検索キーワード「バルサ50」に一致する投稿を関連性の高い順に表示しています。 日付順 すべての投稿を表示
検索キーワード「バルサ50」に一致する投稿を関連性の高い順に表示しています。 日付順 すべての投稿を表示

2015年12月19日土曜日

バルサ50がお安くなっています


 バルサ50ネタを書いたことが、どこか自分の心の中のスイッチを押してしまったようで、バルサ50のルアーが欲しいという気持ちが自分の中で着々と育っていき、辛抱たまらンようになってしまった。
 やっぱりバルサ50ならトップだよねということで、そうなるとやっぱりペンシルを意のままにアクションさせてちょっと小生意気なサーフェイスプラッガーでも気取っちまおうかと「ビッグラッシュ」を街の中古釣り具屋に漁りに出かけた。

 「バルサ50よフォーエバー」的な気持ちがあるのなら、版権買ったザウルストレイン製の新品を買うのが義理というモノかと思う。思うんだけどオリジナルが5,200円、ビッグラッシュで3,400円、と物価スライド考えるとそれほど値上がりしていないのかもしれないが、でもお高い。しかもコアなファンが買う分ぐらいを見込んで生産しているのか、ザウルス専門のウェブショップで見ても色が選べるほど残ってない。ちゃんと今でも好きな人がいて売れているというのは自分が買ってもないのにえらそうだが一ファンとして喜ばしい。
 売り切れてたけど新作でGTルアーサイズのビッグラッシュスケーターとかがデカシーバス用に作られてて激しく物欲を刺激された。使う予定もないのに発作的にポチってしまわず売り切れてくれていて良かったのかもしれない。

 ということで今すぐ欲しいぐらいに物欲が高まっているところに新品は手に入りにくいようなので中古屋へということにあいなった。
 ねらう獲物はさっきも書いたようにビッグラッシュ。の中でもウォーカーの方。ビッグラッシュと言えば、どちらかというとスケーターの足の長いロングスライドがバルサ50の代名詞というか伝説になっているが、水面の上を左右に動くだけならザラでもエエやんけという、全くもってサーフェイスプラグのペンシルベイトのなんたるかをこれっぽっちも分かっていない認識の下、ダイブもこなす器用なウォーカーの方がなんか使ったときに面白そうと、バス釣りなど数年行っておらず、次にトップのプラグを投げるような贅沢なバス釣りにいついけるのかなど、まるで見当もつかないが思ってしまったのである。
 ダイブするペンシルベイトもいまどき別に珍しくないけど、レッドペッパーのような不規則な小魚逃走系のダイブをするやつが多くて、サーフェイスプラッガーとして意のままにダイブさせて首振りなどの演出を加えて楽しむというのとはちょっと違うように思う。古いザラは竿をあおるとドボンとダイブしてくれた記憶があるが、そういう感じのアクションを求めているのである。私がしらんだけで今時のルアーにもそういうタイプはあるのかもだが「バルサ50が欲しい」というのが発端なので知ったこっちゃないというものである。

 でもって、中古屋に行くと、びっくりするぐらいに安く売っている。バス用のトップのプラグなんて気にしてみていなかったが、バルサ50とついでにズイールのルアーはタマ数も多いし「これ会社つぶれたときにパッケージする前の段階のが流れたやつやろ」という感じの新品同様のが1000円かそこらで売ってる。想い出の高嶺の花が場末の水商売のオネーチャンになっているのを見つけてしまったような気まずさが漂う。
 仕方ない俺が面倒みてやるかと、3つほど買ってしまった。ついでにホッツィーとスケーターのジュニアサイズも買って度量の大きいところを見せつけてやったところである。改めて塗装キレーだなと感心するが、ナマジ的にはよくルアー作るときに真似してた黄色のコーチドック模様がなんともかんともイイ。

 なんというか、なぜみんな争って買いあさらないのか不思議な気がする。バルサ50にせよズイールにせよ全盛期には釣り具屋の棚に出したら出しただけ売れるような人気ルアーだったわけである。高かったけどそれだけの価値があるルアーだと思っていたし、事実優れたルアーだと思う。それは今でも変わらないはずだ。
 バルサ50のペンシルとスイッシャーってリグがヒートンなんだけど、よく考えるとバルサにヒートン止めだと抜けてしまいそうなものである。なんか上手いこと工夫してるんだろうなというぐらいに気にとめる人間はいるかもしれないけど、その秘密を知る釣り人はあまりいないようで、ネットでググっても情報でてこない。
 でも私はその秘密を知っている。なぜならその疑問を明らかにするためにF師匠がビッグラッシュ解体して調べたからである。貧乏な学生の頃だったので「2800円もするルアーこの人割ってしもたんかい!」とビックリした。ビックリラッシュである。飽くなき探求心というかこだわりというか、今でもほとほと感心する。
 割ってみた結果「バルサの真ん中に堅いウッドの芯が通してあってなァ、そこにヒートンが届いてるんさァ」とのことであった。

 50以上の工程を経て作ってあるというのが名前の由来の一つだそうだが、結構改良加えながら工夫して作ってある力作で昨日今日出てきたような、なんかガチャガチャと見える金物のリグだけ格好付けたようなトップウォータプラグとは別物だと思うんだけどどうなのよ?と、まあそういう風に思うのもひいきの引き倒しで、則さんたちに上手く洗脳されたからなのかもしれないが、もしあんまりリアルタイムでバルサ50に親しんだことのない若いルアーマンでトップのプラグが好きならば、中古が安く手に入るのでちょっと買って試しに投げて欲しい。それで気に入ったら新品も買ってくれるとうれしいなと、オッサン釣り師は別にザウルストレインから金もらってるわけでもないのに書いてしまうのである。
 だまされたと思って是非。たとえ騙されたとしても後悔はしないはずです。 

 ということで、割とすぐに帰ってきた「ルアー図鑑うすしお味」第27弾は中古の値段をみるとB級だけどホントは永久にA級のバルサ50ビッグラッシュウォーカーでした。

2015年9月27日日曜日

バルサゴジュウ

 「BALSA50」の読み方がバルサファイブオーだということを知ったのは大人になってからだった。非常にショックを受け10年以上バルサゴジュウと呼んできたのに、恥ずかしいし、しっくりこないし、驚いた。
 田舎のルアー少年にとってはBALSA50はバルサゴジュウなんである。

 私が「少年」だった、80年代当時、バルサ50シリーズの2800円という価格はものすごい高級ルアーだと感じていた。
 DAIWAのバスハンターとか安価良作ルアー達が500円台、舶来もののアメリカンルアーでも1000円台だった時代に、2800円は超高級ルアーとしてあこがれの的であった。

 なので、当時をルアー少年として過ごした世代は意外にバルサ50シリーズを実弾として釣り場で投げてはいなかったのではないかと思う。
 その反動で、大人になってから「大人買い」したオッサンたちもいただろうけれど、あこがれのルアーとして、いくつかボックスにあるけれど、あんまり投げずに大事にコレクションしていたのが実態ではないだろうか。

 ということで、タックルボックスの肥やしになっていた私のバルサゴジュウ達を紹介したい。
 
 まずは、バルサ50「オリジナル」。なぜブランド名を冠するルアーがトップウォーターを得意とするブランドなのにクランクベイトなのか、トップ使いするということもできるっちゃできるが、イマイチ腑に落ちない少年ナマジだったが、今思うとクランクベイトって一番バスルアーらしいプラグのように感じて納得している。
 私のオリジナルはリップに50の浮き彫りがあって、西岡さんのサインがある時代のもの。入手時には既に売っているのはリップに50の文字がないタイプに変わっていたので、ちょっと古いのを「珍しい旧型やで!」という友達の言葉に釣られて買った。それでも釣りをやめるとかでずいぶん安く売ってくれたように記憶している。
 こいつもたたき売ってもらった。というのは写真に移っていない側にぶつけて塗装が剥がれた部分があって「コレクションには向かないけど、動きはおかしくなってないし、実際投げるんなら安くしとくし良いと思うよ」と格安で譲ってもらったように思う。でももったいなくてあんまり投げていない。裏に青島さんのサイン入り。このルアーは「ラージマウス」という名前でいま紹介されているが、当時は「ラージマウス・ザ・○ッキー」という名前で売っていた。○ィズニーからクレームが付いたのだろうか。

 似たような登録商標関係でのルアー名の変更ではズイールの「ラスカル」→「アライ君」とか、渋いところでは忠さんスプーンの「マスター」は当初開高先生の命名では「レイカー」だったけど商標とれずに変更したとか、たまにある話である。大人の世界はめんどくせえなと思うところ。


 お次の「ホッツィートッツィー」は伝説的なダブルスイッシャーだが、大事にとってあったのでほとんど使っていない。ふつうトップウォータールアーは背中側に目があって、濃い色で塗ってあるというのが当たり前だが、このルアーは「横向き」になっているのが超格好いい。浮いてる状態で横目で水中のバスを見ている感じだろうか。日本人らしい粋なセンス。
 とまあ、タックルボックスの肥やし的ルアーを3つ紹介したが、バルサ50のルアーで実釣で使いまくったルアーが実はある。 ブラウニーである。東北時代、渓流用のバルサミノーとしてはラパラF7を多用していたが、本流のイワナとかを狙うときに、調子がよくてルアーサイズを上げていく過程において、ラパラのF9、F11は軽くていまいち飛ばないので飛距離がほしい本流では今一しっくりこないのであった。特にF11はフックが3つなのも邪魔くさく感じた。
 ということで、当時ブラウニーは、則さんがサクラマスのミノーイングとかを流行らせつつある状況の中でよく売れていて手に入りやすく、値段はやや高いもののラパラF9、F11よりはずいぶんキャストもしやすく愛用していた。
 ラパラの質実剛健なルックスも非常に好きなのだが、ブラウニーの流麗なフォルムや美しい塗装の仕上げは高い値段の価値はあると納得する出来である。
 特に、その細さ。細いミノーとしてはムラセミノーというのもあるが、ブラウニーの方が細い中にも流れるようなシルエットがあって、今見ても惚れ惚れと見蕩れる美しさがあるように思う。その細い細いボディーの先のごく細くなったところに、バルサ50だと一目でわかる「寄り目」がポチポチと書いてあるのも愛らしい。
 あまりバカでかいのは釣っていないが、尺イワナは結構釣った想い出深いルアーである。
 11センチには写真一番上のやや太めの個体もあって、調べてもよくわからないのだがソルティーブラウニーかもしれない。アユカラーはシーバスの落ち鮎パターン用だろうか。
 
 というような、バルサ50ファミリーというルアー図鑑うすしお味には似つかわしくないメジャールアーをながなが紹介してきましたが、お待たせしました、ここからがむしろ「うすしお味」第19弾本編、バルサ50と同門の「アクアザウルス」「ザウルス」ブランドのちょいマイナー系ルアーを紹介しておこうと思います。

