とりあえず見つけたその日はそこらに生えてる葦の枯れた茎を竿にしてアユ餌釣りのハリで川虫を餌に何匹か釣ったんだけど、まず、テナガエビではなくミナミテナガエビだと分かるワシのカリスマ的慧眼が良い仕事した。ハサミに毛がなく、歩脚の爪がテナガエビぼど長くないという、小さな違いが種を分けるということを知っていたからこその同定であり、いつもワシが小うるさく魚の種同定を可能な範囲でおろそかにせず行っている、その普段の姿勢の延長線上に今回の釣果がある。種名というのはその生き物を知るためのまず最初の基本情報であり、ミナミテナガだと分かった場合、テナガエビと生態や生息場所がどう違うのかなどの情報を調べて得ることができるようになる。調べてみるとミナミテナガエビの方がより上流域に生息する傾向があり、繁殖期以外は河口域に多いテナガエビとは生息する場所が違う。まさにその生息地の違いが種同定に使うテナガエビのハサミの毛や爪の長さにつながっていると想像できて、そこもそれだけで面白い。河口域で暮らすテナガエビは沈殿した有機物等をハサミの毛で絡め取るようにして食べているんだろうし、水中の葦の茎を登るために歩脚の爪が長く、それはまた泥底を歩くときに爪の背を使って重量分散をはかりながら歩いているという生態に適合しているのだろう。で釣りに重要な情報としてテナガエビのように河口に多く生息するのではなく、河川の中流域に多いということが分かれば、釣るための作戦はおのずと決定される。河口ではなく中流域を中心に探せば良いのである。当地には大きめの河川は3本ある。中流域を探した結果、どの河川でもミナミテナガエビを釣ることができると判明した。加えてオマケでより瀬とかの早い流れが好きとされているヒラテテナガエビも釣れることが分かった。夜間にエビ網持って掬いに来る人もあまりいないようで、独占的に楽しませてもらい、JOS師匠やひじさんにも楽しんでもらった。小もの釣りの中でテナガ釣りというのは人気の1ジャンルだけど、当地での釣り方と釣り場を一から開拓したのは我ながら立派で、かつ、そのきっかけがいつも丁寧にやっている「君の名は?」という種同定というのも、種名ぐらい分かってないと作戦の立てようもクソもないという日頃の主張を証明するものであり、カリスマ釣り師としてよい手本を示せたのかなと思っている。

 2位のマゴチは、66センチと大型だったことももちろん嬉しかったけど、一年前に同じポイントで、しょうもないミスでそこそこの魚をリーダー切られて逃がしていたので、そのリベンジに成功したという点でも気分がよかった。残念ながらエラにハリ掛かってしまい大出血したので確保して食ってしまった。なので、来年同じ個体は釣れないけど、別個体が入ってくるのは期待しても良いと思っている。あと食味の良い魚であり、デカかったので4日がかりで堪能できた。ごちそうさま。

 3位の初カマスは、この冬のワシ自身の初カマスである11月14日の釣果がどうも玄人衆の話では、今期の近所漁港で最初に釣れたアカカマスだったようで、一番槍の栄誉にあずかったようだ。まあ11月ではまだ早いって話で、その後は釣れたり釣れなかったりの苦戦に沈んだりもしたけど、自分の竿で先陣切って突っ込んでいったのは悪くない。最初に突っ込んでけば”討ち死に”の可能性も高いけど、恐れず突っ込んでいって皆を引っ張ってこそカリスマ釣り師の役目が果たせるというモノだろう。 

○残念だった釣り:1位「デカバスルアーロスト」、2位「インビンシブルロスト」、3位「カストマスターロスト」

 1位は、その前に釣ったニゴイにゴミに突っ込まれていて、リーダーはチェックしてたけどメインラインまでは気が回っておらず、なかなか狙いにも行かないので滅多にチャンスもやってこないランカー級のバスをみすみす逃し、魚の口にルアーとラインを付けたままにしてゴミを出すという最低の失敗だった。猛省しております。

 2位はインビンシブルのアタリ個体をなんか石の間にライン通されて切られるという失態。ショックリーダーを生分解性のあるナイロンラインのクインスターに変えてすぐで、まあフロロの時と同じ4号もあれば大丈夫だろうと思ってたけど、ショックリーダーとして大切な耐摩耗性はナイロンラインの4号では足りなかった感触で、切られたので単純に太くするという解決策で、これまた生分解性のあるバルカン7号をその後リーダーとして使っている。

 3位のカストマスターは根魚クランクはチャンスが少ない釣りなので、根魚クランクの道具のままなにか釣れる方法はないかと考えて、バス用のメタルジグは根魚用として優秀だということなので、カストマスターを導入して狙いどおりカサゴとか釣れたんだけど、目論見としてはアシストフックを一番弱く作っておいて、根がかりしてもそこが切れるようにしてたつもりなんだけど、意外に足下の石組みに潜り込んだりして、フックが刺さることによる根掛かりではなく、メタルジグ本体が石の隙間とかに填まることで根がかることがあって、導入から3個根掛かりで失った。足下しか狙わないので50ポンドのリーダー持って引きちぎるようにすると、石にスレているリーダーの先の方が切れるかスナップが飛ぶのでラインゴミは最小限には済むけど、もうちょっと良い方法が思いつかないかぎり、カストマスターはしばらく封印すべきかなと考えている。ということで今年のルアーロストは5個と、ルアー根掛かりロスト0を目標に掲げていたのにふがいない結果であり、来年こそ0を達成するべく注意深く釣っていきたい。


○ルア-等:1位「ベクトロン60」、2位「マジェンダ」、3位「オレンジチャーリー大」

 1位のベクトロンはノンラトルのディープクランクの名作だそうで、ツーテンの虎ファンさんから根魚クランク用にと送られてきたいくつかの支援物資のうちの一つ。根魚クランクで「クランクみたいな派手な動きのルアーどれ使っても一緒!」と思っていたら、意外に使い分けが効くというのが見えてきて、ノンラトルのディープクランクとしてはバグリー「ダイビングB3」が優秀なんだけど、バルサ製でリップとヒートン突っ込んであるだけなので、5キロ級はすでに揚げている状況でそれ以上も含めた大型根魚が想定されるなかでは強度が心配で、交代要員を探していたところにピタッとハマった感じ。 

 2位のマジェンダは、なんかしらんけど投げると釣れる。ミノーっぽい形状だけど、ディープクランク的な強い動きで、細かいバイブレーションでスルスルと1,5mぐらいまで潜っていく。重心移動版と固定重心版とあって、ぶん投げて広く探るには重心移動版、近距離戦では固定重心版と使い分けている。ピッチの速い細かい動きが効くのか、シーバスにも効いたし、根魚にも効いたし、今年はマゴチで大仕事してくれた。

 3位オレンジチャーリー大は、この冬のカマス釣りでは大活躍。今期餌のトウゴロウイワシが多く、そのせいか魚の活性は高めだけど食いは浅いという傾向があって、例年あまり釣れない夜でも釣れることがあったりして、その場合のアピール力強化や、浅い食いで通常サイズのオレンジチャーリーでバラしが多発したりする状況に対応してハリを大きくしてしっかり掛けるとかの意図もあって多用している。信じて投げるとき期待に応えてくれるハリである。


