2021年11月27日土曜日

古き良き亜米利加

  ヘイ!ガイズ!!コロナもジャパンじゃ小休止だし、元気よく釣りしてるかい?ワクチン打ったからって油断はできないけど、海に川に飛び出そうぜ、カマーン!ジョイナス!!間違っても海に川に飛び込むんじゃないゼ、もうジャパンは冬間近だからな、ワッハハハッー!イッツ、アッメリケンジョーク!!

 なんだって?ワクチンには5G通信に接続するナノマシンが混入されてるって?ハッハッハー、じゃあ今のうちに接続後はどこのプロバイダに加入するのがお得なのか考えておかないといけないな。イエース、イッツ、アッメリケンジョーク!! U.S.A.! U.S.A.! U.S.A.! オーイエェー!!

 ・・・・・・。

 あれですね、陰気な日本人が陽気な米国人っぽい文体を真似するのは難しいですね。冒頭だけでドッと疲れてしまいました。日本人は陰気にネチネチと粘着質に島国根性丸出しでいくのが性にあってますね。って日本人というかワシ個人の資質なんだろうけどな。

 というわけで、シェイクスピア社「2052EC」はメリケンリールです。とりあえずいつもの儀式でご説明おば。シェイクスピアブランドのリールっつってもこれまで取り上げてきたのは、大森製だったり、どっか分からん国製のだったりして、ワシ、メイドインUSAのクラッシックなシェイクスピアは始めて手にしたわい。どう見てもPENNの「714z」とかダイワの「8100」あたりに見た目似てて、ウォームギアでフロントドラグの単純明快なインスプールスピニングということで、影響をうけたというか後発のが真似したんだろうなという感じで(スピニング自体はPENN700シリーズは1961年からで先行してるッポイけど小型機は2052とかが先か、互いに影響しあってるのか?8100はPENNの技術協力あったとか)、前々から気にはなってたシェイクスピア2052シリーズは、赤紫というか小豆色というかな色合いも独特の雰囲気で、シリーズは部品の材質とかハンドルとかスプールの色とか微妙に変えながら「EE」「EC」「DA」「DC」と60年代中頃から70年代終盤まで作られた結構なご長寿シリーズのよう。シェイクスピアって70年代に大森製作所とかにリール作らせるようになってからは本国生産はしてなかったと思ってたけど、本国製の高級機種?も並行して残ってた時代もあったようである。もいっちょ大きめの2062シリーズやシェイクスピアが吸収した「フルーガー」ブランドで出てる銀色の同型機なんかもあって、古い米国製スピニングをというときにPENNを除くと、多分これが代表的な機種なんだろうなと思って、まあPENN710系と似てるんだろうなとは思いつつ、ジャンクな出物があったら手に入れようとは思ってた。

 正規輸入はなかったのかもだけど、一つ大きい2062シリーズの「2062NL」ってののデッドストックがまとまった数日本の中古市場に流れ込んでいて、新品箱入りで買えたりしてたけど、それなりにお高いので新品だと使うのためらわれるしでパスしてると、日本じゃ人気機種でもないので中古の程度悪いのというとそもそも売れないだろうから、なかなか出てこない。しかし今回、見た目良さげなしかも値段付く小型の方である2052系の個体がネットフリーマーケットに4500円という綺麗なヤツの相場の半額程度で出ていて、オヤッと思って見てみると、写真で分かると思うけどスプールを乗せてる台座の上の樹脂性ブッシュが縦にも横にもに割れていて「ドラグ締めてもスプール回ります」っていうジャンク状態なのでこの値段らしい。スプールを乗せている台座のブッシュ、ドラグが出てスプールが回るときに捻るような形でけっこうな力が掛かるらしく、ワシ初めてのスピンフィッシャーである5500ssは、ギアは交換したことがないけど、やっぱり台座のブッシュが割れてドラグ締めても回っちゃうようになって、主軸交換したことはある。後年、「ミスティックリールパーツ」さんで、予備を買っておこうとしたら、5500ssの主軸は欠品で、5500ssは日本だとドラグ効かせまくって釣るシイラ・カツオなんかが対象魚になるけど、多分本国でも同じようにドラグを使いまくって台座のブッシュが金属疲労起こす大きさの対象魚釣ってるンだろうなと納得した。そう、5500ssの台座は真鍮製で丈夫な金属でできてるんだけど、それでも割れるのである。そういう部位に樹脂性パーツはあんまりよろしくないという気はするけど、小型機なら大丈夫ではあるのかもだし、樹脂っていっても種々あるからその素材特性にもよるんだろうし(まさしく樹脂である”漆”は保管状態良ければ千年余裕)、経年劣化が原因の一つにはありそうなので、通常の使用年数なら問題ないのかもしれない。まあなにせ古いリールである。

