2020年8月16日日曜日
猛暑の扉
ベランダにさっき食べたばかりのカリカリの形が分かるぐらいの猫ゲロが吐いてあって、”どうしよう病気かも?”と心臓ギュッと握られるぐらいの不安を覚えてまずはネットで調べてみたら、割と猫はゲロ吐く生き物のようで、特にカリカリは固くて丸呑みにするので胃壁を刺激しやすく、吐くこともあるようだ。基本慌てて獣医さんに連れて行く必要はなく”要観察”で良さそうでホッとした。
暑いので猫の胃腸も弱ってるってことだろうか。ちなみにゲロの主はカリカリをガツガツ食べるハイカグラだと思うんだけど、ゲロ掃除する前に食い意地の張ったコバンがやってきてモクモクと食べていた。ちょっと引く光景。えんがちょ。
昨日今日と確かに強烈な暑さで、エアコンかけて引きこもっているワシは平気だけど、毛皮着て外に居る猫たちにはしんどいのは間違いない。
猫たち梅雨が明けて暑くなってきたら基本朝早くか夜にしか餌食いに来ない。風の通り道を見つけて屋根の上でグッタリと伸びきったりしている。
2期生の生き残り2匹のうち、ワフーはだいぶ体もできてきてベランダに石組み経由で跳び上がって自分でやってこられるようになった。
細面でお母ちゃん似の和風美猫だとおもってたら、後ろ姿に”鈴カステラ(小)”がぶら下がっているのを発見し、雄やったんか!と驚いた。
兄であるコバンが顔と足がボテッと大きいので比較するとスラリとしてて美少年である。っていうかコバンは腹の肉がタレてくるぐらいに太ってて、さすがにこの肥満具合はまずいだろうと思ってたら、腹の肉がタレるのは”ルーズスキン”という体型らしくて、ブルドックの顔周りの皮がたるんでるのと同じ理由で、ケンカして噛まれたときに致命傷くらわないようにダルダルの皮で防御するらしい。コバン一番人なつっこい性格で雄同士のケンカとかちゃんとできるのか心配してるけど、体型的には戦闘向きのようだ。内なる闘争心を覚醒させて腹の肉を切らせて骨を断つ的な戦術を憶えれば、近所のボスの座も狙えるか?
もう一匹のチビ助であるテブクロは発育が悪くてかつどんくさい感じで、なんかミャーミャー悲しげな声で鳴いてる仔猫がいるなと思ったら、水飲みに側溝に下りたはいいんだけど上れなくなっていた。膝痛いのに下りて救助するはめに。
当然まだベランダに自力で上れない。ベランダの下に餌落とすのも面倒臭いので早く育ってもらうべく、猫を室内に入れない鎖国状態においては出島的な、産後の肥立ちのためにウニャ子にだけ集中して餌を与えるのにも使ってるベランダ前の樹脂貼りの小廊下に拉致監禁して、腹一杯になるまで食わせてから放流というのを玄関前とかで見つける度にやっている。とろくさいので餌で釣らなくても簡単に捕まえられる。大丈夫か?。ちなみに雌。
早く大きくなれよ。
暑くって絶好調なのが窓壁担当警備主任のヤモリさん。どうも台所の窓のは夫婦のようで片方のはお尻のところがプクッと膨れている、膨れているのが雄だったはず。
毒虫とか吸血性の虫を捕ってくれることを期待して警備主任としているんだけど、逆にヤモリの餌が少ないと可哀想なので、夜就寝前まで台所の照明は点けっぱなしにしている。虫の多い日とか餌食ってる様子を観察してると暑さを忘れて見入ってしまう。シッポの動きがニョロニョロと独特で面白い。
ガラスのようなツルツルした面にも平気で張り付いていて、昔は足の裏の細かい毛を引っかけているって言われてたんだけど、実は細かい毛を張り付く対象物にひっつけることによって生じる”ファンデルワールス力”という分子間に働く弱い力を束ねてくっつくという真実が明らかにされて心の底からビックリした憶えがある。2014年の報告で身近な生き物の足の裏の毛にさえ思いもよらない不思議な力が備わってることが面白い。世界は驚きに溢れている。
こうも暑くて、外気温が体温を超えるような状況になると、ケン一がメールの”雑談”で暑さにぼやきつつ、日本の伝統的な庇で影を作りつつ、大きな窓で風通しを良くっていう建築様式より中近東方式で分厚い土壁で熱を遮断し窓も小さくっていうのが流行るかもって書いてたけど、たしかに40度越える猛暑なら、風を通して外気取り込めば取り込むほど暑くなるので、現時点では冗談なんだろうけど、この調子だと冗談じゃなくなってくるのかもしれない。
となると着る物も、肌を露出せず外気から体を守るユルく体全体を被う中近東風が流行るかも、っていうか釣り行くときに首から顔にかけて被る”バフガード”はそういう砂漠の民の衣装に近い物を感じる。最初炎天下にマフラーみたいなネックガードしたら暑くて仕方ないだろうって抵抗感あったけど、慣れると直射日光を効果的に防いでくれて非常に理にかなったものだとしっくりくる。これからの猛暑対策は中近東の砂漠の民に学べって話だろうか。ちなみにアラブのお金持ちはサラッと快適で皺にならない日本製の高級化繊素材で仕立てた服を愛着しているとか。国内への逆輸入も近い!のか?
あと、外気が体温以上になったら使えないだろうけど、強制的に衣類の中に外気を取り込んで循環させ、空冷で体を冷やしつつ汗を蒸発させて気化熱奪う”空調服”がちょっと今気になってる。
どなたか実際に釣り場で使ってる方がおられたら使用感など教えていただけると助かります。
週明けしばらくぐらいまでクソ暑い予報だけど、明日月曜はまだマシっぽいので明日涼しい時間朝か、夕方遅めか釣りには行っておきたい、けど、エアコンの効いた部屋の快適さに堕落したワシに、それを断ち切って猛暑の中に出撃する根性があるか。まあ、無理せずボチボチと、でも行きたいなら我慢せず、熱中症には気をつけてってって感じか。
皆様、暑いですけどご自愛ください。
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