○釣り具:1位サンライン「クインスター」、2位大森製作所「タックルNO.2改」、3位バスプロショップス「マイクロライトグラス76UL2」

 1位には代表してサンラインの「クインスター」をあげさせてもらったけど、サンヨー「バルカン」、東レ「銀鱗」にも生分解性があるとの報告があり、今まで各メーカー売れないのに志高く、生分解性ラインを開発しては撤退してきた歴史はなんだったのかという衝撃の報告。セルロース系の生分解性ラインが伸びるし切れるしで、太くても大丈夫なショックリーダーや捨てオモリ用に用途が限られていたのが、一気に道糸としても普通に使える品質の生分解性ナイロンラインが登場?したことにより生分解性ラインの性能は一足飛びに格段の性能向上を成し遂げたことになる。何しろ普通に釣具屋さんに長尺の道糸用ナイロンラインとしてボビンで売ってる代表的な銘柄である「クインスター」に生分解性があったのだから、そんなもん普通に使えて当たり前の性能はすでに証明されている。ここ20年で釣り具において最も素晴らしい革命的出来事だったと断言する。それぞれが生分解性など持たない6ナイロンと66ナイロンが、その一定の比率の共重合体がなぜ生分解性をもつのか、オンライン版「釣り人」誌では報告した東大の研究者に取材して記事を上げてくれているけど、「釣りイトの中ではナイロンが結晶を形作っている部分と、結晶でない部分の両方があって、結晶部分が強度を結晶でない部分は弾力を生み出していると考えられるが、その結晶部分が小さいと分解されやすい」「分解が進行中のナイロンラインの表面には「ロドバクター目」や「フラボバクテリウム目」という種類の微生物が多く見られ、これらが分解に関与していると推定される。」とのことであった。釣り人社エラい!クソみたいなメーカー提灯記事ばかりになっている昨今の釣りメディアで、こういうことを真面目に記事にするのは釣り人社ぐらいではないだろうか?それが事実かどうかは別にして、そう思われている時点で釣りメディアなんて終わっていると書いておこう。

 2位の、スプールエッジと糸巻き幅を改善し、マニュアルピックアップ仕様のいわゆるベールレス機に改造した我が「タックルNo.2」はまあ壊れるようなところがないシンプルさで、年1回ぐらい自作のジュラコン樹脂製ラインローラーさえ換装しておけば快調に使えることが分かり、スピニングリールなんてこれで良いやんけ!という気がしてならない。世の中のスピニングリールから、水辺でつかう道具のはずなのに濡れると困る瞬間的逆転防止機構が入っているというクソ仕様が改められるまで、ワシは口撃をやめないつもりである。10万ぐらいするような今時のハイエンドモデルもってきたところで、メーカーに出さなきゃならんとかメンテが面倒くせえとかの時点で総合点でワシの大森に勝てるとは思えない。ワシの大森は格好いい。

 3位の黄色いグニャグニャのグラスの安竿である「マイクロライトグラス76UL2」今年は秋のメッキがよかったこともあって大活躍。そしてセイゴが湧きまくったなかシーバスでも運用。カマスでも活躍。チビメッキでも弾かず掛けて曲がって楽しめる柔らかさを持ちつつ、バットはそれなりにリフティングパワーあるので、シーバス狙っててデカいのが来てもなんとかなるだろうって思える汎用性の高さ。予備含めて2本所持してるけど、ルアーでの小もの釣りはこの竿が一番使いやすい。電車乗ってとかだと携行性≓機動力でパックロッドが勝るけど、自転車で行く範囲なら最強の1本だと思っている。


○従来型PENN両軸機:1位「スクイダー140」、2位「27モノフィル」、3位「レベルマチック920」

 1位は東海岸のストライパー野郎ども御用達、”イカんちゅ”こと「スクイダー140」。他の似たようなスペックの両軸機、たとえばいまだカタログ掲載機種の「ジグマスター500」と比べて、とりたてて凄いということはないんだけど(まあPENNの両軸機は全体的に凄いんだけど)、なにが良いかって効いてるんだか効いてないんだかよくわかんない”空力ブレーキ”という、質実剛健、手堅い設計が多いPENNにしては冒険した機構を搭載したイカしたリールなのである。だんだん引き手サミングの両手投げで投げられるようになってきて良い感じ。早く魚掛けてゴリゴリ巻いてみたい。

 2位は、後付けでマグブレーキ化した小型機の「27モノフィル」。オフセットしたグリップじゃないとちょっと使いにくいけど、根魚クランクとかにはちょうど良い大きさなので、アンバサダーが優等生過ぎて飽きてきたら使いたいところ。

 3位「レベルマチック920」は、使っても良いンだろうけど、むしろ中身見て面白かった。PENNが作ったアンバサダーなんだろうなという漠然とした印象が覆り、従来型PENN両軸機を発展させて作り上げたバスを意識したベイトキャスティングリールだった。独特で愛用者が今でもいるのも納得。個性的でいかにもPENNらしいベイトリール。


○日本の釣り場の現実写真:1位「カマスとゴミ」、2位「鳥とゴミ」、3位「きったねぇゴミ」、番外:キャメルからメビウスへタバコの空き箱みるゴミの変遷

 1位「カマスとゴミ」は、昔からラインゴミは見たら回収を自分のルールにしてたけど、今年から釣り人の出したと思われる全てのゴミを拾い始めたら、あまりのゴミの多さにムカついて、なんか釣りメディアの垂れ流す”キレイな自然のもとで楽しい釣り”みたいな無責任なイメージがこういうゴミ野郎どもを呼び寄せてるんだろうなと、その幻想をブチ殺して真実を世に知らしめ「釣り場は釣り人のせいでゴミだらけ、魚釣りは難しい遊びで思うようには釣れない」ということをギッチリ分からせてやろうと”日本の釣り場の現実写真”と銘打ってゴミとたまに魚も添えての写真を精力的に上げるようにした、その第1弾。血まみれのカマス半日頑張って3匹、対して絡まったライン、使用済みのワーム等ゴミは大漁。この写真を見てOニーサンから「言いたいことと伝えたい対象が明確な良い写真」とお褒めいただいた。写真はぶっちゃけ苦手科目なのでお褒めいただくのは珍しく、自分でもいかにも日本の釣り場の写真っぽくて良いなと気に入っている。

2位の「鳥とゴミ」は、象徴性と写真としての評価で1位の座こそ譲りはしたけど、ダントツに胸くそ悪く最低な気分にさせられた最悪の事実。自転車の前カゴにラインが絡んで溺死したウミネコ幼鳥の死体と各種ゴミが満載されている。この責任の一端が釣り人であるワシにも間違いなくある。釣り糸使う人間がいなければコイツは寒い海でおぼれ死ななくて済んだだろう。たまにラインが引っかかっている鳥が飛んでいるのは見たことがあったけど、実際にそれが原因で死んでいるのは始めて見た。飛べるぐらいなら、あまり酷くは絡まってなくて、そのうち外れたと信じたいけど、中にはこの鳥のように命を奪われているものもいたんだろう。見て見ぬ振りはできない。でもどうしたら良いのか分からない。ワシにできることと言えば、こうやってしつこいぐらいに捨てられた釣り糸が生き物を殺すことがあると書くこと。釣り場に落ちている絡まった釣り糸や仕掛けを拾うこと、それしかできないのがもどかしい。絡んだ釣り糸もたいがいだけど釣り場にハリの付いた仕掛けをそのまま放置する弩級のバカどもってなにを考えているのか?本当に理解できない。それが目立つぐらいに普通に日本の釣り場にはあるという現実に、どうすれば良いのか途方に暮れてしまう。

 3位の「きったねぇゴミ」はありがちっちゃありがちだけど、ワシが家に持ち帰って、ワシが買った地域指定ゴミ袋にいれて定められたゴミの日に出すという手間だけでも「なんでワシがバカどものためにこんなことせにゃならんのじゃ?」と腹立たしいけど、家に持ち帰るにしても、中身がこびりついているコマセの袋とか一回階段降りていって洗わずには臭くて持ち帰れず、寒い中ジャブジャブ洗わされていると、自分の中に怪物じみた怨念が育ち始めるのを止められない。ワシが妖怪「コマセ袋洗い」になりはてたら、どうか徳の高い高僧の方々でも手配して、人として死なせて欲しい。まあ寒い方が腐りにくいからマシか?夏場にビニール袋に入って虫の湧いたイカを処理させられたときには吐きそうになった。写真がさすがに上げられんぐらいのきったねぇしろものであった。

