2024年5月4日土曜日

三体+α

  見てのとおりの、ひでえ状態の大森が3台。良くこんな”ゴミ”を買ったなと思うかもしれないけど、これ一台いくらだと思います?

 なんとそれぞれ1円スタートで、3台とも入札者ワシだけ開始価格で落札。送料もまとめてもらって900円強がところで、丁寧に梱包してもらってあったのが申し訳ないような品である。見た目潮吹きまくりの緑青出まくりの酷い表面状態でベール周りの部品も腐蝕して使えるか不安な状態、可動部はほぼ潮噛みでギシギシとまともに動かずとトホホな”ゴミスピ”達だけど、「マイコン202」についてはスペアスプールだけでも手に入れば300円程度では安すぎる、実際樹脂製のスプールはすぐに使用可能なことが確認できて、既にチャチャッと掃除してライン巻いて釣り場に持ち込んで活用している。他は「オートベールNo.3」が2台だけど、とりあえず左右両用のNo.3サイズのハンドルが2本確保できれば、その時点で1台約300円はこれまた安いぐらいで、かつナンボ外観がボロくても内部のギア等は平気なことがほとんどなのが、逆転防止まで本体内に収める設計の大森スピニングの良いところであり、2台の良いところを寄せ集めて”ニコイチ”して1台稼動機にもっていって、1台は替えスプール要員兼部品取り、というところまでは持ち込めそうにも思う。そこまでいけたら万々歳の部類だろう。だめでも使える部品がガサッと手に入るはず。

 ということで、しばらくは各部にCRC666ぶっかけて浸透させて放置だなと、202のスプールだけ早速実戦投入しつつも、他は粉吹き状態の潮やら緑青やら拭き取れる部分はザッと拭き取ってやり、ハンドルやらスプールやら外した状態でネジ部や隙間にCRCをぶっかけて、個別にビニールに突っ込んでいつもの油漬け保管箱にて漬け込んでおいた。ハンドルやらスプール外した時の感触では、中身は問題無さそうではあり、問題ありそうなのはベールアーム、ベール支持部、逆転防止切り換えスイッチ、スプールといった外回りの酷い腐蝕で、これは錆を削ってエポキシ肉盛りやティッシュを瞬間接着剤で固めて穴埋め成形とかで対応可能なのか心もとない。あと見えているネジが潮と緑青に埋もれているのが多く、果たして固着を外して整備に持っていけるのか、ぶっちゃけ本体蓋が開かないとギアが生きてても部品取りもままならない。まあその時は本体関係は捨ててネジをドリルで破壊して蓋を開けるしかないか?塗装、銘板はいつものことで、使えそうなら適宜お色直しは最低限必要だろう。

 と、まあスプールとハンドルは外せることが確認できた時点で、それだけでも儲けもので、後はなんぼか部品が取れただけでも良しだな、と思っていたら、”縁は異なもの味なもの”とはよく言ったモノで、このタイミングで米国製塩水系ルアーの使い手であるMasahiroさんから、「オートベールNo.3」1台と、オートベール、タックルオートのNo.3,4あたりに使える部品をもらってくれないかとの申し出、なんとメールに添付された写真には、ちょっと修復苦戦するかもと思ってたベールアームも写っていて「いただけるのなら喜んで。という以上に天の采配を感じます。実は、オートベールNo.3の腐蝕が酷いジャンク個体が2台整備待ちで、部品の中にベールアームとか使えそうなのが見えてるので喉から手が出るぐらいタイムリーに欲しいです。」と返信、入れパクで食いついてしまった。ホント計ったようなタイミングでドンピシャ欲しいものが手に入ってしまう幸運。ありがとうそしてありがとう。これは”大森の神”の”3台とも稼動状態に直せ”とのご意志の現れだろう、という神託に基づき3台現役復帰を目指すこととあいなった。ちなみに小袋に分けて送られてきた部品をざっと並べてみると写真の様な感じで、2台から使えそうな部品を回収してあるようだ。大森分解整備ももう何回やったかわからんぐらいなので、部品見ればどこのナニか分かるぜワシ。そして、一緒にもらったタックルオートNo.3は整備の必要もないような綺麗で快調な個体。単に1台稼動品が必要というならこの1台で話は終わりなんだけど、そうじゃないだろ、ワシが調整してやらねば良くて部品取り個体、悪くて”複合ゴミ”の3台を、天の采配で部品も手に入ったことだし、見た目ボロいのはある程度は仕方ないけど、機能的に復活させるのはもとより、これまでの経験とちょっと試したいアイデアをぶち込んで、なんなら純正状態復活より戦闘力上げて仕上げてしまって、実戦導入して武勲を立てさせてみたい。などと鼻息荒く思うのですよ。

