2024年5月11日土曜日

聖地巡礼“ハトリーズを愛でる会” 妄想タックルボックス

 バス用トップウォータープラグの製作で、我々バスブーム直撃世代に種々の影響やら想い出やらを与えてくれた羽鳥静夫さんが2019年の秋にお亡くなりになり、ワシ追悼の意味も込めてカクーンでシーバス釣らせてもらったりした。

 その時分に、働いてた頃の職場の先輩達2人と、ナマジも紀伊半島に居ることだし、七色あたりに羽鳥さんの産みだしたプラグ持ってって「ハトリーズを愛でる会」という名の釣り合宿をしよう。時期は来年新緑の頃が気持ち良いんじゃないって話してた。しかし2019年の冬といえばあれである、そう”COVID-19”こと新型コロナウイルスが流行してしまい、気色の悪い、日本語としても違和感のある”自粛要請”の嵐の中で、その計画は「コロナが落ち着いたらな」ということで、一旦流れてしまっていた。

 「●●が落ち着いたらな」なんていうのは世間では行かないフラグでしかなく、「行けたら行く」ていどの信憑性だけど、釣りの世界では皆行きたいばっかりなので、無理筋でもなんとかして行くんである。我々もボチボチ落ち着いてた去年は都合がつかなかったけど、今年万難排してバスマン憧れの聖地池原七色なんてのもある紀伊半島(こっち来てバス一回しか釣ってないけどな)のわが家を合宿場として、七色ダムなんかも行ってしまおう、アジも釣って食ってしまおう、ネコと遊んでしまおう、という並々ならぬ意気込みで”GW明け決行”とあいなったのであります。

 ちゅうわけで、久しぶりにワチャワチャとバス用の道具引っ張り出してきたりしてると、妄想も膨らみまくりで箱1つに納めたいんだけど、収まるわけもなく、プラグと金モノだけで冒頭写真の様に3つ、これに一応魚釣れないと寂しいしなとワームも用意してとエラいことになっている。”フラデバ”も、とか手が伸び始めるのを自重するにはかなりの意思力を要した。竿を2本に絞ったのは我ながらエラいけど、正直釣り部屋ごと持っていきたいぐらいだった。

 まあ部屋ごと移動ちゅうわけにもいかんので、頑張って選抜してみた。とりあえず以前バス釣り行くならという妄想で用意していた黄色のダイワ箱をベースにハトリーズ増し増しで1箱。入りきらなかったハトリーズで1箱、その他使ってみたいのや予備で人箱、ワームで一袋という感じになっているので、順にその内容を紹介してみよう。

 まずは、竿とリールだけど、わが家にはハトリーズっぽい竿がない、バルサ50っぽい竿ならルー(ダイコー)の「スピードスティック」があるけど、ハトリーズっぽくはない、このどうでも良いこだわりが分かっていただけるだろうか?唯一スミス「スーパーストライク バトラックスウォーカーBAW-60ML」がスーパーストライクだしな、ということでギリ合格ということにして、リールは丸ABUがあわんグリップなのでABU「MAX」という平べったいのにした。ベイトがそんな感じで2号ファイヤーラインに4号フロロリーダーで運用。メインラインがPEなのは巻きモノには今一だけど、テキサスとトップには都合が良いのでベイトにはそっちを任せることにした。あとクソデカいのが来ても獲る気満々というところをPE2号に見ていただければと。で、スピニングはいつものナイロン2号にこれまたフロロ4号ハリスといういつものシーバスタックルに近い組み合わせで、竿は内房運河で愛用していた、というかその以前には陸っぱりバス釣りで、その一本で何でも投げて釣る竿として長く愛用していたフェンウィック「ランカーギアX LGX66SM-2J」。こいつで、巻きモノ系と小型トップ、軽いワームをやってもらうことにして、リールがまあわが家にスピニングはありすぎて迷うのよね。丸ミッチェルとかも雰囲気あって良いけど、ここはやっぱりワシゃ”PENN使い”だしPENNでいこうということにしてPENN「スピンフィッシャー720z」に決めました。ボールベアリング無しの低速機で一所懸命巻きモノ巻きます。まあシーバス釣ってたので問題無いかと。細かいことを考え始めると「もう一本パワーのあるのが欲しい」とかいらんこと思い始め、そこは底の無い沼でブクブク沈むことになるので非情な意思力を持って割り切る。

