超弩級の”ド”ってなんじゃラホイ、っていう話は、マンガアニメオタクやら軍事オタクなら当然知っているだろう。意外とこの言葉新しくて第二次世界大戦ぐらいから使われるようになった言葉のはずで、戦艦とかの大きさを示すのに代表的なその後の基準となったような艦名を冠して、例えば現役だと潜水艦だけど”オハイヨ級”原潜なんて呼称する。ってのが軍事モノマンガとかでは良く出てくるのでオタク諸兄にはおなじみであろう。で超弩級に話戻すと、もともとは1900年初頭に斬新な設計で革新的な大型戦艦として生まれたイギリスの「
ドレッドノート(戦艦)」に由来し、元々は「大型の」「強力な」戦艦というのを表す言葉として「ドレッドノート級戦艦」というのを略して「弩級戦艦」という感じで使われていた。それが、大艦巨砲主義な大日本帝国の大本営発表とかで、「大和」やら「武蔵」のような”超弩級戦艦”と呼ばれる戦艦の登場を経て、弩級という言葉が戦艦以外にも適用されるようになり、今日のように「ず抜けてすごい」というような意味の形容詞的に使われるようになっているのである。漢字も良い感じにあてがわれていて、横文字略称カタカナ語好きな今時のアホどもに爪の垢でも煎じずそのままででも飲ませてやりたいぐらいだ。
なんの話をしようとしているかというと、釣り場で見かけた超ドレッドノート級のヘッタクソについてご紹介しようと思ってるんだけど、そのネタを釣り仲間に話したときに「ドレッドノートってなんぞ?」という素朴な質問をいただいたので、先に説明しておいた方が良いのかなと、枕でご説明させていただいたところである。
休日の漁港にはなかなかにすざまじい弩級、超弩級の輩どもがやってくる。平日の釣り場は、釣れてれば多少混雑するし「ワシへったくそで真っ直ぐ投げれんときあるけどゴメンな」というオッちゃんもいるけど、まあそういう挨拶してくれればこちらは
ソレナリに上手なのでタイミングなりコースなり工夫して避けてやれば良いだけで、混雑してもみんな和気藹々とした中で秩序立って釣りでができることが多い。カマスとか本職の漁師さんも船降りて参入するので狭い範囲でミッチリ並んで釣ってることも多いけど、本職の人たちはオマツリしないように上手に投げるし、取り込みも横に走られることなく一気に浮かせて水面滑らせるようにバシャバシャさせながら寄せてて淀みなく”操業”していて感心する。
一方休日の釣り場はというと、もう混沌というか何でもありというか、そもそもナニを釣りたいのかナニがしたいのか分からん勢も多く、まずカマス釣れてる時期の釣れてる釣り場にやってきて、釣りを始める前に暗い中海面をヘッドランプで照らすヤツからして頭にくる。カマス沈むか散る。戦国武将じゃないんだから、今からハリ掛けてぶっ殺そうとする相手にわざわざ宣戦布告するようなことをする意味はなんなのか?常々疑問に思うけど意外に多い。ワシ、ルアーとかで探り入れてる状況ならまず水辺に接近する前に離れた位置から1、2投してから水辺に寄るし、バケツに水汲むのも釣り座から離れた場所でなるべく汲むようにしている。釣り座の足下に魚が居ることはむしろ多いぐらいで、その足下にいる魚たちをまず蹴散らしてから釣るのは、周辺に居る魚の群れ全体に警戒心を与えるだけの愚行としか思えない。バカかホントに。
っていう休日の漁港で先日見た超ドレッドノート級のヘッタクソは、カマスが足下近くで小魚追ってバシャバシャし始めて、当然の如く良い位置に釣り座構えてたワシの真横に挨拶もなしに入って投げ始めたのにもややイラッとさせられたけど、驚いたのはその後の釣技で、さすがのワシも初めて見る代物だった。ワシも好機到来でサクサク釣ってる横で、輩もアジングタックルみたいな道具でちっこいワーム投げて掛けたんだけど、寄せてきて潮位も低かったので護岸の上と海面がちょっと離れてる状態で、引っこ抜くのにドラグが滑って失敗して揚げ損なった。