 食ったファストフードのゴミがそのまま袋に入ってるとか、コンビニ袋にゴミが詰められて捨てられているとか、バカの痕跡化石的なしろもので、ほんとバカが多いなと嘆かわしい。で、ワシ嫌煙ファシズムには愛煙家の友人達を代弁して断固闘う所存だけど、まあ嫌煙家のいうことも分からなくもないぐらい、釣り場にタバコの吸い殻空箱が落ちていることは多い。近所漁港では空箱のキャメル率が高くて、最近メビウスとかの電子タバコ勢に押され気味だったけど、盛り返してきた感がある。やめてくれと言いたい。以前ネットの記事で、ポイ捨てされている吸い殻の銘柄を調べて、売り上げに対して捨てられる率を調べるという面白い報告があって、悪かったのは憶えてないけど、ポイ捨てされる率が少なかったのがアメリカンスピリッツだったというのは憶えている。キャメル吸ってるバカはアメスピに替えろ(一部不適切な表現があったことをお詫びします。タバコの銘柄自体にポイ捨ての責任はないと思います。捨てるヤツが悪い)。
 ゴミについては冒頭写真のように見たくもない写真をこれでもかと撮ったし公開した。それぐらいしつこくくどく何回も声を大にしてもまったく足りない状況だと思う。”ゴミを捨てるな”程度のことができない分からないバカがなぜこれほど世に多いのか、それがワシには分からない。


 とまあ、魚釣りのイヤーな面を今年はさんざん見聞きもしたしネタにもした。それでも釣りは、準備から後始末まで全てにおいて、飽きることなくとめどなく日ごとますます面白い。やめられないから、長く続けるために何をすべきかということも考えていくのがカリスマのつとめかなとおもっちょりマス。皆様良いお年を。

2025年12月20日土曜日

フグと和解せよ!

  今からカリスマ釣り師(自称)のワシが書く技術は、本当なら極秘にしておきたいぐらいの核心を突いたものである。にもかかわらずあえて公開するのは、心ない釣り人に陸上に放置されるフグたちの姿など見たくないからである。当ブログの読者さんは幸運である。こんな素晴らしい技術がタダで教えてもらえるなんて、釣具屋の回し者の言うこととか聞かされた日には、やれロッドがどうのこうの、やれルアーがどうのこうのと、いやっちゅうぐらいに散在させられるはめになるのは自明だけど、ワシの今回紹介する技術は基本的にはお金はかからない。それでいて効果は波及効果も含めて驚くほど大きく恩恵がデカい。是非最後まで読んでいってください。そしてできればお友達にも教えてあげてください。
 大事なことなので太字で書きます。

 フグの猛攻を防ぐのに一番良いのは、釣れたら則リリースしてフグを警戒させ”スレさせる”ことである。

 これは年間200日から釣りに行き、その多くの時間をオカズのマアジ釣りに費やしてきたカリスマ釣り師ナマジが、経験と実戦と考察と試行錯誤でたどり着いた境地であり、少なくともうちの近所の漁港では鉄板の技術で、そうやってスレさせたフグたちは、その日だけでなくしばらくは学習して刺し餌をなかなか食ってこなくなり、コマセをついばんでまき散らす「自動コマセ拡散機」とさえなってくれるという事実。これは一緒に豆アジ釣りしたツーテンの虎ファンさんもひじさんも目撃しているところであり、とち狂ったワシが言うてるだけではないのでご安心を。ちなみに魚の学習能力については川村軍蔵先生の著書とかによると、コイで実験したらハリにかけられた後、半年くらいは食い方が慎重になったとのことである。

 となると、釣ったフグを殺すような輩はフグをスレさせずに沢山釣る方法を実践しているにすぎない。バカはここでも罰ゲームをやらされているわけである。罪もないフグを殺して平然としていられる神経とゴミを捨てていくしつけのなってなさで併殺食らってる。まあそれが釣り人の代表的な姿と一般的には思われているだろう、ってことがワシには我慢ならん。およそ全ての趣味人で昨今一番評判が悪いのが”撮り鉄”で次が”釣り人”あたりなんではないだろうか?ゴミ放置していくし、立ち入り禁止や駐禁も無視するし、事故起こしたりするしでろくでもない輩と思われていて、同じ釣り人としてワシャ恥ずかしい。

 フグを知り味方につければ他の釣り人が敬遠するような釣り場がパラダイスに変わる。フグと和解せよ!である

 という話のきっかけはMasahiroさんところのブログで釣り人が酸欠必死の潮だまりに捨てていったフグ救出のネタを読んで、どこでも釣り人は同じ罪を犯してやがるなと思ったことで、Masahiroさんは地磯に降りていく小道の草刈りやロープの更新を見知らぬ先人から自主的に引きついておられるんだけど、そのロープの先に付けたゴミ捨てないでねというお願いの看板に「私は、看板に文言を追加した方がいいのでしょうか? 「自然を愛せ。さもなくば魚市場に行け」とか。」と悩んでおられる様にいたく共感して書き込みさせてもらったところであり”フグと和解せよ!”はその時にワシの頭に降りてきた文言でMasahiroさんにも気に入ってもらえたようである。でも本当は看板に文言追加しなくても済むというか、そもそも看板が要らないというのが望ましいように思う。

 なんにせよフグもおらんような貧しい海で釣りなどして面白いか?といつも思うし、生き物の命に敬意もない輩に釣りなどして欲しくない。我が家のVIP様である”釣りの上手い人”は根魚釣りとかしていて、フグしか釣れなくても「フグは結構好き、ちゃんと引くし膨らんで可愛いし。どうせ根魚釣ってもリリースするし食べられなくても関係ないし。」と実に分かってらっしゃる。バカと天才の違いはそういうところだぞ!と思わされる。

 ワシ自身、オカズ釣っててフグにハリ取られるのは勘弁願いたいところだけど、リリース前提で遊んでるときに(オカズ釣ってるときも遊んではいるけどな)、フグが釣れると楽しいし、釣ったことがない種とか釣れると興奮する。尺越えのヒガンフグとか普通にメッキ釣れるよりよっぽど得がたい釣果で超楽しめたのが印象に残ってて、フグの話を書くならあの写真は要るなと真っ先に思ったぐらいである。冒頭写真の下から2番目がそれ。

 まあ、釣りはフグもいれば鳥もいてっていう自然環境を相手にして、それらの複雑な関係性を把握することに努め、それらの要素も楽しむべきだと思っているし、そうでなければ面白くないだろう。よくカワウが魚を食うからと目の敵にする釣り人がいるけど、以前も書いたけどカワウが魚を食うのはそういう鳥だから当たり前だろって話で、もっと言うなら適正量もクソもなくジャブジャブ養魚場育ちのトロ臭い成魚を放流しまくってカワウを増やしておいてどの口が言うって話で、遊漁用の魚の放流量とカワウの増殖との相関関係は多くの報告が上がってる。今ちょっと検索かけて代表的なのを上げるなら「日本の河川におけるアユ放流がカワウの採食行動や分布に及ぼす影響(熊田那央2013年)」とかが面白かった。カワウの繁殖への影響もあれだけど、アユの資源量に関する影響としてはカワウの食害は放流当初ぐらいで限定的で釣り人の影響の方が大きいっていう当たり前体操な身も蓋もない報告で苦笑いさせられる。まあ目の前で魚咥えて上がってきたらムカつく気持ちも分からんでもないけど、それも含めた自然の中でやるから面白いんであって、カワウもおらん釣り場が良いのなら室内釣り堀にでも行っておけって話である。釣り堀は釣り堀で面白いっていうのはヘラ釣りで経験してるので、嫌ならそうしろとしか思えない。それを「美しい自然の中で釣りがしたい」とか言いながら、自然の構成員であるカワウを駆除して、ある意味ゆがめてしまおうとするような矛盾したことを言ってるバカは、罰として、カワウほぼ関係なくて上手な人は同じ条件でキッチリ釣ってくるのにテメェだけ釣れなくてカワウに責任転嫁するという人生が待っているんだろう。心底つまんねぇ罰ゲームな人生。鳥が餌食ってるの観察するのって”バードウォッチング”っていう趣味が人気あるのも当然って感じで楽しいものである。先日もミミカイツブリだと思う鳥が足下で餌のトウゴロウイワシを追い回していて、セイゴとかも逃げまくって釣り一旦休憩になったけど、一生懸命潜って餌追っかけてる姿が冬の澄んだ海では丸見えで、なかなかに楽しかった。


