2025年11月8日土曜日

サービス、サービスぅ!

 竿は基本直せるなら直す。まあ、竿に限らずだけどな。ワシ、余裕があって道具で遊ぶ状況だと、いろんな道具出してくるけど、持ってける道具が限られているとか、ギリギリの勝負で余裕がないとかだと、基本使い込んで手に馴染んでる道具しか使いたくない。なので、釣れていて問題が生じていない道具は、多少不具合生じてもなるべく直して使う。何しろワシ好みの道具は中古市場や海外市場にはあったとしても、国内の新製品市場にはほとんどないので、買い替えるっていったってワシのお眼鏡にかなうのを探してくるだけで一苦労で、ご存じのように予備も確保はしているけど、直せるモノなら直したい。

 っていうのとは対照的に、釣りの上手い人である元同居人は”弘法竿を選ばず”で道具なんぞ何でも良いぐらいで雑に扱って竿折ったり、リール壊したりしてきたけど、珍しく、冒頭写真にも写っているパックロッドは気に入っているようで、いまタイ王国で仕事してるんだけど、竿先折ってしまったので直らないか?と打診があった。シマノの安物のパックロッドでどうということのない竿だけど、仕舞い寸法と小技の効く6フィートの短竿っていうのが使いやすいらしく、タイに赴任する前にも、長期休暇であちこちに旅するときとかにトランクにぶち込んでおけるので、ちょっとした水辺とか機会があればすぐに投げられる機動力の良さで、冒頭写真のようにいろんな魚を釣った想い出があり、思い入れが生じているようである。実は長年使っていて、一度穂先部分のソリッドカーボンの繊維が縦に割れ始めて、さすがに寿命だなと穂先をグラスソリッドに変えて修繕済みで、穂先折れたくらいは最悪全取っ替えで、そこまで酷くなければ竿先詰めてガイドつけ直すだけの簡単な作業である。ただ、そうはいってもタイから日本に送って日本からタイに送り返すと、3~4千円はかかる。正直そのぐらいのお金を出せば、タイにも黄色い店が進出してるぐらいなので、パックロッドぐらい適当な竿が買えてしまうだろう。ただ、そこは釣りの上手い人も、いま調子よく使えている竿を換えるよりも、同じ竿を使い続けた方が使い勝手が分かっているので良いという判断で送ってきた。

 折れた状態を確認したところ、トップのすぐ下で折れているので、ちょい詰めてそのまま残ってる穂先を使って直して問題なさそう。

 まずは、トップガイドをそのまま使いたいので、軽くライター炙って残ってる穂先をペンチで引っ張って抜く。上手く抜けてくれたのでそのまま使えそう。もし上手くいってなかったら、ギリギリで穂先を切って、径の細いドリルでグリグリとトンネル掘って工事する予定だったけどすんなりいった。まあ、エポキシ接着剤は熱で溶けてくれるので上手く行きやすい。たまにガイド換装のときにどうにも取れなくて、チョイ短くなるけど切って詰めて対応せざるを得ないことがあるけど、接着剤なにつこてくれてるねんって話。この竿に関しては元の状態はワシが組んだものなので当然トップガイドはエポキシ使ってる。

 で、ガイドの位置が2番目も変わってくるので、2番ガイドが止まる位置を太らせるのと、トップガイドを填めるのにこれまた適当な太さにするために、様子見ながらスレッドを巻いてガイドがスムーズに固定できて、かつ振り出し竿なので2番ガイドを止めるために太らせた部分がつっかえずに上手く収納できる太さになってるか確認して、トップはエポキシで、2番の位置止めは瞬間接着剤で固めて、トップに関しては目立つように蛍光黄色に塗っておいた。

 接着剤の固化のため1日おいて、ライン通して曲げて問題ないか確認しておく、っていう作業は2番の位置決めるときにもやっているので念のため。穂先をソリッドグラスにした関係上、かなりの先調子になっているけど、曲がりが一カ所に偏って負担が掛かるとかは見られないので、まあこんなもんかなと。

 竿の調子がどうとか、ましてや感度やら軽さやら、どうでも良いたぐいの竿で、とにかく仕舞い寸法がコンパクトで邪魔にならないので、旅先に持っていく荷物に入れて邪魔にならない。持って行くから出番も生じて、結果いろんなところでいろんな魚が釣れる。っていうのが強みの竿なので、金かけてでも直す価値のある竿だったのだと思う。

