2023年11月18日土曜日

アメ人も凝ったリール作るじゃん!オーシャンシティー310!!

 なかなかの珍品ではないだろうか、オーシャンシティーっていうとその名からも分かるとおり、海用の両軸とかが得意なメーカーだけど、日本じゃむしろバス用のダイレクトリールのほうが馴染みがあるだろうか?スピニングはあんまり印象無くて「350」という奇っ怪なリールぐらいしか知らんかった。しかしながら、PENNの創始者はオーシャンシティーで働いてリール作りを学んで独立したと聞いて、まあPENNの源流ならそのうちいじってみんとあかんな、と思ってたんだけど、幸いなことに物々交換でブローニング&ルー(韓国日吉釣具製)「ゴールドスピン」の換わりにわが家にこのオーシャンシティー「310」がやってきた。ちなみに「トゥルーテンパー」のシールが貼ってあって、オーシャンシティーは両軸でもちょくちょく同ブランド名で売ってるのがあって、トゥルーテンパーブランドはお得意様で、その販売網とかで売ってたのかも。

 カラーリングからして、古き良き米国な感じが醸し出されていてなかなかに味わい深い。350ほど奇っ怪な見た目ではなく、ちゃんとしたスピニングリールに見える。ただ、いざ分解していくとどうにも独特な独自路線でなかなかに楽しめたので、スピ熱患者の皆様にもお楽しみいただけるかと思っちょります。

 まずはどう分解していけば良いのか?ちょっと迷う。ドラグノブがネジ留めされていてスプールがどう外すのが正解なのかまず分からん。そして、本体は横にネジが無く、縦にネジが入ってて、どうも側面の蓋をご開帳する方式ではなく、本体を脚側と写真の様にネジの見えてる側の上下にパカッと割るしかなさそうである。

 まあ、そのへんおいおい進めるとしてまずは簡単にはずれるというか、送付時外してあったハンドルから外していくか、と外してハンドルの軸をいじると、いきなりそこからして初めて見る方式で笑えてくる。

 ハンドルが外されて送られてきて、つけるには本体から飛び出てる軸の先にハンドル側の穴をあててからハンドル側の横に出てる円盤状のツマミを回して填めてやるんだけど”ねじ込み式じゃ何でアカンのだろう?”って思ってたけど、なるほどそうなってるのかと合点がいった。ネジ込み方式でハンドル左右を付け替えるとなると、ハンドルのネジの山の切り方を左右で逆にしないと、片方側が巻いてるときにネジが緩んでしまうことになるので、4桁PENNならハンドル側を雄ネジにして根元と先でネジ山逆にして対応してるし、大森は最初ネジを右用左用の2種類用意してて、その後はごぞんじの同一軸上に左右のネジを切る方式にしている。ところがこのリールは冒頭写真でハンドルの無い側突き出した軸にキャップがハマってるのが見えてるのからも分かるとおり、左右両用でかつハンドル側が雌ネジである。雌ネジでも深さによって穴の径とネジ山を逆転させればねじ込み式にできるかもだけど、このリールは本体側の雄ネジの方が左右同じ向きのネジ山で当然同じ径になってる。なのでねじ込んでハンドルを固定するのではなく、ハンドル回すための固定自体は本体から出てる軸に填めた俵型の部品に、ハンドルの俵型の窪みをガタつかないように填めてガタ無く巻けるような構造になっていて、ネジはそのハマった俵型の凸凹部分を抜けないように固定する役割をになっている。なるほど左右両用のハンドルの固定方式としてこんな手もあるのか、という感じ。軸はこれまた本体内でギアに凸凹でハマるようでこの時点で抜けてきたので抜いておく。

 ハンドルノブの軸は鉄系の軸にノブが当たる両端の方に真鍮製のスリーブがハメゴロされてる感じでこまかいところも丁寧な作り。基本的に回転部には真鍮や樹脂製のスリーブやブッシュが入ってて仕事はとても丁寧で、古き良き米国の職人魂がそういう細部に感じられ、そういうところがPENNにも継承されていったんだろうなと歴史が感じられるところ。