まあアジ釣るつもりでドラグゆるゆるだったら緊急発進で想定外のカマス掛けてテンパってそうなっても不思議じゃない。ありがちなことではあるだろう。でも再度おんなじことをやって再度失敗するのはどういう頭の悪さなのかはなはだ疑問である。そして、失敗した結果、カマスが護岸の壁面でビチビチと暴れてて巻いてもドラグが滑るだけで上がってこないという状況におちいって、超弩級の輩が次に繰り出した技がワシのド肝を抜いてくれた。多分最適解は”スプールを左手で押さえて引っこ抜く”で、次点でドラグを締め直す、大穴で他人に助けを求めるぐらいだろう。輩はそのどれも選択しなかった。ビチビチ中途半端な位置で暴れてる魚を引っ張り上げるために、アジング用で細いだろうラインが護岸の角に擦れるのもかまわずそのまま後ずさりしやがった。砂浜で竿とかラインの角度を保ったまま”エビバック”はラインの張りとかの変化が少なく円滑に魚を陸揚げできるので使える釣技だけど、細いラインをコンクリの角で擦ったらアカンだろ?当然の如くラインが切れてサヨウナラ。あまりの出来事にワシも驚いて、ほっときゃ良いのに「スプール手で握ってドラグ滑らんようにして抜き上げれば良いだけとちゃうの?」といらん一言で追い打ちをかけてしまった。休日の人気釣り場は恐ろしい。こういう超弩級も出没するのである。
まあそこまでの超弩級は少ないにしても、弩級のヘッタクソ程度は珍しくもない。
まずは、なぜどんな情報に基づいて、その釣り場に来ているのか皆目見当がつかないってのが不気味である。全く釣れてない釣り場にいきなり人山が立ったりする。まだ先週釣れていたとかなら週遅れの情報で来てるんだろうなと推定もできるけど、そういう理由が透けて見えることが少なく全く読めないことが多い。先週アジよく釣れてたら今週末は混むだろうなと思っても、天気も良いのにがら空きの時もあったりして、ホント謎である。
釣具屋やらネットの釣れてる情報とか、全くアテにならないし、そんな誰でも手に入る情報で動いても混雑するスレた釣り場でやな気分になるだけだけど、弩級の輩どもはどうも混雑していないと不安に思うような気配すらある。これは平日でもある程度あって、いつも上手い人が入る釣り座のあたりは混雑する。その上手い人当人に聞くと「どこでも一緒だけど魚を車に運ぶのが楽」って程度の理由で釣り座を選んでたりする。場所が良ければ釣れると思うというか、釣れてる釣り座にすり寄りたくなる心理は多くの釣り人に共通するようだ。ワシ今の時期フライロッド振ってるのが多いので、後ろに人があまり通らない”端席”がお好みだけど、割と人気がない釣り座なおかげで確保しやすい。けどちゃんと釣れる。釣れてるとやたらと近寄ってくる釣り人はむしろ首都圏とかの釣り場で多かった印象で、ツーテンの虎ファンさんは「いつも混雑してる管釣りのマスから入る人が増えて、そういう釣り人は距離感がおかしいんじゃないか?」と分析していたけど、管釣りなんて存在しないような紀伊半島の港町でも距離感おかしい輩は湧くので、なんなんだろうなと思う。関西圏名古屋圏から来てる人か?
ナニ情報が元になってるのか分からん話で超弩級だったのは、しばらくなんにも釣れてなさげな護岸に、どう見てもワームで根魚狙ってる様な弩級どもがいきなり降って湧いたように並んだ事例で、根魚で並ぶってのがどうにも理解できずにどう解釈して良いのか理解に苦しんだ。根魚基本的には居たら食ってくる系の魚で、すぐに食ってこないぐらいスレてるなら相当な腕前じゃなきゃ釣れんはずで弩級じゃ無理っていうか、なかなかに上手いはずのワシでも無理。同じ場所で粘るのも人山が立ってる釣り場を選択するのもワシにとってはあり得ないぐらいに不可解な状況だった。根魚なんてのは情報が出てくるような場所やら釣り方とかは一切無視しなければ釣れないとワシなんて思ってるくらいだけど、どうなのよ?