 まずはスピントプス。まああれですね、ブラウニー版のスピナーテールバングオーですね。アクアザウルスブランドは必ずしもバルサ50っぽい寄り目じゃないですが、こいつは寄り目です。ペラ付きのミノーって私はあんまりいい思いしたことないですが、根強い人気があるようで、元祖バグリー製以外にも結構でてますね。

 続きまして、もう忘れられているかもしれないけれど、バイブレーションの頭の部分は平面でなくても良いという、細長めの魚型のバイブレーションの原点になった、割とその後のバイブレーションに影響を与えまくった歴史的逸品。だと私は思っているバイブラザウルスです。バス釣りで結構愛用していて、バイブレーションの常で根掛かりでなくすことが多く、探してみたけどこれ1個しか残っていませんでした。中古屋ではよく見かけます。よくできたルアーなのでお一ついかがという感じ。



 塩味系ルアーもザウルスでいろいろ作ってました。中でもポップトプスは割とマイナーではないでしょうか。ザウルスのソルト用の大型プラグとしてはトビペン、トビポップが有名どころですが、それより前の時代、ナイロンラインでGT狙っていたころのポッパーです。サイズは20センチ弱ぐらいと大きいですが、今時のGTポッパーに比べると細いです。タイプが2つあって片方が普通のポッパーで、もう片方が斜めにヘッドを切ったスプラッシャータイプ。実は使ったことなくてJOSさんからのいただきものです。
 ザウルスは倒産したあとも、版権買ったらしいザウルストレイン名義とかで代表的なルアーは復刻して売ってたりしましたが、中空フロッグのバキーシリーズとかレックスディープの小さいのとかマイナー味の染みたナマジお気に入りのルアーは復刻してくれず、あるのを大事に使うのみとなってしまいました。

 バルサ50もザウルスも日本のルアーシーンを彩った名ブランドで、ルアーマンならいろいろと想い出があったりするのではないでしょうか。

2021年3月13日土曜日

どないなっとるんじゃ?

  説明させてください。まあいつもの病気なんですけど、説明させてください。

 長期的にボチボチと安い出物があったらと狙っているものとしてハトリーズ関連のルア-があって、これはコロナ禍で流れてしまって延期になってるけど、元職場の先輩2人と紀伊半島で故羽鳥静夫さんを偲んで”ハトリーズ合宿”をしようっていう話があって、コロナ終息したらやろうねって話なんだけど、まあお二人は正調ハトリーズっていう感じのウッドの主体にくり出すんだろうから、ワシャ”それもハトリーズに数えるんかい?”っていうようなのも含め、樹脂性の安パッチい感じの中心で行こうかなと思ってて、お気に入りのカクーンは右下写真のように既に売るほど持ってるにしても、もうチョイ買い足しておこうかなとスティッキーとかネットオークション・フリマで検索掛けて巡視している。カクーンにはサスペンドモデルもあるし、スティッキーにいたってはリップ付きのタイプ1~3まであって水面下もいけるという万全ぶり。他にも隠し球を用意してコロナ後のお楽しみに着々と備えている。実現可能か未来が読めないけど、準備自体がもうすでに楽しいのよね。

 そこまでは予定通りであり樹脂性の中古ハトリーズは安いので想定の範囲内の散財でどうということはなかった。ところがハトリーズで検索していると検索用の鍵単語として”バルサ50”をぶち込んでる(訂:ゴメン逆やバルサ50に「ハトリーズ」を検索語句としてぶち込んでる)輩が結構いやがって、最初のうちは「ザウルス潰れた時の放出在庫を中古屋で安く買ったけど持てあましてやがるヤツらが居るな」ぐらいの感想で冷静だったけど、何度も目にするうえに値段が安い。オークションの方は開始価格が安くても釣り上がっていくだろうけど、フリマは即決価格送料込みなので、中古屋に沢山転がってた頃より安いぐらいでどうにも気になってつい手が出てしまった。

 樹脂版の”セラフ”とか安いと500円かそこらでっせ。ナンボ中古で弾数多いっていっても、比較対象としてプラドコ版ダイイングフラッターとか、いま新品も売ってるはずで弾数も多いはずなので買い時かなとチラッと山ッケがでて相場見てみたけど千円ぐらいが底値で、人件費安い中米やら中国やらで作ってるルアーより国産の名作が安いのである。堅い材を芯に入れたバルサ製のビックラッシュやホッツィートッツィーで千円チョイが底値。

 これは買っとかなきゃ!となぜか思ってしまって、フリマで底値近くので色が良いのをいくつか買って、ネットオークションはまあ10も開始価格で入札しておけば3つ4つは落とせるだろうとポチッとしておいた。

 ヤバいと気がついたのは入札した日の夜。終了時間が来るたびに落札のメールが来る。高値更新されることは一度も無く初日に10個ほど落札。完全にやってしまってる。月の食費が1万5千円だかの人間が1日で使う予定もないルア-に同程度の金額を突っ込んでしまった。

 ここで手を引けば傷は浅いんだろうけど、こうなってしまうと勢いが付いて毒くわば皿までで、選びたい放題なんだから良い色(コーチドック系と黄色系)が欲しいとか、値が上がりそうなやや弾数少ない大きめの”Big”を狙おうとか歯止めがきかなくなる。結果冒頭写真の通りである。主にビックラッシュスケーター系とホッツィートッツィーを狙ってみて今も実は入札中のがあるという重症具合。

 ハトリーズ合宿参加予定者の一人であるツーテンの虎ファンさんが、中古屋でハトリーズの「インナーハンドWB」が安くたたき売られているたびに「オマエこんなところにおったんか!」と家に連れて帰っててたらエラい数になってしまったと言ってたけど、まあそこまで症状酷くないとは信じたいけど、病気的には同種の病気である。人気絶頂時に欲しくてもなかなか入手が困難だったような状況を知っている人間なら、中古市場に弾がだぶついて安売りされている様をなんかほっておけないのである。ワシ、バルサゴジュウなんて高級ルア-はあんまり使ったことないのにそれでもそうなんである。

 安売りされているのは主にビッグラッシュ、ホッツィートッツィー、スマートアレック、ポップスウィンガー、アンクルスミス系統でオリジナル系やブラウニーなんかは手が出ないようないい値段が付いてる。たぶん工場新設して売りまくろうとしてたのがそのあたりのルア-達だったんだろう。バルサ50はザウルス倒産後、版権引き継いだ”ザウルストレイン”から今でも人気のモデルは売っていて、オリジナルとか8千円ぐらいの高級品だけど売り切れてる。まあ、売り切れモデル多数ぐらいで市場の飢餓感をあおってから売るってのはルア-の売り方としては基本のような気がする。則サンも何をとち狂って大量生産して売れると思ったのか?いずれにせよ、こういうルア-の”ブランド”を会社変わっても引き継いで供給される体制っていうのはありがたいモノだというのはここのところ感じているところで、バルサ50ではワシャそれほど恩恵を感じてはないけど、”忠さんバイト”を引き継いで作ってくれている”アートフッイッシング”さんにはずいぶんお世話になって助かった。ブランドを引き継いだ会社が、そのブランドイメージを活かして新製品を世に問うのとかもなかなかに味わいがあって面白い。ザウルストレインも新商品開発してて、今時の”ジャパニーズトップウォータープラグ”って感じのごちゃついた金具のルア-は正直好みじゃないけど、クソデカい海用のビックラッシュとか何回か手が出そうになったぐらい面白いルア-だと思う。いろんな挑戦をして世に問い続ければ、いつか”元祖”に負けないような伝説的な名品が生まれるかもしれない。バルサ50好きの諸兄におかれては、是非一票入れるつもりで買ってあげて欲しいと人ごとながら思っている。まあワシャ、”バイト”と”マスター”に何票も入れるのに資金使いまくったのでバルサ50はお好きな人に任せる。こういう”ルア-ブランド”が引き継がれて名作が作り続けられていく様は、米国の歴史あるルアーの遍歴に見られるように、ルア-フィッシングの文化の一つのあり方なんだろう。日本でもそういうルア-がそれを取り巻く文化が育ってきたんだなと感慨深いモノがある。

 ってなかんじで、買ってしまったもんは仕方ない。今後値段が上がってくれれば売りさばいて老後の備えの足しにでもできるだろうけど、ザウルスが倒産したのが2003年のことらしいので、もう20年近く昔のことなのに値段が上がってないってことは中古市場に弾数が絶望的に多い。ちゅうことは値上がり期待できないけど逆に補充は簡単。ならば使うしかないだろうの三段論法。シーバスに使うペンシルは横浮き系が良いような気がカクーン使っての感触なので、横浮きで足の長い水面滑るような動きで評判だったビックラッシュスケーターはおあつらえ向きである。実物手に取るとバルサ製の方はクソ軽くてこれは動きは良いんだろうなと使うの楽しみである。流行から外れたって、シーバス用じゃなかったって、魚がそんなの気にして食ってくるわけじゃない。昔流行って今それ程でもない、他魚種狙いで実績有りっ、てなルア-は他の人が使ってないことの利点もあって、まず間違いなく”釣れるルアー”である。ただ、心棒は入ってるとはいえバルサにヒートンなので型の良いシーバスにぶっ壊されるのがやや不安。だけど、8ポンドナイロンでドラグ使ってやりとりする分には大丈夫な気がする。壊れるのはネットに入れてからネットにもフックが絡んだ状態で首振られたりしたときだろう。まあその時は魚は釣れてるんだから、殉職しても壊れたルア-は想い出の品として取っておけば良いだけである。今年はペンシルはビックラッシュスケーターで釣るのをシーバス釣りの”お楽しみ”の一つとして楽しんでみよう。

 ちゅうわけで、”ルア-図鑑うすしお味”第46弾は気がつけば取り上げるの3回目ぐらいの”バルサゴジュウ”でいってみましたとさ。

2026年5月9日土曜日

今期お楽しみルアーとバスジャッカーの謎

 春のシーバスシーズン突入して、もう3年はご無沙汰しているスズキ様に是非お会いしたいものだと思いつつ、いつものように雨が降ったらとりあえず出撃の方針変わらずで過ごしている。セイゴの沸きは今期は今のところヒラにノーマル混じりという感じで悪くはないので、セイゴの反応や引きを楽しみつつ集中して型の良いのを待てる状況にはなっている。とはいえ、いつものことではあるけど、やることシンプルなシーバス釣りには”お楽しみルアー”が必要である。とりあえず、この冬の1,2月ドツボにはまってた時期に発症していたミノーの付いたスピナー熱から、冒頭写真下のメップスグリアロングと自作シリコンミノーをコンビにしたモノをでっち上げているので、それはちょくちょく投げてみようと思う。シーバス、スプーンではもちろん釣っているし、スピナベとかでも釣ってるけど、スピナーではこれまで釣ってない。釣れない理屈もなさげなので使ってみるけど、スピナーの場合回転して糸が縒れる問題があるので、魚居るけど食いが悪いなとかいうときにスポットリリーフ的に使ってみたいがどうだろう。