 ちゅうわけで、まずは「マイコン202」からいってみますか。

 本体蓋の塗装ハゲがたいしたことないように思えるほど、ベール周りが酷い。

 樹脂製のベールアームはもちろん大丈夫なんだけど、ベールワイヤー支持部は腐蝕して凸凹だし、ベールスプリングのところと、逆側ベール反転機構のところの”アルミの蓋”が酷い状態。左下のベールスプリングの蓋に穴が開いて隅の方に塩の結晶が析出して溜まってるのも酷いけど、写真右下のベール反転機構のアルミ蓋の下1/3ぐらいがボロボロに腐蝕して錆落ちてしまってるのは、さすがに始めて目にする惨状。我々塩水で釣りする連中が、帰宅後水道水ぶっかけたり、なんなら釣り場近くのトイレの水道でジャブジャブとか、とにかく塩気を水圧掛けてでも素早く取り除きたくなるのは、塩気は金属を滅茶苦茶腐蝕するからである。アルミに塗装もしてあってもこんなもんです。釣行後の塩抜きがいかに大事かお分かりいただけるかと。ほんと塩気はちょっとでも残すと腐蝕に繫がるので神経質にならざるを得ない。といいながら、塩抜きして袋にしまってあったカマス釣るのに使ってるフライリールのサイエンティフィックアングラーズ「システム2m78」がこの冬出した時にチョコチョコ腐蝕して塗装がはげ始めててオノレの注意不足を反省した。釣り終わってリール袋に入れて帰ってきてリール洗って袋に入れてしまってたけど、よく考えると釣り終わって塩水が付いているリールをリール袋に入れると、リール袋に塩気が残ってしまう。Oニーサンは袋は信用ならんので、竿とかは現地で真水洗いしてからメッシュ状の筒に入れて持ち帰るようにしていた。っていうぐらい塩気は金属部品の敵なのである。PENNとか異様に塩気に強いリール使ってると、そこまで細かく気をつけなくても平気だったりするけど、PENNが特別なだけだと思っておいた方が良い。真水でジャブジャブ洗うのは最低限必須だと思っている。それすらやらんとPENNでも錆びる。

 でも蓋ぐらいなら、蓋してそれこそ塩水があんまり入ってこないようにしてあれば良いので、強度はそんなにいらないので、プラの板と紙とテッシュと瞬間接着剤で蓋として機能するように穴を塞いでおいた。

 左のベールスプリングとベール折り畳み機構の入ってる方は、穴が大きくないので、とりあえず紙で穴を塞ぐように瞬着で貼って、その裏側を補強するようにティッシュを瞬着で堅めながら成形して蓋として機能するように厚さと形状を調整。右のベール反転機構が入ってる方は、蓋の下がごそっと落ちているので、適当なプラの板を切って、とりあえず紙を使って瞬着で平面になるように接着、そして裏面をティッシュと瞬着で補強しつつ成型。後は黒く塗れ。

 本体塗装も、腐蝕しているところから塗装が浮き始めているので、マイナスドライバーとかサンドペーパー使って剥がれるところは剥いでしまう。結構乱暴にガリガリやってます。

 パーツクリーナーで油やら汚れを落とした後、車用のタッチペンでヌリヌリと塗ったくって、腐食防止兼お色直しって感じ。ベールワイヤー支持部の凸凹はサンドペーパーで腐食部をなるべく削って、エポキシで凸凹ならして色塗っておく。

 とまあ外観は腐蝕だらけでボロボロだったんだけど、固着も無く、中身はなんにも問題無くてグリスも固化してないどころか濁りもなく、全体的に綺麗な状態でサクサクと、同機種も3台目なので慣れたもので、いつものようにグリスグッチャリで仕上げておいた。

