2023年5月27日土曜日

ZEBCO兄弟の兄「XRL35」はリョービ製か?ーパソコン椅子探偵XRL編ー

 

 ゼブコ「XRL35」と「15XRL」はリョービ製のOEM品、「XRL35」は固着がなければ分解整備だけなので楽勝。
 という当初の見立てはどちらも淡い夢と散った。このゼブコ兄弟はどこ製なんじゃ?謎が謎を呼び、分解整備ではいらん欲をかいて失敗。挽回するために四苦八苦。そんな感じで最初は兄弟一緒にネタにしようと思ったけど、2回に分けざるを得ずな状況でございます。いつものとおりご用とお急ぎでないスピニング熱患者の皆様、ゆっくりしていってください。

 こいつらはどこから来たのか?こいつらは何者か?こいつらはどこへ行くのか?とゴーギャンの名画風に問われたなら、一応今のところのパソコン椅子探偵としてもワシの回答としては、日本と韓国から来た、リョービ製のOEM品で、ワシが直して稼動品にするというものになるが、ちょっといろんな方面で自信がない。
 どちらも日本製ならそんなに悩まなかったんだろうけど、兄貴の足の裏には「MADE IN JAPAN」の刻印があるので日本製で問題無し。だがしかし弟の足の裏には刻印ではなくシールで「MADE IN KOREA」となっているのはコリャぁいったいどうしたことか?もの自体は「リョービ222」という国内販売版とドラグノブと銘板以外同じ見た目でリョービ製でいいんだと思うんだけど、なんで韓国製なのか?リョービがインスプール作ってた時代って販売が弱くて、ゼブコのような欧米ブランドに限らず国内でもオリムピックのOEMという名の下請け仕事していたと聞くけど、リョービが韓国メーカーにリール作らせていたっていうのを目にした記憶がない。
 そう思って一つ疑問に思って引っかかってしまうと、兄貴の方も日本製なのは間違いないけど製造元はリョービ製で間違いないのか?というところにまで疑問がおよぶ。XRL35兄貴に相当する日本販売機種がネットの海をさまよっても出てこない。似たような大きさのインスプール機「リョービ277」というのは出てくる。「釣りキチ三平」の”イトウの原野”編で出てくるとの情報があったので確認したら、鳴鶴先生のところの実験水槽備え付けのタックルのリールがこれだ。ただコイツはちょっと違う、見た目的にも逆転防止の切り換えスイッチの位置からして違うし、後ほど説明するけど分解してみると根本的に違うことが分かる(ゼブコだと「XBL45」に相当か?)。
 リョービの昔のカタログにはゼブコのリールも載っていて、ゼブコのリールを輸入していたようだ、との記事はあったけど、それってゼブコに納めなかったのを国内販売してただけだよねって気がするので、兄貴に関しては国内流通版も商標利用の契約とかしてたのか分からんけどゼブコブランドのまま売ってた可能性もあるかも。
 ゼブコのリールのことが知りたかったら、米国のマニアの知識を借りるしかないだろうと、ネットの海だと大平洋超えも苦にならんので情報あさってみたら、1962年から80年代半ばまでのラングレー(後にゼブコが買収)とゼブコのカタログ掲載機種あらかた所有してますという米本国のスピニング熱どえらい重症の患者さんのサイトに行きついた。こういうのを見るとワシなど症状も軽いし、いつも書く表現だけど沼の浅瀬のぬかるみでピチャピチャやってるだけだなと謙虚にさせられる。ここの管理人さんのリストによるとXRLシリーズは71年(か72年)から77年のカタログに掲載されていて、「XRL80、XRL40、XRL37、XRL35。XRL15、5 リール、製造国は日本、すべて持っています、注: Gene は韓国製の XRL35 を持っています」となっていて、やっぱり基本日本製なんだけど、なぜか韓国製のが本国アメリカでも確認されているという状況。とはいえ例外的なのを除いて日本製ならXRL15の国内版とみられるリョービ222が存在することからいって、15XRLは、ひいてはXRL35も基本は日本製でリョービが作ってたとみて良いんだろう。でも韓国製のものも、少なくとも15と35で確認されているから、リョービが国内自社ブランドでの販売も増えてきて同シリーズから手を引くときに、ゼブコ主導で金型を韓国メーカーに売り渡したとか、できてた部品在庫を引き継がせて足裏の刻印削って韓国で組ませたとかなのかなとか想像するしかなく、真相にはたどりつけなかった。とはいえリョービ製って整理で良いことにしておく。国内ネットオークションに出品されているのをちょくちょく拝見する「播磨漁具研究所」さんという古釣り具輸入業者さん?のサイトでもゼブコXRLシリーズは「リョービがゼブコにOEM提供したモデル」とされていて、妥当な整理なんだろうとは思う。