で、そういう釣れてれば寄ってくるような、ナニが釣りたいのかナニが釣れてるのかも分かってないような弩級の輩どもが釣り場に増えると、まず困るのがトラブルの増加で、ライン放出をフェザリングして糸が吹けないようにするなんて基本ができてないから弩級なわけで、風が吹けば吹けたラインがワシの前までやってくるので輩が巻き始めて糸ふけが回収されるまで投げられん。単純に邪魔。ナニが釣りたいのか釣れてるのかも分かってないので、休日の釣り場で竿何本も展開しくさるのもいて、”釣りっぽいナニカ”をエンジョイしたいだけで真面目に釣る気がないなら邪魔にならんところに行ってくれってホント思う。ナニをエラそうにと思うかもだけど、釣れてる釣り場のよく釣れる釣り座が弩級の輩に潰されて無駄になってるのは実際に目にすると皆さんが思うよりも精神衛生上良くない。前々から繰り返し言ってるけど、
ルアーマンで竿何本もさした”箱”を持ち歩いてる輩には、あの箱を捨てろと強く進言する。あれ最初はクーラー兼用だと思ってたけど、クーラーではなく道具箱だと知ったときのワシの受けた衝撃たるや、漁港でアジやら釣るのになぜあんな道具箱に入れて運ばにゃならんほどに道具が必要なのか?ウエストポーチなりなんなら上着のポケットに入る程度の道具で軽快に足を使って活性の高い魚を探し回れるのがルアーの長所だろ?それを完全にダメにして、竿2本も3本も持ち込んで、釣るべき魚が絞れていない云々の前に、見ててもせいぜいワームの色変えるとかジグヘッドの重さ変えるぐらいしかしてないのに、なにをやってるのかやりたいのかてんで分からない。釣具屋の広告に騙されたバカにしか見えない。で、やつらの行動を見るともなしに見ていてイラッイラさせられるのが、準備がとろくさいということで、ワシが延べ竿でアジ釣ってる後ろに車が止まってなんか釣り人がやってきたなと思って、近くで釣られるとうっとうしいなと思ってると、いつまで経っても釣り始めない。ルアーで釣りするのになににそんなに準備に時間が掛かる?竿出してリール付けてルアー結ぶだけだろ?なんか出撃前の儀式とかしてるのか?そうだとしても、たまにしか釣れない貴重な釣れた魚を全部憶えてて、その魚たちすべてを思い出しつつ鎮魂の祈りを捧げてるぐらいしないとそんなに時間くわんだろ?ってぐらいモタクサしてて、そりゃ場合によっては一刻をあらそう時合いに到底間に合わんだろうって話。ワシ、ルアーなら釣り場に着いたらすぐ釣り始められるように、リールセットしてスナップまで結んで自転車で運ぶ。車で釣りに行ってたときも一緒。釣り場でルアーの包装を捨ててく輩がいるけど、釣り場でそんな「家でやっとけ!」な準備してる輩の腕などおして知るべしだと思っている。
で、混んでる釣り場以外でやってくれって話ではあるけど、それだけで話がすまないのが弩級の弩級たるところで、ワシと直接交わることのない輩どもが大いにワシに迷惑をかけやがる。まあ皆様ご存じの
ゴミの問題である。まったく釣り場にゴミを捨てていく輩の考えていることは理解できない。ワシの周りにいる釣り仲間でゴミを捨てるような輩は居ないので聞きようもないし、時合い外してワシが朝まずめ釣った後の釣り場や、ワシが夕まずめで出勤する前の釣り場で釣ってるようでもあり、そら釣れンだろうなって話だけど、さすがに今の今まで釣ってましたっていうハリに活きの良いゴカイがうねってる仕掛けとかがそのまま捨てられているのとかを見ると、ホントに暗澹たる気持ちになる。近所漁港はよく釣れる釣り場だと思うけど、それでも時合いを逃せば釣れる魚など居ない。見事に時合いを外すそのマヌケ加減には恐れ入る。奴らはいったいなんなのか、ケン一は「親のしつけのレベル」と吐き捨てて、Oニーサンは「センスの問題」と切り捨てたけど、なるほどそのどちらでもありそうだと納得する。加えてワシ的には想像力の欠如、もっというなら”頭の悪さ”もあるだろうと思っている。