 使用中のスペアスプールを填めてみて、巻きやらベールの返りやらドラグやらの感触を確認してみると、本体内部の調子は2台目のややボロ個体よりは良いぐらいで、ドラグもこちらの方がより滑らかな気がする。ボロい方2台で適当に交代させながら使っていけば、老い先短い我が釣り人生ぐらいは持ちそうでちょうど良いのかもしれない。なんにせよ1台目は無難に復活できてまずは良し。

 次はオートベールNo.3のマシな方からやりたいところだけど、甲乙付けがたいボロさで、ベールアームの腐蝕が激しいほうは再建がややこしそうだなと、ハンドルキャップが無くて、見えてるハンドル軸が錆びてる方(だからあれほどハンドルキャップが無くなったらゴムでもなんでも良いからキャップを付けておきなさいと言うておるのに)から手をつける。

 しっかしボロい。こちらはベールアームの腐蝕はたいしたことないけど、ベールワイヤー支持部は全面的に腐蝕でボロボロで、外すと割れるんじゃないかと不安になるレベル。スプールの腐蝕も酷いし、当然銘板とかちょっとマイナスドライバーでつつけば剥げる。

 本体蓋のネジとかもネジ山に緑青詰まってて外せるのか?と不安になったけど、千枚通しの先で緑青ほじりだしてから回してやれば普通に外せた。腐蝕が酷いベールワイヤー支持部もネジは問題無く外れて、一応強度的に問題無い程度には支持部も金属部分は朽ちずに残っている。本体内部はハンドルキャップないし浸水して酷いことになってるかも?という不安は杞憂で、特に固着も腐蝕も無く綺麗なモンである。ハンドル軸はキャップ外れてた左側だけ錆びてるけど、ハンドル突っ込んだらちゃんとネジ山は生きているようなので機能的にはどうにかなりそう。

 中身はだいたい良さそうなので、とにかくボロい外回りをどうにかしていく。

 腐蝕して粉ふいてるような所は、マイナスドライバーでこそげるだけこそぎ落としてサンドペーパー掛けておく、特に腐蝕が酷いベールワイヤー支持部はガリガリ削って地金を露出させておいて、凸凹をならす感じでエポキシで肉盛りしてラインが引っかからないような滑らかな形状に整えておく、ラインローラーは固着したまま使用されていてクロームメッキが剥げて糸溝デキてたので、早速いただいたスペアパーツが活躍。本体は腐蝕を削り落として、銘版貼り直したら塗装してお色直し。ベールワイヤー支持部と逆転防止機構のスイッチは銀のラッカー塗料でその他は黒のタッチペンで仕上げる。

 スプールがこの後追加の改造の予定で腐蝕剥がした程度だけど、全体として機能的にはほぼ完品状態に復帰させることができて一安心。

 ハンドルキャップがこれまたいただいた部品に1個入っててドンピシャに役立った。

 ハンドルノブが外せるタイプだけど固着してたのでこの時点ではとりあえず無理して外さずそのままにしておいた。

 実物を近くで見れば、色塗り直しまくりの、凸凹穴埋めまくりのボロ機だけど、こうやって写真で見るとなかなか良い感じに仕上がっている。

 自分でボロくしてしまってるのは、手入れがデキてなかったり、道具を大事に扱えてなかったりというのを表しているので恥ずかしいけど、ボロいヤツを入手して使えるように整備した機体の見た目のボロさはまったく恥ずかしくない。むしろ古い機種ならボロい方が経てきた年月相応の重厚さが出て格好いいぐらいに思っている。そして機能的には全く問題無く復活しており、ベアリングさえ錆びておらず大森ハイポイドフェースギアは、さすがボールベアリング2個も入ってる上位機種であるオートベールだぜって感じに滑らかに回り、ハンドルでベールリターンも軽くカコッてな感じの良い感触で返ってくれる。気分良いゼ。

 いい気分になったところで、この調子でもういっちょいこう。

 残りの1台もボロいけど、特に酷いのは前述したようにベールアームが腐蝕して崩れ落ちて、もはや形状が変わってしまっているところで、これは果たして修繕可能なのか怪しいところだけど、幸いにもいただいた部品類のなかに同型のベールアームがあったので、修繕しきれなかったら交換という手が使えるのは僥倖。ベールワイヤー支持部もボロいけどさっきの1台よりはマシなので何とかなりそう。こちらはハンドルキャップは残っていたので本体内に特に腐蝕等はなく、前の持ち主が”追いグリス”したのか、グリスグッチャリで状態は悪くない。