 そういう鳥とも和解せよ、なワシだけど先日とてもショッキングな出来事があった。釣り終えて撤収がてら歩きながら海面見ていたら、見たくもない悲惨なモノが目に入ってきた。ラインが絡んだミズナギドリっぽいのが死んで浮かんでる。ラインが死体から長くたなびいいているので、回収しないと延々と生き物を傷つけかねないので、苦労してフライを引っかけて寄せてきて、トリプルフックとオモリで作った簡易落としギャフで引き上げた。釣りをやめたくなるような、いたたまれない気持ちで胸が締め付けられた。(申し訳なかったけど”鳥の人”に気の滅入る写真を見てもらったところ、くちばしの描く曲線ぐあいの違い、オオミズナギドリにはある塩分処理の器官の出っ張りである”鼻の突起”がない、くちばしの色の境目がくっきりしている等からウミネコ幼鳥と教えてもらいました。)


 釣り糸は漁師さん含め我々”釣り人”が、意図して捨てたか意図せず根掛かりで切れたか分からんにしても、出したゴミであり。責任は我々釣り人にある。オレが捨てたゴミじゃないと思う人は思えば良いけど、さっきも書いたけど一般人から見て同じ”釣り人”だと見られているのは間違いなく、そのことを看過できるのかと問いたい。ワシャやっぱり我慢ならん。だからゴミを拾う、そしてしつこいぐらいゴミを捨てるな、根掛かりで切れるような部分のハリスは生分解性のラインを使えとしつこくしつこく書く。ショックリーダーは全て6ナイロンと66ナイロンの共重合素材で生分解性があると報告された「クインスター」と「バルカン」に、ハリスも号数がない細糸を除いてその2銘柄に加えて「銀鱗」に、道糸用のナイロンラインも「クインスター」に変えて運用中だけど、当初フロロほど摩擦に強くないのでハリス切れやらかしたりしたけど、その場合単純に太くしてやれば良いので解決済みで既に問題なく使用できている。太くしても問題が生じないようにするのがカリスマ釣り師の腕ってところだぜ。

 書いても、誰も言うことを聞いてくれなければ意味がないので、多くの人が読んで賛同してゴミを拾ってラインを生分解性のモノに買い替えて、ってしてもらいたいので、ワシはカリスマにならなきゃならん。カリスマ釣り師になって、釣り糸が絡んで死ぬような可哀相な鳥がいなくなるようにせねばなるまいと思う。この鳥が死んだのは、ワシのカリスマ性が足らんかったせいであると、深く海より深く深く後悔した。

 ”日本の釣り場の現実写真”が自転車の前カゴに満載したゴミと鳥の死骸、朝日に輝く岸壁上に放置された絡んだ釣り糸とアミコマセとか、絶対に誰がなにを言おうとも間違っている。間違っているなら正さねばならない。

 フグと和解し、鳥を愛で、読もうと思っても読み切れない魚に右往左往させられ、ゴミを拾い、釣れた魚を必要な分だけ持ち帰り料理も楽しんで美味しく食べる。時に仲間にも食べてもらって共に楽しむ。そういう釣り人に私はなりたい。カリスマ釣り師なんてほんとのところはどうでもいい、まともな釣り人でいたいとワシャ切に願うのじゃ。

2018年12月22日土曜日

島のもありマス



 我が家の蔵にもシマノの2つや3つは転がってるんです!
 右から「NAVI3000」「95ツインパワー4000XT」「メタロイヤルVS3500ZM」って最後しれっとリョービを紛れ込ませてるけど、今回一緒にバラしてみたのでついでということで堪忍してつかあさい。
 ネットオークションや中古屋で古めのスピニングリールなどほじくり返しつつ、それだけでは”スピニングリール熱”の症状が治まらないので「悪いズビニングはいねが~言うこと聞がねズビニングはいねが~」とユネスコ無形文化遺産風に蔵を漁ってたら、コレまで発掘した古いスピニングとは海で使うので別にしてあったこいつらが出てきたのである。
 そういえばこいつらもいたよなとは思うモノの、メタロイヤルはともかく、シマノのスピニングはこの時代90年代にはすでに瞬間的な逆転防止機構を搭載していて、正直今まで一度も分解清掃などしたことがない。
 だって面倒臭そうなんだモン。
 シマノについてはあんまり興味がない。まあ天邪鬼なので大手っていうだけで興味の対象からほぼ外れるし、ダイワのようにガキの頃からお世話になってたわけでもない。
 でも、今日に繋がる、噂じゃ高性能らしい妙にご大層な高級スピニングリールに関していえば大っ嫌いで、ステラ系列がその先陣を切ってダイワのEX以降のトーナメント系列と覇を競い、私からみれば不毛な争いに消費者である釣り人を巻き込んで、高級リール崇拝の度合いを深め、釣り具の”金のかかるカルト化”を招いてしまっている元凶だ、ぐらいに苦々しく思っている。

 じつは我が家の蔵にはもう一台「98ツインパワー2000」が眠っていて、コイツが私の高級スピニング嫌悪に拍車をかけた一因である。
 今回98ツインパ2000をバラさなかったのは、一度釣り場で全く回らなくなってメーカーに修理に出したら”ギアの摩耗”という「何万もするリールが5年もせんうちにギアすり減るンかよ!」とあきれる原因でギア交換でメーカーメンテされて帰ってきてから、不信感もあってあんまり使わせてなかったので分解清掃する必要もないな、ということで放置したからである。
 2000年から主力で使ってる4400SSがまだギア交換必要でないという”PENN使い”からしたら、鼻で笑っちゃう耐久性である。当時もギアは高強度だの高精度だのを謳ってたはずで、今のも洗剤の「驚きの白さに」と同様に新型はより良くなってます的な宣伝しか書いてないけど、10年単位での耐久性が実地で証明されていないという意味では今現在も状況は基本的に同じで信用できないと皮膚感覚で思ってしまっている。耐久性向上なんていう10年以上も同じ道具使うビンボ臭いごく少数の釣り人の要望にあわせるより、「軽く」とか「回転性能」とか店頭でクルクル回したときに釣り人がホイホイ釣れる性能を向上させた方が、そら儲かるからナ。そっちが重視されてるのは当たり前でしょ。
 一事例を基に、ほぼ思い込みで鬼の首を取ったようなことを書く傲慢さや不確実性、今の高級リール様を好きで使ってる人に嫌な思いをさせることの配慮と品のなさを考慮に入れたとしても、いまや世界の釣り具の趨勢に影響し、業界を牽引する立場に成り上がっているシマノ(とダイワ)には責任があると思うし、無批判に盲信する信者どもも多いので天邪鬼の務めとして厳しくお小言は書いていきたい。姑のようにネチネチとクドクドと。

 じゃあなんでシマノのリール持ってるんだよ?って聞かれると、3台とも我が家の釣りの上手い人のリールでオレのじゃないんである。ツインパ2台はどっかでもらってきたやつで、私にとっては興味も愛着もないリールだったのでたまにラインローラーとハンドルノブの根元に注油するだけでろくにメンテもしてやんなかったけど、そこはさすがシマノという感じでそれでもギア壊れるまでクルクル快調に回ってた。っていうのがあって、釣りの上手い人用のリールとして、安売りされてたNAVIを、ツインパ様に慣れてると泥臭いPENNの使い心地とか違和感あるだろうからというのもこれあり買って持たせたというのが3台の入手事情である。

 ただ、NAVIについては素直に褒め称えたい。15年以上昔にサンキュッパーぐらいで買ってから今まで一度も分解清掃などしていないのに、蔵からほじくり出してきたら普通に使えそうな回りかたしていて立派としかいいようがない。同時に発掘した95ツインパが油が揮発したのかなんなのか、逆転防止が効かなくなっててムカつくのと好対照。ツインパ旗艦機じゃないけど二番艦ぐらいの高級品でっせ。初心者用のNAVIに負けるなや。NAVIマレーシア工場製だけどマレーシアの工業力も侮りがたしだな。
 ただ、90年代のシマノは表面処理がいまいちで腐食が進みやすいように思う。NAVIもツインパも等しくベールワイヤー支持部の先っちょとか白く粉吹いて腐食してた。当時ジギングもやってたケン一が「何万もするようなツインパワーが、ちゃんと海から帰ってきたら水洗いしてるのに表面塗装ボコボコになるってどうなんや!」と憤っていたけど、今時のは大丈夫なんだろうか。