 分解の方は、じゃあ次はスプールいってみるかと、ドラグノブは緩めていってもネジ留めされていて外せないので、そのネジから外していく。

 ネジ外すとドラグノブが外れて、ドラグノブの中に収納されるようにバネが入ってて、その下に軸と同期して回らない俵型穴の金属ワッシャーが入ってて、その下に革製のドラグパッド、その下に樹脂製の台座が来て、この台座にカパッとリング状のスプールを填めるカートリッジ式のスプールのようだ、で台座の裏にはドラグの音出しの金属パーツが飛び出ている金属スリーブのお尻がみえていて、この金属スリーブは台座を貫通してて、これにドラグノブをネジ留めしている。台座と金属スプールの間には繊維性のパッドと金属ワッシャーが入ってて、メインのドラグパッドは上の皮パッドだろうけど、こちらの繊維性パッドも多少ドラグの仕事はしている構造。

 一番下の写真がバラした部品で、上の方に写ってる輪っか状の部品は、糸落ち防止にスプール下部に巻かれているモール。で、今回モールもだけど皮パッドもそこそこ保存状態良くて、当時の状態を残すためにも交換せずに使った。

 お次はいよいよ本体割るかなということで、意外に長いネジをスポンと抜いて、パカッと割ると、なんか見たことのない違和感バリバリの構造が見えてくる。

 スプール上下どうなってんの?オシュレーションカムが縦に付いてるのは正しい位置なのか?それより何より、このとげとげしいビール瓶の蓋みたいなギアはなんなの?この時代にハイポイドフェースギアのような、軸をオフセットさせたギアは無かっただろうから、左右両用なので蓋開けるまでてっきりウォームギアが入ってるんだと思ってた。そのわりに巻きがジャーコジャーコと滑らかでないのも精度が出てないからとかだろうと思ってたけど、ウォームギアではなく、歯車の歯であるトゲトゲが突き出して、双方のギアのトゲトゲ歯同志が噛み合う方式。接触する面だけ考えるとトゲトゲの斜めの面どうしが接しているので、かさ歯車に切った歯どうしのベベルギアの一種なんだろうか?当然主軸とハンドル軸は直交するので、左右両用には交差する軸が重ならない工夫が必要なわけで、なかなかにそこは鋭い工夫がしてあるので見ていこう。

 まず上の写真は、本体から外してギア同士が噛んでる状態を見やすくしたもので、こういうギアです。王冠のトゲどうしで絡んでるようなギアと言うこともできるか?ちょっとネット検索したぐらいではなんというギアなのか出てこなかったので、ご存じの方おられたら是非ご教授ください。ちなみにローター軸のギアはステンかな?ハンドル軸のギアはアルミっぽいの、芯がステンっぽい堅いのを鋳込むというよりは後で出てくる写真のように継いであるように見える。

 そして、軸が直交するギアで左右にハンドルをつける方式、というとZEBCO「15XRL」が、主軸を短く、伸ばしていけばぶつかるはずのハンドル軸まで届かないようにする。という力技で解決している例は見たことあって、その時にその応用編で、主軸の真ん中をくりぬいてその中を通るハンドル軸にしてもイケるかもな、と思いついたけど、主軸であるステンレスや真鍮をそんな難儀な形状に加工するのは手間掛かって現実的ではないよな、と思ったんだけど、ステンや真鍮を加工しなくて良い。それらの素材でできた主軸に加工が容易な素材でできたオシュレーションカムを縦に接続して、そカムの中をハンドル軸が貫通してカムが上下動できるようにしてやれば良い、ってのがこの「310」の方式。写真下は見やすいように、ハンドル軸のギアに軸をブッ刺した状態で、主軸の縦になったオシュレーションカムがどう重なってるかを示したものです。カムのお尻からでてる棒がギアに掘られた円形溝にハマってギアの回転でカムが上下し、スプールを上下させるという仕組み。これだとカムは亜鉛鋳造で好きな形に作ればよいから楽だろう。ウーン独創的。