 ということで、問題のベールアームだけど、調べた感じ幸運にもラインローラー固定ネジがしっかり締めるられる程度には金属部分が残っているので、あとはラインが引っかからないように凸凹をならして、引っかかりのないようにエポキシを盛って成形してやれば良さげ。単純にネジを填めた状態でやや固まりかかったぐらいのエポキシを盛ってやって、時々ひっくり返したり角度調整したりして、良い感じの曲線になるように固める。固めたら、ネジを回してネジとエポキシを剥離させる。エポキシは表面ツルツルの金属や樹脂にはしっかりとは着かないことが多く、接着が主な目的なら接着面をサンドペーパーで荒らしておいた方が良いぐらいで、逆にツルツルの面からは剥離しやすいことを利用して、型にエポキシを塗布して割れないように剥がして必要な形にエポキシを成形するという小技は何かと使える手なので憶えておくと便利。ベールワイヤー支持部も凸凹削ってエポキシでならして、銀色に塗って、ベールアームは黒く塗って、使用可能な状態には修繕できたので、いただいたベールアームは温存しておける。
 このへんの予備パーツ、これさえあれば直るのに!っていう場面は結構あるかと思うところ。今回いただいた部品に限らず、使わなそうなモノや予備に余裕のあるような部品なら、送料と、モノによっては実費相当ぐらいで融通することもできると思うので、必要な部品が見つからなくてうちの蔵にありそうならご相談ください。可能な範囲で対応させてもらいます。

 あとは特に問題無く、いつものようにバラしたらパーツクリーナーで洗浄、銘板貼り直したり、塗装のはげをお化粧直ししたりして、グリス盛り盛りで無事終了、っていかなかったんだなこれが。

 組み立てていく過程で、ベールスプリングの所の蓋をネジ留めしようとしたら、キュッと締めたらポロッとネジの頭が落ちた。ここまで来てそれはないだろう、って焦りまくり。外すときに固着しててネジ切るのならまあ想定の範囲内であきらめもつくけど、外せたネジを締めるときにネジ切るってどうなのよ?なんとかならんのか?としげしげ眺めていると、なんか折れて残ってしまってるネジの頭が一部尖っている。この尖ってる部分をペンチの先で引っかけるようにして摘まんで回せないかという、薄い可能性にすがってみると、グリス塗って滑りが良くなってるので、尖りに引っかけてちょっとずつ回すことができる。ちょっとずつ回していってネジが摘まめるぐらいまで穴から出てきたらしめたもので、ペンチの先で挟んで回して無事抜けた。そして、ネジはもらった部品に同じのがちゃんとあったんですねぇ。よかったよかった。規格品のネジが合えばいいけど、リールのネジってインチ規格だったり古い規格だったりで、意外にネジ一本とはいえ無いとどうしようもないこともあったりして、部品詰め合わせはほんとにもらっておいて大助かりだった。

 てな感じでオートベールNo.3、二台目も良い感じに復活。こちらもスプール関係はまた別途改造予定だけど、元の機能は問題無く取り戻すことができたと思う。

 オートベールNo.3は、いまルアー青物狙い用で運用しているPENNの「スピンフィッシャー4500ss」の代わりに、PE3号ぐらい巻いてスミスの「ブローショット10f」と組ませる予定。なので、スプールはれいによってスプールエッジの形状調整と糸巻き幅のスプール上下幅との適合をやってしまって、ついでにドラグ回りを青物視野にいじってみようかと思っちょります。スズキぐらいまでなら純正のフェルトドラグパッドは調整幅も広く安定性もあって非常に優れたドラグなんだけど、岸から釣れるワラサ(ブリの若魚)とかの青物想定なので、そこそこの速さでドラグ回されそうであり、パッドが熱に強いカーボンの方が良いだろうとか、念のためドラグが熱をもった時を想定してのアレコレとか、着想はあるので試してみる予定。まあ、早くても秋までに間に合えばいいので、のんびりやる予定だけど、やる気と時間があれば前倒ししてやってしまうかも。

