2024年5月25日土曜日

無敵な信号機

  先日の聖地巡礼の際には、ワシもともとバス釣り少年だったので流石に買い足すべきルアーもほとんどなく、ゴムが腐ったバズやスピナベのシリコンスカートを買い直して針金で止めたぐらいで”昔取った杵柄”的なルアーで間に合ったというか、そういうルアーで釣りたかったのよ。って話だったけど、そんなの一切関係なく変なルアーが目に付くと買っちゃうよね。まあ皆さんそうですよね。

 でもって、何度も紹介してきているインビンシブルなんだけど、前回ネタにしたときにそのカラーバリエーションの豊富さを讃えた際に、凝った模様入りのも良いけど、単色系や単色に銀鱗のみとかの単純な色も渋くて良いよねとか書いた、書いたら頭の隅に残って右の青に銀鱗と真ん中黄色一色が手に入ってしまい、青黄ときたら、赤も欲しいよねと思ってたら赤銀鱗もでてきて確保。青黄赤の信号機カラーの完成。っていうには黄色が黄色単色なのが”揃って”なくて、やっぱり以前競り負けた黄色に銀鱗は上限無視で突っ込んで競り勝っておくべきだったと悔やまれてならない。誰か蔵に眠らせてないですかね?物々交換で相応に価値のあるブツを提供できまっせ。心当たりのある方はご連絡を。
 実釣で使ってるのは主に8センチのDRのほうで、この12センチはあんまり使わないんだけど、3フックの嫌いなワシ的には2本フックの12センチミノーという形式がとても好ましくて、なんか買ってしまうのである。単色系は黄色以外でも値が安ければ手が出てしまう。緑銀鱗、蛍光オレンジ単色とかも所有。

 そして、たまに出てくるのがこういうレアキャラ。こんなんあったんや!っていう金属リップの12センチDRインビン。良い値段してた記憶があるけど問答無用で確保。後にも先にも出てきたのこれっきりで、迷わず確保しておいて正解。どうも国内入荷は無かった型のようで、値札シールは外国の店のもの。インビンはナマズ顔の平べったい頭の形状が効いてるのか、8センチも5センチもDRでも角度が平行に近い大きめの樹脂製リップで、金属リップじゃない。ニールズの金属リップは初めて見た。なんかバラムンディ用に良さげな雰囲気でオーストラリアとかの中古市場を探せば出てきそうな気もするけど、豪州版のネットオークションサイトって馴染みがないのでいかんとも。まあ追加してどうするって話ではあるけど豪州の古いルアーには別口で欲しいのもあるのでどなたか良いサイト知ってたらタレコミ情報お待ちしてます。

 でもってニールズマスターはインビン以外も要チェック。現行モデルに「ビックマウス」ってのがあって、ショップで輸入してたところはあったみたいだけど、流通量少なくオークションに出てくると3千円くらいにはなっててムギュウっと諦めざるを得ない。どっか通販してくれるお店で仕入れてくれないモノか?ということでチェックしているとオヤッと思うようなモノも出てきたりする。上のスペアヘッドはこの色好きなので確保したんだけど、その下のクランクベイトっぽいのは何じゃラホイ?コータックが輸入してた頃の小っこいフィンランディアに似てなくもないけど、やつは下あごに竜骨で、こいつはエラが張っている。そうスペアヘッドの小さい方ってのがあったらしいのですね(12センチの大きいのもあったらしい)。あんましらんかったし現在は廃盤。一個あればもうイイかなという気がするので買ってないけど、こいつはたまに出てきます。ひょっとしてスタルワートやハーカーの小さいのもあるのか?まさかね。