 「力のあまりかからない部位の樹脂製の部品なら素人工作でもどうにかなる」とこれまでも書いてきたけど、今回は力のかかりそうな部品である。ちょっと迷った。迷ったけど、まああかんかったら部品がイーベイで出てくるまで蔵に寝かせておくっていうのができるかなと安易に購入。

 購入してから、教えていただいた「ORCA(オールドリールコレクターズアソシエーション:古リール蒐集家の集い)」という英語サイトで情報収集してみると、やっぱり2052系の樹脂性のブッシュは割れるらしく、その再建方法の投稿が面白く参考になった。さっき書いた2052系の歴史もここから引っ張ってます。初代の初期の方は金属製ブッシュだったそうだけど、その後は樹脂性ブッシュになって割れてることが多いんだそうな。イーベイとか見てても思うんだけど、あっちの人はリールの修理ぐらい自分でする派が多いせいか、どっかが致命的に壊れたリールがあると、分解して部品にして売りさばくっていうのが多いようで、投稿者さんはなかなかに良いリールなのに1カ所壊れただけで部品売りにされるのは忍びないとか書いていて”アンタはオレか?”っていうぐらいに共感を覚えるところである。また、直すのに使ったのがマクドのストローって言うところが、ワシがコンビニ弁当の割り箸でルア-フライ作ったり、リールのハンドルノブ作ったりしたのと根っこが似てるように感じて、洋の東西は変われども、ものぐさな人間が身近な素材で工夫して工作するのはこれまた一緒なんだなと面白かった。

 とはいえ、ストローを型にしてエポキシになんか添加物混ぜてブッシュを完全に新しく作り直してるのは、素人工作というには少々難易度が高く、台にするちょうど良いペン(筆記具の方)の軸があったとかサラッと書いてるけど、中心にズレなくブッシュがハマってないとスプールが回転する際に当然偏心して滑らかに回ってくれず、ドラグがまともに働かなくなってしまう、っていうか程度によってはそもそも回らなくなるだろう。浮子作るときもトップと足が中心軸からズレないようには気をつけて作るけど、浮子は回転するわけじゃないので多少のズレは許容できる。けど、スピニングリールの主軸のブッシュはズレてちゃ困る。

 さてどうしたものか?ブッシュとしてちょうど良い外径のパイプを探してきて、軸の上にスレッドを巻いていってキュッとパイプを填めてエポキシで接着というのが、スレッドを丁寧に巻いておけば中心から同じ厚さで巻いていけるのでまずキッチリ真ん中にパイプを持ってこられる方法だろう。パイプはのべ竿とかの廃品利用でいけばちょうど良い外径に近いのが手に入るだろうし、傾斜が気になるとかで必要ならサンドペーパーで調整してやれば良い。と思ったけどちょうど良い太さのジャンクな竿が我が家の蔵に見当たらなかったので他の手はないかとまた考えた。