 ギアのところを見やすくするとこんな感じで、ハンドル軸のギア上に切った、スプール上下のための円形溝はこうなってます、偏心してるので真ん中の軸穴との距離が変化することでオシュレーションカムを上下させているというのがお分かりいただけるだろう。

 細かい所だけど、オシュレーションカムのギアの円形溝に突っ込む棒には真鍮のカラーが巻いてあり、ハンドル軸のギアには素材不明のブッシュがハマってるけど、これがハンドル軸とギアの継ぎ目の部分でギア側がやや太いのを軸の径まで絞ってる形に合わせて、カラーも曲線的に凹ませてある、等々は丁寧な仕事ぶりだなと感心する。ちなみにハンドル軸にもローター軸にもボールベアリングは入っておらず、ボールベアリングレス機です。エラい! 

 でもって、本体割った脚側にはナニも入ってってなかったのかというと、逆転防止機構(ストッパー)関係が入ってました。これが一見して何をやってるのか分からん謎機構。
 そもそも、ギアの裏とかにストッパー用の歯が見あたらない。填めてギアの位置とか確認してみるとローター軸のギアの歯に直接かける方式とまでは判明。
 ただ、写真上段の左がスイッチ切った状態で、ギアの歯に部品の右上端が掛からずストッパー掛からないのは良いとして、スイッチONで真ん中の状態になるとギアの歯に掛かってストッパーが働くのもまあ良いとして、ギアの歯が特に片方にしか回らないように歯が鋸の歯状になってるとかではないので、掛かりっぱなしで正転もできなくならんか?と疑問に思う。これ、下の写真の様にストッパーは2重構造になってて、スイッチON状態でも下の土台部分が動かないまま、上のギア歯に引っかける金属板の”爪”の部分はバネで緩くギアの歯側に押さえられているだけである。でギアの歯に円周に対して垂直に板を突っ込んでるんじゃなくて、斜めに当たってるので正転の時はカタカタ当たりつつも回転して、逆転の時にギアの歯にガシッと爪が噛んでストッパーとして働くという構造。ギアの歯自体にストッパーの爪掛けるのはミッチェル「300」でもやってたけど、あれはギアを痛めないように爪が樹脂性になってるところを、コイツの場合は緩いバネで柔らかくあててやるという方式。これまた独特。

 次にベール周りを見ていくと、ラインローラーが片側に覆いがかかったような形状の、金属を絞ってベールワイヤーに繋げたラインローラー周りの構造で、おそらく1950年代か60年代初期のリールだけど、ラインローラー回転式です。同じような形状のラインローラーはフルーガー「ペリカン」にもみられて、影響あったのかなという感じ。で、ラインローラーを留めるナットなんだけど、ラインローラーを填めてる部品にはネジが切ってあって、ラインローラーの填まる穴にグリグリとねじ込めるんだけど、完全に止まるまでねじ込むとラインローラー固定されてしまう。なので、ちょうど良い塩梅にローラーが回る位置で止まるようにナットを締めてやってそれ以上ネジが回らないように止めてやる方式。これだと回転するあんまり丈夫そうではない、良くてステン無垢かなっていうラインローラーが端から削れていってスカスカになったとしても、もうちょい締めて調整とかが可能で具合は良さそうに思う。

