2023年4月29日土曜日

謎のデカアメリール&マイナー大森大放出祭り!

 昨年に引き続き、春のシーバスシーズン不調に沈んでいると、当然のことながら悪い病気が出てくる。もう慣れたけど、いちおうアタイ病気が憎いと言っておこうかしら?

 そんなスピニング熱悪化に拍車をかけたのが、某ネットオークションに1円スタートで釣り具を出している”W○VE”という釣り具買い取り専門店。ここは店舗は買い取りのみで、販売はネットオークション等で行ってるという商売なんだけど、これがマニアがお亡くなりになって秘蔵品が持ち込まれたのか?中古釣具屋がつぶれて在庫が放出されたのか? とにかく、国内のネットオークション等ではめったにお目にかかれないようなレア機がガンガンと出品されて、一時沼の底の方でナブラが立っていた。

 乗るしかない、このビックウェーブに!とワシも参戦。戦果(戦禍)はPENNが青い「スピンフィッシャー704」と緑の「スピンフィッシャー700」、シェイクスピアの「シーワンダー2090EJ」、大森が「カーンTB303」の4台。と使いどころが全く自分でも分からん大型機が勢揃い。TB303はリアドラグを活かしてブン投げ泳がせで、ドラグユルユルでアタリを待って、魚が食ってジージードラグが鳴り始めたらあらかじめ想定してたドラグ数値までギュッと締めてアワセ食らわす、なんてのに使えるかなとも思ったりだけど、他は704は実用性はあるだろうけどインスプール大型PENNということでは706zとかぶるし大きさ的には6500ssとかぶるしでどうにもこうにも。700もまあいい、ハンドル形状がクルリと反転して収納する形になる以前の初期モデルではないにせよ、スピンフィッシャーの始まりの機種なのでPENN偏愛者としては押さえておいてもいいだろう。だがシーワンダーにいたっては、どうすんのこれ?って自分でも思うぐらいだけど、コレが意外にどういう需要か競りまくって、2台同時に出てた時に”2台以上同機種が出たときは明らかな瑕疵がある個体の方が皆落とせそうに思うので競り上がるの法則”を読み切って状態良い方に突っ込んで見事に隙間を付いて落札。したのはいいけどやっぱりどうすんのこれ?

 しかしながら、これでも競り負けまくったので余計なリールをそれほど増やさずに戦禍は抑えられた方だったとも言える。たった4台ぐらいどってことないやね。ちなみに競り負けたのは、様子見で低額入札してたのも含めてPENNが「710」「712z」「720」「430ss」、シェイクスピア「2071」「シーワンダー2080」「シーワンダー2090」×3「スピンワンダー2064」、オリム「トゥルーテンパー727」×2、「トゥルーテンパー707」×2、フルーガー「シュープリーム551」、大森「ダイヤモンドマークⅤ」「カーボンTB303」×2「アルフォード25」×3「マイコンTB302 3台セット」、メップス「スーパーメカ」、とコレ読んだだけで沼の底の皆様にはどんだけケッタイなスピニングが出てきていたかお分かりいただけるだろう。っていうかおそらく当方同様にナブラに突っ込んでたんではないだろうか。そう、これだけの大放出祭りになるとお好きな人は気がついて、ネット上で人山が立つのが可視化できるかのごとき注目度の上がり方で、フルーガー「シュープリーム551」はお気に入りのシェイクスピア2062系同型機なので欲しかったのと、「アルフォード25」はもの自体はダイヤモンドキングと同型機っぽいんだけど、色目がもろに緑白銀のPENNの”グリーニー”カラーでこれは入手せねばと思って、そこそこ気合い入れて金額突っ込んだけど、競った相手全く引く気配なしで火傷しないうちに敗走決め込んで芋引いてしまった。アルフォードは計3回敗退。