 今の割れたブッシュを単純に接着剤で補修したところで経年劣化が進んでるんだろうから、すぐにまた割れるのは目に見えている。であれば今のブッシュに補強を入れてやったらどうだろう?と考えた、樹脂なので熱した針金でもあててやれば穴やら溝やらは掘れる。ただ厚さもそれ程ないので骨格とするための細くて堅い棒が必要で、針金じゃ曲がってダメだろうし、浮子用の細いグラスの棒は強度的にたいしたことないし、焼きの入った堅い鉄系の細いワイヤーでも使うかと考えてたら、焼きの入った堅くて良い鉄の製品が身近にあることに気がついた。裁縫に使う針である。まち針なら別の用途で買い置きがあるし細さも強度も申し分がない。横から熱で溝を掘ってから、そこに適度な長さに切ったまち針を埋め込んで、別途グルッと外周に溝を掘って回転するときにスプールの内側が当たらないようにしておいて、丈夫なセキ糸でまち針を固定するついでに割れたブッシュを巻き止める感じに補強してやる。これなら今ある割れたブッシュの再利用なので寸法の調整は必要ないし芯からズレることもない。経年劣化している樹脂なので今後50年持つような修繕にはならないかもだけど、壊れたら次はパイプ探してきて再建するとして当面の延命措置には充分だろう。

 ということで、まずは現状把握して分解清掃もしておこうとリールをいじりはじめたらいきなり問題発生。問題ありっちゅうドラグは、いったいどうなってるんだろうとドラグノブ外してみると、なんという偶然か、ドラグが外れてこないようにする留め具が直近にいじったD.A.M社「クイック220」と同じ”工場マークの金具”のハメ殺し。こんな形式この2機種でしか見たことないけど、どっちゃかが真似したのか技術協力があったとかなのか?いずれにせよドラグいじりたいならこれ壊さなきゃだな、とクイック220のときは主なドラグパッドは座面に乗ってる直径の大きいヤツだろうからハメゴロしたまま放置したけど、今回の2052ECのは座面に乗ってるのは単なるワッシャーのようなので、場合によっては金具破壊も辞さずと思いつつ、ドラグの効き具合を見てみると、確かにギッチリ締めてもスプールが回る。上の方の写真の様に縦横に割れてて、ドラグのコバン型穴ワッシャーがハマるブッシュ上部が分離して回ってるのは間違いなさそう。ただ、小型リールではこのぐらい締まれば実用上問題ないだろうってぐらいスプール回転に抵抗は生じてて、最大ドラグ力はフルロックできなきゃダメって思わなきゃそれで済みそうな話ではある。そうはいっても本来のドラグ自体がフルロックした状態でブッシュが上下に分離した面だけで滑ってるとなると、直径の小さい1面だけで滑るわけで安定性とかクソもないような状況ではあり、直せるモンなら直してちゃんと3階建てのドラグが機能するようにした方が良いのはいわずもがな。

 ということで予定通りまち針の骨を入れてセキ糸で縛って補強してやろうとしたらば、ここでなぜか一旦填めたスプールが外れなくなってにっちもさっちもいかなくなる。ブッシュが割れた関係でその分太ってキツく填まってしまったのかと力技で抜こうとしても、これ以上やると壊れるっ!という感じでビクともせず、「アッこれ、中でブッシュの上部だけ回ってコバン型穴ワッシャーに引っかかってるな」と気がついたので、ワッシャーとドラグパッドを外してやれば抜けるはずなので、ある程度覚悟してたことだしと、工場マークの金具をこじってブチ壊してでも外そうと、眼鏡用マイナスドライバーを突っ込んだらあっさりと外れた。このへん、填め込んだらキッチリ填まって外れなかった西ドイツ品質と、意外にてきとうに填まっててあっさり外れてくれる大雑把なメリケン品質の違いだろうかと笑える。まあおかげで無事ドラグのワッシャーとパッド外していって、90度ズレてコバン型穴ワッシャーに引っかかってたブッシュ上部を先細ペンチの先で摘まんで90度戻してやって、無事スプールが抜けてくれた。怪我の功名的にドラグ上面の工場マーク型金具のハメ外しは可能なことが判明して、ブチ壊して新たにワイヤーとかでCクリップ的な金具を作る手間が省けて良かった良かった。ちなみにドラグパッドは皮かな?っていう感じの素材。