 で、もいっちょ、ワシのシーバスの釣りで主力の一つに小型の水面系プラグがあって、現在ハトリーズの小っちゃいトップ系、キューティデビルやリトルダイナマイトは1軍起用している。このあたりは各社から種々でている中で、使いたいのを選んできても良さげにも思えるけど、リトルダイナマイトはポッパーというより水面張り付き系のミノーとして使ってるので条件やや面倒で、一方で小型のペンシルなら、今一軍起用しているキューティーデビルの代わりはなんでも良いんじゃなかろうか?ということで、じゃあ何にしようって考えるなかで、ザラパピーやらも含め過去使ってきた名作たちより、投げてみようと思えるものをと考えるとなかなか選択が難しい。今時の高性能な小型ペンシルならだいたい機能的には問題ないだろうけど、投げて楽しいかというとそうとも限らない。かといってあまり手に入りにくい古物では実弾としては弾込めしずらい。ってなことを考えてたら、そういえばシーバスにビックラッシュスケーターを導入してはみたけど、その年ぐらいからあまり型の良い魚が川に上がってこない状況になって断念しているけど、ビックラッシュにはJr.サイズとベイブサイズがあって、ウォーカータイプとスケータータイプがあるうちのスケータータイプのそれは、シュッと細身でシーバスには向いてそうに思う。”シーバスのペンシルは横浮き系がフッキングが良い”って思ってるのでその条件にも合致する。ということで、この春のお楽しみルアーとしては、スピナーの他にバルサ50「ビックラッシュスケーターJr.」「ビックラッシュスケーターベイブ」をいくつか用意することにした。写真上から2枚目の左が現在1軍のカクーン、ザラパピー、キューティーデビルで、右が対応するサイズって感じのビックラッシュスケーターのオリジナル、ジュニア、ベイブである。

 廃盤品ではあるけど、ザウルス潰れたときの放出品関連か、中古市場に弾数多くて確保も楽。値段もこなれていて疵ありとかなら千円台で買える。とりあえずベイブを2個、Jr.を3個確保済み。Jr.のうち一つは塗装はげで片目がない状態で600円送料込みとかの投げ売りを買ったけど、実釣用なら目ぐらい入れれば良く、実にお買い得。

 ついでに、蛍光緑のベイブもひび割れているところとかエポキシで軽く穴埋めして、塗装はまとめてやるとウレタンのコーティング剤とかの無駄が少なくてすむので、過去に入手して貯めてた要補修ルアーとかもついでに目を入れたりコーティングしたりしてみた。写真上からタイガーカブは5,6百円でたたき売られてたのをエグったブツで、反射板入りの古い時代のモノで塗装が剥がされていた。筆書きでタイガー模様描こうかと思ったけど、目を入れただけで反射板のおかげもあってか良い感じの面構えになったので、目だけ書き目でいれてウレタンコーティング。吹き目だと雰囲気でたかもだけど、そこまで凝らない。ラパラみたいなミノーはフィンランド製でハゲ掛かってるけど独特のプリズムな鱗模様から「パルサ」なのかな?リップの樹脂板が劣化してボロボロに崩れたので、基板リップをおごっておいた。出番の多いワンダースリム70は紀伊色にお色直し。

 ということで、今年の春シーバスお楽しみルアーのバルサ50ビックラッシュスケーターの小さい弟達は、安い出物があったら弾補充しつつ使える体制が整った。バグリーと同様にヒートンが抜けるおそれありという欠点はあるけど、ヒートンはエポキシで固定して強化しておく。人気があって”高値”の花だったころにはバルサ50をシーバス釣りみたいな荒い釣りに使うのは抵抗あったかもだけど、中古市場に弾数多く、かつ時代を彩った名品、人気がなくなったからといって、タタキ売りされていて使われもしないというのはしのびないので、魚釣ってルアーとしての本懐をとげさせたいところ。

左端だけノンラトル、右端だけⅡが付く
 っていうなかで、ボロくて安いルアーを1個だけ買うのは送料的にもったいないなと、余計なことを考えて、同じ出品者から使えそうなルアーを買ってまとめて送料お得感出してみる。っていうなかで、ダイワの「バスジャッカー2」が安かったので反射食いしてしまった。初代ダイワ「バスジャッカー」はレイジーアイクの「ナチュラルアイク」の版権・金型買ったんだったかで、発泡樹脂製でラトル無し空洞無しの音響特性的にはウッドに近い感じで、釣れそうには思うんだけど、リップが薄くてそこにヒートンが刺さってるだけで強度的に無しだなと思ってたけど、2は普通の中空プラ製になって一体成形リップで丈夫そうではあるんだけど、ラトル入りっぽいなとラトル入りのこのテのクランクはそれこそ、同じダイワのピーナッツⅡとかがあるので今までバスジャッカー2には手を出していなかった。けど、300円とかなら買うよねって感じでマウスが滑った。で、そいつが配送されてきて現物見ると、ラトルが入ってない。ラトル無しでギル体型なディープクランクは手札に無いので、これは良いかもなと高いルアーでもないので4つほど追加でまとめ買いした。ところが追加入手分は全部ラトル入り。なんでやねん?って話で、ラトル有りと無しがあったのか?あったのならその見分け方は?とかネットで調べても出てこない。どなたかご存じの方がおられたらご教授願いたいところ。一瞬最初のノンラトルのリップのルアー名は「BASSJACKER」となっていてⅡが付いてないのはノンラトルかと思ったけど、追加で買った4個にはⅡあるのも無いのもあって、関係なさげ。まああって困るわけじゃなしだし、無し版がよく働くようなら穴開けて瞬間接着剤でも流し込んでラトル固定してしまえば良いんだけど、バスジャッカー2にはノンラトル版があったのか?たまたま、手にした個体がラトルが鉛で膨張して固着したりしただけのエラー品なのか”私気になります”なのでタレコミ情報お待ちしております。

 というわけで、ルアー図鑑うすしお味第86弾は、ビックラッシュスケーターの弟達とバスジャッカーなどでいってみました。

2015年11月14日土曜日

釣るためだけが目的でつくったワケじゃないルアー達


 写真を見て、なんか見たこと無いようなルアーが多いなと思われるかも知れないですが、それもそのはず。
 こいつらは不肖ナマジが作ったルアー達です。
 というわけでルアー図鑑うすしお味第24弾は、自作ルアーの紹介。

 ハンドメイドのルアーって、売っているのはおおむね高級品なので、最初は自分で作れれば安上がりかなと思うものですが、これが手間暇かかるし塗料だのなんだのをそろえるとお金もかかるしで、全く費用対効果的には割に合わないことが多いです。
 サイトの方で紹介した、割り箸使った「お手元ルアー」とか秘密の「フッコスペシャル」とかは、いい加減にササッと作っているので、実弾として実戦投入しても問題無いぐらいに費用対効果も良いハンドメイドルアーになっていますが、普通にバルサなりほかの木材なりを削って成形して、針金のリグを挟み込んだり、ヒートンねじ込んだり、塗装して色塗ってウレタンクリアーでコーティングしてという、いわゆるハンドメイドルアーと聞いて思い描くような物を作るととてもじゃないけど、根掛かりしそうなポイントでは投げる気にもならないぐらいにコストのかかったモノになってしまいます。
 それでも、中学生こころから今でも、たまに思い出したようにハンドメイド熱がぶり返して作りたくなったりするのは、世界中のどこにもない新しいルアーを作り出すそのこと自体に楽しさがあるからだと私は思っています。

 でもって、久しぶりに熱がぶり返して、完成させたのが左の2つ。といっても最初の木を削るところからのスタートじゃなくて、下地のコーティングまでして熱が冷めて放置していたのを完成させたところ。
 永年にわたり、たまにルアー作ってきて、カラーリングはあまり凝ったものにすると塗料を何色もそろえなければならないし、工程が増えるとその分失敗するしで、ろくな事にならないのを学習したところ。ついでにそろえたカラーも次の発熱時には乾涸らびていて無駄になるのがオチ。手作りっぽく木目調をそのまま残して背中とお腹にスプレーでカラーを振って、あとはコーチドック模様でもカエル模様でも筆で手書きしてしまうと、それなりに格好が付く。というのが気にいっている。

 一応、過去にはホイルフィニッシュなんてのにも挑戦して、それなりのモノができているように自負してます。
 ホイルフィニッシュはそれほど難しくなく、いかにもハンドメイドルアーという感じになるので割とお奨めである。
 ホイルを普通のアルミホイルじゃなくて接着テープになっている台所の隙間貼り用のものを使うのが簡単ホイルフィニッシュのキモかな。
 昔使っていたウレタンコーティング剤が何年も経つと茶色く変色するタイプなので、大学生のころ作ったこいつらは結構茶色くなっているが、その辺の古き良き時代感も悪くないと思う。

 左のペラモノも大学生ころ作って、結構バス釣ったルアーである。
 上二つの銀ラメを散らすと結構それっぽい感じに仕上がるというのも、手間がそれほどかからず好きなカラーリングである。
 下2つのお尻にペラのついたペンシルは、「ブラックバス釣りの楽しみ方」に紹介されていたフルーガージャークが全く売ってたりするのも持っている人も見たこと無いので似たような味のを作ってみようとしたモノである。似ているのかどうかは本物知らないので分からないが、結構釣れて一番下のは高い木の上に引っかけてしまったので、もう一度同じようなスタイルで作ったヤツである。
 ハンドメイドルアーはなくすと困るのでボートで使うトップがほとんどだったけど、それでも結構無くしてしまったのはある。
 これらのルアーを見ても分かるように、塗装はテキトーなのが自分の作ったモノには多い。早く使いたくて塗装が早くおわる方向に技術を進めてきたような気がする。


 次の3つは、それぞれラッキー13、バスオレノ、ボーマージャークベイトをイメージして、オリジナルサイズよりも小さめで使いやすい大きさで作っているのだが、今考えると、ラッキー13もバスオレノもJrサイズがあって、わざわざ作らなくても良かったような気がするが、作った時は作りたかったのだろう。
 ルアー作りたい熱はいつ何時、どういうきっかけで、どう発病するか不明の熱病である。治療法はとにかく木を削ることだと思うところ。



 次のコーチドック模様の2つ。
 上のミノーはバルサ50スリンキーに触発されてお腹の膨れたミノーを作ってみたところで、たぶん高校生か中学のころのもの。
 カラーもバルサ50ちっくに型紙切ってスプレーしている。目玉に黒目が入っていないのは、実はこのルアー、目を入れてコーティングする前にスイムテストの段階で50UP釣ってしまって、そのままお蔵入りさせたので制作途中で止まっているのであった。
 下のサクラが背中に咲いているポッパーは、大学受験のころ作っていたルアーで、合格記念にサクラサクバージョンにしたモノである。
 受験勉強の息抜きにしては、力の入ったデキである。当時、勉強机の一番上の引き出しをあけると、作りかけのルアーと道具が入っていた。アホである。

