2022年11月5日土曜日

我が家の回転の力Act.Ⅱ

 

 我が家にフードプロセッサーがやってきた。これまで買おうかどうか悩んできたけど、使用を想定している用途がエソをすり身にするときと、鯵の頭と腸をコマセにするためにミンチにする時に限られていて、まあ文化包丁と小出刃の2本でチタタプしておけば良く(祝「ゴールデンカムイ」完結!最後まで面白かった!!)、まあいいやと思ってたんだけど、チタタプはみんなで飯食うから良いんであってジイサン一人で”我々が沢山叩いたもの”を意味するチタタプもオソマもネェだろって思うところもあり、正直月一ぐらいでコマセ用ミンチを作るはめになるんだけど、時間も手間も掛かるし面倒くせぇとは思ってた。フードプロセッサーって昔は引き出物とかでもらって、最初珍しがって何度か使うけどすぐ飽きて棚の奥にしまい込まれる調理器具筆頭で、実際我が実家にもあったけど何度かミックスジュースを飲んだような記憶がある程度で使われていなかった。昔ならそうやって棚の奥にしまい込まれてたんだろうけど、今時は要らんモノは「コメ兵(東海地方ローカルネタでゴメン!)」じゃなくてネットで売ろう!って話で、ヤ●オクでもメル●リでも、安く売ってるんじゃなかろうか?と覗いてみたら、選びたい放題に出品されてござる。しかも、千円台のお値打ちな感じのがゴロゴロしてて、鯵の頭ごと粉砕できる力技が必要なのと、魚調理が主目的なので、洗いやすい構造で、汚れ落ちしやすい素材が良いなとかえり好みしたとしてもすぐに良さげなのが見つかったので、1499円(送料込み)とお値段もお手頃だったので、スルリとマウスを滑らせてダブルクリック。その名も「ツインバードKC-D627フードプロセッサー」。デデデンッ!

 材料を入れる容器の部分が強化ガラス製で汚れが付きにくいのがまず良い。樹脂製だとどうしても細かい傷とかができてだんだん汚れ落ちしにくくなる。コマセ用ミンチ専用なら多少汚れててもかまわないようなものだけど、エソのすり身のときに食中毒でもおこしては話にならん。そして、回転部分は容器の中心軸に被せた歯の付いた筒の上の方で中心軸の中で回転する本体回転軸の回転を受け取って下の方で歯が回る構造で、歯の付近に掃除が面倒くせえような隙間が来ないようになってて、掃除がしやすくて魚ミンチにしても後々隙間から異臭が漂うようなことがなさそうなのが良くできてる感じ。

 そして、肝心要の歯がゴツい。フードプロセッサーなので他にもスライス用の変え刃とかも付属しているけど、基本魚をぶった切る”チョッパー”の出番しかないはずなので、コイツの仕事っぷりが何をさておいても重要。 

 真鍮製っぽい厚歯の2枚刃で、やってくれそうなイイ面構えをしている。

 一応取説では、白身魚のすり身を作る時、骨等は取り除いて角切りにしてからチョッパーにかけるようにと説明があるけど、ネット情報によるとそこそこ”強め”のフードプロセッサーなら青魚を丸ごとすり身にとかは可能とのことで、多分大丈夫だろうという見込みで購入したんだけど。さて実際にはどうだろうか?

 今回用意したのは、冷凍庫で場所を取ってる生の小アジの腸と頭詰め合わせ。あらかじめ湯煎で解凍しておく。さすがに凍った材料は砕けないだろう。

 あんまりいっぱい容器に入れると良くないようなのでこの2枚目の写真ぐらいにしておく。だいたい一回の操業で釣ってきた小アジから出る材料がこのぐらいの量なので、1度に処理できる容量的にもちょうど良い塩梅だったようだ。

 上に乗っける蓋の本体側に突起があって、それが本体上部のスイッチを押す仕様となっている。つまり中で刃が回転して切り刻んだ素材達が暴れている間は、自然と蓋をしっかり押さえておくことになる。

 でもって、スイッチオンにしてみると、動かなかったらどうしよう?などという不安はまったくの杞憂で力強く小アジの頭達をぶった切っていき、だんだんゲル状のミンチに変わっていく。一回止めて蓋開けて様子見て、もうちょっと細かくした方が良いなともう一回し。

 下準備とかに掛かる時間はあるけど、チョッパーにガーッとかけている時間は、ものの一分あるかないかで、いままでもっと小分けにしてチタタプチタタプと同じ量なら小一時間がとこかかってやってた作業が、あの苦労はなんだったのか?というぐらいあっけなく素早く仕事が終わる。こりゃイイ。

 できたミンチは、すぐにパン粉等と混ぜ合わせてコマセにしてしまわないのなら、ビニール袋に入れて冷凍保存しておく。頭のままだと隙間もできてかさばるけど、ミンチにしてしまうと大幅に体積が小さくなるので、つぎコマセ作るために解凍するまで省スペースで冷凍保管しておける。

 合格!!

 これは良いモノだ。初めてハンドドリルが我が家に来たときも、似たような感動を覚えたモノだけど”回転”の力を、電気としてあちこちに送って(最近は回転伴わない発電方式もあるけど)、送られた先で回転はもとより光や熱、音、演算なんてのに使えてしまえるという電気を使う現代生活の便利さを改めて思い知る。

 「回転を信じろッ!回転は無限の力だ それを信じろッ」っていうジャイロ・ツェペリの台詞も、フードプロセッサーの刃の力強い働きはもとより、生活全てに関わってくる電気を作る火力発電やら、物流になくてはならない車のエンジンやら、回転が我々にもたらすものの多さ大きさを考えると、納得することができる気がする。

 釣り人ならば、リールの回転もまた、我々に魚をもたらす力であることを信じてみても良いだろう。

2 件のコメント:

  1. かつてのジェネラルエレクトリックの社長が回転に関する機械なら何でも来いと豪語していたのを思い出しました。

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    1. GEってデッカい冷蔵庫の印象がありましたが、今wiki見たらホントになんでも作ってますね。そもそも冷蔵庫って回転してたっけ?って一瞬思いましたが庫内の冷気循環もファン回してますし、触媒の循環もモーター使ってるはずでおもいっきり回転してますね。

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