 とりあえずドラグが乗っかるブッシュを修繕するにしても、汚れや油分を除いてやらねば接着剤等の付きが悪いので、樹脂部品に使えるパーツクリーナで洗ってやる必要がある。ついでにリール全体の分解清掃、グリスアップをと分解していく。
 パカッと本体蓋を開けると、赤いグリスが塗りたくられていて「なんじゃこりゃー(©松田優作)」状態だけど、これバイクとかに使うグリスらしい。2スト乗りは青いグリスで、4スト乗りは赤いグリスなのか?バイクは自分では整備ほぼしなかったので良く分からんが、以前の持ち主にバイク乗りがいたんだろう。でもってちゃんとグリスアップして大事に使っていたと。
 設計自体は、見慣れたウォームギアにスプール上下(オシュレーション)はクランク式、逆転防止はハンドル軸のギア裏に掛ける方式、といたって普通なんだけど、これがなかなかに細かい所を丁寧に仕上げてる良いリールだというのが分かってくる。
 ラインローラーには大森みたいに樹脂性のスリーブが入ってるし、ストッパーの切り替えの根元には防水のためだと思うけど、樹脂性のフチ付きのブッシュが填められているなど、単純ながらも手が抜かれていない感じがする仕上がり。特筆するような特徴的な機構とか一つもないけど、手抜きされた安っぽいところは見当たらず、なかなかにやりおる。

 スピニングなんて、この程度の単純な設計で充分じゃん。っていう感じではあるけど、ギアもステンレスか鉄系?で丈夫に作ってあるし、もちろんハンドル軸も鉄系なのでハンドルはねじ込み式、ベアリングがどうも交換されているようでゴムのシールのタイプだったので、後ほどシール一旦剥がして青グリスぶち込んでやった。ベアリング交換すればいつまでも使い続けられる系のリールだったはずだけど、樹脂性ブッシュの耐用年数が半世紀ぐらいで限界を迎えているようで、そこだけが惜しいところ。だからこそそこだけ直してやれば、まだまだ現役復帰できそうに思う。まあスプールも樹脂性なので、そちらが割れたらさすがに手に負えないけど、まだスプールはしばらく持ちそうな気配。スプール樹脂性だけど芯にはアルミっぽい金属が填め込まれている。整備性は良好で難しいところは何もなくサクサクとバラしてパーツクリーナーとブラシで磨いて、修繕予定の主軸を除いて、青グリス大盛りでグリスアップしておいた。

 そして、一晩乾燥させた主軸、まずは瞬着で仮止めしてから作業を進めていく。
 フライを巻くときに使ってるニードル(ボドキン)は学生時代にまち針の針とこれまた割り箸で作った手作りのものだけど、針を交換しつつ30年来使い続けている。まち針の買い置きがあるのはこの変え刃?用。このニードルがまち針を埋める溝を掘るの熱しても持ち手が熱くならずにちょうど良いので、ガス火で赤く熱してやって樹脂性ブッシュに必要な溝を掘っていく。
 上下の割れ目を継ぐ形で、上から溝を掘ってまち針の先がさらに下にスパイクのように突き刺さるようにちょっとずつ溝と穴を掘っていく。
 これがなかなか正確性と早さが要求される作業で、もたついていると熱した針が冷めてしまって溝が掘れず、慌てていい加減にあてると、溝の位置をとらえられず溝が広くなってしまいカチッと固定できなくなってしまう。”素早く精確に”というのはジジイのプルプル震えがちな手先では難易度が高く”スタープラチナ”のスタンド能力が欲しくなるけど、どうせスタンド能力を矢に刺されて得るのなら、なんでも直せる(ただし失った命は戻せない)”クレイジーダイヤモンド”なら話が早いか?とはいえエンヤ婆にもコネはないので、失敗しないようにちょっとずつ慎重にコトを進めて行く。
 なんとか上手く溝も掘れて、まち針も裏表2本埋めることができるし、上下2カ所をセキ糸で縛るのもできるようになったので、熱で溶かしてできたバリをナイフで削って、まち針必要な長さに切って埋めて、ケブラーのセキ糸で縛って隙間を瞬間接着剤で埋めて固化促進剤で固めて、コバン型穴ワッシャーが填まる切り欠きはダイヤモンドヤスリで平面を出して、ブッシュの外周はサンドペーパーでならして綺麗に仕上げて作業終了。