 ということで、XRL35兄貴に関しては日本から来た、リョービがゼブコにOEM提供した機種で、これからワシが稼動機に整備する。のでサクサクと作業に入って片付けて、デキの悪い弟15XRLのスプール再建という面倒くせぇ作業に取りかかろうという方針で、いつものように分解していく。シリーズ名「XRL」は米国マニア氏のご指摘を待つまでもなく、左右ハンドル交換可能を表しているんだろうけど、これが銘板が今見えている左面にしかなく、思いっきり右巻を想定した仕様で”日本製”なんだなというのがそこはかとなく臭ってくるぱっと見。

 そしてまずはドラグからとドラグノブ外してスプールぬぽっと抜いて拍子抜け。ハメゴロされてますがな。仮にもゼブコだぜ!ドラグはアメリカ仕様の良いのが入ってると期待したのにこの有様。まあ上面見えてる端かき穴のワッシャーの下にフェルトパッドが入ってて底面とワッシャーでパッドを挟む典型的な1階建て方式なのは、スプール上部が欠損している15XRLで分かっちゃいたけど、その上にバネなりなんなりの調整幅をだして実用的なドラグに仕上げる工夫がしてあると思ってたのにドラグノブただの雌ネジが入ってるだけの樹脂のツマミでしかない。見てのとおりの安っぽい樹脂製で、ドラグの音出しは金属板製のがスプール裏の樹脂に突き刺さっている。やややや安っぽーい。大丈夫かコレ?まあ後でそのへん検証するとしてサクサクとバラしていこう。

 ローター周りは、ありゃなんか直近に稲村スピニングで見たようなのが入ってるな!という感じのスライド式のベールリリースレバーは良いとして、なぜかロータを固定するナットが見えていない。ギアにネジが切ってあってローター回してネジで固定する方式か?まあ主軸抜いてみたらそのへんは分かるだろう。ラインローラーは固定式っぽいのは良いとして、メッキがハゲハゲで銅の地金が見えてきてるので何らかの対応が必要だろう。ローター内部に塩水の水滴が付いていたとおぼしきところが綺麗に水玉模様に表面塗装剥げてて、いかに塩水による腐蝕が金属に悪いかというのの典型例。アルマイト処理とか塗装とかはしてあるだろうけどこんなもんですよ。

 ハンドルは6角棒貫通ネジ止め式。でパカッと本体蓋を開けると、これまた稲村っぽいハンドル軸ギアの上に逆転防止の歯を設けたタイプで、ギアもローター軸が平歯のオフセットしたフェースギア。リョービって稲村系だっけ?と疑問に思うところだけど、スプール上下のクランクがコの字に曲げてピンを刺す方式でこれまた、稲村吸収したダイワ系に多い特徴なので、リョービはOEMの関係もあったしオリムピック系と認識してたけど、むしろ機械的には稲村系というかダイワ系なのかも。そういえばダイワから移籍してきた技術者がいたんだっけ?それならむしろ当然か?そんなの関係なくて後発メーカーの利点を活かして、当時一番”経済的”だった設計を真似したってことかもしれない。前述したリョービの「277」はハイポイドフェースギアで普通にハンドル軸ギアから歯車介して回転持ってきてる減速オシュレーション方式と近代的?な設計でまあ良くできてる感じだけど、正直つまんないかな。などとアホなことを言っております。今回みたいなあんまり見ない設計のリールの方がバラしてて心がときめきます。

