2024年6月15日土曜日

泳ぐポッパー水面編ほか

 先週ご報告したように、ミノー方面で酷い症状が出ているわけだけど、ミノーだけで済んでいたのかといえば、そんなわけはなかったんじゃ~!
 なんじゃら水面系もゴソゴソと買ってしもておったんじゃ。
 アタイ病気が憎いッ!

 ということで、今週もルアー図鑑うすしお味でいってみますところの第61弾は水面でゴニョゴニョっとする系でございます。


 水面タダ引きでシーバス釣れるようなユルヨタな動きをするポッパーとして、ハトリーズのリトルダイナマイトは予想もしなかったぐらいに優秀で、かなりの信頼をおいて一軍起用しているところだけど、リトルダイナマイトのように水面に航跡を残すぐらいの水面貼り付くような棚を引けるルアーって、ウェイキング用のミノーやクランクではあるけど、動きのおとなしめのシーバス好みのってなるとなかなか見つけにくい。今時のシーバス用のリップレスミノー系を丁寧に調べていけばありそうではあるけど、どれも似たような感じでいちいち買って調べるのも、単価が安くないこともあってどうにもやる気にならない。本当に水面に貼り付いて潜らないのって意外に少なそう。

 なら発想の転換で、水面に乗り上げても良いからただ巻きで多少泳ぐヤツってないかなと、候補を考えてみると、まずはズィールのゲーリーウィッチが思い浮かぶ。人気のルアーだったので中古の弾数もそれなりに豊富で、早速小さいのを入手して投げてみたところ、まずまず想像してた感じの動きで合格。他にこの手の、古い言い方でウォーカーベイト的なのってないかなと、ネットやら本棚のルアー図鑑やらを調べたところ、冒頭写真のルーハージェンセン(元はサムグリフィンだっけか?)「ウォブルポップ」がポッパーとしても使えるけど、ゲーリーウィッチ同様ただ巻きで水面泳ぐ系だとのことで、試してみたところこれもワシの欲しい動きで泳いでくれるルアーと判明して、ルーハーモノは中古が安いということもあってコイツをちょっと今年の課題ルアーにしようかなと機会があるごとにシーバス狙って投げている。今のところ芳しくない成績だけど、もうちょっと我慢して起用してみようと思ってる。ペンシルをタダ引きしてるときに食ってくるような日には向いてないかもだけど、ペンシル首振らせてると出るような日ならパコンと出て然るべきだろうと考えている。その場合、首振らさなくてもタダ引きで良いってのは楽ちんである。

 で、このウォブルポッパー、使ってみると案外にしっかり水を掴んで首振って泳いでくれる。なんというかジタバグほどでもないけど近いモノがある。ならジタバグも試しておくか?とついでにジタバグも試すべく、春は水面系は5センチとかの小型のが効くという気がしてるので小さいの買ってみた。ウォブルポップがいけたら次はジタバグだな。多分いけると思う。バスが釣れてシーバスが釣れないルアーって基本ないと思ってる。夜釣りで水面引くならジタバグでしょ。

 ってやってると、”アーボガスト”とか”ノイジー”とかで検索かけて出物を探すので、いらんものも目に入ってしまい、マウスがスルルのポチチで滑ってしまい目的のルアー以外も我が家にやってくる。

 バラクーダ時代のダルトンツイストが塗装ひび割れてるからと安く出てたので思わずポチチ。性能的にはルーハー時代のでもかまわないんだろうけど、ペラの裏の刻印の格好良さだけはどうにもならんね。ダルトンスペシャルは多数在庫してるんだけど、ツイストは意外にコイツが初めてだったりする。実釣で愛用してたジッタースティックとキャラがかぶるから買わんかったのかな?ペラ付きのノイジーはダルトンの方が先だったとか紹介されてたような気がするけど、ジタバグのカップは特許とってあったので、そのへん権利関係はどうだったんだろう?まあジタバグのカップにせよ、クレイジークロウラーの羽にせよ、いまだにパクられまくってるから気にするなか?ジタバグのカップの特許は期間終了で今現在パクったとしても権利関係的には問題ないんだろうけど、安易なパチモノにエラそうなご託並べて売ってるルアー業界っていうのをみると、エエンかそれで?って思うっていう話。モノを作る者の矜持とかないの?令和の時代にもなってジタバグ丸パクリのルアーを日本のメーカーが出してるのとか見るとさすがにゲンナリするよね。