 そしてベール反転機構はというと、これがまた独特。
 インスプールのスピニングなんだけど、ベール反転の機構はスプールの下ローター内に収まってて、真ん中の写真で棒状になってるのが分かると思うけど、その棒の頭が丸まってて、一番上の写真の矢印部分のように、ローターを留めるナットの下から張り出した板の丸い穴にポコッと填まってベールが起きた状態で保持する方式。
 普通の外側にベールリリースのレバーが出てるインスプールスピニングだと、レバーがガッチリと填まってハンドル回転せずに”熊の手”で無理矢理ベール返そうとしても返らないし、下手すると壊れるんだけど、この方式だと、ポチッと穴に棒の先が引っかかってる程度なので、今時のアウトスプールスピニングみたいに手で返すことも可能。
 もちろん、ハンドル回転でベールを返すのも可能で、棒の穴に引っかかってる方と反対側の端がローターの下に突き出ていて、これが”蹴飛ばし”に蹴っ飛ばされてベールが返る。
 この蹴飛ばしがまた独特の発想のもので、一番下の矢印の部分は、本体パカッと割った脚側の突起で、本体ギア側にくっついてるローターを受けるための真鍮の円盤状の部分に填めて位置を固定する部分なんだけど、この突起がローター下に突き出していてベール反転の”蹴飛ばし”を兼務しているのである。細かい所だけど、米国の職人の独創性と合理的発想が表れた、いかにもらしくて面白い設計だなと感心した。ベール反転機構としての仕上がり自体も軽い力で止めて返して滑らか、というイイ塩梅でなかなかにヤりおる。

 で、ついでに分解方法なんだけど、ここはワシ的には減点せざるを得ないんだけど、ベールアームを支持している軸が抜けないように、一番上の写真の矢印の位置でCクリップで留められている。何度も書くようだけどCクリップ嫌い
 今回も、細心の注意を払ってローターの中にCクリップが落ちるようにお盆の上で慎重に外したにもかかわらず、外れた瞬間ピョーンと跳ねて胡座かいてる足下に落ちてしまった。足下には油汚れ防止とかのために新聞紙とか敷いて作業してて、その上に落ちたはずと血眼で探すも見あたらず、ひょっとしてと、スウェットのズボンの裾をめくったら、ありました!ってのが上から2枚目の写真。もうアタイCクリップなんて大っ嫌いなんだからっ!
 まあ見つかって良かった。
 でCクリップ外して軸を抜くと、軸の先の方は2段階の切り込みが入ってローターの真ん中に先端が填まってる設計になってて、抜いたらベール反転の棒とベールスプリングが外せる。でもって、軸とローターの間にはキッチリ樹脂製のスリーブが填まってて、ここでも抜かりなく丁寧な仕事っぷりに米国のリール職人さんの心意気を感じるところである。ちなみに、本体のロータ軸のギアが入る穴もハンドル軸が入る穴もアルミ直受けではなく真鍮のブッシュがハメゴロされていて抜かりなし。

 で全バラしすると部品数はこんな感じで、凝った設計もあってやや多め。
 今回、グリスアップして注油するに際して、グリスをどうしようかと迷った。いつもの耐腐食性重視の青グリスでは、あんまり見たことない、既にちょっと削れててジャーコジャーコという巻き心地のギアには不安がある。こりゃちゃんとしたリール用の耐摩耗性能の良いグリスの方が良かろう、となったんだけど、それじゃあ”繊細なギア”用にいつも使ってる透明なABU純正グリスでいくかとも思ったんだけど、ドラググリスは最近PENN純正グリスをドラグ用に流用してて、まずはドラグをと皮パッドとかにグリグリ塗った時点で、このPENN純正のこれまた青いグリスをドラグだけでなく機関にもブチ込んだ方が、”オーシャンシティー”という名の米国製スピニングには似合うように思って、今回贅沢にPENN純正グリスグッチャリで行きました。いつものマキシマの青グリスは一樽(約450g)2500円ぐらいと費用対効果抜群のお値打ち品だけど、PENN純正グリスは同じ大きさのを一樽日本で買うと7千円ぐらいする高級品である。ワシ貧乏なので小樽(約60g)しかよう買わんかったぐらい。今回オーシャンシティーの職人さんに敬意を表して容赦せずぶち込んだりました。
 組むときちょっとコツが居るのは、ギアの入れ方で側面の蓋をパカッと開ける方式じゃないので単純に最後にハンドル軸のギアを入れるという順番では入ってくれない。一旦ローター軸のギアを上に寄せておいて(下写真左)、ハンドル軸のギアを納めて、その後にローター軸のギアを所定の位置に下げてギアの歯同士を噛ませてから、ローター軸のギアが上がって空振りしないように、スペーサー的な真鍮の部品で隙間を埋めてやる(下写真右)という順番です。オーシャンシティー310の分解整備の仕方を知りたくてこのブログにたどり着いた奇特なお方は憶えて帰ってください。

