2021年12月31日金曜日

2021年のベスト3(釣り編)

○釣り:1位「自粛要請明け豆アジ釣り」、2位「ヒラスズキ」、3位「寒ボラ」

 1位は、本当に心底たまらないぐらいに嬉しかった。まあ、渓流やらアユやらで”解禁”っていうのは何度も経験しているけど、それらとはまた別格の”お祭りワッショイ”感があって気分上がりまくった。なにしろいつ解禁になるか分からんっていうのがどうにもイラついたし、コロナ禍自体が「マスク警察」とか「ジェンナー以来伝統のワクチンデマ」とかとか、もうホモサピのその社会の過去からきて未来へと続く愚かしさを象徴しているようなウンザリする有様で、さすがに鬱屈するモノがあった。だいたい自粛要請の看板立ってても平気で釣り人港で釣りしてたしな。そんなんだからなんかあったら追い出そうという話になるんじゃ。ワシャ意地でもそいつらと同じ低みに落ちないように努力したつもり。

 2位は、そういう努力のご褒美的な釣果だったのかも。港で釣っちゃダメっていうと浜やら地磯やら川やらで釣るしかなく、キス釣りが虫餌確保がしんどいのでフライロッド新調(中古だけどな)したのもあって、フライロッド振ってのシーバス釣り。まあ80超えのランカーヒラスズキはできすぎだとは思うけど、まったくのまぐれかっていえば、そうでもないとは思ってる。だって、紀伊半島だと釣れるシーバスの何割かは普通にヒラセイゴだったりヒラフッコだったりするから、そのうちヒラスズキも釣れるんだろうなってのは思ってた。思ったより早くて型も良かったけど想定の範囲内。他人の釣果をまぐれだと思う人は自分がまぐれでしか釣れない程度かもしれないので反省しておくように。セイゴしか釣れてなくてもハリス落として掛かる率上げようとしたりはせず、デカいたも網も常にちゃんと背負ってて、デカいのは想定済みだからデカいのきても問題なく捕れる。とエラそうに書いておく。釣りは釣ったら発言権が生じると思ってるのでエラそうついでにもういっちょ書いておくと、ヒラスズキって生息数自体がふつうのスズキほどは多くないので、なんかあがめ奉られすぎてる気がするけど、まあ普通のスズキと極めて良く似てて、見た目ほどには違いがないと感じている。普通に川にも入ってくるし、平均すれば良く跳ねるしパワーもあるかもだけど、まあ普通のフッコでも元気なヤツはそのぐらい暴れるよな、ってぐらいで個体差の範疇に入ってしまう気がする。人様に自慢するには良い実績で、写真も豆アジじゃなくてこっちを使ったぐらいだけど、自分のなかでは数年に一度釣れるランカーシーバスの一匹っていう認識。もちろん超嬉しい一匹だけど、仲間内のややドン引きぎみの評価ほどには自己評価は高くない。普通のスズキの80がいかに難しいかは知ってるつもりだけど、それがヒラになったからといって特別は違わないと思ってる。生息地で釣ってればそのうち釣れる魚だと思ってます。

 3位のボラは、昨年末に釣り損なってて今年の新年に当面の課題としてて、早々に片を付けたいようなことを書いてたのを有言実行。気持ちよかったっス。ボラはドロ食ってるとなかなか釣りの対象となる場面が少ないけど、流下物食ってるとか特定の”食わせられる”状況を見つけたら是非狙っておきたい魚で、沿岸魚では普通あり得ない突っ走り方してくれます。瞬間的なダッシュならメジナやらフエダイ、ハタ系なんかの磯魚も良い走りするけど、ボラは回遊魚系の最高速に加速しながら吹っ飛んでくような走りで魅せてくれます。まあ、産卵で沖に回遊するらしいので沿岸棲みの回遊魚っていう特殊な魚なのかも。食味もすごぶる良し。

○残念だった釣り:1位「マジェンダ根掛かり」、2位「鮎遡上無し」、3位「特に無し」

 1位のマジェンダ根掛かりは、これさえなければこの一年シーバス釣りでルアー根掛かり紛失無しという素晴らしい結果だったのに残念至極。濁ってて何の何処に掛かったのか分からず、翌日回収しようと考えて明るい時間に確認に行くも、根掛かりするような構造があまり見当たらず、護岸下のえぐれに潜り込んだのか、はたまたゴミが流れてきてて根がかったルア-ごとまたどこかに流れていったとかか?いずれにせよ回収もできず、ゴミを釣り場に残してしまい反省である。100%失敗しないというのは難しいけど、それでもそれを目標にはしていきたい。