 スプール填めてみてハマらなかったり回転が重かったりしたらさらに調整必要だと思ってたけど、もともとの部品を生かした修繕なので、1発で填まって、ちゃんとドラグも正常に効いているようでホッとした。
 とはいえ劣化し始めてる樹脂のブッシュなので、ドラグ思いっきり使うような魚には使うの怖いというのは正直なところで、まあシーバスは何とかなるか?と思うけど”ドラグ試験”にボラ釣ってみようっていうのは、せっかく直したのにちょっと心理的に無理。
 ドラグパッド自体も見立てどおり革製だとするとだいぶ劣化してるだろうから、適当な素材で良い塩梅になるようなパッドもそのうち用意してやらねばならん。テフロンで微調整で済みそうな大きさの規格品があったら、小型機だしテフロン湿式が締めてもフルロックしにくいっていうのも安全弁になるし適切か。

 なかなかに良いリールである。っていうか想像以上だった。樹脂製部品の経年劣化はまあ50年後にどうなってるか?新素材で分からんかったんだろうっていうのはあって、樹脂製部品なら最悪再建するのも可能で、今後3Dプリンターが(っていうか使う樹脂のほうか?)性能上がってきてスプールも自作できたりするようになればいいな~って思ってるぐらいで、まあ大目に見ておいて、その他の作りはしっかりしてて、100年使える系のリールである。シェイクスピアのスピニングは大森製の印象が強かったけど、本国生産の自社製品もなかなかどうしてやりおるわい。
 とはいえ、まあややこしくないウォームギア機という点では、PENNスピンフィッシャー714zとかとまるかぶりで、かつPENNの方が耐塩水特化で丈夫な点では点数高くて、正直我が家では出番はわざわざつくってやらねばなさそうで、売るにしても”割れた樹脂製ブッシュ補修有り”だと買いたたかれるのは目に見えてる。まあ出番作って愛でてやるか。
 大きさ的には写真の様にまさに714zと同等で、スプールの直径は714zよりちょっと小さく、716zよりは大きい感じ。使うなら2号ナイロン巻いてアグリースティックエリートと組ませてシーバスだろうな。そうするとなんと竿とリールがシェイクスピアブランドで揃う。我が家のタックルでは珍しいことで、他にはPENNのごっついグラスロッドに9500ssの組み合わせぐらいしかない。