 右のルアーは、小型のいわゆるチマチマサイズのルアー達で、大学生のころダム湖にゴムボート浮かべて良く釣ったルアー達である。特に上二つ。
 当時、小さいサイズのトップが良く釣れるということでズィールのチマチマシリーズが流行っており、高校時代からケン一が愛用していたのだが、同じルアーを使うのも芸がないと思ったのと、ズイールのルアーもわりと高級品だったので貧乏学生は作った方が安いんじゃないかといじましく考えて自作したところである。安上がりには全くなっていなかったと思うが、魚は釣れておおいに楽しかったので、結果オーライであった。

 そして、残っている範囲で一番古いのが、この2個。どちらも中学生のころ作ったモノで、これ以前にもいくつか作っているはずだけど出来が悪かったので捨ててしまっている。逆に言うとこいつらは出来が良くて良く釣れたうえに根掛かりもさせずに生き残った強者である。
 上の頭でっかちのスイッシャーは、ジッタースティックやダルトンツイストをイメージしてバルサで作った。バルサなのでお尻のヒートンがそのままでは抜けてしまうので、ヒートンを固定するためプラスチックの板をバルサボディーに内蔵している。アクションも意図したとおり首振りながらペラが回ってくれて完成時、魚釣った時、メチャクチャ感動したように思う。こいつのコーチドック模様は、たぶんガンプラマニアでルアー作るのも得意だったF師匠に塗ってもらったはずである。懐かしい。
 下のミノーも良く釣れた。7センチぐらいのサイズだけど、小さいミノーって当時は田舎には売って無くて、ラパラの5センチ7センチとかももっと後年の管理釣り場とかの流行までは目にしなかった。でも、小さめのバス釣るのにロングAの12センチとかではデカイのは感覚的に分かっていたので、売って無ければ作るしかないということで作って、実際良く釣れた。野池のインレットとかに群れている30センチ無いぐらいの小バス釣るのによく使ってた。

 引っかけて無くしてしまったりしたのも結構あるけど、残っている自作ルアー達を眺めていると、いろんなことが思い出されて楽しい。
 最初にも書いたように、単にルアーを安上がりに手に入れるという費用対効果を考えるなら、全くハンドメイドというのは割に合わないと思う。
 でも、自分で工夫して苦労して楽しんで作ったルアーで釣って楽しんで、その思い出をまた楽しむということまで含めるなら、ルアーのハンドメイドというのは、苦労するだけの価値のある楽しい遊びだと心の底から思う。
 ルアー作りたい熱に冒されたなら、あきらめてルアーを作ることを皆さんにもお勧めしておきたい。

2024年5月11日土曜日

聖地巡礼“ハトリーズを愛でる会” 妄想タックルボックス

 バス用トップウォータープラグの製作で、我々バスブーム直撃世代に種々の影響やら想い出やらを与えてくれた羽鳥静夫さんが2019年の秋にお亡くなりになり、ワシ追悼の意味も込めてカクーンでシーバス釣らせてもらったりした。

 その時分に、働いてた頃の職場の先輩達2人と、ナマジも紀伊半島に居ることだし、七色あたりに羽鳥さんの産みだしたプラグ持ってって「ハトリーズを愛でる会」という名の釣り合宿をしよう。時期は来年新緑の頃が気持ち良いんじゃないって話してた。しかし2019年の冬といえばあれである、そう”COVID-19”こと新型コロナウイルスが流行してしまい、気色の悪い、日本語としても違和感のある”自粛要請”の嵐の中で、その計画は「コロナが落ち着いたらな」ということで、一旦流れてしまっていた。

 「●●が落ち着いたらな」なんていうのは世間では行かないフラグでしかなく、「行けたら行く」ていどの信憑性だけど、釣りの世界では皆行きたいばっかりなので、無理筋でもなんとかして行くんである。我々もボチボチ落ち着いてた去年は都合がつかなかったけど、今年万難排してバスマン憧れの聖地池原七色なんてのもある紀伊半島(こっち来てバス一回しか釣ってないけどな)のわが家を合宿場として、七色ダムなんかも行ってしまおう、アジも釣って食ってしまおう、ネコと遊んでしまおう、という並々ならぬ意気込みで”GW明け決行”とあいなったのであります。

 ちゅうわけで、久しぶりにワチャワチャとバス用の道具引っ張り出してきたりしてると、妄想も膨らみまくりで箱1つに納めたいんだけど、収まるわけもなく、プラグと金モノだけで冒頭写真の様に3つ、これに一応魚釣れないと寂しいしなとワームも用意してとエラいことになっている。”フラデバ”も、とか手が伸び始めるのを自重するにはかなりの意思力を要した。竿を2本に絞ったのは我ながらエラいけど、正直釣り部屋ごと持っていきたいぐらいだった。

 まあ部屋ごと移動ちゅうわけにもいかんので、頑張って選抜してみた。とりあえず以前バス釣り行くならという妄想で用意していた黄色のダイワ箱をベースにハトリーズ増し増しで1箱。入りきらなかったハトリーズで1箱、その他使ってみたいのや予備で人箱、ワームで一袋という感じになっているので、順にその内容を紹介してみよう。

 まずは、竿とリールだけど、わが家にはハトリーズっぽい竿がない、バルサ50っぽい竿ならルー(ダイコー)の「スピードスティック」があるけど、ハトリーズっぽくはない、このどうでも良いこだわりが分かっていただけるだろうか?唯一スミス「スーパーストライク バトラックスウォーカーBAW-60ML」がスーパーストライクだしな、ということでギリ合格ということにして、リールは丸ABUがあわんグリップなのでABU「MAX」という平べったいのにした。ベイトがそんな感じで2号ファイヤーラインに4号フロロリーダーで運用。メインラインがPEなのは巻きモノには今一だけど、テキサスとトップには都合が良いのでベイトにはそっちを任せることにした。あとクソデカいのが来ても獲る気満々というところをPE2号に見ていただければと。で、スピニングはいつものナイロン2号にこれまたフロロ4号ハリスといういつものシーバスタックルに近い組み合わせで、竿は内房運河で愛用していた、というかその以前には陸っぱりバス釣りで、その一本で何でも投げて釣る竿として長く愛用していたフェンウィック「ランカーギアX LGX66SM-2J」。こいつで、巻きモノ系と小型トップ、軽いワームをやってもらうことにして、リールがまあわが家にスピニングはありすぎて迷うのよね。丸ミッチェルとかも雰囲気あって良いけど、ここはやっぱりワシゃ”PENN使い”だしPENNでいこうということにしてPENN「スピンフィッシャー720z」に決めました。ボールベアリング無しの低速機で一所懸命巻きモノ巻きます。まあシーバス釣ってたので問題無いかと。細かいことを考え始めると「もう一本パワーのあるのが欲しい」とかいらんこと思い始め、そこは底の無い沼でブクブク沈むことになるので非情な意思力を持って割り切る。

 そしてルアーに移ってメインのダイワ箱の上段。ゴチャーっと詰めております。まあハトリーズなんで水面系中心にという感じなんだけど、ワシのガキの頃はハトリーズなんて高級ルアーなかなか買えなくて、当時モノとしてはお腹が見えているブッシュペッカーぐらいで、ハッピーモールは30周年記念モデル。そしてハトリーズで一番好きなペンシルはと言えば樹脂製のカクーンを選んでしまう貧乏なアタイ。でも好きなの。っていうかカクーンでバス釣ってない。シーバスはそれなりに釣ってシーバスルアーとしては非常に優秀だと思っている。横浮きだとフッキングが良い、よね?じゃあオマエはハトリーズでバス釣ってねえんじゃん?と思われるかもだけど、釣ってます。右上の端の方にスーパーミスティーSPが写ってるけど、コイツは関東に居た頃霞水系でクランク巻きまくってた時の主力の一角でもう一角が一緒に入ってるピーナッツⅡ系、ミスティーシリーズはシーバスでも使いまくり。小型トップとしてはこの地のシーバスで一軍登録のリトルダイナマイトにキューティーデビル。リトルダイナマイトにいたっては80UPのランカースズキ様も連れてきてくれた超お気に入りで、バスも釣ってみたいところ。昔は小型ポッパーで今で言う”虫パターン”みたいなことをやるにはタイニーラッキー13を使ってたけど、コイツでもいけるかと。その他ダブルスイッシャーを集めてたときに入手したベイジングスパローも入れたし、なにげにワームヘッドのペコットだかいうのと、わりと得意なバズにしれっとハトバズが入ってるのがネタ枠かな。あとは、聖地に行くならバルサ50も投げておきたいとビッグラッシュウォーカーやら、バス用トップとして大好きだった、レッドペッパーJR、チャグバグ、ヘルレイザーなんてのも入れて、集中力切れたら金物系ダラダラ投げちゃ巻くんだろうなと、ゲイリーバズやバイブラシャフトの小さい方、スピナーにスプーンなんかも入れている。

 ダイワ箱下段は巻きモノ中心。使わなそうだけど昔良い思いしているバドとかTDバイブとかは入れてしまう。ピーナツⅡ系はワシの主力バスルア-なのでいくつか緑と黄色を入れている。あと、ミノーはフラットラップ8、インビンシブル8のツートップでチョイ潜らせるのにシャッドラップ7とスティッキーJr2も入れている。そして、秘密の部分には、フッコスペシャルと自作シンペンの”I字系”をぶち込んでいる。”聖地”七色ダムといったって、要するに人が沢山来るハイプレッシャーなダム湖なわけで、正直トップで何とかなる時間は限られていると思うし、巻きモノも”強め”のは嫌われるかもしれん。かといってテキサスリグでネチネチやってると効率は悪い。ということで、プレッシャーかかりまくりの東京湾のシーバスで実績大の自作I字系を密かに切り札として持ち込む。そんなもんで釣れたら皆I字系使ってる、って思うかもだけど、I字系一時期流行ったみたいだけど、既に廃れてるっていうのは、意外に使いどころが難しいからで、使いどころ分かってないとアピール力小さいので箸にも棒にもかからんのである。でも分かっててハイプレッシャーの湖でバス釣りすることになった神奈川で一緒にシーバス釣ってたKさんが、フッコスペシャルつかったら明らかに効いたと報告してくれているので、なんか流行ってるから投げてみるか?程度の使い手とは自作して育て上げたワシとしては程度が違うと自負している。まあ使わずに済めば楽で良いけど、切る札として持っておく。

 で、まったく収まりきらなかったのでハトリーズ追加箱。カクーンやらリトルダイナマイトの予備から、ラウドラットやらバフィートップやら、ついでにスティッキーはトップの0からわりと潜る3まで、シャッティーと小さめのハスティーもいくつか、ピーナツⅡDRが効くようならハスティーも投入するかな。ミノーにロングAを入れていないんだけど、ラトル有りで動きの良い固定重心ミノーの枠はスティッキー1でいけるかなという算段。リトルダイナマイトとバフィートップはただ巻きで使っても水面直下ヨタヨタと良い動きなので、ノンラトルの水面直下系ってバスルア-ではあんまないよな気がするので、シーバスに効いてバスに効かんって事もないだろうから裏技的に使えるかも。そこまで試してる余裕が果たしてあるかどうか?