 お小言はいったん終了してNAVI分解清掃。
 コイツにも瞬間的な逆転防止機構が搭載されているので、逆転スイッチ省略で一方通行のベアリングが入ってるだけのスピンフイッシャー430ssgと違って、逆転とかどうやってしてるのか、ローラーベアリングの一種なんだろうと思うけど実際にはどんなもんが入っているのか一度見ておきたいところではあった。
 NAVIは素直な良い子で、本体横の蓋を開けてハンドル軸のギアを外して、平行巻機構は普通な感じのカム方式なので主軸を抜いてローター外してと、普通にサクサクと分解が進む。
 ちょっと水が入ったのか、お尻の金具は内側緑青出てるけどギアとかにはポチポチッと水滴がついたような痕跡は見られるものの、シマノの白いグリスがガッチリガードしていて腐食等無し。ドラグは問題なく優秀なので今回放置。なにも特別なものはないけど、問題生じさせてなくて、あまり「余計なモノがついてない」という良さがあるように思う。
 思うんだけど、瞬間的な逆転防止機構は思った以上にデカいのが、ローターの中にコレしか入ってないってぐらいにデデンと鎮座していて、こんなもんラチェット式なら写真上の右の方の石臼のごとき灰色の樹脂の部品は丸々削って残った台座部分ぐらいで済むって話で、クソ邪魔。
 下の写真、すでに開けた段階で1つローラーのブロックを落っことしてるんだけど、逆転時6個を右側のへこんだ壁に押しつけるようにしつつ中心のスリーブを締めて回転をキュッと止める仕組みのようで、逆転スイッチ切ると良く分からんかったけど全体的にユルっと緩んでスリーブを締めなくなるようだ。
 これが、細かいパーツで止められていて外からのバネが小さいし細い。その細いのをローラーの右に持ってくるのか左に持ってくるのか、細くてどっちに入れて良いのか年寄りには見えなくて、バラしたリールを持ったまま、コケてぶちまけないようにビクビクしつつネットで検索して、右のへこんだ壁に押しつけるんだからバネは左に持ってくると判明して何とか組み上げた。油も追加して軽く注しておいた。
 本体の方は、せっかくのシマノグリスだけど塩が結晶して残ってたらまずいので拭き取って、例のブルーのグリスでグリスシーリングですよ。シマノだからってオレは容赦しないゼ。

 で、95ツインパ様。まずはお尻のカバーを外すとパッキンが固くなっててたぶん防水の用をなさなくなっている。
 20年もたてば樹脂が固化するのは当たり前だろうけど、そのときにパーツ入手しようとしても、製造中止から3年ぐらいしか修理用部品保管してないようなので、防水性に問題を生じさせかねないんだけど、そのへんシマノさんはどう考えてるのかね?もちろん20年も経ったら新しいリール買ってくれって考えてるだろうけどさ、公式見解としてそういうこと恥ずかしげもなくいえるのかって話。リール大事に長く使いたいという客のことなんて微塵も考えてないという設計思想が見て取れる。まあワシャ組むときにシリコン接着剤で防水しておいたけどさ、どうなのよそれって。
 そしてまたこれがムカつくことに、分解するのがめんどくさい。あっち引っ張りこっち外してと、ばらしていくけど、主軸がローターから抜けずに悩んでたら主軸に付いてるスプールが乗る台座が抜けるというちょっと変わった設計で主軸抜かずのままでやっとローターはずれた。ややこしめの機構としては平行巻き機構がベイトリールと同様の軸を行ったり来たりする方式で、その関係のが一本入ってるぐらいで、やってることはNAVIとたいして変わらんだろうと思うんだけど、やたらと複雑になってる。投げて巻く以外に何か副業でもしてるんとちゃうか?

 逆転防止機構はNAVIと同じ方式ででかくて邪魔。逆転防止が効いてないってのは、油が切れたか、逆に油が進入して油が多いかぐらいだろうと思ったけど、油の進入はなさそう。
 お尻の防水パッキンもそうだけど、とにかく逆転防止機構に海水はもちろん、リール内のオイルやグリスも進入しないように、主軸にも樹脂のパッキンがはまってたりする。なのでギアとか内部機関は改めてグリス塗り直す必要ないぐらい綺麗なまま。
 なんでこんなに神経質になってるのかと、PENN使いは海水侵入ぐらい後で本体開けてギアとかそのまま水洗いして必要なら(シーズン中ならワシ内部水洗い後放置乾燥してそのまま使えそうなら使う人)グリスも交換すりゃ良いじゃんと思うんだけど、こいつら逆転スイッチも付いてるような”瞬間的逆転防止機構”はそうはいかなくて、海水入ったりしたらもちろん、自分でメンテする人の書いてる記事とか読むと、油が多すぎても少なすぎても油の粘度が不適切でも動作不良起こすような繊細な機構らしい。
 分解清掃時はローラーを丁寧に拭き拭きして汚れ水分油分を除去してから、油注さずに組んで、締め付ける方のスリーブに適量油を垂らして差し込んで、ローター回したりして油をなじませると上手くいくことが多い。上手くいかなければまたふき取ってやり直し、だそうだ。幸い一発で決まって復活したけどつくづく面倒くせぇ。
 そんな面倒な機構を水辺で使う道具の中に入れるから、各社躍起になって防水性なんてのを求めなきゃならんわけで、仮に水中で使用して完全に浸水したとしても正常に作動するはずのラチェット式の逆転防止機構が搭載されているリールなら防水性なんて気にするほどのことやないやんケ。アホくさ。
 「逆転がピタッと止まって遊びがない」ってガチャガチャうるさいってだけで実害ってあるのか?あるにしても例えば4桁スピンフィッシャーにはラチェットの歯の数が多い改造パーツが売られてたように、ラチェット式の改良工夫で何とかなる部分も多いし、なんか他にもいい方法あるだろうと思う。だいたいガチャガチャいうのってジギングだのエギングだのしゃくりまくる系の釣りだけで、巻物系のルアーの釣りとかなら関係ないだろ。ジギングするならガチャガチャいわない方が良いかなと思わなくもないけど、そのための値段の差とかを聞いたら「あっ、それならガチャガチャいう方で結構です」ってワシなら尻込みするね。
 しかも欠点としては、デカくて重くて不具合起きやすくて、値段が高くなるほかにも実害だらけ。
 予言しておくけど何十年か後に今の逆転防止の方式は笑いのネタになるだろう。その時になってアホなことみんな揃って何でやってたんだろうって不思議に思うだろうけど、今はそれが当たり前だとみんな思ってるだけで理由などないのである。過去のリアドラグの流行とかと一緒。瞬間的な逆転防止をやめるか、やるにしても430ssgに入ってるような油多い分には問題ない系の小型で丈夫な一方通行のベアリングにしたらリールは単純で不具合が少なく安くできる。ラチェット式ならもっと軽いし確実で丈夫。たぶん他にも一方通行のベアリング方式以外の現実的な解決方法は出てくる。今のデカくて不具合の多い瞬間的逆転防止機構は、残るとしてもエギング用リールとか限られた用途に限られていくだろうと思う。

 今、単純確実な逆転防止機構を搭載して、丈夫さとか精度とかを最新技術で追求して作ったら売れるのに、と思ったりするけど、実際には作っても売れない可能性が高い。
 なぜならまさに、そういうややこしくなくて丈夫なリールとして売り出されたのがリョービのメタロイヤルだからである。売れてたらリョービは釣り具事業から撤退していないだろうって話。
 写真見て分かるように、ダイワが提唱する前からドデカコンパクトな感じで機械の部分が小さくて糸巻きの部分が大きい。
 平行巻き機構も、ギアの上で小さい衛星状の部品がはまって回ってるなんかよく分からん形のカム方式で機構は小さくかつ道糸は真っ直ぐきれいに巻けている。
 逆転防止はラチェットじゃなくてローターの裏に歯がある方式で歯の数が多くできるので遊びはあるにしても充分小さい(個人により感じ方に差があります)。ラインローラーも普通だけど十分なようでライントラブルなんてPEでもナイロンでも気にせず使えていた。ビワコオオナマズ狙って一晩投げ続けても特にトラブルもなく快適。後年は釣りの上手い人がシイラロッドにつけてライギョ釣ってたけど、ドラグの締まりも逆転防止機構の強度もきっついアワセでも問題なく対応していた。
 その他にも今見ると主軸をカムに止めるネジが2本になってたり本体カバーのネジの横に位置を固定し補強する軸が入っていたりと、細かいところにも「丈夫に作るぜ」という設計思想が見てとれて良いリールだったんだなと感心する。
 スピンフィッシャーもいつまでもパーツが手に入るわけじゃないだろうから次世代の主戦力機をと採用検討していたのに、4桁スピンフィッシャーの生産停止より先に景気悪くなって釣りブーム縮小したらリョービが釣り具から手を引いてしまうとは予想外だった(釣り具ブランドのリョービは釣り具量販店J屋グループが引き継いでいる)。