ゴミ捨てれば一番端的に近い将来に起こるだろうことは、釣り場に「釣り禁止」の看板が立って釣りができなくなることで、それぐらい想像しろってはなしだけど輩どもは弩級のバカなのでそれが分からない。そして釣り禁止になっても別に場所を変えれば良いぐらいにしか思ってなさそうで、他の釣り人に多大な迷惑を掛けることには考えがおよんでないだろうし、分かったとしたところで屁とも思わないバカどもなんだろうと思う。ましてやハリの付いた仕掛けなんぞは、漁港を職場とする漁師さんの邪魔になったり、鳥の命を奪ったりっていうのは、バカに想像できるとは思えない。ほんとそういうバカに生まれなくて良かったと胸をなで下ろすところである。何度も書くけど、結構難しいことも考えないと魚釣りって魚が釣れなくてつまらない、極端なことを言うとバカでは楽しめない遊びである。何でもそうなんだろうけど、バカに生まれてしまえば人生罰ゲームみたいなもんである。心底馬鹿にしてるけど、哀れにも思う。バカだから釣具屋に騙されて、やたら細っそいラインをフェザリングもまともにできないので絡ませて、あげくその場に捨てていく。冒頭写真のような絡まった細糸をイヤと言うほど拾わされている。PEの細糸も、ナイロンやらエステルの細糸も弩級のヘッタクソが使ってどうにかできるような代物ではない。ヘッタクソ用にラインが絡まずトラブル少なくなるような道具をメーカー様は作ってくれているけど、限度っていうモノがあって弩級まではどうもならん。糸巻き量を少なめに巻いてスピールエッジにアタる角度をキツ目にするっていうのは万能に近い対策だけど、輩どもが知ってるとも思えないし調べるとも思えない。これ読んだ人は知っておいて欲しいけど、当ブログの読者様なら既にご存じだろうって話で必要な輩に届かないだろうことがもどかしい。
っていうのとあわせて、そういうバカな道具を素人に売りつける釣具屋やらメーカーにも責任の一端はあると思う。バカが買うから売るのであって、第一に責任があるのはバカな輩どもだとは思う、思うけど素人にはソレナリの太さのナイロンラインを奨めてやってくれと心底思う。それで防げるトラブルはいっぱいあって、ソレナリの太さのナイロンラインで釣れる魚もいくらでもいる。なのに細糸でないと釣れないような初心者の不安を煽る売り方をして、あげく釣れなくてすぐやめてしまうような弩級・超弩級の輩を縮小再生産するに甘んじて釣り人口の減少に拍車を掛けて、ゴミを出す原因を作って釣り場を減らすのに荷担してどうするって話。
ある日カマスが釣れてる釣り場で、横に入ったオッちゃんが一匹釣ったあと、ライントラブル発生で苦労してほどこうとしていた。せっかく釣れてるのにさっさと釣りに復帰しないと、時合い意外と短くて終わってしまうの分かってないなと思って「ハサミあるから切って結び直した方が早いですよ」と助言してあげた。隣に入るときに挨拶してもらってたし、そのぐらいは袖触れ合うも多生の縁で助けてあげても良いだろう。まあ挨拶大事って話である。ところがオッちゃんは「切ると結び直せないのでなんとかほどきます」と言っている。イヤイヤ結べなかったら釣りしてて困るだろ?って思うけど初心者らしいので、面倒くせぇPEとリーダーの結び方とか難しいんだろうなと思いつつ、まあ結び方も知らないと釣り場で困るというのを学ぶのも大事かなと、頑張って時合い続いてるうちにほどいてくれと見捨てることにした。だがしかしこれが、よく釣れてる日でワシが水揚げ目標の干物用12匹を確保して時合いの続いてる中帰ろうかという段階になっても、まだオッちゃん絡んだラインと格闘している。そのまま放置して帰ったとしてもワシにはなんの責任もないはずである。であるけど、釣れる日の釣れる釣り場のまさに時合いドンピシャに来てるのに一匹釣っただけで終わりというのはあまりにも不憫で「私が結び直してあげるからハサミで切ってほどいて早く釣りましょう」と言ってしまった。ワシ自分で言うのもなんだけど、善良な人間ではない。ブログの攻撃的な物言いやら汚い言葉やら読めばおわかりかと思う。でも、だからといって正しい人になって良き行いをしたいと思いもしないほどの、精神構造に欠陥を抱えた人間でもないつもりである。釣り人としても先人や釣り仲間たちから釣り場にかぎらず数限りなく良い施しを受けてきた恩も感じている。その