 もいっちょオマケ箱は入りきらなかったお楽しみ系とスピナベやらインビンやフラットラップ等主力の予備。

 お楽しみ系としては、色塗り直したウッドのパイキーが試投してみたらグワングワンと大きく動く今時のルアーに無い動きだったので、余裕があったら泳がしてみたいのと、バズでブラッシュポッパーの良い色が中古で手に入ったので投げてみたいとか、仔バスやら渓流魚、ウグイやらも居るのが見えたら釣ってしまうべく、フラッタースティック4やらスプーンやらも入れてある。絞れてねえ~!

 最後、なんぼ聖地巡礼が主目的だとしても、魚を釣ろうとしない魚釣りはワシの中ではあり得ないのでワームも持ち込む。まあダムだとテキサスが基本だろうなとウナギみたいなのストレート系とザリガニ系、そして東北の根魚では定番パルスワームを用意。関東在住時に房総のダム湖ではほとんどの時間ゲーリージャンボグラブを投げていたんだけど、もう酢酸ビニール製とかの分解しないワームは使う気がないのでジャングラは使えない。ジャングラ何が良かったって、見えてる障害物周りをノーシンカーの”グラビンバズ”で狙って、沈めたければアユ玉かまして底取って、とか1つで何でもできる便利さが良かったんだけど、使えないとなると分解性のコンニャク系素材のワームでまともに動くグラブは見たことないので、底取るのと表層障害物周り狙いとを分けてやるんだろうなと、表層はスラッゴー系のを用意した。ウナギ系も表層ウネウネには使えるだろう。東北根魚用とかフロリダ遠征ターポン用とかで買ってあったのが蔵から出て来たので買わずに済んだ。封切らなければ腐ってないはず。マルキューさんなど、古い在庫に”熟成”と銘打って売ってるぐらいで、古くても魚は釣れるはず。

 クッソ、釣りの計画立てて準備してる時ってなんでこんなに楽しいんだろう?

 という感じで、これ書いていた時点ではまだワクワク準備中だったんだけど、記事上げる現時点ではすでに聖地巡礼後で、その時どうなったのか?釣行顛末記も来週末ぐらいには上げる予定なので答合わせ的にお楽しみいただければなと思っちょります。

2025年5月17日土曜日

大事なモノにはやっぱり予備が必要だ

使用中のウエダ(上)、アグリースティック(下)
  根魚クランク、実弾は良い感じに補充できたけど、弾が補充できたら、銃器そのものの方もしっかり準備しておきたいってのが、病気の時の熱暴走って感じで、去年やってたし竿もリールもあるヤンコビッチ、って話だし、昨年安く手に入れて大活躍してくれたシェイクスピア「アグリースティックGX2 USCA662MH」になんの不満もないんだけど、これが大事なモノには予備が必要だと考える性格なので、同じような竿がもういっちょ欲しい。って、もともとアグリースティックもウエダ「プロ4ピッチンスティック」の代打的に入れた竿なので、ウエダを予備にすりゃ良いといえば良いはずである。でも理屈じゃないのが病気の怖いところで、とにかくもっと予備がほしかったの。アタイ病気が憎いッ!

ソルトストライカーとFVR
 まあ、アグリースティックのGX2シリーズは現行モデルなのでもう一本買えば良いんだけど、正規輸入がないので海外通販だと今日日円も安いのでエラい割高になる。狙いの魚の大きさ的には一応40,50を想定しているんだけど、いきなりデカいのが来てもおかしくないから、軽いのが売りで薄っぺらい国産の現行モデルはまったく強度的に信用できないので買う気はない。となると、国内中古市場で手に入りそうなのは古いダイコーとかの丈夫な時代の竿とかか、やっぱり米国モノってなる。米国モノなら現行モデルでもそこまで強度に問題はないだろうから及第点か。ということで中古で良さげなのはないかと探って、とりあえずわりと最近のフェンウィックの「FVR66CMH-2J」というのが送料入れて6千円チョイだったので確保。FVRというのはフェンウィックの中では下級グレードの、今時5万とかの竿が珍しくない中で定価2万円ぐらいの竿のようで、キンキンの高弾性じゃない低弾性カーボン使ってるところもポイント高い。「イーグル」シリーズの昔からフェンウィックの安いグレードの竿は良いと思うので期待できる。パワーはミディアムヘビーで8LB~20LBライン対応と、今使ってるアグリースティックGX2が10~25LBライン対応なので似たような堅さ。実際に手にしてみると、パワーはちょうど良い感じ。ただアグリースティックがグラスソリッドという特殊な竿先であからさまにグニャッと食い込み良さそうなのに対して、全体的に張りがあってそこはややアタリ弾かないか?という懸念はある。あるけど40からある根魚はガコンと思いっきり食ってくるので気にせんで良いか?まあ及第点かなと思うんだけど、もっと良いのは無いかと探して、送料込みで6750円で出てたカベラス「ソルトストライカー ISC703-3MHA」というのも確保してみた。カベラスが”ソルト”って売ってるぐらいで、ガイドも全部ダブルフットで丈夫だろうし、7フィートの長さはタメも効きそうで良いし、3本継ぎで携行が楽なのは、もし今後他の場所でやるとかになったときに便利。これも堅さ的には先ほどのフェンウィックと似たような感じの10~20LBライン対応。まあこれも及第点はあげてよさそう。

 ただ、クソデカいのが来たときに及第点の竿でどうにかなるのか?と考えると、最悪竿真っ直ぐ魚に向けて綱引きでなんとかするって裏技はあるので良いといえば良いんだけど、結局アグリースティックの”クソ丈夫さ”を代替する竿ってなかなか無いのが実際で、そうなってくると竿2本もアホみたいに買ってしまったけど、緊急時の予備竿としては機能はするにせよ、やっぱりアグリースティックが使いたいってのがある。そこはもう理屈じゃなくて、好みの問題でどうしようもない話である。今の竿で結果も出てるから、”釣れてる道具は変えない”っていうのも鉄則だと思う。となると仕方ない、一時1ドル158円とかまで円安進んでたけど、戻して140円台前半まで来てたし”買うか迷った釣り具は買っておけ”はこれまた鉄則だし買うか。ということになった。やっぱりアタイ同じ竿の予備が欲しいノ。

 で買おうとしたらこれが意外に難航。まずは今使ってるパソコンだと、パソコン側のか向こうのせいか分からんけど、バスプロショップスのサイトとの接続に不具合が生じる。購入手続きまで行かず途中でエラー画面になってしまい戻っても初期画面まで表示されないお手上げ状態になる。こちらのパソコンのセキュリティーとかが邪魔してるのかなと、古い方のパソコン立ち上げて、そちらなら今の住所になってからも利用してるので大丈夫だろうと思ったら、今度は購入確認画面まで行くんだけど、送料が無料となって、なんか変だなと思いつつも決済しようとするとそこでエラーメッセージが出てどうしようもなくなる。海外発送できなくなったか?仕方ないのであとは代行業者とか探すか?と思ったけど、代行業者は米国内国内送料と国際送料が二重にかかった上で手数料とるからさすがに馬鹿臭いぐらい高くお手上げで、こりゃ諦めるか?と思ったけど、ふと思って輸入してるショップとかないかなと検索掛けてみたら、ヤ○ーショッピングに店出してるところが送料込み13800円で売ってるのを見つけた。バスプロショップスで買うと60ドル弱の本体価格に4千円からの送料は掛かってくるはずで1万2千円がところかかる。とすれば2千円ぐらいの手数料なら許容範囲かとポチッといきました。なければ買わずに済むモノを「「ある」のがいけない!!!「ある」のがいけない!!!!(byもちづきさん)」。4万も5万もする竿があたりまえになった今時とはいえ、アグリースティックに1万4千円!”世界一の安竿”も出世したモノである。まあ金で解決できる問題は金で済ませばいいやという感じで無事確保して症状は治まりつつある。ガイドが一個曲がってたり、グリップのビニールカバーを貫通して傷が付いてたり、相変わらず米国通販の雑さにはまいるけど、ガイドは指で戻せばなんとかなったし、グリップは見なかったことにしておく。ヤレヤレだぜ。しかし、物価高騰のおり食費が以前なら月1万円を切ることさえあったのに今じゃ2万円ぐらいにはなっていて、切り詰めて半額の菓子パン買うかどうかためらうぐらいなのに釣り具には躊躇がないワシ。米が5キロ5000円とかなのは購入時毎回苦虫を噛みつぶすような渋い顔をせざるを得ないのに、竿の取り寄せの手数料2千円ぐらいは許容範囲と思ってしまう不条理。さらに言うなら安竿とはいえ不要不急の竿を3本も買ってしまってる。まあ米の値段始め物価高に関しては米が国内で自給できなくなるとかしょうもないことになっても馬鹿臭いので米農家が儲けられる程度の価格は容認せねばならんということだろうとは思う。けど、もうちょっと安くして欲しい。米農家もJA(旧全農)もそんなに高い値段で売ってないって話も目にするし、値段つり上げてる輩どもには”打ち壊し”ぶちかましたい気分。

 でもって、確保してもしばらく出番はない予備竿たちだけど、仕舞っておくのにフッ素系コート剤のボナンザ塗ってから保管しておくかと、ボナンザスプレー出してきたら間の悪いことプスプスッと使い切ってしまった。でもって前々からスプレー方式はスプールのラインに吹くには都合が良いけど、竿とかに吹くと多くが竿にかからず下に抜けてしまってもったいないと思ってて、確かボナンザってシートに含ませたウェットティッシュみたいなタイプもあったよなと、ア○ゾンで探ったら、シートタイプもあったけどさらにお値打ち感のある原液タイプ50グラム入りがあったので、そっちを購入。スプレーは50mlとなってるけどガスと溶媒分が多そうだから値段同じぐらいなので原液タイプの方がお得だろう。そしてボロ切れに染ませて塗り塗りふきふきして良い塩梅なんだけど、なんかこのパッケージの配色見覚えがあるんだよな、と気になってなんだったけかな?と記憶をまさぐって「あれだ!」と想い出して、蔵から該当するブツをほじくり出してみた。ザウルス時代のバルサ50のパッケージがそっくり。ボナンザは古くからあるので、真似したとしたらおそらくザウルスの方だろうけど、なぜこの配色を真似する必要があったのかは謎で、そもそも真似したのか偶然の一致なのかも分からん。どなたかそのへんご存じの方がおられたらご教授願います。

 で、せっかく50グラムも手に入ったので、以前から懸案事項だった、蔵で保管してる竿のうち袋入りの竿の手入れをやっつける。当然保管する前にも手入れしてから保管してはいる。けど、リールでちょっとやらかしたんだけど、塩水で使った道具を持ち帰るときに袋に入れて持ち帰ると袋に塩水が付着してしまい、帰宅後竿やリールを真水で洗って塩抜きして乾かしてから袋に入れても、袋が塩気にまみれてるので袋の中で塩にやられる、ということが起きると判明。これを避けるためにOニーサンはゴルフクラブ用だそうだけどメッシュ状の筒に竿を入れて持ち帰って筒ごと竿を水洗いして塩抜きしてるそうである。というわけで袋を洗濯して塩抜きして、竿も真水で丁寧に洗って乾燥させてからボナンザで拭いてやって改めて保管、という工程を5本づつぐらいまとめて作業してやっつけた。我が家にゃ現時点で121本の竿があるけど、中古で買った竿で袋無しとか、そもそも元から竿袋など付いてこない安竿とかも多いし、塩水での使用がない渓流竿とかもあるのでそこまでの数はないんだけど、それでも30本からの竿を改めて手入れし直してっていうのは面倒くさかった。まあでもボナンザ原液で買ったかいはあったというモノである。皆様、釣り場から持ち帰る際に塩水付いた道具は袋に入れないように、もしくは袋も塩抜きするように気をつけてください。