 で、修理終わったので送られてきた時の塩ビ管に詰めて、ついでに空きスペースにルアーとかも入れて、まあ国際郵便で送るのかなと検索して、今時は郵便も事前にネットで必要事項記入して打ち出しして窓口に持って行くってできるようで、2キロ以下で大きさも一定以下だと、「国際eパケットライト」ていうのが安いのでそれで行く。このサービスは窓口で手書きはなくて、ネットでの手続きが前提となる。これが思わぬ面倒の種になった。なにが起こったかというと、竿1本にルアー8個とか書くのが面倒くさかった(あと、地味にFishingrodって通じないことがままあって、Fishingpoleで通じたりするのでややこしい)のでfishingtackle(釣り具)1式とまとめて記載して持ち込んだら、窓口のお姉さんに駄目出し食らって、中身確認できるように蓋にテープ貼らずに持って行ってたので「中身確認して問題ないこと確かめてください」と言ったけど、国際的な航空便の検査が厳しくなってるので正確に書いてくれと杓子定規なことを言われて、だから中身みてもらってけっこうですって言っても結局「規則ですから」と見てくれず今時役所でもそんな説明ないぞと思いつつもこりゃアカンと、手書き修正は受け入れてくれないので戻ってチマチマと初見だと分かりにくく入れにくいシステムにチマチマと入れ直して打ち出して持って行って、再度「なんで中身も確認してもらって良いのにダメなのか、入れたらいかンようなモノ入れるヤツがまともに記入するわけないだろう?規則でそうなってるって規則はそっちが作ってるんだろ?その規則を作った目的はなんなんだ?きちんと必要性を理解できるように説明してくれ」とウザいクレーマー以外の何物でもないことを言ってしまった。結果窓口のオネーチャンじゃなくて上司が出てきたけど「釣り具だと相手国の税関で突き返されることがあり得る」とか言うけど、なぜ「釣り具」表記だとダメなのか根本的な理由がまったく理解できない、間違いなくどこかでX線かけるワケで、その時に竿だのルアーだのが写って「ああ釣り具だな」と確認できる以上のことがなぜ必要になるのか、まったく分からない。かつしつこく繰り返すけど中身見ますかって言ってるのに見ようともしないくせに、書いた品と中身が一致するとなぜ思えるのか?書類さえ整っていれば良いっていうだけなら心底くっだらねぇ、危険物も関税も関係のないものを送るのが見えきっている利用者にまでややこしいことを言うのは止めて欲しい、と実際にはもっとネチネチチクチクとクレーマーそのものとして嫌がらせしてやった。そのぐらいしないと現場で処理されてしまいなにも改善せず、まったく国際物流の安全性に寄与しない”利用者に面倒を強いるだけ”の仕組みが継続されるので、腹立ったというのが1番の理由だけど、問題として上に上がってマシになることも期待して本来の刑法的な意味の確信犯として良いことだと思ってやった。「むしゃくしゃしてやった」けど反省はしていない。ホントかどうかしらんけどこちらから言い出したワケじゃないけど「上にも伝えさせてもらいます」という言質も得たし、まあ今日はこのぐらいで許しといてやるわ(©池乃めだか)と切り上げた。

 しっかし、いまどきこういう体質の窓口業務とかが維持されてるのって、ド○モと郵便局とエラそうなラーメン屋ぐらいだよねってぐらいで、役所がさんざん役所タタキくらって改善しているのに、民営化した元国営企業様は昔の悪い役所仕事が蹈襲されていると感じずにいられない。郵便局の因習”懲罰自転車”とかの記事目にしてドン引きした人も多いだろうけどまさにそういう感じ。一方役所の手続き窓口って引っ越しすると住民票移したりなんだりでお世話になるけど、昔と比べて格段に簡単迅速丁寧になったと思う。仕事しててトラブル多発でクソだった企業にはデ△タ航空、富□通、みず×銀行と色々あったけどドコ○は中でも弩級だった。仕事内容は守秘義務あるだろうから書けんけどまあ酷かった。でもプライベートでの話なら書けるので○コモについても怒りに我を忘れついでにクソッぷりを書いておくなら、当時ドコモの光回線をネット用に使ってたんだけど、いい加減固定電話の契約を解除して回線をもっと安いところにしようとしたら、電話加入権の解除を伴うので、契約者である父親の押印した同意書と印鑑証明を送れとか言い出して、頭にくるを通り越して恐れ入りました。なぜ電話加入権の解除にそんなややこしい手続きが”昔は”必要だったのかというと、電話加入権って言うのは何万円だかを入れて確保した権利でそれで借金できる抵当権があったぐらいのもので、解除したときは入れてたお金が返ってくるという仕組みのはずだった。それをドコモのクソは勝手に「今後解除してもお金返しません」っていう弩級のクソムーブをカマしやがって、集団訴訟とかで「電話加入権は返金を保証する権利ではない」とか原告負けてるのを見て、この国の司法はホント終わってるって思うぐらい、口約束でも一般的な認識でも「電話解約したら戻ってくる」っていう当たり前を認められないから、裁判員制度なんていう恥ずかしい専門家にいちゃもんつける制度を設けられるんだって分かってるかね?ていうぐらいの自らあり得ないことに”なかったこと”にした権利について、金が絡むからちゃんと契約者と使用者が違ったら契約者の意思確認を本人確認担保しつつやりましょうねっていう手続きだったんだろう。金も返ってこん、当然抵当権もクソも無くなった権利の解除になんでそんな面倒なことせにゃならんのじゃ?心配ならオマエがワシの父ちゃんに電話確認でも取ってくれって話だろ?ワシがまだ学生の時に父ちゃんが下宿の部屋に電話引いてくれたのを時代が変わるまでそのまま引き続きで使ってたのが悪いのか?で、追加でさらに腹が立ったのが、AUだったかKDDI系の通信会社からネット回線お安くしますよと営業電話が掛かってきて「いや~変えたいのはやまやまだけど、契約者の父親の同意書と印鑑証明送れとか言われてて、歳食った父にそんなしょうもないことで役所まで行かせたくないんですよ」って言ったら「おかのした!」って感じで、手続きこっちでやりますからと請け負ってくれて、そんなんできるわけないだろ?ドコモ様相手やぞ、と思ったらあっさり変更できて、できるやんけ!印鑑証明がどうとかなんやったんや!!っていうクソオブクソな対応でございました。

 何度も書いてるけど、規則とかって「規則だから」守らなきゃならないんじゃなくて、守らなきゃならない事柄があってそれを守るために必要な道具として定められているわけで、その規則が守ろうと担保しようとしていた事柄は何か?それに対して道具である規則が適切であるか?そこは規則を作る側も良く理解して欲しいし、窓口とかも規則が守ろうとしていることをこそ守るように運用してほしいものである。とジジイは口うるさく小言を書いておこう。

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