”神聖な負債”をちょっとでも返せるモノなら返したいと、つい出来心で言ってしまった。らしくねぇなと思わんでもない。聞けば子供の頃釣りしたことはあるけど、ほぼ初心者でカマス釣りたいと言って、店員の奨めるままに道具を買ってラインも巻いてもらってリーダーも結んでもらったそうである。初心者に結べもせんPEラインをスプールの端までキッチリ巻いて売りつけてくれるなよ。頼むぜ釣具屋の店員さん。それでその時ナイロンラインより多少値の張るPEラインが売れたとして、そうやって初心者が扱いにくい道具で釣り場でライン絡めて釣りにならなくなったら、その人がまた釣りに行こうってなるかって話で、道具中古屋にでも売っぱらって二度と釣り具や餌を買いに来ることはないのと違うのか?もっと丁寧に上客である、弩級・超弩級じゃないまっとうな釣り人を育てなきゃ商売ジリ貧なのは分からんかね?オッちゃんには「糸巻くところの端まで巻くとドバッと糸が出て絡みやすいからある程度糸抜いて使うと良いですよ、結びやすいナイロンラインを巻いてもらうともっと使いやすいですよ」とアドバイスしつつ、苦労して2人がかりでバチバチ切りつつ絡んだラインを処理してワシがSFノットで結び直して、オッちゃん釣りに復帰したのを確認して帰路についた。
もしかすると店員自体がメーカーや釣りメディアの垂れ流すおかしな情報に洗脳されててよかれと思ってやってることなのかもしれない。そういうアホな釣り業界の流れを放置して今の有様にしているのは、我々釣り人全員の責任と言うこともできるかもしれん。分解整備できない、水に浸かったら困るクソみたいな道具がもてはやされるのを放置しているバカな釣り人の責任は重い。それを止められないワシのような自称玄人の釣り人も連帯責任で同罪だと思う。だから責任感じてワシは精一杯、くっだらねえ道具を馬鹿にするし、ゴミを捨ててくような恥ずかしい輩どもを口汚くののしるのである。まあ単純に頭にきて憂さはらしてるってのもあるにしてもだ。
まあ、きったねえ言葉を連ねるだけでは建設的ではないので、繰り返しになる部分も多いけど、いくつか釣り人達に自身が弩級・超弩級にならないように気をつけた方が良いことなどアドバイスしておきたい。
ほんと、アジぐらいコマセサビキで簡単に釣れると安易に考えてる釣り人のなんと多いことか、サビキって要するにルアーでっせ、疑似餌に食ってくる活性のある時間やら日って意外に少なくて、活性の良い日にアタればコマセサビキの爆発力はすごいモノがあるけど、ほとんどの日は夕まずめとかにチョロッと釣れて終わりである。毎日コンスタントに釣る名人のオバちゃんとか居るけど、それは毎日通って釣り座も誘い方も最適化している熟練の技でこそなせる釣りであり、たまの休みに釣りでもエンジョイ勢が爆釣できる日など年に10日もあるだろうかぐらいの感覚である。ましてやアジングやおやって話で、近所漁港ではそもそもカマスと一緒に港外から入ってきたような群れ以外、夏に豆アジで入ってきてから”主食コマセ”でコマセに学習しきってるので、動きで誘うワームとかでは釣りがほぼ成立し得ない。アジングするなら天然の良港みたいな湾奥の釣り場じゃなくて外海に面したような釣り場を選べって話である。で、じゃあどうすれば良いのっていえば常々しつこく繰り返しているように