 
 っていうぐらいに、日本の釣り人のみなさんは釣り具を見る目がない。と正直思っている。主体性が無く付和雷同的で、他人が良いと言ってるもの、まことしやかに大仰な小理屈の付いてるものなんかを、必要性の考慮とか、ましてや実践の場での有用性とか試したりはせず、鵜呑みにしてありがたがってるめでたさよ。
 私の釣り具の趣味が偏狭で凝り固まっていることを認めるのはやぶさかではないけど、正しいつもりで堂々と間違っててその間違った馬鹿面をヌケヌケとさらしているよりはなんぼかましだよな、と口汚く罵りの言葉を書いておく。テメエの趣味だの好みだのぐらい自分でキッチリ育てあげて他人にクチバシ突っ込ませるな!!

 まともな道具が選ばれなくて、大森製作所やリョービがなくなって、スピニングリールについては大手2大巨頭と外様のピュアフィッシング系と台湾メーカー系ぐらいしか買った後の面倒もある程度みてもらえる製品の選択肢がなくなってしまい、中古市場を除くと似たような道具しか売ってないというつまらない状況は、日本の釣り人の犯かした間違いに起因する結果の一つだと思うけど、まだそんな間違いならかわいいモンである。別に逆転防止機構がどんなだって魚釣れりゃ良いといえば良いし、釣り具業界の衰退は釣り人以外の景気の要因とかも大きいだろうし。大手製でもNAVIとか良いリールだし。
 でも、日本の釣り人が、特にルアーマンが、生分解性のラインを選ばなかったのは許し難い間違いだと実は恨み骨髄に思っているし、今でも鉛のガン玉とか鳥を死に追いやりそうなものがいろんな釣りで平気で使われている間違いも、いい加減どうにかしていかなければと思っている。
 生分解性のラインは確かに性能的には太くて伸びがあって今一だったかもしれない。でもそれを逆手にとって太くてショックを適度に吸収するショックリーダーとしてルアーマンなら生かせたはずである。使われ続ければ性能なんていくらでも上がっていく。
 それをメーカーもがんばってモーリス社なんて「RTE」を2世代に渡って開発し発売してくれたけど、選ばれずにもう生産されなくなって久しい。
 こういう間違いを続けていると、日本の釣り人はいつかなにかで「不合格」の烙印を押されて釣りができなくなると、これも予言しておきたい。

 スピニングリールについていろいろと学んだおかげで、自分が必要としていない大げさな逆転防止機構とそれを機能させるための防水やらに手間暇かけてあるような製品を大枚はたいてまで買うという間違いは犯さなくてすみそうである。
 まあ、他に山ほど間違ってるから、そんなところまで間違ってる余裕はないってことで。

 次回たぶん自分でも正解ではないんだろうなと思いつつ、挑戦して自分で確かめずにいられなかったことをネタにして、一連のスピニングリールネタをとりあえず終了する予定。
 クソつまらねぇ正解なんて地平の彼方までブッ飛ばすような、イカしててイカれてる不正解にたどり着いて天を仰いで呆然としてしまいたいんだヨ。

つづく

2025年12月27日土曜日

回数こなす

  ワシ、釣り場に立つ回数は大事にしているつもり。いつも書いているように釣りしていれば、良い日にも当たれば悪い日にも当たる。そうであるなら数をこなすと最終的な帳尻は合うことになる。釣り人ならだれしも良い日に釣りに行って、悪い日には行きたくないと思うだろうけど、行ってみないことにはその日が良い日か悪い日かは究極的にはわかんないって話で、過去の経験からいって絶好の条件の日に鼻息も荒く出撃していってコテンパンな目にあうこともあれば、なんの期待もせずに情報収集のつもりでフラッと出かけたらとんでもない”当たり日”を引くこともある。経験を積み情報を集めれば集めるほど、予想はナンボかあたるようにはなってくるけど、まあ予想どおりにいかないのが普通である。予想どおりに釣れるようになりたいと切望するけど、予想どおりに読み切れるようになったら、それはそれでつまらなくなるんだろうなとも思う。思いもよらない幸運が、想像もつかなかった驚きが、釣りの魅力の重要な部分を占めていると思う。

 ということで、若い頃から釣りに行く回数は多かった。多忙を極め月に1日も出勤しなかった日がないような状況でも、その月に仕事終わってから4,5回は釣り場に立って竿を振っていた。多分健康上の問題がない年で年間釣行回数が100回を下回ったことはないと思う。健康上の問題を抱えていても滅多なことでは100以下というのはなかったはず。無職で365連休の今現在、年間200回を越える程度には釣りに行っている。年間200回は抑えた回数で、紀伊半島に越してきて釣るモノありすぎてはしゃいで年250回近く行った結果、疲労が蓄積して帯状疱疹になったのでブレーキ掛けつつやっている。ワシの釣欲にはムチなど入れる必要はなく制御しなければ健康を害するまで突っ走ってしまう。

 いつでも釣りに行きたいときに釣りに行ける状況のもと、年間200回越えとかの釣行回数になってくると、おのずと取り得る作戦も変わってくる。有り体にいって、低い確率の釣りでも数打ちゃ当たるで狙いにいける。

 今のワシの釣りで低い確率の釣りの筆頭は”根魚クランク”で、今年雨が降る度に出撃を繰り返して、54回釣行したことが”顛末記”から分かる。そして釣れた魚は調べなくても分かる。冒頭写真、下半期の45センチのヤイトハタ、上半期の66センチのマゴチの2匹で、他にも小型の根魚たちは釣っているけど、まあそいつらは鶏皮とかで釣っても釣れる大きさで狙ってる大きさではない。ただ釣れたに勘定した2匹は、どちらか1匹でも年間50回以上出撃を繰り返すだけの価値は充分あったと思う。根魚クランク始めた2024年はもっと釣れているけど、あれは特殊な状況だったようで、通常は陸っぱりルアーで40オーバーの根魚とか年1回拝めればヨッシャな魚だと思う。デカいマゴチも同等に得がたい獲物でこの2匹でまったくもって満足のいく結果だと思っている。

 もいっちょ低い確率の釣りとしてはシーバスルアーがあって、今年は狙っているフッコ級以上が1匹も釣れていない。これも雨が降るたびに出撃を繰り返していて53回釣り場で竿を振っている。まあシーバスの場合は狙いのサイズが釣れなくてもセイゴは釣れてくるというのがあって、今年みたいな大ハズしがあってもそこまでつまらない釣りではない。小さいとはいえルアーに反応よくパコパコ出てくれれば楽しい釣りにはなる。そして、今年はここ2年ぐらい全然姿が見えてなかった、ノーマルセイゴが湧いていて、海水温高すぎてヒラスズキしか繁殖できなくなってしまったのかと心配したけど、昨冬はしっかり水温下がってたのかヒラじゃないスズキも繁殖して幼魚であるセイゴの発生状況は良かったようだ。今後に期待が持てる状況であり、単年では今年はイマイチだったけど、複数年の長い期間で考えると、これからも数打ちゃあたるで行き続ければ帳尻合うぐらいに釣れるのではないかと期待している。

