まあリールや竿も買えばルアーも買うよねってことで、ルアー図鑑うすしお味第92弾はよくわからんミノーでいってみます。
ミノーも格好いいのが色々あって、ボーマー「ロングA17A」とかフルーガー「マスタング」とかとか、まあそういうのも好きなわけで過去とりあげてきたけど、格好良さとは離れていくかもだけど、変なミノーもこれまた好物なわけで、安い値段で出てるのをネットで見つけると思わずマウスが滑ってしまう。アタイ病気がにくいッ!
ということで、ちょっと変なのが蔵にたまってきたのでご紹介したい。
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| 上ハードコアミノー210F、下タイドミノースリム200 |
まずは軽くジャブから、デュエル「ハードコアミノー210F」は、とにかく長い。
海外のマスキー用とか海用なら21cmの長さも珍しくはないのだけど、その場合長さもあるけど太さも出てくるので、道具からして大物対応のものが必要になってくる。だけど、このミノーが出てきた背景には、シーバス狙いでのコノシロパターンやボラパターンはじめ、長いミノーのアピール力が欲しいという場面に対応したってのがあって、長くて細いミノーの世界は
DUO「タイドミノースリム」が開拓した分野で、最初120と140がメインだったのが、「長い方が釣れる」という要望に応えて175と200が追加されていった。その時に、ベイトタックルとか特殊な道具立てではなく、多少強めのシーバスタックルで投げられるってのが売りで、そうなると当然長細いミノーに仕上がる。大手メーカー含め長いシーバスミノーというのは1つのジャンルを形成するに至り、なかでもデュエルは後出しジャンケンで210mmのを突っ込んできて、東京湾でシーバス釣ってた当時、「タイドスリムミノー200」は購入済みで、かつデカい餌食っててもルアーのアピール力は強いので、よっぽどのことがなければ145mmで食ってくるってのも感じるところだったので、210mmと言われても食指が動かなかったけど、塗装はげちょろげで700円とかでネットフリマに出てきたら、思わずマウスが滑ってクリック。そのうち暇をみて、黄色に塗り直すなりして青物でも狙ってぶん投げてみたいところ。

お次が光りモノ。まあ黒蝶貝とかで作った釣り針を使ってた石器時代のご先祖様の大昔から光が魚の興味を引くというのは注目されてきたわけで、各種科学技術が発達した現代においては、反射光や蓄光を利用するだけでなく、自ら発光する仕組みをそなえたルアーも色々と作られてきた、単純明快なのは写真下のヨーヅリ「アークミノー」のように”おなかにポケット”等ケミホタルを装着することができるタイプで、最近ではアーボガスト「ジッターバグ」にケミ搭載用の金具が付いてるモデルがあったりするようだ。ワシそんなの売ってなかった時代に、クリアカラーのジタバグに穴開けてケミを入れる筒を仕込んで光るジッターバグ作ったりしてた。光るジタバグは思いっきりナマズに嫌われることがあって、普通に黒か黄、白あたりの色が無難だと思っている。で、光らせるなら当然電気浮き方式で電池で光らせようという発想も出てくる。我が国では、ナショナル→パナソニックと大手電機メーカーが”光るルアー”の伝統を引き継いでいる。ナショナル時代のは目が光ったようだけど、00年代に作られた”平成最新版”のものは、頭が全体的に光って、かつバイブレーションとポッパーも展開していて、意欲的な怪作となっている。ただ、傑作ではあっても名作ではないようで、あんまりこれで釣れたっていう評判は聞いたことがない。蓄光のジグあたりでも、嫌われるときは思いっきり嫌われて警戒されるので、とある船長さんは周りに迷惑かけるから使わないでくれとまで言ってた。でもグローカラーのジグも釣れるときは蓄光が効いてるかどうかは別として良く釣れたけどな。自ら光って魚を誘うってのはハマりどころがありそうな気がするけど、それがいつどこで何を対象になのかはよく分からん。なのでワシが使うことは想定されない。けど、けっこうネットの中古市場には弾数多くて、送料割安感を出すのになんかついでに買っておくかと、200円のレッドヘッドに手が出てしまった。電池は電気浮子用のがあるので光らせてアークミノーと共に写真撮ってネタにしようと思ったら、配達されてきた個体はジャンク個体で発光せず。200円の動作未確認品だし文句も言えんけど、結局送料込み600円のイワシカラーのをおかわりしてしまった。いつかこいつらの光が、捕食者共のやる気スイッチを押しまくることがあるのだろうか?ちなみにアークミノーが光るところを撮影するためにケミを一本消費したわけではない。