”延べアジ”である。釣れてる時の爆発力でこそサビキに遅れをとるけど、手堅さにおいて延べアジに勝るモノはないといいきれる。まあゆうてもワシの延べアジの技も4年も5年もかけてクンフー積んだわけで、最初はマズメ時になんとか4,5匹釣れる程度から始めて、コマセも仕掛けも改良して、フグを味方につけてと、日々進化させてるけど、逆に言うと延べアジなら最初から4、5匹は釣れるぐらい堅いのである。4、5匹でも釣れれば、次さらにどうすれば良いかのとっかかりになるので、ハズすとまったくどうにもならないサビキより手が進みやすい。釣具屋も、多くの輩が全く先に進んでいかないだろうアジングの道具売りつけるより延べアジをまず流行らせろ。コマセが沢山売れるからと言って安易にコマセサビキを素人に奨めるな。アジ釣り、真面目にやればいくらでも深く突っ込んでいける面白さがあって、正直今自分の釣りの中で一番高度な技量で釣ってるのはアジである。釣れれば楽しく深く潜って行けるので、達人でもなければアジごときで釣れない釣りはするなという話である。
真面目に釣りをするなら、もう釣り場が釣り禁止にならないように自己防衛として、他人が捨てたゴミをムカつくけど拾わないとどうしようもない現実がある。これはほんとお願いだけど”ゴミは拾うしかない”と諦めて拾っておいてください、ナマジ伏してお願いいたします。
ゴミを拾うコツがあると思うので、読んでいただいた皆様だけにこっそりと秘伝を教えてしまいましょう。
ゴミ拾うのに、拾ってもそれを道具入れとかに入れるとラインゴミとか絡まるしバッチイので、ゴミ拾い用の容器を常に持ち歩いておくと、ラインゴミとかかさばらないモノであれば、気兼ねなくササッと拾ってしまえます。ワシはペットボトルの保冷バック、いわゆるペットボトルホルダーを腰にぶら下げていて、それにササッとぶち込んで上からペットボトルで重石をしてゴミ回収してます。ラインゴミだけでも目に入ったら躊躇せず拾う習慣が身につけば貴方の釣り場環境はずいぶん良くなるはずです。たまに休日明けとかペットボトルホルダーに入りきらんので漁獲物入れてる水汲みバケツにぶち込んだりもしてます。
で、そういう小物以外の、触るのもイヤな感じのコマセの袋とか、コンビニ袋に入った食いかけの牛丼の残りとか、ペットボトルホルダーはもちろん水汲みバケツにも下手すると入りきらんので、中身を海水で洗って、コンビニ袋があったらコンビニ袋にぶち込んで、自転車の前カゴにぶち込んで回収してます。本来そこで買った飲料の缶やらペットボトルを捨てるためのモノだと思いつつ、申し訳ないけど帰り道の自販機横のゴミ箱に飲料ゴミは捨てさせてもらってますゴメン。で、それ以外のゴミはどうしようもないので、ゴミの日まで分別してレジ袋とかに入れて玄関脇の外に放置。牛丼臭いし、なんかバッチちくてバカが感染るような病原体が付いてそうな気もして我が家の敷居をまたがせたくはない。さいわい近所の野良猫もカラスも賢くて食うモノが入ってないゴミ袋を荒らしたりすることはないので助かっている。輩どもよりはよっぽど賢い。
釣り場の釣果写真とか、さも美しい自然の中で格好いい道具で釣ったような雰囲気を醸し出したくなるモノだけど、実際の釣り場はゴミだらけで、魚も渋くて苦労することが多いっていうのをちゃんと示しておかないと、釣具屋側の甘言に騙されて弩級候補の新参者が”無限湧き”するのを止められないので、抑止力となるべく”ゴミと釣果”の写真をこれから積極的に撮っていこうと思っている。そういう日本の釣り場の現実を見て、安易に釣りに手を染めるような輩に覚悟を促せたり、心ある釣り人に何かを感じてもらえたりすれば重畳。
三つ、使えもせん細い糸を使うな
釣具屋・糸屋が儲かるだけで、百害あって一利ぐらいあるのかないのか程度なのでほんとやめてね。釣り場でライントラブル起こしてたらその時間は魚釣れないって単純な話で、小もの釣りからシーバスぐらいまでなら、ある程度太さのあるナイロンラインでなんとでもなるんだから、アホな情報に惑わされて「細糸使ってるオレ格好いい!」とか勘違いしないように。腕が良いなら太い糸で細い糸使ってる輩より釣ってくれ。その方が格好いい。ライントラブル多いならあんたの腕では扱えない代物だってことだし、糸巻き量を減らすとライントラブルは激減するのは憶えておいて良いかも。ちなみにワシ、メッキとかの小もの釣りからチヌ狙いまではナイロン1号、シーバスと小型青物あたりはナイロン2号使ってます。今時のナイロンラインは高性能なので使いやすく丈夫。ナイロンで間に合う釣りはナイロン以外使う気がしないぐらい。
