2020年1月11日土曜日
おつゆタップリ対策
ガルプの汁は臭い!!
ワームは生分解性のモノしか使わないことに決めている。
プラグなら最悪根掛かりでなくしたとしても、海底に幾ばくかのプラゴミが増えて長期的には砕けて削れてマイクロプラスチックとして環境中に放出されるという、現代人なら誰でも手を染めている悪行にしかならない。それを回避する手段は金属製や漆塗りの木製ルアーを使うしかなく、ラインも生分解性素材のモノを使わねばならず、生分解性ラインがほとんど売られていない現状では非常に心苦しいけどなるべく根掛かりをさけて悪事と知りつつそれらを使うことにしている。非難されれば受け入れざるを得ない。
生分解性ラインが”ほとんど”売られていないと書いたのは、石鯛釣りとかで根がかったときにオモリだけ切れるようにしてその時に海中に残す”捨て糸”用に現在でもダイワから生分解ラインが出ているのと、フライのシルクラインやら何だったら裁縫用の綿の糸でも釣りはできなくもないからそう書いたけど、申し訳ないけどナイロンラインを使わせてもらってる。何百年単位で自然環境に負荷を生じさせるそういった合成樹脂を使うのが許される行為なのか、本当はダメなんじゃないか?と疑問は抱きつつも使っていて忸怩たる思いがあるってのは正直なところ。
生分解性のショックリーダーが生産され続けていれば”切れない”PEラインと組み合わせてかなり罪の軽いラインシステムが組めていたのに、今現在陸っぱりのルアーで使うような太さの生分解性ラインは市場になく悔しい思いがある。もし日本で生分解性ラインの使用が常識となってその性能も向上していけば、世界中の釣り人から”日本の釣り”が尊敬され賞賛を得ることができたのにと残念でならない。東レ、モーリス、デュエルとメーカー側は頑張って製品開発してくれてたけど、結局日本の釣り人にはそれを使いこなすだけの意識と技量がなかったということである。ルアーの釣りにおけるリーダーに関しては太くしていけば多少性能が落ちるのぐらい何とかできることを理解できないヘッタクソどものせいであると書いておく。
でもってワーム、いわゆるプラスチックワームは根掛かりでなくすとゴミになるだけでなく、流れや波でウニョウニョと魚を誘い続けて食われてしまい、あげく消化できず腸管に詰まって魚を死に追いやるという”ゴーストフィッシング”を引き起こしてしまうので、環境中に放出されるプラスチックという長期的にどう影響が出るか漠然と不安という程度ではなく短期的に魚を殺す可能性が高いと認識している。富士五湖方面とかプラスチックワームを使用禁止にしたけど、まったくもって正しい選択だったんだろうと思う。
ワームに関しては幸いなことにバークレイとマルキュウから生分解性のものが出ていて定番商品として入手可能なのでそれを使えば良いと思っている。
それでも水中に残してしまえば、食品の安全基準とか無視してるだろう防腐剤とかつかってそうなモノを魚が食ってしまうというのが良いわけはないので、根掛かりゼロのワームの釣りを目指さねばと思っているけど、生分解性のガルプとか封を切ってしばらく油断して放置しておくとカビが生えて腐ってやがったりして、確実に分解される代物だと分かってちょっとは安心できる。
カビ生えないようにするにはパッケージ開けたら防腐剤とか入っているであろう”ガルプ汁”とかの漬け汁に漬け込んでおくのがたぶん”公式”で、ワシもながらく液漏れしにくい薬品用ボトルを東急ハンズで買ってきて漬け込んできた。10年物は汁が茶色く濁ってきて古酒の風合いがでてきて大丈夫かコレ?って感じだけど、一番古い時代のはボロボロに崩れて腐ってるっぽいけど、ここ5年ぐらいの製品は問題なく使える状態に保てている。逆にマルキュウからは生産量管理失敗したっポイ古いヤツが”熟成”とかいって売られてて商売上手だなと感心した。
しかし冒頭で嘆いたようにガルプの汁は臭い。保存ビンから出し入れする際にも汁がワームからほとばしってしまって辺りが臭くなるし、ジップロックとかに入れて持っていっても釣り場で出し入れする際には手に汁が付くので、袋の外や入れてるバックにも汁が付いて帰ってからもそこはかとなくイカ臭い。
ワームに味も臭いもイランのと違うかと疑ってて、別にソイ釣るのにエコギアじゃなくてゲーリージャンボグラブでも遜色なく釣れたので、あの臭さは主に釣り人を釣るための臭いだと思ってたけど、先日獣毛素材のフェザージグで釣れなかったアカカマスがトレーラーにガルプのオナガウジを装着したら食ってくるようになって、食いが良くなったのかあるいは吐くまでの時間が長くなってアタリが明確に出始めたのか真相は良く分からんけどなんか効果があるのかも知れない。あなどれんぜガルプ汁。