ケミって冷凍庫で保管するとポキッとして光り始めた後でも反応を止めて保管しておける。半年ぐらいは問題ない。釣り終わったらその場に捨ててくとかもってのほかなので持ち帰って冷凍庫保管して何度も使って欲しい。
話横道にそれるけど、久しぶりに蔵から出した、ケミ装着改造ジッターバグ、実に良くできている。ケミが突っ込める筒を本体横っ腹に貫通させているんだけど、片方の端に少し径の小さい筒をハメて接着している。ケミを突っ込んで小さい筒に当たって止まるまでしっかり押し込んで使って、ケミを外すときには小さい筒に千枚通しかなんかを突っ込んで押し出すことができるようになっている。ワシ、若い頃からこの手の細工物は得意だったんだなと思いましたとさ。ナマズ釣れなかったけどな。釣れなくてもいろんなこと試していくのが大事。10のアイデアのうち一つでも上手くいったら儲けものである。アークミノーのケミ突っ込むところは単なる窪みだけで、適当に出っ張らせてチューブで突っ張り棒みたいにしてやらないと装着できない落っこちそうな仕様より安全確実と自負している。
で、お次が顔のない
「BETEミノー」ニールズマスター時代だろうと思うけど、ひょっとしたらBETEがニールズマスターに吸収されるときに持ってた塗装途中の在庫が流れたバッタもんかも。単に塗装はげただけか?っていうBETE社なんだけど、
ダイワの「チヌーク」やらのネタ元の一つだと思う「ヤムトランド」とかのスプーンが有名で、スプーン好きにはおなじみのブランドだけど、スプーンマニアの方々の情報を見ていると、BETE社はTYSK社に買収されたかなんだかで、ブランド名が変わって、BETEのスプーンのパッケージに「TYSK」のシール貼って売られていた時代もあったようだ。となると、その後だと時代的には考えられるニールズマスターへの吸収のさいにはブランドはTYSKだったと考えるのが自然だけど、なぜかBETEとなっている矛盾。
ニールズマスターの公式サイトにもBETEブランドで今でもヤムトランドやウトーといった伝統的なスプーンがラインナップされている。TYSKブランドあんまり浸透してなかったので、なじみのあるBETEブランドをニールズマスターが復活させたとかだろうか?真相ご存じのかたはタレ込みお願いします。
で、もいっちょフィンランドものが、「フィンランディアミノーウォブラー」といういわゆるスターホイルのクラッシックなミノー、リップには「Original Finlandia uistin wobbler」と明記されていて、おなかにはメイドインフィンランドの赤文字が誇らしげに記されている。”uistin”はフィンランド語でルアーの意味のようで、フィンランド産ルアーのパッケージとかでちょくちょく見かける単語だと思う。これ、売り主さんはニールズマスターのフィンランディアの初期版と考えてたようだけど、ちょっとそのあたりが怪しく確証が持てない。ニールズマスターの初期のルアーには七種類あってその1つがハーカーみたいな平べったい系の「コンカラー」でスターホイルが貼られている。ってのがDab氏の”
B列伝”で紹介されていたと思うけど、残りの六種がなんだったのか、そのうちの一つがコレなのか?ただ、コンカラーにはすでにリップに”NILS MASTER”の銘が見える。
気になって探したらリップに”NILS MASTER”の刻印ありのスターホイルなフィンランディアも見つけてヌルッとマウスを滑らせて入手できてしまって、なおさらニールズマスター製なのかどうかこんがらがってきた。いずれにせよ60年代ぐらいの、ラパラに触発されたというかパクったフィンランド製ルアーなのは間違いない。詳細ご存じの方がおられたらこれもタレ込みよろしくお願いします。って、引き続き調べてみると、
丁寧に年代とブツを追った推理でニールズマスター社の前身の製造であるとしている方がおられました。ラパラの真似してこの形式のミノー作ってた会社は、知的財産権とかも適当だった当時はフィンランド国内に複数あったとか。そういうラパラの真似で始まったけど、1963年あの独特の感性を爆発させて7つのルアーをひっさげてニールズマスターという個性的なルアーメーカーになったということなのかな?なかなか説得力のある説。ちなみに最初のニールズマスターの七種類はスピアヘッド 8 cm、インビンシブル 8 cm、ウォリアー 8 cm、コンカラー 7 cm、デストロイヤー 5 cm、プレデター 5 cm、スタルワート 8 cmだったそうな(あれっフィンランディアがない?)。