 でもって、ローターはC型の金具で本体の”首”に止められていて、C型金具外してやればローターはあっさりぬぽっと抜けてきて、ローター軸のギアはローターと一体化している。ローター自体はアルミで、ギアは亜鉛っぽい。ギアは結局亜鉛と亜鉛のオフセットさせたフェースギアで例によって耐久性に難がありそうだけど、いまのところ削れたりはしていない感じ。ボールベアリング不使用はこの時代の正しい安リールっぽくて好ましいんだけど、亜鉛のローター軸のギアの根元を本体のアルミで受けているというベアリングとかいう概念をうっかり忘れていたような設計はちょっと心配。

 てっ感じでバラしてみたんだけど、えらくあっさり終わった気がする。見てのとおり部品数が少ない。数えてみたら35個。単純で整備性が良いPENNスピンフィッシャー700系のなかでもベールワイヤーがなくてなお部品数少ない706zですら部品数40ぐらいある。それより少ないってのは整備性は間違いなく良いし、作るの楽だし”経済的”だろうっていうのが良く分かる。名前に”35”ってつくのは部品数からか?とか一瞬アホな想像をしてしまったけど、なら”15”はスピニングリールが15個の部品で作られているか?っていうと、さすがにそんなことはないと思うので関係ないだろうけど、ちょっと頭が混乱するぐらいには単純な設計。
 安っぽいって言ってしまえばそれまでだけど、この単純さは結構好み。なので是非実釣可能な程度に必要なら改善加えて仕上げてやりたいってことになると、問題は2つある。
 
 一つは超単純なハメゴロされてるドラグがやっぱりどうにも調整幅がなくて、締めていくと一瞬ドラグらしい挙動をする締め具合が存在するけど、そこからちょっとでも締めると引っかかりまくってろくでもない挙動になってしまうし、逆に緩めると止まらずユルユルになってしまう。バネ的なモノがどこにもないので調整幅が無いに等しい。ならバネ的なモノを一番上の主軸と同期して回らないワッシャーとドラグノブの雌ネジのアタリ面との間に入れてやるかと考えて、とりあえず曲げワッシャーがあればいけるんじゃないかと思ったけど、ちょうど良い大きさの金属製ワッシャーで適度に曲げてバネ的な弾性を持たせることができるのがなかったので、モノタロウで買い出ししようとしたんだけど、なかなか寸法的にドンピシャのとかがなくて、薄板買ってミッチェル方式っぽい板バネ自作しようかと思ったけど、そういえばバネの代わりに韓国日吉釣具「ゴールドスピン」では弾力のある樹脂が使われてたな、ということを思い出して、ちょうど良いモノがないかと我が家にある素材を物色したら、水槽のエアーポンプに繋ぐパイプがちょうど主軸に填まる穴が開いてて加工もハサミで切るだけなのでモノは試しにと、ドラグノブが浮きすぎない程度の厚さに切り出して填めてみたら、これでちゃんとバネの役割を果たしてくれるようで調整幅が実用上問題無いぐらいに出てくれた。ドラグ自体はパッドがそれなりに直径のあるフェルトのはずなので滑らかさもまずまず。バネの代わりを金属じゃない弾性のある樹脂にするってのはなかなかに鋭い気がする。錆びないからドラグの一番上に持ってくる素材としては好適。熱には弱そうだけどこのクラスのスピニングのドラグが樹脂を溶かすほど熱を帯びるとは思えないので上等だろう。