 どちらの釣りも年間50回を越える回数釣りに行っているけど、一回に費やす時間は短い。釣れる日は始めてすぐに反応得られるけど、釣れない日は特に根魚の場合は魚が居ないし回ってきてないって話なので、一通りポイント探って1時間かそこらで終わっていることが多い。基本的に捕食者である大型魚を狙うなら、ヤツらの活性があがる雨がらみ時化がらみを狙うわけで、根魚行ってからシーバスも行くというパターンもお約束だった。このへんは、釣り場近くに住んでいて、気になる天候とかの時には、ロッド1本かついでサッと釣りに出かけられるのが、とても有利な点だと思っている。

 対照的にどうにも釣りに行く回数が稼ぎにくいのが”泳がせ”で、岸壁の足下狙いも、砂底のぶっ込みもあまり行けていなくて今年9回しか行ってない。50回超の根魚やシーバスに比べてそら釣れやんわな。って感じだけどじゃあ回数増やすかってなると、単純にそうはいかないというのはある。ルアーロッド1本かついで出かけることができる釣りの身軽さと比べて、泳がせは段取りがややこしくて道具もかさばる。まず餌のアジを釣るところから始まるから、どうしてもアジ釣りの道具が必要で、加えてぶっ込みの道具、柄のついたタモなど準備が面倒くさく、かつルアーなら反応する魚は最初の数投で何らかの反応があるだろうから展開も早いけど、泳がせの場合、夕マズメに始めて21時22時とかにアタることもあるぐらいで、サッと行ってサッと結果が出て帰ってくるという釣りとは対極にある。正直そういう”待つ”釣りは苦手中の苦手で、でも上手な人の泳がせ釣りを見ていると、相手がいるのが絞り込めていて、そこに食ってる現物餌をハリにかけて泳がせるので勝負早い。そういう展開の早い釣りをしたければ、食ってくる状況を絞り込めねばならず、絞り込むには経験積んで情報を得ることが必要ってなってくる。でも、経験積むのが思うように進んでいかないから悩んでいるわけで、回数も稼げず情報集まらずというジレンマ。まあなんにせよグダグダ考えていても前に進まないのは確かだと思うので、ちょっとずつでも良いので5年10年の長期計画でじわじわ進めていくしかなさそうではある。苦手科目克服できると切る手札が増えるのでなんとかしてしまいたい。

 それから、回数をこなしていると結構気をつけなければならなくなってくるのが、道具の更新とか補充・備蓄で、ぶっちゃけ竿は自分のペースで10年も酷使すれば腰が抜けるだろう。竿は消耗品。なので予備は買ってある。

 リールはドラグパッドや古いスピニングならベールスプリングなんかの消耗品がどのぐらいの使用頻度で交換が必要になるかは把握して交換部品を用意しておかないと運用面で支障をきたす。今シーバスに使ってるいじくった大森「タックルNo.2」はマニュアルピックアップ仕様に改造してあって、ベールスプリングの交換は必要なくなっているんだけど、ラインローラーをジュラコン樹脂で自作しているので、硬質な金属やセラミックほどの耐摩耗性がないので徐々に削れて糸溝ができていく。ただ、意外なほどに長持ちしてくれて、去年からそのへんの耐久性の把握も目的にシーバス用のメインのリールとして運用しているけど、どうも年50回以上出撃する使用頻度でも、1年ぐらい持つようで、1年経って糸溝深くなってきたなと思ったら、新しいラインローラーを作って換装すれば間に合いそうである。もっと頻繁に交換必要かと思ってたけど、ぜんぜん問題ない感じで意外に長く使えます。

 で”釣りで大事なのはハリと糸”っていつも書いているけど、ハリは適宜マルトのハリをお得な50本入りとかで買って大きいハリは研ぎながら使ってるので、備蓄を切らさないようにだけ気をつけておけば良い。ラインもナイロンライは安いクインスターを主に使うので、1回使ったら先5~10m切って、2回使ったひっくり返し、3回使ったらまた先5~10m切って4回使って捨てて巻き直し、で問題なく運用できている。クインスター安いわりに品質申し分なく釣行回数の多いワシのようなヘビーユーザーでも満足できる製品で。これで生分解性まであるなんて、買わなきゃソンソン。唯一の不満点は一番細いので0.6号なのでハリス用の0.4号、0.2号とかも欲しいんだけど、0.4号はなんぼか生分解性があるらしい銀鱗があるのでそれを使ってるけど、0.2号とかの極細が生分解性があると報告されている銘柄では売ってないので、メーカーさん作ってください。そんな細ハリスは特殊なナイロンじゃないとプチプチ切れるんじゃないかと思うかもだけど、出番が豆アジとかの食い渋り対策で引っ張り強度はほとんど必要なく、吸い込みの良さだけ欲しいだけなので問題はないはず。綿とか絹の細糸も考えているぐらい。一般的な釣り人は細い糸は”見えにくい”から食いが良いと思ってるかもだけど、多くの場面で効いてくるのは吸い込まれやすさのほうで、見える糸を嫌うような状況では細くしても見えなくなるわきゃないので嫌われる。屈折率が水に近いフロロがナイロンより効く状況なら見えにくさが効いてるのかもだけど、太さ変えて効くなら口への入りやすさが効いてると思ってる。それはまさに豆アジの釣りで、口開けてるのに刺し餌が口に入っていかない状況で、ハリスを細くすると、食う回数や食い方自体は変わらんのに口に入り始めるってのを何度も経験していて実感するところである。

 悩ましいのがフライラインで、ソレナリフライマンのワシの腕では要らん力が入ってるのか、ラインの消耗がやや早い。いま正規品が手に入る、ほぼ唯一のタイプⅥラインであるSA社「ウエットセルWF8SⅥ」が6500円ぐらいなんだけど、なんとか1年もたしたいけどもたん。25回の釣行を前に痛んだところを切ってブレイデットナイロンで継ぎ直したり、コーティングがちょろっと剥げたところはスレッド巻いて瞬間接着剤で固めてそれ以上剥げないようにしたりとしたところで、その頃には全体的に傷みだしていて修繕してもすぐに同じように剥げ始める。いつも釣りに行く前にシリコン塗ってるけど、もっと最初に表面コーティングするような保護剤塗っておくべきだろうか?いずれにせよフライフィッシングにおいては他の釣りよりなおラインの重要性は高く、けちってボロボロのを使い続けるのも限界があり、かといって高額なラインを惜しげもなく年に何本も使い捨てるほどお金持ちでもない。ボナンザを試す価値はあるかなと思ってるけど、どなたかフライラインを長持ちさせる方法をご存じのかたがおられたらご教授願います。

 最初の方に書いたように、数をこなせば良い日にも悪い日にもあたるので、結局帳尻は合うようになっているからとにかく四の五の言わずに行けるだけ行っておけっていうのに加えて、数こなしてるとおのずと経験も積めるし、情報も蓄積していくし、技術も憶えられるので、なおのこと四の五の言わずに行けるだけ行っておけだと思っている。

 よく釣り場で、潮が今日はどうたらこうたらと言ってる釣り人がいるけど、じゃあ勤め人っぽいあんたらは休みがたまたま潮が良いときしか釣りに行かんのか?って思うわけで、潮の良いときにとかいうのは典型的な”四の五の”言うネタである。大潮干潮じゃないと渡れないとか、潮位が高い時間しか水が無いとかを除けば、陸っぱりで潮が明確に善し悪しあるのはバチ抜けのシーバスぐらいだと思う。ワシとりあえず四の五の言わずに行きまくった冬場春先約80回分のデータを整理してやっとバチ抜けの潮の法則性が分かったっていうのは以前書いた。根魚クランクの情報なんてまだ釣った数が少なすぎて整理する気にもならん。あんたら潮の善し悪しを判別できるほどの情報を積み上げてモノ言ってるんだろうなと、いつも鼻で笑いながら聞いてる。潮以外の要素、日の出日の入り、天気、餌っけ、風向き、釣り人の数、潮よりよっぽど効いてくる要素はいくらでもある。だいたい潮自体風に押されて気圧に引っ張られてその場所の地形固有のリズムもあって潮時表どおりには動かんだろ?とにかくそんな複数要素が絡むようなモノを読み切って傾向を読めるほどになるには膨大な情報収集が必要で、まず気が狂ってないまともな人間にはできないから、潮とか気にせずに行けるときは行っておけと何度でも書かせてもらう。そのほうが手っ取り早いよ。釣り場で竿振らなきゃなにも起こらんからね。