とはいえ臭いのはご勘弁なので対策考えた。とりあえず汁があちこちに付着するから臭ってくるわけで、汁さえ切ってしまえばそれほど被害は拡大せず最小限に留まるのではないか、ということでその日の釣りに使う分くらいを取り出してジップロックにキッチンシートを敷いてその上にガルプたちを並べて汁気をシートに吸わせて持ち運ぶようにした。
これはかなり効果があって、ずいぶん改善したので当面コレで行こうと思う。何度か使うとシートが汁を吸って濡れてきて汁を切る効果が薄れてくるのでそうなったらシートを交換する。
コレで結構いけるんだけど、毎回ガルプ使い切るわけじゃないので、残ったのをそのまま入れておいたりすると、たぶんそのうちカビが生えてえらいことになる。
カビが生えてエラいことになるのは封を切ったガルプ全般がそうで、コレまではいちいちしばらく使わない時は漬け汁に漬けてきたんだけど、画期的な方法を見つけたのでご紹介したい。ひょっとしたら有名な方法なのかもしれないけどワシ自分で試して見つけたので知ってる人はご勘弁を。
ずばり、冷凍庫保管である。
ジップロックに移し替えた使用分も、封切った分もまとめて大きなジップロックに入れて冷凍庫にぶち込んでおけば腐らないんである。
ガルプの素材は火で炙っても若干溶けるだけで酢酸ビニルとかのような熱可塑性のある素材じゃなくて、高分子化合物とか言ってるけどたぶん熱で溶けないコンニャクマンナン系とかの食品系だろうと思うので、一回凍らせたら解凍時に凍みコンニャク的にスカスカになるんじゃないかと危惧したけど全くの杞憂で、何度も冷凍解凍を繰り返しても変化があるように感じられない。
これでガルプの管理が超楽になった。まだやってない人はお試し下さい。
冷凍庫で保管は、低温下では化学反応も微生物の活動も抑えられるということが実感として分かってくると何にでも応用ができる気がしてくる。当然食品とかでは氷の結晶が繊維を切って食感が変わるとかがあるように冷凍解凍を経ることで生じる変化もあり得るので万能とはいかないんだろうけど、干物とアミコマセの冷凍保存以外にも結構使える頼りになる家電である。
ついでに、ワーム関係の小ネタを2つほど。
ガルプは釣果は安定しているけど品質は不安定なのが汁が臭いのと並ぶ欠点。思いっきり曲がってるのとかあって、店頭で買うのなら曲がってるのが入ってないのを選べるけど、通販ではそうもいかず開けてガックリというのがあり得る。
なんか方法ないのかと、火で炙ってみたりしたけど上手くいかなかったのでググってみたら、ちょうど良い太さの筒とかに真っ直ぐにして入れてガルプ汁に漬け込んで放置である程度直るそうである。
要するに生産時は真っ直ぐだったはずでその後パッケージされる時に曲がった形で入れられてその型がついてしまっているということらしいので、真っ直ぐにカタを填め直して気長に放置して元に戻るのを待つということらしい。
ちょうど良い筒がなかったので細いステンレス針金を巻き付けて真っ直ぐにしてから汁の入ったボトルにぶち込んでおいた。どのくらい放置しておけば良いのか知らんけど来期には直ってるんじゃなかろうかと期待している。
もいっちょは小型のジグヘッド。
小型ワームを刺す軽いジグヘッドは”鳥の口に入る大きさのオモリには鉛を使わない”というのも基本方針にしているので、フジワラの「ヌエボ」シリーズのスズ製ガン玉とマルトのジグフックで自作?している。ペンチでか締めて隙間に瞬間接着剤流し込んで固めてるだけなので自作ってほどじゃないけど。
マルトのジグフック、100本入りで1000円ぐらいとお安くて、重さも自由に作れるのでなかなかに良い塩梅。
これ、防錆性がよくて軽いオモリでもハリ先を上にした姿勢で安定しやすいのでフライフックとしても使いでがあるそうな。ワシもクレイジーチャーリーっぽいフライを試しに巻いてみたけどちゃんと釣れた。
てな感じで、根魚とかカマスやるのに久しぶりにワームを使った釣りに取り組んでて、釣りの技術なんて今更新しいことがそうそうあるとは思えないんだけど、釣りを快適に気分良く行うための工夫ってまだまだあると思うので、そのへんも含めて楽しんでいる。
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