 もう一つがメッキが剥げて地金の真鍮が見えてるラインローラーで、最初瞬着で表面塗装してこれ以上剥げないようにしてお茶を濁すかと思ったんだけど、その程度では使ってたらすぐ剥げる、剥げたら固定式なら糸溝一直線なのでどうにか回転式にできないか?といじくってみる。回転式なら1箇所でラインがスレないので最終的には糸溝掘れるにしてもかなり時間が稼げるはず。
 どうもローラーをベールアームに止めているネジはローラーの軸より細く、よってローラーの軸はナットを締めたら締めただけ短くなっていくんじゃなくて、長さが固定されている。うまく糸落ち防止の”カラー”を填めてやれば回転式にできそうだし、もっと単純に行くならラインローラーの幅を軸の長さよりギリギリ短くしてやれば、隙間が小さくナイロンラインぐらいは挟まらなくて、かつローラーが回転する状態に持ち込める気がする。試してみたら、ラインローラー両側の腐蝕をサンドペーパーで磨いただけで、ほぼ狙っていた状態になった。歯磨き粉付けてルーターで回してやって当たりをとったら普通に回るようになって、2号ナイロンラインは隙間に入らないのでとりあえず合格。
 ということで、あとは形状をれいによって”なんちゃってツイストバスター”的に谷底に落ちるように割り箸に刺してドリルで回転させつつ形状を調整していく。いい感じに仕上がってきて、よしゃ!あとちょっと谷底をハッキリさせたろ、っていらん欲をかいて大失敗。アタイのバカ!オタンコナスのアンケラソ!!

 やってもた。覆水盆に返らず、死んだ子の年を数えても戻らず、犯してしまった過ちはもう取り戻すことができない。
 ズボンの屁じゃないけど右と左に泣き別れ。
 どうにかならんのか?接着したところでどうにもならんのは明らかだし、ギザギザにしてガシッと合うようにすればいけるかもしれんけど、そんなことできる技術はねぇ。もちろん溶接の技術ももちあわせない。
 万策尽きたか?と諦めかかるけど、諦めきれない。だってもう実動品にあと一歩まで来てたんだもん。

 しかたねぇ、最初っから作りなおすか?と考えてちょうど良い太さと穴の真鍮パイプとかないかネットで物色するも、パイプはどれも厚さがなくてなんちゃってツイストバスターにしようとしたら、また右と左に泣き別れになるのは目に見えている。バス釣り用のブラスシンカーを加工っていうのも考えたけど、これは削る量が多すぎてしんどそうでパス。
 じゃあ、カプリⅡでまさに今実戦導入中で、意外と大丈夫な感じのルーロン系樹脂で、スペーサーなりパイプなりを加工して作るかと、在庫をゴソゴソして外径がちょうど良いのがあったので穴を拡張しようとして悶絶。ラインローラーのボールベアリングが気に入らなくて、PENN430ssg用に削った時も動画見ながら何十分って時間掛かって、摩擦に強い素材だというのは身に染みて知ってたつもりだけど、穴にダイヤモンドヤスリを突っ込んでハンドドリルで回してやっても、2mmぐらい拡張しなきゃなんだけど、全く終わる気がしない。ダメだコリャ。
 ウーンどうしよう、うちの蔵にはいっぱいリールもあればパーツ在庫もあるから、ちょうどイイのあるんじゃないの?って虫の良いことを考えて、ダメ元でまずはパーツからと探してみたら、ございました。PENN4300ssとかの小型アウトスプール機用のがピッタリの長さで穴はちょっとユルいかなって感じだけど許容範囲内。実にめでたしめでたしなんだけど、なんかしっくりこないのよね。「ありました、填めました」では、ボロリールをなんとかして稼動状態に復活させて楽しもうっていう場面では安易すぎるように感じてしまう。ややこしいこと考えとらんと、コレで手を打っておけ!と理性が言ってるけど感情は、アタイ嫌なものは嫌ッ!って言っている。
 嫌なモンはしょうがない。何か考えるかととりあえず作業保留にしてアレコレ考え続ける。

 そういえば、ジュラコンとかのルーロン系樹脂って、摩擦には異様に強くてヤスリではなかなか削れないけど、刃物の刃は入る感じで、ヤスリ使うとむしろ金属の真鍮の方が削れるのに、刃物には弱い印象がある。とはいえ2mmの穴にナイフ突っ込んで削るのは無理ってもんで、回転する細い棒に刃が付いてるような道具って何かないのかなと思ったけど、考えるまでもなくあるやんけ、それがドリルだろって思いついた。電動でギュイーンとやると中心ズレるおそれがあるので、手動の6角バイスにドリルセットしてグリグリと回してやった。
 穴掘れる!ヤスリで電動で回しまくってもなかなか削れなかったのが嘘のよう。