 そしてルアーに移ってメインのダイワ箱の上段。ゴチャーっと詰めております。まあハトリーズなんで水面系中心にという感じなんだけど、ワシのガキの頃はハトリーズなんて高級ルアーなかなか買えなくて、当時モノとしてはお腹が見えているブッシュペッカーぐらいで、ハッピーモールは30周年記念モデル。そしてハトリーズで一番好きなペンシルはと言えば樹脂製のカクーンを選んでしまう貧乏なアタイ。でも好きなの。っていうかカクーンでバス釣ってない。シーバスはそれなりに釣ってシーバスルアーとしては非常に優秀だと思っている。横浮きだとフッキングが良い、よね?じゃあオマエはハトリーズでバス釣ってねえんじゃん?と思われるかもだけど、釣ってます。右上の端の方にスーパーミスティーSPが写ってるけど、コイツは関東に居た頃霞水系でクランク巻きまくってた時の主力の一角でもう一角が一緒に入ってるピーナッツⅡ系、ミスティーシリーズはシーバスでも使いまくり。小型トップとしてはこの地のシーバスで一軍登録のリトルダイナマイトにキューティーデビル。リトルダイナマイトにいたっては80UPのランカースズキ様も連れてきてくれた超お気に入りで、バスも釣ってみたいところ。昔は小型ポッパーで今で言う”虫パターン”みたいなことをやるにはタイニーラッキー13を使ってたけど、コイツでもいけるかと。その他ダブルスイッシャーを集めてたときに入手したベイジングスパローも入れたし、なにげにワームヘッドのペコットだかいうのと、わりと得意なバズにしれっとハトバズが入ってるのがネタ枠かな。あとは、聖地に行くならバルサ50も投げておきたいとビッグラッシュウォーカーやら、バス用トップとして大好きだった、レッドペッパーJR、チャグバグ、ヘルレイザーなんてのも入れて、集中力切れたら金物系ダラダラ投げちゃ巻くんだろうなと、ゲイリーバズやバイブラシャフトの小さい方、スピナーにスプーンなんかも入れている。

 ダイワ箱下段は巻きモノ中心。使わなそうだけど昔良い思いしているバドとかTDバイブとかは入れてしまう。ピーナツⅡ系はワシの主力バスルア-なのでいくつか緑と黄色を入れている。あと、ミノーはフラットラップ8、インビンシブル8のツートップでチョイ潜らせるのにシャッドラップ7とスティッキーJr2も入れている。そして、秘密の部分には、フッコスペシャルと自作シンペンの”I字系”をぶち込んでいる。”聖地”七色ダムといったって、要するに人が沢山来るハイプレッシャーなダム湖なわけで、正直トップで何とかなる時間は限られていると思うし、巻きモノも”強め”のは嫌われるかもしれん。かといってテキサスリグでネチネチやってると効率は悪い。ということで、プレッシャーかかりまくりの東京湾のシーバスで実績大の自作I字系を密かに切り札として持ち込む。そんなもんで釣れたら皆I字系使ってる、って思うかもだけど、I字系一時期流行ったみたいだけど、既に廃れてるっていうのは、意外に使いどころが難しいからで、使いどころ分かってないとアピール力小さいので箸にも棒にもかからんのである。でも分かっててハイプレッシャーの湖でバス釣りすることになった神奈川で一緒にシーバス釣ってたKさんが、フッコスペシャルつかったら明らかに効いたと報告してくれているので、なんか流行ってるから投げてみるか?程度の使い手とは自作して育て上げたワシとしては程度が違うと自負している。まあ使わずに済めば楽で良いけど、切る札として持っておく。

 で、まったく収まりきらなかったのでハトリーズ追加箱。カクーンやらリトルダイナマイトの予備から、ラウドラットやらバフィートップやら、ついでにスティッキーはトップの0からわりと潜る3まで、シャッティーと小さめのハスティーもいくつか、ピーナツⅡDRが効くようならハスティーも投入するかな。ミノーにロングAを入れていないんだけど、ラトル有りで動きの良い固定重心ミノーの枠はスティッキー1でいけるかなという算段。リトルダイナマイトとバフィートップはただ巻きで使っても水面直下ヨタヨタと良い動きなので、ノンラトルの水面直下系ってバスルア-ではあんまないよな気がするので、シーバスに効いてバスに効かんって事もないだろうから裏技的に使えるかも。そこまで試してる余裕が果たしてあるかどうか?