 その前に一つ、やっぱりちょっと気になったのが、オートベール2台のハンドルノブのネジ固着で、固着しててもここは普通ハメ殺しなぐらいで放置でも良いンだろうけど、削れたのかやや隙間が空いてカタカタするので、ちょっと気持ち悪い。

 固着を無理矢理外そうとするとネジ山が舐めたりネジがねじ切れたりとろくなことにならないので、放置が吉だとは思っているけど、マイナスネジを突っ込む頭の溝がかなり深いので、ネジ山舐めることはないだろうと、持ち手を横にしてテコで回すのがデキるドライバーなので、その方法でグイグイ回してみたら2台とも固着無事外れたので、隙間を埋めるのにちょうど良い厚さと大きさのジュラコンワッシャーを填めてカタつかないように調整。

 よしこれで、後回しにしたスプール以外は機能的に完璧な調整仕上がりぶり。実に良い感じである。

 というわけで、無事3台とも実釣可能な状態まで復活させることができて満足である。3台で9百円強だけど、これだけの戦闘能力のある機種を普通に揃えようと思ったらナンボ掛かるかって話で、実にイイ買い物だった(まあ、大森中型機で揃えりゃ安く上がるけどな)。

 それにしても、ボロ大森の”何とかなる率”の高さは素晴らしい。今回は予備部品をいただいたおかげで、糸溝ついたラインローラーやらねじ切ったネジのような修復不能な部分があっても対応できたというのはあったけど、ともかく本体内部がやられてることはほとんどない。腐蝕してないのもそうだけど、ギアの摩耗してるような個体にあたったことがない。外側は今回も苦労したように腐食しやすかったりする部分もあるけど、ちゃんと塩抜きして使ってれば大丈夫って話で、こういうリールこそ”100年使える”リールだろうと思う。オートベールで1979年発売、45年も前の設計のリールだけど、今でも普通に使えて、かつ面倒くせぇところもないから手入れとかも楽。多少手を入れたり修理が必要になるかもだけど、基本設計がしっかりしてて単純明快なので、あと55年ぐらい使えてもなんら不思議じゃない。

 残念ながら、ワシがあと55年も生きていると思えないので、それを見届けることができないのはいかんともしがたいけど、気候変動やら第3次世界大戦やらで人間の文明が崩壊していない限り、55年後の未来でもワシらの後輩の”スピニング熱患者”が「やっぱり大森のリールはイイ」ってクルクル回しているような気がするのである。

4 件のコメント:

  1. オートベールの方はまたベイルレスになると思って読んでましたが
    ベイルスプリング無事だったのですね
    塩害に対しては欧州勢より大森の方が良さ気な感じがします。
    画像の塩鮭みたいな状態で中身があんなに綺麗なのは驚きました

    Mitchellは整備性でカバー出来ますが
    純海水だと毎回整備しないと非常にヤバいです。

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    1.  中身がまるで大丈夫なのには驚かされます。

       焼くと塩が析出するしょっぱい塩鮭も我ら昭和世代じゃないと知らんかもですね。お握りに入れるのはあのぐらいの塩気のが良いのに最近は何でも甘塩で、って言いながら私も干物は甘塩で作ってます。時代は変わったということか。

       ミッチェルの整備性の良さは一つの方向性で実用度高いですよね。
       そこに濡れたら困る部品入れちゃだめだろって設計のくせに整備性まで悪いと道具として不合格とダメ出ししてしまいます。

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  2. ナマジさん、とても楽しく拝読いたしました。ナマジさんに引き取ってもらった大森のパーツがさっそくお役に立ったようで、喜んでおります。これからも楽しみに読ませていただきます。ありがとうございました。

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    1. Masahiroさん お礼言わなきゃならんのは私で逆ですよ。
       とはいえ、分からなくもないです。脳の活動を調べて最も”幸福”を感じているのはどういう人のどういう状態かというのを調べた報告を読んだことがあるのですが、その報告によると金やら名誉やらのありきたりな欲望が満たされてもたいした幸福は感じていなくて、最も幸福を感じていたのは他者に奉仕する時の宗教家の脳だそうで、人は人のためになることに幸せを感じるようにできていて、それは人の社会の繁栄に寄与しているようです。宗教嫌いなのでケッとも感じましたが、金金うるせぇ奴らの得る幸福がたいしたことないと知ってザマミロではありました。

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