 2位は、上がる年もあれば上がらない年もあり、捕食者に的を絞らせないっていうのがアユの生存戦略なんだろうなと、まったくアユが居ない川を見ながら感心した。定期的にジャブジャブ放流したらカワウが居着くってのの逆を自然のアユは意図してないんだろうけど自然とそうなる生態をもって生き残ってきたんだろう。鮎毛鉤できなくて残念ではあったけど、また上がった年に楽しめば良い。来た魚を釣る来ない魚は釣れん。それだけのこと。

 3位、こまかく見ていけば反省点とか色々ほかにもあったけど、まあ釣りに行けてれば残念って程でもないなと、ぶっちゃけ思ってます。


○ルア-・フライ:1位「お手元フライ」、2位「海爆リップレス」、3位「マジェンダ」

 1位、お手元フライは、大昔に東京湾バチ抜け対応で作ったパターンだけど、これが水面航跡系でぶら下げフックでハリ掛かりもまずまず、ハリはチヌ針とかサイズのわりに太軸で強くて、セイゴ好釣で、一発デカいヒラスズキも仕留めてくれた。昔のワシ、良いパターン作ってたな。フライでシーバス、小型シンペンが強いので水中引っ張ってくれば釣れるだろうと思ってたけど全く食わずどうしたものかと頭抱えて、とりあえずアピール力のある水面系だなとポッパーとコイツを試したらどちらもあっさり食ってきて、釣りは部屋で理屈捏ねてるよりも実際に試してみるのが大事だなと再認識。理由は分からんけど結果が出てるならそれが正しい。

 2位の「海爆リップレス」は5センチ程度の小さいシンペンなんだけど、普通にフッコも食ってくるのでセイゴ釣りつつ小マシな型を狙うという我が戦略上極めて優秀なルア-。嫌われにくい小ささも良いんだろうけど尻尾が沈むバランスで浮き上がる動きが良いのかも。デカいフックが乗らないので障害物多いところとかでは使えないけど、1軍一番バッター起用。

 3位のマジェンダは濁りキツめの状況下で今年二匹目のスズキ様を引っ張り出してくれた。初期型の固定重心、ラトル有り、振動系の細かい動き、っていうのは他にあんまり無いタイプで、東京湾でも結構好感触だったけど、この地でも効いてくれた。弾補充するのに重心移動版との違いが分からんので、中古で入手して重心移動版だと穴空けて後ろの玉を瞬着で固定する必要ある。もう3つも固定重心化したった。


○釣り具:1位「ロッキーマウンテンアウトフィッターズ8#9f」、2位「タナゴ竿1.2m」、3位「ウェーディングシューズ」

 1位のフライロッドは、春に新調してシーバスにカマスにと早速活躍している。中古4千円の安竿でコルクの等級が低くて、手元に届いてまずパテで穴埋めせにゃならんかったけど、性能的にはインチキフライマンが使うには充分でとても気に入っている。良い買い物だった。

 2位のタナゴ竿は、今年はアジが夏の豆アジから成長がイマイチで、結構秋深くまで表層にワラワラと数が湧いてくれたので大活躍。今期、何度50匹とかの水揚げ目標を達成したかわからんけど、安定した操業に多大な貢献。穂先グラスの短竿は釣り味も独特で楽しい。

 3位のウェーディングシューズは、通販でサイズ交換有りの業者さんを教えていただいて(感謝です!)購入したパズデザインズのキャンパス地のウェーディングシューズ。中敷きを薄いのに替えると外反母趾のワシの足にピッタリで痛くもならず、満足の履き心地。ただ、昔のアングラーズハウスのキャンパス地のシューズもそうだったけど1シーズンですり切れる。アングラーズハウスにはケブラー補強版があってそっちは2シーズン持つのでそっちを愛用してたのを思い出す。でもこの履き心地なら一年で履きつぶしても値段もお手頃だし割に合う。来年に向けてまた同じのを買っておきたい。