 という感じでしたおしまい。ってなればいいんだけど、そうはならないのが病気の怖いところ。アタイ、病気が憎いッ!
 「2062DA」新品箱入り娘、買っちゃいました。
 ネットオークションに開始価格8000円で出てて、「NL」の新品箱入りたくさん出回ってたころには1万5千円ぐらいしてたので、だいぶ値段下がったじゃんと、8千円で試しに出来心でつい入札しておいたら、入札ワシだけで落札。送料含めて8770円は高くはなかったと思うけど、ワレ、ジャンクでそのまま放置しておいたら燃えないゴミ行きのリールを直して使えるようにして、また中古市場に放して、まだ使える良いリールを次の持ち主の手に届けたいってのが”タテマエ”じゃなかったのかヨ?新品箱入りってどうよ、自分で使うにしても傷つけるの怖くて使えねえジャンよ?と思うけど欲しいと思ったらマウスが滑るのを止められないのである。それが”スピニング熱”の症状の怖いところ。
 なんかしらんけどメッチャ欲しかったんじゃ!仕方なかったんじゃ!!
 2062DAは問題のスプール座面のブッシュは金属製。スプールも金属製。箱入り新品は現状維持で触らないほうが価値があるらしいので、グリス乾いて固化してちゃんと回らんぐらいなので綺麗にして青グリスぶち込みたくなるのをグッと我慢して分解整備は当面しないけど、まあ見た限り100年使える系のリールである。某社が自社のリールを100年快適に使えると吹聴してるけどあんな特殊な素材使ってて100年それが供給されるわけねぇだろと常々思ってる。自社で面倒見るつもりなら志は立派だけど、失礼ながらこの流転の時代に御社が100年後も存在するか?ワシャ極めてあやしいもんだと思っちょります。
 まあ、箱入りで買うと説明書とか色んな情報が手に入るのでそれは良いところで、箱書きには商品名ワンダーリール「2062NL」となってて、オークションにもその名ででてたけど、本体にはしっかり”DA”の刻印あって箱流用かよ?ってあたりから既に面白い。多分この個体だけじゃなくて他の「NL」で売られてたのも「DA」だったんだと思う。
 説明書(裏に展開図)はこの時代らしい丁寧な作りで、往時のABUの小冊子ほどではないにせよ、投げ方とか巻き方、ドラグ、ストッパーの使い方から写真で丁寧に教えてくれていて、この1枚でこのリールで魚釣るのになにも困らんようになってる。ワシ的に評価高いのはメンテナンスの方法が4ステップにわけて詳しく説明されている点で、さらには加えて塩水で使ったらお湯と優しい洗剤?で洗ってしかり乾燥させてCRCかけておくと良いよ、ってあたりも実に親切。自分の道具ぐらい自分で手入れするっていう彼の国の人達の道具に対する姿勢も表れているようで趣深い。リール分解させないように”意地悪なネジ”使ってる我が国大手メーカーとそれを良しとして甘んじて受け入れてありがたがっている我が国釣り人とは好対照。でも世界でも日本製リール売れてるようだし今どきの釣り人はっていうか釣り人に限らず「オマエらは与えられたモノを中身も知らずにありがたがっとけば良いんじゃ」っていう感じで”飼い慣らされ”ててなにも疑問を感じなくなってきてるのかもしれんね。デキの悪いディスとピアもののSFじみてきたなと思う今日この頃。だからこそ、部品数60もないような古き良き米国のリールにたまらなく惹かれるモノがあるのかもしれない。大きさ的にはABUカーディナルC4級なんだけど、単純な分ちょっと本体が小さめにまとまっててシーバスに使ったらPENNの714z的なスプール大きめ本体小っちゃめ丈夫な感じで、かなり使えそうな気がする。やっぱりこいつも714zと似てる。じゃあ714z使っとけよだけど、他のリールも使ってみたいのよね~病気だから仕方ないのよね~。とはいえ新品箱入り娘に手を出す時にゃ親の承諾得にゃならぬってぐらいで、こいつは使い難いのでまたジャンクが出てくるのを気長に待ってみたい。まだ買うンかワシ。あと、説明書の他に1枚修理とか対応してくれる営業所の一覧と宣伝の紙が入ってて、全米各所に営業所があった販売網の規模に改めて米国市場の大きさを思い知らされると共に、シェイクスピアブランドでゴルフクラブやアーチェリーの道具も作ってたと知って、手広くやってたんだなと今はピュアフィッシング傘下でブランドを残すのみとなった現状も知ってるから盛者必衰の理を感じてしまう。今あるメーカーも10年後どうなってるのか、そもそも”釣り”がどうなってるのかワシには読めん。良いもの作ってた会社が残ったわけでもなんでもないという歴史を鑑みて、ましてや売らんがためにクソしょうもないものを売りつけて市場縮小にいそしみ自らの首を絞めてるようにしか見えないとこがどうなるかなんて知ったこっちゃないけど、案外そういうところがしぶとく生き残るのも、これまたあってもおかしくはないのかも。

 これまで、日本、スウェーデン、フランス、西ドイツ、イタリア、イングランド、アメリカ、中国、韓国、マレーシアと各国製のリールをいじったり使ったりしたけど、今回のメイドインUSAのシェイクスピアもいじってみて、結局自分は米国のリールが好きなんだなというのがおぼろげながら認識できたところである。アメリカンリールの丈夫さと、なんというか奇をてらわない”これで充分感”がとどのつまりは好きなんだろうなあと思う。あるいは「釣り場でPENNで困ったことがない」っていう単純な経験則から来てる話なのかもしれん。いろんなブランドのリールいじるのは楽しいけど、最終的にはワシャ”PENNで充分”だというのは実は心の底から分かってはいるのであった。分かっちゃいるけどそれでも色んなリールに手が出てしまうのであった。オーマイガッ!

0 件のコメント:

コメントを投稿