 スプールは、前述したように金属の爪にカチッと填めるカートリッジ方式で、径の大きな樹脂製の台座の周りを取り囲むドーナツのような形状になっている。この設計はドラグの径が大きく取れると共に、オシュレーションの上下幅が小さいのをスプールの直径で補う形であり、フライリールでいうところの”ラージアーバー”的な設計で直径の大きめのスピニングは使い勝手が良いってのは、奇しくも2台あったうちの物々交換に出した残りの1台であるジャンクを復活させたルー「ゴールドスピン」を今期メッキ釣りとかで使って実感しているところでもあり、このオーシャンシティー310もギアがちょっとやかましい感じになってきてるのと、回転バランスがちょいプルプルなのはあるし、流石にドラグパッドの皮はペッタンコで使うならフェルト製にでも換装したほうがよさげだけど、使ったら案外細かい所は気にならなくて、釣り場で輝く類いのリールじゃないかという気がする。
 
 気がするんだけど、壊れた時に部品が部品取りの個体でもなんでもいいから入手できる状況じゃないと実釣に持ち出すのがためらわれる。コンパック「カプリⅡ」のドラグノブを紛失したときに、大森製ワンタッチスプールのNo.2サイズのドラグノブがなんとか流用可能で実釣に復帰させられたけど、大いに懲りた。
 このオーシャンシティー「310」はいくつか大きさ違いのあるシリーズのようで、基本型は「300」というもう少し大型の機種のようである(”300”っていうのはもろミッチェルの影響だろうか?)。この「310」はそれより小さくて、測ったら約300gだったけど、サイズ感はもうすこし小型の機種並でカーディナルのC4よりはC3に近いような印象。さらに小型の「320」もあるようだ。っていうのをイーベ○を覗いてて学んだけど、「300」はそこそこ弾数もあって、値段も買おうと思えば買えそうな即決価格のもあるけど、「310」「320」は弾数少ない、「310」に関しては見たときにはマニュアルピックアップのベールレス機しか出てなくて、コイツが1957年製とか説明されていて、そのちょい前ぐらいにハーディー社が持ってた”フルベールアーム”の特許が切れてその後各社フルベールアームのモデルを販売って流れだったと思うので、310も後からベールワイヤー付きのフルベール搭載機に変更したんだろうと思う。なので回転バランスはややプルッてるのかも。
 って具合で、壊れたら直せる目処が立ちにくいので実戦投入怖くてできません!
 道具としての評価は使ってナンボで、部屋でクルクル回しててもどうにもならんのは分かってるけど、この古き良き時代の米国の職人さんが独創的なアイデア盛りに盛りまくって仕上げた見た目も魅力的な1台を危ない目にあわすのは腰が引けて芋引いてしまった臆病者のナマジであった。

 とはいえ、分解整備してその独創的な仕組みを堪能するだけでも、蒐集家的な喜びは大いに満足させられたところであり、時期的には前後するんだろうけど、こういう独創性と職人気質に富むメーカーで修行した成果が”PENNリール”に繫がっていったんだろうな、とか想像すると歴史も感じられてPENN愛好家としても趣深かったです。なんというかミッチェルがスピニングリールを量産し始めて、ハーディー「アルテックス」のフルベールアームの特許が切れて、っていう大きな流れの中、1950年代から60年代ぐらいに、いろんなメーカーが参入して、ミッチェルのモロパクリから始めたところも多かっただろうけど、自社独自の工夫をと、まだスピニングリールの基本形式が固まらないなか試行錯誤が繰り返されていたという、スピニングリール黎明期の歴史の生き証人的な1台だったかなと感じております。

 改めて物々交換に応じていただいたレクエル堂サンには感謝を。ありがとうございました。ゴールドスピンも良いリールでこちらは実釣能力が売りなので釣り場で活躍してくれると思ってます。

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