 今回異常だったのは、種類数も多かったけど、同じ機種がいくつも出てきて、かつそれが2週以上にわたって出てきたので、1回競り負けてもすぐにリベンジマッチの機会が巡ってくるという「釣り具との出会いは一期一会、迷ったら買っておけ、次買おうなんて思っても次は売ってない」という、釣り具蒐集の道ではワシなど及びもつかん深度に潜られているツーテンの虎ファンさんのお言葉に反する状況が生じていて、正直頭が混乱したまま入札を繰り返していた。幸い人山状態で競り負けが多くて今考えると被害が少なくて済んだけど、入札中は携帯に高値更新の報が入る度にブチ切れて「コレで文句ねえだろ!!」と相場無視の大枚突っ込みたくなるのをかろうじて抑えているような有様。落札したPENN2台はまあ相場どおりで、シーワンダーは結局6台出てきたんだとおもうけど、競り負けまくりつつも、前述したように1台をその中で一番低い落札価格で競り落としたし、「カーンTB303」は3台のうち1台をこれも安値で落札と、頭おかしくなりそうな(おかしいのか?)中でも冷静に切り抜けられたと安堵している。ちなみに「カーンTB303」となってたので、マイコンTBシリーズに樹脂ボディーの後継機があったのか!という全く初耳に水の情報で驚いたんだけど、我が家に来たのを見たらカーボンちゃうやんけ?という金属本体で「カーソン(carson)」ブランドにOEM提供してたマイコンTBシリーズでございましたとさ。”S”の字体が角出てて確かに”b”に見えなくもない。

 一連の出品されたお宝?スピニング達、おそらく海外の釣具屋が潰れた倉庫流れ品をまとめて買い取ったいわゆる”バッタ品”とかじゃなかろうか?個人の蒐集品にしては同じ機種がかぶりすぎている。かつ品揃えがバタ臭い。シーワンダーって600g越える大型機でっせ、こんなもんいくら好きでも6台は集めんだろうって話。ワシ結構好きな方だと思うけど6台はいらん。あと箱入り娘率の妙な高さも個人じゃなくて業者臭い。

 でもって、さてコイツらを分解整備してネタにしましょうか、っていかないのが目下の状況。とにかく整備待ちの機体が多すぎて完全に渋滞起こしている。今回の戦果の4台は2台は箱入りデッドストックっぽいぐらいで状態も良く整備は急がない。急ぎの案件は昨年使ったリールだったけどこれはなんとかカタがついた。ただ、謎の大放出祭りが始まる直前は韓国日吉釣具に端を発してちょっとKOREA方面に症状が出かかってて整備に手間くうリアドラグ機が2台整備待ちで、1台は使うかもなので急ぎたいし、その他にもメイドインジャパンな変なのが3台。さらに物々交換でやってきたアーリーアメリカンな素敵な1台もあり、そして、昨年11月に5台まとめて買って余りにボロいのが多いので、CRCぶっかけてビニールに突っ込んだ上で箱にぶち込み念のためビニール袋で覆ったまま放置中のジャンクリールが静かに眠っている。2台は単純な分解整備だけど2台は欠損ありの手がかかりそうな個体で、もう一台は面白い機構のリールらしいけど錆が酷くてこれも苦戦しそうで、手を出すのが正直おっくう。とはいえ夏になると作業ブース(台所の隅)が暑くて機械油にまみれて作業したくなくなるので、それまでにコリアンな1台と面倒なジャンク5台はやっつけてしまいたい。

 ということで、当面は韓国リアドラグ機と箱に封印されし5台をやっつけてブログネタにしようと思っておりますので、お好きな方はお楽しみに。デッカいシーワンダーとか早くご開帳して内部構造を堪能してみたいところだけど、順番からいって秋以降になりそうな気配になっております。

 ということでボチボチといってみますかね。

※ てなことを書いていたらまたアルフォードが出て来て4度目の勝負!オレたちの戦いはこれからだぜ!! ー完ー

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