 なんにせよ、竿は消耗品のたぐいだと思うので、今後も入手が面倒くさいアグリースティックやらのアメ竿を除くと、ワシ好みの丈夫な竿が日本で新たに売られることは期待できないので、今蔵にある竿達は良い状態で保管し、必要となったらすぐ使えるように準備おさおさ怠りなくしておきたいものである。

2026年8月15日土曜日

このあたりのダイワルアー

 ジャンクなルアーを修繕したり、思わずマウスを滑らしてしまったりしてると、自分がダイワルアーを結構好んでいるというのを思い知らされる。80年代のバス釣り少年だった頃、頼りになるハードルアーはダイワが多かったように思う。それなりに舶来のストームだのレーベルだのも使ってたけど、なんといってもお値段控えめなダイワのルアー達はお小遣いで買えて、かつ使えるルアーが多く、同じお値段控えめでも当たり外れのあるコーモランより断然信用できた。ダイワのルアーも”チームダイワ”を冠するシリーズが出るようになると、そこそこお値段もし始めて円高にもなって、だんだん国産品が高級で外国産は仕上げもイマイチで舶来品と言っても既に欧米の本国生産ではなく、途上国の工場で作られるようになって安物あつかいになっていったけど、それでもダイワがTDシリーズと平行してBH(バスハンター)シリーズをガキのお小遣いで買える値段で提供し続け、今でも低価格帯のルアーも売っているという姿勢は高く評価したい。TDバイブとかTDミノーとかにもお世話になったけど、むしろダイワのルアーの真骨頂はBHシリーズに象徴される安価良品ルアーである。というわけでルアー図鑑うすしお味第91弾は、ダイワのそのへんのルアーでいってみたい。

 まあ”そのへんのルアー”の筆頭はもちろんBHシリーズの由来にもなってる「バスハンター」なわけで、わし「バスハンターDR」で初めてのバスを釣っている。矢口高雄先生原作の「バーサス魚神さん」で、雑誌の企画に引っ張り出そうとしてきた編集者に断りを入れるために、魚神さん重量を競う鮎の友釣り勝負で勝ったら、という条件を飲んでやるんだけど、そりゃもちろん魚神さん釣果で圧倒する。でもその編集者が全くの初心者で初めて釣った魚だと知って「人生の中では君の鮎のほうが「重い」」って勝ちをゆずって雑誌企画に協力を約束する。矢口先生そのへん実に釣り人心理を分かってらっしゃる。ワシもいろんな魚をいろんなところで釣ってきたけど、初めての釣りものやら初めての場所の1匹も未だに膝震えたりするぐらいに興奮するし、それが多感な少年時代の初めてバスを釣ったルアーとなったら、人生の中では初恋の人と同じぐらい「重い」と認めるにやぶさかではない(注:ワシの初恋の人が太っていたという話ではない)。で、おそらく写真一番下のバスハンターDRが1/2ぐらいの確立で現物そのもので、たぶん同じ色のは2個ぐらいしか買った記憶がないので、生き残ってるこの個体がワシの初バス筆おろししてもらったヤツの可能性は高い。先に買ったのはSR(「6」あるいは無印が正式名称か?)のほうで、SRは時代を先取りしてた潜らないクランクで当時のワシにはイマイチ使い方分からんかった。なのでもっと潜った方が良いだろうと新しく買ったDRの潜り方を足下がえぐれたダム湖の岸際で確認してたら、足下のえぐれから飛び出してきた30ぐらいのバスがバコッと食ってきたのをよく憶えている。その後、立ち木の多いダム湖だったので根掛かりが怖くて、拾ったワーム(ファットギジットの長い方)でノーシンカーで立ち木の間を釣って、40も釣ってワームの釣りにハマっていくんだけど、ワームでもスレきってて食ってこないような近所の野池で、バスハンターDR投げたら食ってきたとかもあって、クランクベイトは今でも好きだけど、たぶんそのきっかけはバスハンターDRだったんだろう。

 クランクベイト好きになったきっかけがバスハンターDRなら、それを決定づけたのは、「ピーナッツⅡ」だろう。こちらはSRもDRも使いまくった。バスハンターがダイワの独自色の強いメイドインダイワなクランクなら、こちらは米国クランクベイトの名門、ストライキング社の「ダンスキング」の金型と販売権引き継いで作られた流れらしく、Ⅱの前の無印「ピーナッツ」はブルーギルっぽいプリント模様だったけど、Ⅱにはもっとポップで自由な色使いのモノが採用されて、後にはサイズ展開や限定カラーの販売など、おおいに一族は繁栄を遂げている。写真真ん中あたりが代表的なモデルかな。当初なかった水面直下引きの「SSR」もサイズによっては用意されてるし、サイズ展開も「デカピーナッツⅡ」、「プチピーナッツⅡ」、「タイニーピーナッツⅡ」と隆盛を誇り、忘れちゃならない「サイレントピーナッツⅡ」とワシの把握しているだけで、それだけの派生ルアーがある。他にも同時期、リバーラントとかのサル顔(パイク顔)のルアーの模倣だろう金属リップの「コネリー」、その後プラの一体成形リップになった「コネリーⅡ」、レイジーアイクの「ナチュラルアイク」を引き継いだ発泡樹脂製の「バスジャッカー」はその後中空プラ製の「バスジャッカーⅡ」となり、バスハンターと同期の樹脂製クランクベイトは4系統あったと思う(写真下の左が初代、右がⅡ)。だけど、バスハンターこそ特別カラーやらサスペンドモデルの展開は多少あったけど、最も釣り人に愛され、群を抜いて様々な展開を今も継続しているのはピーナッツⅡシリーズで間違いないだろう。なぜ、4系統のうちピーナッツⅡがここまで出世したのか?それはまあ端的に言えば「釣れるから」ってことだったのだろう。なぜ釣れるのかはよく分からん。SRはオーソドックスな尻をフリフリ系の動きで、DRはちょっとバランス崩しやすくチドるほどではないけどヨタつく感じで、動きはそこまで特別じゃないと思う。ただ、ちょうど良いサイズ感と良い音で鳴るラトルとで投げたくなる釣れそうなルアーだっていうのは、投げなきゃ釣れないルアーという道具の性格上結果に繋がってるのかもと思う。なんか知らんけど釣れる。釣れるから投げる。そして釣れるという好循環。ワシが投げまくってたのは、関東の霞ヶ浦水系や印旛沼とかの濁った湖やら池やらで、スレきった釣り場では、ワームは投げられすぎていて反応が悪くて、逆にクランクベイトやバイブレーション、スピナベなんかの巻物でひたすら投げまくってというのが釣果に結びつきやすかった。ピーナッツⅡSR、DRは手に入りやすく値段も手頃で50センチ棚、1m強棚と狙う深さによって使い分けてたけど、どちらもよく働いてくれた。思えばそのころクランクベイト巻いてたABUライト系「MAX」に使い慣れていたので、今根魚クランクする時にもリールはやっぱりライト系の「ブラックマックス」がしっくりきているのかも。色は濁った水の中で目立つように、黄色系と緑白系を使ってた。サイレント版ではシーバスも釣ってるし、プチピーナツとかでは根魚もなんぼか釣っている。今後もこのサイズ、この深度のクランクベイトはピーナッツ達で良いのかなと思っている。新品中古含め入手しやすいのはなんといってもありがたい。っていうか既に上の写真のようにしこたま在庫してある。

 あと実釣でお世話になったのが、BHシリーズで特に「BHポッパー」はメッキ釣りで切り札的に使ってた。軽くてその分の動きの良さがあるんだと思うけど早引きメインで他にはない強さを発揮してくれた。「BHミノー」も実は渓流で優秀と聞いてちょくちょく使ってたし、「BHシャッド」も今でも使ってる。かわいそうなのがBHバイブレ-ションで、BHシリーズは安価という他に、やや小ぶりな”野池サイズ”という位置づけもあったはずなんだけど、ダイワのクソ名作バイブレーション「TDバイブレーション」が強すぎて、TDバイブレーションの小型版が発売されてしまい、BHバイブレーションはすっかり陰に隠れてしまった。我が家の倉にも1個ぐらいあるだろうと思ったけど探せなかったぐらいに忘れ去られてしまった不遇の存在。もちろん釣る能力は充分なので持ってる人は愛でてあげて欲しい。

 BHシリーズではないけど、バスハンターの名が付くルアーに「シーバスハンター」もあって、Ⅲまで出てるんだけど、これの初代は難儀なルアーでとにかく飛距離が出しにくい重量バランスで、トローリングを想定してるんじゃないかと疑うレベルで投げにくく魚釣ったことがない。動きももたくさとしてて良くはない。シーバスミノーはそのぐらいの方が良いのかもだけど。ただ安いのもあって売れたのかカラーも色々あってルアー名の末尾に「BN」が付くボーンカラーとか、透明なボディーに骨が入ってて、ロングAの反射板内蔵とかと違って、釣果的にはあんまり意味ないはずだけど、ルアーとしての楽しさとしては非常に高く評価されていて、BNカラーの「バスハンター6BN」とか下手すると5千円とか10倍のプレミア値で売買されてたりする。ワシも2千円がとこ出してボロ目のを入手してしまった。ついでに「ハリアー」のBNカラーも入手してしまった。オレのマウスは軽いゼ。ハリアー使ったことないんだけど、コレがまた薄っぺらくて軽くて飛ばんらしくて、でもシーバスハンターと違ってこいつは動きは非常に良いらしく、そのうち実戦投入してみたいところ。動きの悪いダイワのミノーと言えば定評のあるのが「ロビン」で、こいつはハリアーとは逆に動きは悪いけど重心バランスは後方寄りで良くデキてて重量のわりに良く飛ぶ。固定重心で動きおとなしめ飛距離はそこそこでる、となるとシーバスにはうってつけと考えて実戦導入してみたけど、成績上げられず一軍定着とまではいたってない。けど、悪くはないと思ってる。

 ダイワのプラグの良いところは、BNカラーもそうだけど、ルアーらしい楽しさを盛り込んでるところで、そのへんはTDシリーズとか高級路線にはむしろ少ない用素で、今でもちょこちょこそういう楽しさ重視のルアーは出してくるし、80年代ごろとかはさらに自由にやらかしてくれてた。そのころのルアーとかB級好きには大人気で、「ドリンガー」とかとうてい買える値段じゃなくなってる。水車型というか外輪船みたいなペラの「リブンシケーダ」とか中古人気に押されて再販かかったぐらいである。個人的には「ブッシュマン」の実釣能力高そうなそうでもないようなマイナー感が好みである。