ホント今時の道具って、使いにくそうだなと思うし、あれで上手に魚釣ってる釣り具メーカーのテスターとかホントに技術が高いと感心する。道具がまともならもっと簡単に釣るだろうって思う。嘘だと思うならワシの釣果をチェックしてみてちょうだい。30年40年前の道具で玄人を自称できるぐらいには釣ってます。
だいたい、スピニングリールに特別な防水機能が必要になるような機構を乗っける思想が理解不能。メーカーの人知らんのかもしれんけど釣りって水辺でやる遊びでっせ。あと、感度の良い道具ってみんな騙されて買うけど、釣り人側に感度が良いってことは、当然ながら糸の反対側に居る”魚にも感度が良い”って話で「ショートバイトが多い」とか分かった風に言わなきゃならん状況では、かったるい調子の竿使ってビヨーんと伸びるナイロンラインで釣るとガッチリ食い込むことが多い。そういうアタリの分かりにくい道具立てで竿先やらラインの動きやらで、警戒せず自然に食い込んだような微妙なアタリをとれるようになると、魚はバシバシ掛かるようになります。感度とか飛距離とか軽さとか魚一匹も釣れなくても評価できるようなカタログスペックにはほとんど意味などないので騙されないように。バカな道具も売れなきゃ作れなくなるので買わないのが一番。
リールでお薦めなのは過去記事に書いてるので参考にしてね。あとあの何本も竿立てられる箱は捨てろ。
五つ、くっだらねぇ安い情報に惑わされるな
ネット情報とか釣具屋情報とか、そこでさらされている時点で終わってるので、ひっかかってわけ分からん人山を作ってくれるな。究極的には釣りの情報は釣り場に立って足で稼いで己が目で確かめろ。あと、わけ分からん釣具屋側が新しい道具売りたいがためにとってつけたような”簡単に爆釣”的な釣技を真似してる暇があるなら、ラインをふけさせないようにフェザリングして”トラブルなく正しく投げて巻く”とか、きちんと魚の泳層を狙えるようにカウントダウンしっかりして棚キープするとかの”基本のキ”こそしっかり練習して身につけておいてくれ。今書いた2つがキッチリできたら釣れる魚はたいてい釣れる。40年以上釣ってきてるけど、今でもその二つの精度は上げるべく努力してるぐらいに重要な要素だと思ってる。飛距離?アクション?まああって困ることはない程度のものである。場所と時間の“ポイント選び”が9割以上釣果を決めるとおもうけど、道具や技術も間違ってると魚が釣れない要素ではある。道具と技術は基本こそ大事で基礎ができてなければ応用もクソもない。特別な強みがあるよりあからさまな欠点がないことが大事で、欠点があるとそこから釣りが崩壊する。応用は基礎ができてれば釣ってりゃ自ずとできるようになる。基礎吹っ飛ばして行けるような楽な近道はどんな世界でも一緒だろうけど存在しない。地道に工夫とか経験値とか努力とかを積み上げていくしかない。
まあ、あと挨拶ぐらいしてお互い気持ちよくとかもあるけど、書き続けるといくらでも書けるので、このぐらいにしておこう。エラそうに書いたけど
今年はワシは自身を達人あるいはカリスマ釣り師として演出しなきゃならんのでこの調子で頑張りたい。日本語読んで理解してくれるぐらいの釣り人ならワシの言ってることはかなり伝わると思ってるけど、弩級・超弩級あたりになってくると、日本語読めてるのか極めて怪しくなってくるので、そういう輩どもの脳髄にまで届けて洗脳するような言葉を吐くにはどうすれば良いのか、なかなか難しくてアタイ困っちゃうの。