 でもって、わしヨーヅリ好きでして、まあB級ルアー好きには「アタックル」ブランドでブイブイいわしてたころの奇天烈ルア-達はやたら人気で、YO-ZURIは古くから海外市場で戦ってたこともあって、あっちのコレクターが「トンボ」の羽が残ってる完品とかにエラい値段つけよるとは聞いてたけど、Dab氏の「B級ルアー列伝」あたりから、我が国でもアホみたいな値段がつき始めたので、そっちはお好きな人に任せて、バス用では奇天烈連発だったけど、海用では堅いヨーヅリに信頼を置いていて、海用のが出てくるとこれまたマウスがスルリで手が出てしまうのであった。ポチチ。
 と言いつつ一番上のはバス用のペンシルで「TOP45」というお尻にラインを結ぶ逆立ちペンシル。たまに逆にフック付けて「名称不明」で売られているけど、このあたりは有名どころだから頭の側にフックが付くのは知っておいて欲しいところ。
 で海用のミノーに関してはヨーヅリは早くからエラい勢いで展開していたようで、2番目の「LジャックマグナムF」は金属リップのラパラCDマグナムっぽいのを樹脂で作ったらリップがもげるのでリップの下を樹脂で支えております、って感じになってるけど「Lジャック」シリーズはジグもあったけど、ミノーがラパラみたいにというかラパラのラインナップをリスペクトして(≓パクって)、Lジャックミノーのフローティング、シンキング、ジョイント、LジャックマグナムのフローティングとCDがあった模様。ラパラと違うのは金属リップのマグナムにフローティングがあるところ。かつFマグみたいなリップのもあって(ダイバーか?)しっちゃかめっちゃかでワシの頭の中で整理しきれてないぐらい。加えてLジャックミノーはその昔名無しでビニールパッケージで売られてた時代のミノーとほぼ同じタイプのがあって、さらに後年、反射板入れたモデルはタキオン名義で売られてたりして、箱入りじゃないと正直何がなにやらというかんじで、一番下のミノーは多分タキオンなんだけど、LジャックミノーFかもしれない。なんならオリムピックに提供してたらしい「カウントダウン」っていう名前のくせにフローティングがあるミノーの可能性すらある。ちなみにタキオンというと普通はもうちょっとハイロー顔というかリバーラント顔してるのが一般的か。ヨーヅリのミノーに一般もクソもねぇか?しかもハイロー顔には「パイク」ってのもあってさらにしっちゃかめっちゃか。
 そして、加速していくしっちゃかめっちゃか。Lジャックシリーズじゃなくて、3連結のトリマーシリーズって銘打たれているのもあって、その一つが3つめの「トリマー・トリプルダイバー」、っていうことはこれ以外もあったようで通常リップのトリプルミノー、金属リップのトリプルマグナムという展開だった模様(参考文献:Dab氏著「B級ルアー列伝参」)。まああれです、今でもヨーヅリ改めデュエルのミノーは普通に優秀なことからもうかがえるように、古いヨーヅリミノーも普通に優秀だろうと思ってます。主な売り先が海外だっただろうから、あんま変なの作ってないはず。そのうち使うかな?

 でもって、お次の3つは特に関連があるわけでも何でもない3つで、左からコットンコーデル「プレッツ」、ラパラ「シャッドラップ」、ABU「ドロッペン」の2連結改造品、ではないのですねこれが。左端のコーモラン製ピーナツ?は子供の頃にやっすいスプーンの次に買って、ちゃんと泳いだので感動した品なので思わず手が出ました。右端のドロッペン2連結は、この状態で売られてた「ドロップオレノ」というのがあったはずだけど、検索しても出てこない。大森コメット使いのアユ君が欲しがってた記憶がある。なんか情報お持ちの方がおられたらこれまたご教授願います。で、真ん中はシャッドラップじゃなければ何なのよ?って話だけど、これアメリカのKマートとかのスーパーで売られてたパッチモンで、ミスターツイスター「スポーツフィッシャー」という代物らしい。検索掛けたら日本製だとかなんとか。そのわりには国内市場に流れた気配がなくあんまり見ないブツではある。

 まんまシャッドラップの見た目で、ちょっとホイルの感じがラパラよりバグリー寄りかなと、言われれば気がつく程度にしか違いがないけど、リップを見ると、ご覧のようにジグヘッド付きのワームとかで有名なミスターツイスターの手の者だと分かる。なんでも他にノイジー、ポッパー、ミノー、クランクが揃ってたけど、それぞれジタバグ、フラポッパー、レーベルミノー、モデルAのパクリだそうな。米国でそんなことして訴えられへんかったんか?といらん心配をしたくなる。メイドインジャパン説が正しいとして、まあ日本もこんなんやってたんですわ、ってなもんで釣り具の世界は今も昔も洋の東西も問わず、パクリパクられの連鎖の歴史だっていう証拠物でございます。相当安く売ってたらしいけど、バルサにホイル貼りって、ラパラが世界中に売るから薄利多売で設備投資やらも回収できるんだろうけど、Kマートでなんぼ売ったところでそれより安くできるモノなのか?アメリカの市場規模とかスーパーマーケットでルアーが売ってる文化とかが肌感覚で分からんので疑問に思うところである。

 という感じで、インビンシブルはわりと本気で落としにいってるのでそれなりにオゼゼもかかってしまってるけど(いうてもしれてるけどな)、他のわけわからんブツは開始価格で安っすく確保とかがほとんどで、たいして金も掛けずに楽しくお買い物して遊んでおりますルアー図鑑うすしお味第59弾は、なんじゃらかんじゃらゴチャゴチャとした詰め合わせでいってみましたとさ。

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