 穴が拡張できてしまえば、あとは以前もやった作業。長さをピッタリにしてラインが落ちる隙間ができないように、太い串に刺して串ごとサンドペーパーに押しつけて電動ドリルで回してやり、長さがちょうど良くなったら、ナイフで削って片側にラインが落ち着くように傾斜をつけて、空気銃の弾のような形に成形してドリルで回して表面をならしていく。右下が完成状態で2号ナイロンは落ちないぐらいに隙間小さく、回転はそもそもルーロンは滑りの良い素材なので今はまだたまに回ってくれているかな?ぐらいだけど使っててアタリがとれてくると良く回るようになるのは運用中のカプリⅡで経験済みで心配してない。
 よっしゃ、これで良いだろう。そら見た目的にはPENNの部品流用の方がいいだろうけど、こっちの方が修繕した喜びが断然大きい。満足。

 という感じで、特に欠損部位もなく分解整備は簡単だろうと思ってたら、自ら部位欠損させてしまい悪戦苦闘してしまったけど、存分に楽しみました。コイツはギアゴロもそれほど酷くないし、売れたら売りたいかな。もうちょっとルーロン系樹脂製のラインローラーの耐久性試験を重ねて、どのぐらいで溝掘れたりしてダメになるか、あるいはならないのか?そのあたりあきらかにしてから、場合によってはスペアのラインローラー付きで売りに出そうかなとか考えております。約350g、カーディナルC4級の大きさで小型機ではなくあんまり値段付きそうにはないけど、自分が買うかって考えると2千円ぐらいなら考えると思うんだけどどうだろう?巻き形状の確認のためにラインも巻いてみたので、実戦導入してみるのもべつに悪かない。ギア比3.4:1とローギアでその分スプール径大きめなのは丸ミッチェルっぽくてシーバスには合いそう。
 ぜんぜん全く名機でもなんでもないし、人気も知名度もないけど、それ故にいじってて気付かされることもあったりして、この手のマイナー機種はなかなかに面白く楽しめるとワシャ思うのじゃ。

3 件のコメント:

  1. こんばんは。
    XRLのレビューお疲れ様です。
    それと米国ゼブコマニアの方のサイトとても良いです。
    まだざっくり画像を見ただけですが情報量が凄い。
    特に80年台後半から90年台の樹脂ボディのモデルもちゃんとまとめている辺り本物のマニアですね。

    稲村からダイワ、リョービへと流れた人がいたという記事を読んだ記憶があります。
    こちらの方のブログですね↓
    http://atlanticnighttales.blog.fc2.com/blog-entry-88.html

    ナマジさんの記事を見て自分も一度蓋を開けただけで放置していたリョービ製インスプール、Sears, Roebuck Ted williams 440をちゃんと分解してみたのですが、けっこうな発見がありました。
    最初は記事のXRLシリーズが面白いギアだったので、Ted williams 440はどうだったかなとギアを確かめたら、より原始的なただの直歯フェースギアでがっかりしました。
    しかし、未整備でもやけにギアノイズも少なく軽快にハンドルが回るのを不思議に思い、ちゃんと分解していくとピニオンギアが妙に硬い。もしやと思いカッターの刃を当てても傷がつかない。さらに磁石をあてるとピタッと付く。なんとピニオンギアが鉄系素材でした。
    さらにメインギアをちゃんと洗浄してもオイルの茶色味が取れないと思っていたら中から現れたのは金ぴかの真鍮製ギア。なかなかどうして他に見たことのない組み合わせのギア素材です。
    真鍮のメインギア&鉄系素材のピニオンギアで組むとただのフェースギアがそれなりに快適に回るのに驚きました。
    リョービのスピニングリール黎明期にはギアでいろいろ試行錯誤しているようです。

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  2. すみません。上の長文、匿名でコメントしてました💦

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    1. norishioさん おはようございます
       まさにダイワからリョービのネタ元はこの方のブログですね。楽しく読んだ記憶があります。
       リョービ製テッドウィリアムスがあるんですね。初耳です。直歯フェースギアでメインギアが亜鉛鋳造じゃないって、不思議な組み合わせですね。
       黎明期の試行錯誤ぶりは色々想像できて味わい深いですね。

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