 芸術は爆発だ!そうですが、芸事は場数です。

2018年1月26日金曜日

絶対王者の陥落


 フロロのハリスはというか細いハリスはクレハ社「シーガーグランドマックス」で間違いない、と永年思ってきた。

 金地に赤のパッケージ、定価が50m3千円もするハリスは、出た当時、今までのエースとかとそんんなに違うわけがないやろという予想に反して、ぶっちぎりに良いフロロカーボンのハリスだった。最初に結んだときにもう、結びがそれまでのフロロカーボンのように堅い感じじゃなくてしっとりキュッと締まる感じがしてそれだけでちょっと違うなと思わされたし、とにかく強度があってスレに強くて、表面がザラザラになるような場面でも切れずに魚が上がってきて「グランドマックスで良かった」と胸をなで下ろす経験を、愛用者なら何度かしているのではないだろうか。
 「直径が半分ぐらいになる切れかかった状態でも魚があがった」と言っている釣り人がいたのもあながちホラとは思えない高性能さに絶大な信頼を置いていた。

 ただ、ルアーのリーダーのような太いハリスであれば、引っ張り強度が必要なのはリーダー部分じゃなくて道糸だし、スレに強いハリスが欲しければ物理的に太いハリスを選んでしまえば良いので、わざわざそのために高価なグランドマックス様にご登場願わなくても大丈夫で、ジギングとかの太いハリスはデュエル社の「船ハリス」つかってたし、ナイロンの太いのを選択することもある。普段のシーバス釣りでは生分解性ショックリーダーが廃盤で手に入らなくなってからは、シーガーの「エース」や「フロロショックリーダー」を使っている。昔あったヤマトヨ社の「ジョイナー」は安くて良いフロロハリスだったのだけど最近見かけない。
 ちょっと脱線するけど、生分解性ショックリーダーの「RTE」はビヨーンと良く伸びるラインでPEを道糸に使う時にはクッションのように機能していたように思う。PE使用が全盛のシーバス用とかでアタリをはじかない「伸びるナイロンリーダー」とか売れないだろうか?などとアホなことも思ったりする。

 話もどして、道糸より太い「リーダー」じゃない、フライのティペットのような細ハリスの場合、引っ張り強度も欲しいし細さも欲しいスレにも強くという贅沢なことをいい始めると結局シーガーグランドマックスだよねということになる。0.3号の細ハリスでデカいヤマメ掛けたときにあげる確率を少しでも上げたければ信頼する一番良いと思うハリスを結ぶしか選択肢はない。現在ではグランドマックスにはよりソフトなFXもあるようだけど、細ハリスではフロロカーボンのパリッとした張りがクシャッと絡まるのを防いでくれてる気がして個人的には好み。なのでFXは使ったことがないけど、強度は同程度でメーカーも釣り方とかでお好きな方を選んで欲しい的なことをいっている。

 ただ最初の方でも書いたけど、グランドマックスちょっとお高い。さすがに定価では売ってなくて50m2千円弱で買える。あんまりハリス替えないインチキフライマンな私のフライフィッシングならそんなにハリス減っていかないのでたいしたことないんだけど、ヘラ釣りみたいなハリス交換しまくる釣りではその値段でもちょっときつい。
 なんか安いのないかなと考えて、前回ナイロンの安いハリス候補を探したときに、細いルアー用のフロロの道糸は結構あったのを思い出して、試しにと買ってみた。
 アジング用だの管理釣り場のマス用だの各社から出てるけど、シーガーからも「R-18」というのが出ていたので1ポンド0.3号相当のを買ってみた。フロロのラインはクレハ社シーガーブランドならやっぱり安心できる気がする。100mで定価は2500円だけど、実売は1500円程度。50m750円はかなりお買い得。

 道糸用なのでややグランドマックスよりしなやかな感じか?まあそのあたりはおいおい使って調子を見ていくにしても、まずは強度がないと話にならないので、秤もってテスト。
 スプールから出したラインの先に8の字でループを作って秤に掛けてスプールを引っ張ってゆっくり切れるまで。切れたところの数値を読む。グランドマックス、R-18それぞれ3回平均をとる。ホントはもっと回数必要だろうけどまあ主観的な感触得るぐらいはこのくらいでいける。
 結果はグランドマックスが650g、540g、620gの平均約603.3g、対してRー18が500g、665g、570gの平均578.3gと結果としてはグランドマックスが僅差で逃げ切ってるけど、正直測る毎にぶれる誤差もあって、この程度の差は誤差の範囲内で「引っ張り強度」だけみれば同程度の強さがあるように感じた。
 まったく、問題なくヘラ用のハリスとして使えそうな強度はある。
 ナイロンじゃなくてフロロを選択する時って、ヘラの場合フロロのスレに対する強さとかはあまり必要じゃないので、パリッとした張りと伸びの少なさでアタリを明確に出したいときなどに使うのが想定されるけど、その役割は充分果たせると思う。そして安い。0.4号も買っちゃった。っていうかフライ用のティペットもR-18で良いんじゃなかろうかと思えてきた。

 そして、こうなるとどうしても気になる。
 今時のヘラ用ナイロンハリスとフロロハリスはどっちが引っ張り強度あるのか、試してみたくなった。
 一昔前ならフロロはナイロンの1.5倍の引っ張り強度があるというのが大きな利点の一つに数えられていた。でも、前回ハリスの強度を測ったときに、今時のヘラ用ハリスはちょっと前のナイロンラインの1.5倍は引っ張り強度があって驚いたところである。
 ならば、フロロと同じ方法で同じ太さを測ったらどう違うか、どちらが引っ張り強度的に優れているか。ナイロン代表には前回0.5号で驚きの強さを発揮してくれた「バリバススーパーへらハリス」0.3号に登場いただいた。
 結果は、600g、650g、670g、平均640gで測ってるときの感触としても明らかに強い。伸びて粘る。ある程度予想できたモノの衝撃的である。

 もちろんフロロカーボンのハリスには、引っ張り強度以外にも表面が硬くて耐摩耗性に優れスレに強い、張りがあって伸びが小さいのでアタリが直接的に出やすい、比重が重くて沈めやすい、屈折率が水に近く水中で見えにくいなどの利点もあるけど、一番の魅力はナイロンの約1.5倍の引っ張り強度があって細いのが使えるということだったように思う。
 今日、引っ張り強度の欲しい状況ならハリスは高級ナイロンハリスを選ぶべきなのかも知れない。
 例えば渓流のフライのティペットならヤマメ狙いなら細ハリスでの吸い込みやすさも含めてナイロンの方が適しているかも知れない。イワナだと石に潜られて擦れてとかがあるのでやっぱりあんまり細くないフロロの方が良いのかも。

 というぐあいに、道具が日進月歩で進歩してきているので、それまでの常識がひっくり返ったときには、もう一度、なぜそのハリスを選んだのか、その釣りで使うハリスにはどんな要素が求められるのか、それを満たすハリスは現在どの商品なのか、なんていうことを再度検討して詰めておく必要がある。
 最終的に引っ張り強度が欲しければ単純に太くして、食いが落ちるのは技術で補えばいいと割り切るにしても、選択肢として知っておくことや限界値を把握しておくのは悪くないはずだ。
 道具を替えると、替えたことによる不具合も生じるので、道具が進歩してもあえて替えないという選択肢もあるけど、ラインやらハリやらは消耗品であり新しいのしか売ってなかったら買わざるを得ず、安くて良いのを探し続けることになるのかなと思っている。

 ナイロンラインの高性能化にはちょっと注目して、今時の高性能ナイロンなら何ができるか?ってことも気をつけて考えておきたい。今時のナイロンラインは、もう我々古い釣り人が知っているそれとは別物と認識した方が良さそうだ。

 新しい釣りを始めてみると見ること聞くこと試すこと新しいことばかりでやっぱりどうにも面白い。苦労もしてるけどね。ハリスも結んだし明日は寒いけど釣りに行くか。