 もいっちょオマケ箱は入りきらなかったお楽しみ系とスピナベやらインビンやフラットラップ等主力の予備。

 お楽しみ系としては、色塗り直したウッドのパイキーが試投してみたらグワングワンと大きく動く今時のルアーに無い動きだったので、余裕があったら泳がしてみたいのと、バズでブラッシュポッパーの良い色が中古で手に入ったので投げてみたいとか、仔バスやら渓流魚、ウグイやらも居るのが見えたら釣ってしまうべく、フラッタースティック4やらスプーンやらも入れてある。絞れてねえ~!

 最後、なんぼ聖地巡礼が主目的だとしても、魚を釣ろうとしない魚釣りはワシの中ではあり得ないのでワームも持ち込む。まあダムだとテキサスが基本だろうなとウナギみたいなのストレート系とザリガニ系、そして東北の根魚では定番パルスワームを用意。関東在住時に房総のダム湖ではほとんどの時間ゲーリージャンボグラブを投げていたんだけど、もう酢酸ビニール製とかの分解しないワームは使う気がないのでジャングラは使えない。ジャングラ何が良かったって、見えてる障害物周りをノーシンカーの”グラビンバズ”で狙って、沈めたければアユ玉かまして底取って、とか1つで何でもできる便利さが良かったんだけど、使えないとなると分解性のコンニャク系素材のワームでまともに動くグラブは見たことないので、底取るのと表層障害物周り狙いとを分けてやるんだろうなと、表層はスラッゴー系のを用意した。ウナギ系も表層ウネウネには使えるだろう。東北根魚用とかフロリダ遠征ターポン用とかで買ってあったのが蔵から出て来たので買わずに済んだ。封切らなければ腐ってないはず。マルキューさんなど、古い在庫に”熟成”と銘打って売ってるぐらいで、古くても魚は釣れるはず。

 クッソ、釣りの計画立てて準備してる時ってなんでこんなに楽しいんだろう?

 という感じで、これ書いていた時点ではまだワクワク準備中だったんだけど、記事上げる現時点ではすでに聖地巡礼後で、その時どうなったのか?釣行顛末記も来週末ぐらいには上げる予定なので答合わせ的にお楽しみいただければなと思っちょります。

2 件のコメント:

  1. 私も聖地巡礼控えてますが、
    昨年の今世紀のルアー実験でやってみた結果、ワームで釣る方が遥かに難しく、
    べたなスピナーベイトやバズベイト、クランクベイトやポッパーの方が圧倒的に楽に釣れるって結果が出ました。
    結局ワームはスピナーベイトのトレーラーで釣れただけでワーム単体じゃ全てスカに終わってます。
    だからハトリーズ系やらストームの方がいい思い出来ると思いますよ。

    LITE系アンバサダーまだ残ってたんですね
    めっちゃ懐かしいです。


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    1.  先輩二人がさっき帰路につかれました。ちょっと寂しい気分に浸ってます。

       聖地情報ぬこさんに聞いてから行くかどうか迷ったんですが、事前情報無しまっさらな頭で対峙したいという気持ちが勝ってしまいました。今思うと後悔しきりです。
       それも含めて”釣り”を力一杯歳食ったオッサン達が楽しんで良い釣りでした。

       LITE系はタダでさえ安いのにアメリカモデルの並行輸入品らしく、エラい安かった記憶があります。バトラックス軽い竿なんで、樹脂製で軽くてちょうど良いバランスでこのセットは霞水系とかでのお気に入りでした。懐かしい。

       

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