○PENN:1位「714z」、2位「430ssg」、3位「6500ss」

 1位、714zはここ2年ほど外回り注油だけで本体蓋開けてないけど快調そのもの。ライントラブルとかも特にないし、ドラグは安定しているし、インスプールのリールでシーバスとかで使うのを想定したら多分最高の1台かも。面倒臭いこと一切無し。楽。さすがに来年使う前に一回全バラしフルメンテやっておくか。

 2位、430ssgは使い慣れてるからかもだけど、ウォームギアの適度な巻きオモリ感と滑らかさがどうにも好み。4300ssやら430ss、714zあたりと共通してて、そのあたりが自分の好みなのかも。巻きが軽すぎるリールで小さいルアー投げるとカスカスで手元に感触が来ない気がするのは単に慣れの問題だろうか?

 3位の6500ssはここに来てやっと出番を作ってやれている。まだ魚上げてないけど、コイツで良い青物、できればブリって呼べる大きさのを釣ってみたいものである。


○スピニング熱:1位「シェイクスピア2052EC」、2位「ミッチェル314」、3位「ダムクイック220」

 今年は後半”スピニング熱”に苦しんだので、特に印象深いのを3台選んでみた。

 1位の、シェイクスピアはスプールが乗る台座の樹脂性ブッシュが割れてるジャンク扱いのを安く手に入れたんだけど、樹脂性ブッシュに上手くまち針で補強入れて復活。使ってみるとこれが全くもって快調で、同時代のPENN714zの代打が打てそうな使い心地。さすが米国製という感じの単純明快な質の高い実用機。しっかり釣果も出してくれて安い買い物だった。小豆色も渋くて個性的な見た目で使ってて気持ち良い。米国の釣り人は釣り具のなんたるかが分かってたんだなと改めて思わされる。

 2位の丸いミッチェルは、蓋空けたら腐蝕して剥がれ落ちたような金属粉がグリスで固まってるという悪夢のような状態で、よく使えそうなところまで復活させたものだと自分でも感心する。ラインローラー固定式、ボールベアリング無し、ベベルギア方式とかなり古い設計でちょっとジャジャ馬っていう話だけど、ドラグもちゃんとしたのが付いてるし、回転もそんなに気にするほど悪くない。来年は是非ともコイツで魚を釣ってみたいと思う。見た目丸くて可愛いのがおフランス製って感じでイイのよねぇ。

 3位のダムクイック220は、110系を2台いじって「ダムクイックのインスプールスピニングで魚釣ってみたい!」という思いが止まず。セ○イモンでお買いもんするマウスの滑りを止められんかったんじゃ。仕方なかったんじゃ。ややデカくて人差し指がスプールエッジに届きにくく、固定式ラインローラーはラインをユルく巻いてしまうとトラブルに繋がりやすい感触だけど、普段は軟式テニス持ちのグリップを基本のサムオントップにして、キッチリサミング、ラインを常に張って巻く、っていう基本のお作法を習い直すのもまあ悪くないかなと思う。ちょいジャジャ馬を上手に乗りこなしてやるってのも楽しい。魚もちゃんと釣れて、こういう個性的なリールで釣るのもまた一興かなと思う。


 という感じで、今年も実釣は好調だったといって良いのかなと思う。特にマアジ釣りがなにげに自分でも上達したと思う。アジも釣れるときは簡単だけど、毎回のように水揚げ目標釣り切るのはなかなかの難易度で、対フグ戦略とか最初はどうにかなるとさえ思ってなかったけど、どうしようもない個体数でなければ案外何とかなるようになってきた。シーバスも数は少ないけど戦略どおり”雨が降ったらシーバス”を徹底して最終的に帳尻合うぐらいには良い魚釣ってるし、フライでカマスも釣れてる。

 スピニング熱がエラいことになってるけど、まあ中古のリールは実用可能なら買った値段ぐらいでは売れるので、自然に熱が冷めるまで沼でもがいておこう。リールネタ楽しみにしてくれて情報くれたりしてくれるスピニング熱仲間もいるし、楽しく沼で遊んでおこう。

 今年も楽しい釣りの日々でした。また来年もいい年になるよう祈っておこう。

 皆様も良いお年をお迎えください。

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