黄色ルアー、緑フライ
 で、話戻して写真に写ってるなんかシングルフックのカエル顔の3匹がなにかというと、よくアーボガストのフラポッパーの紹介で、フライロッドで投げるミニサイズまでラインナップされていたって書かれてる、そのフライロッド用のフラポッパー。プラの新品箱入りのがたまに出てくるけど、良いお値段してるので手が出なかったけど、コイツはフラスカートなんてとっくの昔に腐って溶け落ちてて、本体にこびり付いてたり、塗装も剥げチョロげてたりと状態が良くないのでまとめて安値スタートでネットオークションに出てたのをサクッと落札。真ん中の緑のが、小さくてもアーボガストガエル色でとってもステキ。3つともちゃんと目がくぼんで飛び出るアーボガスト目になってて可愛い。どうもコルク製のようでかなり古い時代のもののようだ。ちなみにフライロッドで投げるには意外に大きくて、ルアーロッド用の多分一番小さい3センチのやつと比べると口の大きさはフライ用の方が大きいぐらい。素材がコルクなので軽いのはフライ用のほうではある。

 とはいえ、これだけ状態が悪いと売ってもまあ2束3文だろうし、程度の良くない黒は色塗り直して使うかなということにあいなりました。

 塗装をアートナイフでバリバリという感じで剥がすように削っていくんだけど、アーボガスト目の凹凸をなんとか残せないか頑張ってみたけど、なにぶん小さいブツなので無理でございました。残念。

 まあ、塗装剥がしてサンドペーパーで表面整えて、白のタッチペンで下地を塗って、黄色のペンキにドブ漬け。

 目ン玉はオーソドックスに筆の後ろと竹串で判子押す方式の書き目でいきます。

 で黒でカエルっぽい斑模様も書き込んでウレタンクリアーでコーティングして、塗装的には終了なんだけど、フラポッパーなのでここから重要なスカート部分にとりかかる。

 本来ならディック・コティス氏の意志を継いで、平べったいゴム繊維の”フラスカート”で決めたいところなんだけど、最近あのほっとくと腐ってとろけるゴムスカートってあんま売ってないようで、通販で扱ってるのを見つけることができなかった。でもまあプラドコ傘下のアーボガストブランドじゃ、フラポッパーも新型のバージョン2.0と銘うたれて、ゴムスカートじゃなくて鳥の毛とかでなんか今時っぽい格好良さをまとって新生してたりするので、昔ながらのゴムスカートじゃなくてもいいだろう、と妥協してスピナベとかのシリコンスカートの素材を使って、ついでに腰元にはニワトリの毛も巻いておいた。良い感じに釣れそうなルックスになってるんじゃなかろうか。

 ついでに、3センチのルアー版も1個使用できるようにシリコンスカート装着してみた。シリコンスカートは入手しやすく、わが家の蔵にも何色か在庫してあるので、下側オレンジ、上黄色と緑という本体の色目に合わせた配色で決めておいた。軽くて投げにくいけどいい音するので、メッキ狙いとかで投げてみたい。首振りとかまったく苦手だけど、GTポッパーみたいにボコンと鳴らしてしばらく浮かせてると小っちゃいトレバリーがパコンと出るという妄想。 

 ルアーの大きさの比較用としてよくオリザラが使われているけど、左の黄色い見切れてるのがまさにオリザラで、3センチフラポッパー(G730)、とフライ版フラポッパーがいかに可愛らしい大きさか見てとれるかと。一番上のがワシがメッキやらセイゴ釣るのに投げてるウレタンフォームヘッドのポッパ-フライで、コイツが重量0.5g、フライ版フラポッパーが1.9g、3センチフラポッパーが2.6gで、3センチフラポッパーはカタログ上は約5g(3/16oz)となってるけど大嘘こいてます。まあそのへんは5/8オンス級とか、その程度の数値なのでメリケンルアーのカタログ数値にいちゃもんつけてもしょうがないわな。フライ版フラポッパーは通常ワシが投げてるポッパーよりは重量も空気抵抗も大きいのでちゃんと投げられるか、やや不安ではあるけど、梅雨明けまでは雨が降ったらシーバスの予定なので、どっかで一回フライロッドも振っておかねばだな。

 とまあ、今回のブツたちに関しては多くは投入予定のある実弾でもあり良しとしておこう。

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