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| 上と右がニールズマスター製 |
入手したニールズマスター製スターホイルなフィンランディア?を見ていくと、リップはニールズマスター刻印ありの丸い形状のに変わっている。腹に赤字のMaid in Finlandもない。ただその他は多少体高が高いかなというのはバルサ製なので個体差かなという感じで違いが見あたらない。特にフロントフックのアイの形状がちょっと尖ってるのとか癖が一致するのは同一の製造元であることを想起させる。細かいところでもう一点スターホイルの鱗パターンが、星の間隔といい、星の中にも点が入ってることといい、同一の”鱗ローラー”が使われてるように思える。アルミホイルに鱗描くのは鉄筆使って定規で線引く方法と金属製のローラーを転がす方法が代表的だけど、今回のもそうだけどラパラのような細かい鱗模様は後者で、金属製の円筒に模様が切ってあるのを、ローラー刷毛のような治具にハメるか直接かいずれにせよ押しつけて転がして鱗模様にする(スターホイルの場合星形のを押してから細かい鱗模様を押すのかも?)。
オルファのアートナイフのグリップ部分とかいつも「アルミ箔に細かい鱗描けそうだな」って思いながら使ってる。同じ”鱗ローラー”を違う製造元が使ってたとも考えにくいので、製造元同じって可能性が高いかとパソコン椅子探偵としても推理するところ。真相を知る方がいたらご教授願います。なんにせよラパラのスターホイルものとか復刻版以外だと手が出ないぐらいにお高いけど、ニールズマスター製始め、ラパラは周辺のものも含めて面白くて案外ラパラ以外が狙い目かもと思ったりして。じつはニールズマスターの初期のものはリップに、刻印ではなく社名が”けがいて”あったとかで、刻印リップものはその後の時代のもののようなので、引き続きなんかそのへんも狙ってみたい。
そして最後が、ある意味今回の本命ネタ。なんじゃコリャ?ってブツ。たぶんボディーの意味深なくびれは、スカートとかなにかを装着するためのものと見て取れる。頭切ったタコベイトとかなら問題なく装着可能だろう。ただ、単にスカートを装着するだけなら、くびれが一カ所あればいいだけで、こんなしっぽの方まで何かに突っ込んでカチッとはめるような構造が必要とは思えない。ボウガンみたいな射出装置にカチッとはめて、バシュッと撃ち出すんじゃないかという感じの形状に見える。ただその場合後ろのフックが思いっきり邪魔なので現実的ではないか?だとすればこのミノーはなんなのか?色違いのパーツを左右からパチッとはめたりするとかか?まったくわからんので、こういう珍品は”B列伝”か
えぐり氏チャーリーさんのサイトを見ればでてくるだろうと、調べてみたけど出てこない。出てこないけど、さんざん悩まされた
「トップ45Ⅱ」とかB列伝でしっかり紹介されてたりして、知ってる人は知ってるものだと感心した。いろいろ調べてみたけど、結局答にはたどり着けず。ただ、ルアーをバシュッと撃ち出すっていう装置は今も昔もあるようで、カタパルト方式からボウ&アロー方式、変わったところで
スパイダーマン方式まで各種あるようだけど、どれ一つとして「竿とリールで投げとけ!」というツッコミから逃れられるモノではないと思う。ちょっといけそうなのが、まあ三平君の”デカバルト”の昔から、ドローンでルアーを運ぶっていう発想はあって、ドローンはありかもで、ドローン撮影と組み合わせたら面白いかもしれない。魚群の探索とかに使ってる人は既に居る。まあ、便利な分めんどくせぇけどな。などと暇はつぶれたのであった。にしてもこのミノーがいったい何なのか、分かる方、探し求めてたという熱烈なマニアの方、ご連絡お待ちしております。
ということで、謎めいた?ミノー達を紹介してみたんだけど、なぜ我々は(ワシだけか)こうも謎にロマンを感じてしまうのだろうか?分かってしまえばしょうもない話だったとしても、分からないこと自体にあらがえない魅力があるように思ってて”私気になります”っていう気持ちが抑えきれない。好奇心はネコを殺すらしいけど、我が家では好奇心が老後資金を削っております。ホドホドにせなあかんね。かまうもんか、ブレーキなしでアクセル全開だぜ!(by JF)
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