 で、ダイワさん勢い乗ってた80年代とかには、木製の量産ルアーにも手を出している。さすがに樹脂製ルアーほど安くはなかったけど、舶来のバグリーだの国産でもバルサ50のアルファ&クラフトだのほどは高価ではなく、お手頃価格で田舎のバス少年でもウッドプラグを手にすることができた。ハードウッド製の「ウイスパー」とか、ベーシックな首振り得意な動かしやすいペンシルで良くできてた。クランクはハードウッドとバルサとどちらも作ってて「バルサマック」「ウッドマック」というわかりやすい名前だった。バルサマックは最近ボロ個体を手に入れて修繕したばかりなので使ってみたいところ。なにげにラトルも入ってて凝った作り。他にもラパラの真似っこ「バルサミノー」シリーズに北欧ミノーのもう一方の雄インビンシブルもパチっていて「シースネーク」と、今も昔も変わらぬ釣り具業界の物真似ぶりを発揮していたりもしている。コーモランもそうだけど、当時の我が国のルアーメーカーは丸パクのパチもんルアーに堂々と自社のロゴを入れていて、ダイワ製ラパラ、インビンシブルのリップにも堂々と”DAIWA”のロゴが入れられている。妙にできの良い今時の新興工業国製のパチモノは下手すると本物と間違ってしまいそうで、それはなんというかパチモノ制作者としての掟破りな気がする。精度の良いコピーが機械さえあれば作れてしまう今時だけど、オリジナルの価値を下げてしまうようなデキの良すぎるパチモノはよろしくないと思っている。工業製品において”安くて良いもの”はどこかでズルをしないと出てこないはずで、それは開発費掛けてないパチモノに限らず、企業努力という名の労働者からの搾取だったりもあるのは我が国はいやというほどみてきたはずで、気をつけて避けなければとワシゃ思ってる。デキの良くない安っすいパチモノには笑って許せる良さがあるとは思うけど、気をつけていないと悪貨は良貨を駆逐するって昔の人が言ったように、良いものが作られなくなってしまいかねない。値段相当のものを買いましょうっていうのが、結局まわりまわって自分たちのためだということかと。

 パチモノといえばダイワは金物勢も充実していて「クルセイダー」はカラーリングからしてルブレックス「オークラ」コピーだけど、本家は日本のルアー釣りの歴史に名を残す名作。新興工業国だった我が国のルアーメーカーが真似したのもさもありなんという感じか。70年代から作ってるらしい。スプーンだと「ダンサー」の5gとか初めてニゴイ釣ったスプーンだったし、「チヌーク」17gとか南の島のリーフの小物に忠さん「バイト」と双璧をなす釣れっぷりだった。ダンサーとチヌークはありがちな形状なのでネタ元とかどのあたりなのか判然としないけど、ダイワ製スプーンの良いところは入手のしやすさで、同じような形状のスプーンがあったとしても、とりあえず手に取るのは安心のダイワ製なのであった。あと、ジグの「ファントム(Ⅱ)」は分厚い樹脂で覆われてるタイプで、これは製法としてはアブ「シャイナー」とかが近いけど、直撃のネタ元が見あたらないオリジナリティーのあるジグで、沈降速度が遅くなってというのが今考えるとあるのかもだけど、優秀なルアーで渓流でも深場に沈めて使うのに常備していた。

 ダイワという釣り具メーカー(今は「グローブライト」なのか?)については、リールに瞬間的逆転機構を搭載しやがった大戦犯だし、わけの分からん特許の押さえ方で中通し竿という竹竿から連綿と続いてきた技術を途絶えさせやがったし、中小メーカーが釣り方から育てたような分野のルアーに後出しでパクって高性能なのをぶつけてきたりと、いい加減にしろよ思わなくもない。でも使える品質の初心者クラスの道具を連綿と提供し続けて、新たな釣り人に門戸を開いていることとかは高く評価するし、そういうダイワの安価良品でずいぶん良い釣りをさせてもらったので、感謝してもいる。今後も、アホな客を釣ることばかりに執心せず。未来の釣りを育てるぐらいの気概をもって、業界最大手としての努めを果たしてもらいたいものである。

2020年8月2日日曜日

水車とスイッシャーは水飛沫をあげる


 ”ピンとこない”の対義語は”しっくりくる”だと思う。”ピンとくる”でも良いんだけど”ヒントでピント感”が昭和のオッサンには感じられ困ってしまうので”しっくりくる”でお願いしやす。

 ルアーの釣りにおいて、どのルアーが自分にしっくりくるか?というのは、なかなかの難問で、いくら名手や先達が太鼓判を押そうとも、自分で使ってみて自分の釣り場や使い方、考え方感じ方にあわないと”ピンとこない”ってことがあり得る。
 シーバス釣りにおいて、昨年秋の釣りでコレまでしっくりきてというか絶大な信頼をおいて使ってたザラパピーが、釣れる魚の大きさからいってややピンとこなくなってきたので、代わりにしっくりくるもう少し大きめのペンシルベイトはないモノかとアレコレ試してみて、「そうかカクーンだったのか!水平浮き系のハトリーズだったのか!!」とやっとしっくりきて合点がいった。バス釣りではお世話になったレッドペッパーも香港ではしっくりきていたシュガペンも今一ピンときてくれなかった。縦浮き系はシーバス出るけどフッキングしにくい。以前にはオリザラ(オリジナルザラスプーク)とかも試したけどコレはバス釣りでは誰もが大絶賛なんだけどワシにはシーバスはもとよりバス釣りでもピンとこなかった。釣れないルアーなわけがないほどの実績をもつヘドンを代表する名作なのにそれでもピンとこないときはピンとこない。
 ラージマウスバスが釣れるルアーとシーバスが釣れるルアーって若干傾向違うといえば違うけど、むしろそれは釣り場の状況とかが違うってだけで、スズキ科とサンフィッシュ科と分類的にはそれ程近くないにしても、臨機応変にいろんな水域環境に適応する魚食魚として”収斂”した似たような部分が多く、バスが釣れるルアーは基本的にシーバスも釣れると思っている。別に魚はシーバス用とバス用のルアーを区別したりしていない。

 でもって今年の当地の梅雨時期のシーバス釣り。普段は水深が10センチないような浅瀬でも、増水して太い流れの膝下水深ぐらいになると、そのザーザーと流れる早瀬には多分やる気のある個体が突っ込んできて、上がれなくなる落差の下に餌を待ってとどまる。と想定。
 さて何を投げるかと考えて、ミノーやシンペンをぶち込んでみるもミノーは水面直下系でも底を叩いたり流れを受けると動きすぎたり、流れに乗せると速攻で狙いたい位置から流れていってしまう。シンペンはまずまず引けるんだけどやる気のあるヤツを探すには激しい流れの中ちょっと地味すぎる気がしてピンとはこない。
 水深浅いんだし水面系で派手に誘ってやるのが正解かなと思って、ペンシルやポッパーをぶち込むと、これまたミノー同様流れに逆らうと動きが破綻し、流れに乗せると釣りにならない速度で流される。
 これは竿で動きを付けて首振らせたりポコポコ音出したりっていうルアーではラチあかんな、と思いスイッシャーなら波立つ水面でも派手に飛沫あげてくれるだろうし、流れに逆らってもペラは回り続けてくれて、流れに乗せぎみに引っ張ってもペラは回ってくれて魚誘ってくれるだろうと、一時期シーバス釣りに良いって話題になってたスミス扱いミロールアーのコーリングアップたらいうやつ(多分サーフェススピナーとかダブルスキャットって呼ばれてたの)を持ち出してみたら。これはしっくりきた。
 段差の横に立って早瀬にぶち込んで飛沫上げさせてたら足下でバシュッと食ったし、トロ場の静かな水面でもジョロローッ、ジョロローッと止めて巻いてでバシッと良い出方をしてくれた。残念ながらハリ掛かりしなかったけどコレはいけるという感触を持った。
 実はこのルアーは買った当初、「ペラが回るか回らないかでゆっくり巻くのがシーバスに効く」と紹介されていたのでそういう使い方していたけど、それだと自作の動かないシンペンと地味さで大差なく、かつ要所で首振らせたりの小技は使えず全然釣れる気がせずまったくピンとこなかったのでお蔵入りしていたんである。でもこのルアー早引きのほうが断然しっくりきた。ペラが軽くて良く回ってくれて飛沫飛ばして俄然働きそうな感じが醸し出されてて実に良い感じ。
 名手がなんと言おうとワシャこいつを早引きに止めを入れる使い方で釣らしてもらいまっさ。ということで、例によって”大事なモノには予備が必要だ”といくつか購入しようとしたら、なんとちょうど生産の端境期なのか新品はほとんど売ってなくて、ネットオークションとかではちょっとプレミアついたような値段で取引されている。それでは本国米国の通販で大人買いを、とバスプロショップスを確認しても、むしろこのルアー日本で局地的に人気なのでスミスが発注して作ってるだけだったのか売っていないという有様。何とか1500円ぐらいで中古を1個黄色いのを確保して、中古屋で見つけて買ってあった前のフックのヒートンが斜めに入れてある大物仕様のコーリングアップも含め3個は確保できたけど、主力にするには弾数不足は否めず、これは別の良い”しっくりくる”スイッシャーを探さねばならん。って思ってしまって、アホのように寝ても覚めてもスイッシャーのペラが頭の中で回っているという状態に陥り、先月2万円以上も釣り具で使ってしまうという”突発性スイッシャー欠乏症”を発症してしまったのであった。アタイ病気が憎いッ!
 ということで、今回久々の「ルアー図鑑うすしお味」第42弾はスイッシャーで行ってみます。デケデン。

 まあでも、我が家の蔵にはいろんなルアーが在庫してあるので、そっから適当に見繕って試してみて、良さげなのを選んで補充すりゃいいやぐらいに考えていた。
 まず第1候補は、同じ前後にペラのダブルスイッシャーの代表選手といっていいヘドンの「ダイイングフラッター」。選考の基準として単に”釣る能力”だけじゃなくて、値段が手頃で入手が容易というのも重要な考慮すべき点としている。その点、ヘドンのいくつもあるミリオンセラーの中でも、歴史も古く人気もあってヘドンがプラドコの1ブランドになった後も定期的に生産されていて、今でも新品も売ってるようだし、ネットオークションとかでもプラドコ時代のなら千円前後のこなれた価格で入手可能である。
 ダブルスイッシャーって基本直進で使うもんだと思ってた田舎のバス釣り少年だったので、後年ツーテンの虎ファンさんが同じヘドンの「ウンデットスプーク(ヘドン時代の)」を竿先で鋭角にクルリクルッといわゆるテーブルターンさせているのをみて、ダブルスイッシャーってこんな芸当もできるんだと驚いたぐらいなんだけど、さすがに細長いダイイングフラッターやらデビルズホース(スミスウィック・写真上)、ボーイハウディー(コットンコーデル・写真下)やらはターンは苦手で、そのかわりペラの回転は良くて、ついでにフッキングさせやすいのが長所だと思っている。
 ダイイングフラッターは九州時代ナマズ釣りでお世話になった。ナマズ狙いでは当時ジタバグとジッタースティックを主軸に据えてたんだけど、それで出るけど掛けきらなかったような魚を、ルアー変えて”変えると来る”で食わせるのに暗い中でも流れの中でもタダ巻いて止めてするだけで確実にペラが回って魚を誘ってくれるので頼りになる代打として1軍ボックスに忍ばせていた。
 写真一番上の黒にオレンジの水玉模様が当時愛用してた個体でプラドコものだけどこの時代は木製だった。
 今回中古で紀伊半島用の黄色いのをということでプラドコ製を2個確保。これが釣り場で投げてみると期待に反してピンとこない。ナマズを誘ってくれた激しい水飛沫が、速い流れのシーバス狙うにはどうにも”やかましすぎる”感じがして釣れる気がしない。バスやらナマズ釣るときには長所だったペラの回転性能と水飛沫が裏目に出た感じ。
 ダブルスイッシャーはどうにも良いのを見つけられなかった。デビルズホースとボーイハウディー、それと秘蔵のエバンス時代の発泡素材製の「ニップアイデディー」は3本フック仕様なのが気に入らないし、「ホッツィートッツィーJR」はさすがに70越える魚だとタモの中とかで暴れられたら壊されそうで怖い。なかなか”しっくりくる”のはないもんだなと、とりあえずダブルスイッシャーはコーリングアップの弾数をもう少し中古探して稼いでみるかなということにして、ダブルがダメならシングルをということで、ペラ1枚のシングルスイッシャーで”しっくりくる”のを探してみた。
 バズベイトっていうのも”あり”かもしれないけどバズは”止め”が入れにくいので釣れそうではあるけどとりあえずは保留。じゃあバズペラのフレッドアーボガスト社「スパターバズ」&「スパターバグ」は?と思うかもだけど、ヤツらも”止め”を入れるとペラが沈んで次の立ち上がりがモタクサするので実質ただ巻き系だと思ってる。よってバズ同様保留。バズペラはタックルボックスの中でかさばって邪魔くさいというのも地味に欠点。


 でもってシングルスイッシャーでも代表選手と言ったらこれまたヘドンなわけで”マグトー”こと「マグナムトーピード」が大正義なんだろうけど、これまたワシにはピンとこないルアーで、根本的にワシ、世の一般的なトップウォータープラッガー達が重視する”1箇所でネチネチ首振らせやすい”っていうのがあんまりピンとこないんだと思う。ペンシルやポッパーはそういう使い方しなくもないけど、スイッシャーって基本はジョロローッって水面走らせてナンボだと思ってるので、首振る性能が優秀っていうのは重視してなくて、マグトーも小型版のベビートービートも持ってはいるけど活躍させられず、ピンとこず蔵に眠らせている。
 じゃあワシ的には過去どんなスイッシャーがしっくり来てたのかって考えると、シーバス用にはそんなもんなかったので今さらながら探ししてるんだけど、バスマン時代に愛用していたスイッシャーと考えると、ホッパーストッパー社「ヘルレイザー」とバグリー社「ラットフィンク」の2つだった。
 どちらもやや太っちょの丸っこいスイッシャーで浮力があってポコッと浮いて水面を軽やかに走ってくれてペラ小さめで軽いこともあって実に軽快に良い音と飛沫を出してくれたモノである。
 ラットフィンクはとうの昔に廃盤で中古でも高くて手が出ない。オフトが復刻版で小さい「ラットフィンク2」って呼ばれるのを以前出してたようで、そちらはそこそこ買える値段の中古があるので買ってみたけど、写真下が当時モノで上がラットフィンク2なんだけど、ちょっと小さすぎてピンとこない。
 ヘルレイザーはプラドコからヘドンブランドで復刻されていて、これはそれなりの値段で中古が買える。でも実はワシの愛したヘルレイザーは小っちゃい方で、復刻版は当然トップウォータープラッガー達に人気のあった大きい方なので小さい方は復刻されていない。復刻版じゃないとなると80年代とかの当時モノは3,4千円ぐらいはしているようで、かつ小っちゃい方は不人気なのであんまり弾数もない。ワシの愛したヘルレイザーは印旛沼横の水路の杭に取られた時点で永遠に失われてしまったようである。
 小さい方のはペラも小さくて、これが軽く水面走らせるには抵抗小さくて好都合で平べったい体を横にする感じで実に軽やかに良い音でペラを回してジョーーッと走ってくれたモノであるが手にはいらんものはどうしようもない。
 ところが、復刻された大きい方のヘルレイザーは最初当時より小さいペラがついていて、大きい方でも復刻されたとき嬉しくて2つ3つ当然のように買ってるんだけど、わりとワシ好みの軽く水面走る系のシングルスイッシャーになってて結構しっくりきたので、当時内房の運河で実績あった銀色にラメフレーク散りばめた色に塗装し直して釣る気満々で導入したんだけど結果には結びつかなかった。
 とはいえ”しっくりきた”のなら復刻版ヘルレイザーで良いジャンってなりそうなんだけど、ところがどっこいで、トップウォータープラッガー達はさっきも書いたように1箇所でネチネチ首振らせることができる性能を重視するので、軽く走る小さいペラに変更されたのが大変お気に召さなかったようで、「大きくて移動にブレーキをかける効果のある当時のペラに戻せ」という強い要望を受けてだと思うけど、すぐに交換用の大きいペラとフック・カップ付きヒートンのセットが付随して売られるようになって、その後は中古で良い色のを見つけると安いので思わずいくつか買ってしまっているけど、写真下の個体のように大きいペラに換装済みのものばかりになっていて、いまネットオークションに出されているものとか見ても大きいペラのばかりである。ワシむしろ交換した後に余った小さいペラが欲しいぐらいで小さいペラ版を探して補充しようとは思うし、候補にはしておくけどできれば他のもっと手に入りやすくてしっくりくるシングルスイッシャーを探さねばと、泥沼に深くハマっていくナマジなのであった。

 でもってルアー作ってる古いメーカーなりブランドなりなら一種類ぐらいはシングルスイッシャーを作ってるもので、我が家の蔵にもいくつかあるんだけど、ボーマーの「リップシャッド」とかマンズの「フロッグマン」とかが転がってた。けど、ここら辺はマイナーすぎて中古の弾数が少なくて不合格。
 バグリーは同社の代表作である「バンゴーミノー」のお尻にペラかました「スピナーテールバンゴー」なんてのもあるくらいで、スイッシャー結構好きなのかラットフィンクの他にも「マイティーミノースピナー」に「ICU」とか「スピナー007」なんてのがあって、「スピナー007」は我が家の蔵にも2個あって、割と中古もこなれた値段でかつよく見かける。蔵の2個も中古屋で安かったので買ったモノだと思う。
 名前にわざわざ”スピナー”と付けているのは、昔のアメリカンルアーあるあるなんだけど、同じ形の”ペラ抜き”のペンシルベイトがあるからで、バグリーには「007」っていうペンシルがある。上の方で紹介したボーイハウディー(同名で出てる)やダイイングフラッターの「ダイイングクイバー」、デビルズホースの「ツースピック」なんかがそうで、集合写真に1個混ざってるけどオリザラにはペラ有り「ウンデットザラスプーク」なんてのがあったりする。同じ胴体を使い回すと設計とか金型とかの手間と経費が節約できるからだらろうなって感じで、ヘドンはウンデットスプークを「210(ツーテン)」の胴体で作ったり「ザラⅡ」の胴体で作ったりしていて時代によって形が微妙に違ったりするらしい。そのへんお好きな人にとっては蒐集欲をそそられてたまらん世界のようで、触らぬ神に祟り無しである。ヘドンとか超人気で沼の底も満員御礼で、いまさら参入しても良い場所には沈めんので、まあ沈もうとおもえば深い所に沈んでる”ツーテン”の虎ファンさんが良い場所空けてくれそうだけど二の足を踏んで足突っ込まないようにしている。
 スピナー007は縦浮き系かと思いきや結構横浮きでなかなか良い感じ。使っていってしっくりと来るかどうか、コイツも候補に入れておきたい。これバルサじゃない堅めの木だと思うんだけどひょっとして同社得意のバルサだとちょっと強度的には不安が残る。
 候補として蔵に転がっているルアーからプラドコ版ペラが小さいままの「ヘルレイザー」とバグリー社「スピナー007」を選んだけど、もうちょっと探せば、世の中にスイッシャーはまだまだいろんなのがあるだろうから、いくつか候補を買ってみようということになって、田舎に移住して、黄色い中古釣具屋の引力からはやっと逃れられたのに、現代にはネットオークションもあれば、ネット通販もあり紀伊半島の港町でも”お買い物”の誘惑からは逃れられず怒濤のお買い物中毒状態に突入していくのであった。

 まずは、とにかく安くなければ実弾として困るので、ネットオークションのスイッシャーを価格の安い順に並べて千円前後までで買えそうなスイッシャーのあたりを付けていく。
 見ていて目立ったのはバルサ50の「スマートアレック」が安いってこと。横浮き系シングルスイッシャーで釣る能力的にはしっくりきそうだけど、同じバルサ50ファミリーのホッツィーと同様になんぼ芯に堅い木材入れて補強してあるといってもバルサ製のルアーでヒートン使ってあるのは強度的に不安がある。使うのならワシのラパラ在庫みたいに目方で買うぐらいの大量在庫がないと安心できない。あとラパラはぶっ壊されてもワイヤー貫通なので魚がハリだけ持って逃げていくってことは想定しなくていいのでヒートンモノとは若干事情が違うというのもある。
 その他には意外に選択肢少なくて、シングルスイシャーって思ったより過疎地なのかも?古くからある名作除くと、水面系の小工房のお高いハンドメイド品とジャパニーズリアルミノーのリップ取ってペラ付けたような購買欲をそそらない最近の大手日本製ぐらいで、こりゃ名作系しか自分的には”無し”だなという感触。
 で、日本の名作であるハトリーズ系もそこそこ安いし良いかもと思って「ベイジングスパロ-」っていうのが見た目的には良いかなと思ったけど、ちょっと弾数少なめで二の足踏んでいたら、アメルアで妙に値段安めで弾数も多いのを発見。
 試しに買って釣り場で投げてみたら、これが一発でしっくりきた。シングルスイッシャーなんだけどタダ巻きでヨレヨレッと今時の日本製ミノーみたいにユルい横揺れしてくれて、かつペラの回転が軽くて良い飛沫を立てて回ってくれる。
 魚出してもいないのに「コレだ!!」ってことになって、怒濤の買い取り強化月間に入って手頃な値段のをポチりまくったんだけど、そのルアーとは一体何なのか?
 それは次回のお楽しみに。
 今宵はコレまでとしとうございます。って”引き”で終わるのであった。