2020年7月11日土曜日
ネコノミ戦線異状なし-少し早めの夏休み自由研究-
”大人の隠れ家的なお店”って間接照明でなんか薄暗くなってるだけだろ?って書いてる人がいて笑わせてもらったけど、我が家もここしばらく夜は間接照明的な明かりがあって”大人の隠れ家”の雰囲気を醸し出していたりいなかったりする。
まあ、ネコノミの発生量とかの傾向を把握するための灯光罠なんだけどな。
6月10日頃から始まった”2020ネコノミ戦役”も早いもので1月ほど経った。ここで現在の戦況を分析しておきたい。
ここまで、作戦としては灯光罠による捕殺、朝夕の掃除機による捕殺、目視による直接捕殺をもってして戦ってきたところだけど、掃除機の威力は絶大でさすがは”昭和の家電三種の神器”の一角という働きで、灯光罠にしばらく獲物がかからない時期にも、継続的に1,2匹捕獲できていることが多く、浅く水を張った浴槽にフィルターのゴミをバラ撒くとゴマ粒より小さいネコノミが水面でクルクル暴れているのを発見するのであった。
数を数えてエクセルに記録し始めた6月17日以降で、捕殺数は掃除機によるものが73匹、灯光罠によるものが17匹、直接捕殺が8匹と”掃除機強し”という感じである。
最初のころ、朝昼晩と3回掃除機かけてみたけど、昼はどうもあまり活動していないのか、はたまた暗くなってから羽化(羽生えないけど最後の成虫への脱皮は羽化で良いようだ)するのか、捕獲できないので基本朝夜2回掃除で、だんだん0匹のことが多くなってきてるのでここ1週間ぐらいは夜だけに移行している。寝てるあいだに布団の中で刺されるとムカつくので1回にするなら夜だと思う。
ちなみに最初のころは掃除終わりにダ二アーススプレーを掃除機に吸わせていたけど、ネコノミ全く効いてる様子がなくピョンピョンしてて、すぐには効果でないのかな?と思ってたけど流し損ねたヤツが翌日浴槽でピョンピョンしてるのを発見して、コリャ殺虫剤には耐性あるなと思い知らされた。
17日からこれまで刺された咬傷数も数えていて、その数15箇所で刺されるときは何カ所かやられることが多いので、平均すると2日に1箇所程度刺されてるぐらいだけど、感覚的にはそんなに頻繁には刺されていない気がしてた。刺され慣れたのか最初のころほど痒くもなく、最近は捕殺数の減少に伴って刺されなくなっているのでとりあえずあんまり痒くて大変な状況にはならずにすんでいる。
掃除機は居室、空き部屋、廊下の区別ができないけど、灯光罠では明らかに廊下の捕殺数が多く、っていうか途中から灯光罠を追加した1階の三和土(コンクリ打ちっ放しのたたき)を除くとほぼ廊下で、主なネコノミの発生場所は廊下であることが示唆された。廊下の木の板の隙間とかで幼虫が育ったんだろう。
直接捕殺は普段生活している居室がほとんどで、朝起きて痒くて刺されてるなと思って下手人捜しして布団の上に発見するのと、PC前の座椅子周りで発見する2パターンあった。後者は廊下で発生したヤツがピョーンと足に飛びついて血を吸って、ワシの足にはネコのように潜り込むほど毛が生えてないので降車?したのかなと考えている。
透明なガムテープをすぐに剥がせるように扇風機とかこたつの脚とかに貼り付けておいて見つけたらバシッと叩きつけるようにして捕らえて、しっかり粘着面で挟み込んでブチッと潰して吸血しているか確認して捨てる。直接捕殺したヤツはだいたい吸血していたけど、掃除機捕殺等含め卵を持った雌は居なかったので抱卵して産卵するところまでは許さなかったと思いたい。
ちなみにネコノミは結構物理攻撃にも耐性あって指で摘まんで殺そうとしても潰れてくれない。潰すには爪で挟んでプチってやる必要があるけど、抱卵雌をプチッとヤると卵が飛び散るそうでガムテープで捕殺が逃げられにくくて有効。ちなみに跳ねて逃げられると目で追いきれなくて見失いがちなので、とにかく黒い粒が落ちていたらバシッとやっておく。結構な確率でタダの黒いゴミだったりするけど疑わしきは罰する方針。
1Fの三和土に灯光罠を追加したのは、1Fに洗濯機があるので洗濯して戻ってきたら足にネコノミ付いていて、1Fにも猫たち入れたことあるので湧いてたらやだなと思ったけどやっぱり湧いてるようだったので、掃除機かけられないので箒で掃き掃除してから灯光罠を設置した。ちょっと掃除がしにくいので後述するように基本放置で灯光罠で様子を見ているところ。ただ、洗濯作業等の時には長靴履いて作業して、終わったら足にネコノミ付いてないか確認している。右のふくらはぎにあるホクロが実にネコノミっぽい色形でいつもドキッとする。”なんでもネコノミに見える病”発症中。
捕殺数とかから見るネコノミ発生の傾向としては、先述の”明るいときにはあんまり出てこない”というののほかに、どうも気温は関係がありそうで、真夏日となった17日の朝に4匹、翌朝6匹と、これから大量発生するのかと不安にさせられたけど、その後も多くてもそのぐらいで、6月下旬からは1,2匹のことが多く0の日も増えてきてこのまま終息するのかなという感じ。
最初の予想で、持ち込まれたのは卵か抱卵した雌かで部屋の中で繁殖はしていないはずで数は100ぐらいかなと予想していたけど、そのぐらいで終わってくれそう。
成虫も飢餓耐性あって長期間潜伏できるようではあるけど、最初小さい雄ばかりだったのが後半雌も混じり始めたのをみても、部屋の中で幼虫が育って体の小さい雄が育つのに時間がかからず先に羽化して、後から羽化する大きく育つのに時間のかかる雌を待っていたとみられて、卵からの発生の可能性が高いとみている。羽化の盛りは過ぎたようなので、あとは遅れて羽化するヤツや羽化後に隙間に潜んでたヤツが出てくるとかを掃除機で吸っていけば終戦に向かうと思う。その後は灯光罠で新たな発生がないか継続的に監視して行く予定。
で、灯光罠は百均で買ってきた小型の懐中電灯を浅いタッパーに石けん水張ったのに設置したのを使ってたけど、電池が毎日充電しなければいけないので地味に面倒くせぇなと思って、継続監視に移ったときも考えて手抜き方法を考えた。ネットで探してみると暗くなると自動的に点灯するコンセントに刺す形の”足元灯”というのがあったので「コレだ!」とポチって、試しに空き部屋と1階に設置してみたら楽でかつ青い光は市販品のノミホイホイの真似したんだけど有効なようで空き部屋のはネコノミ以外ばかりだけど1Fのはちゃんとネコノミもかかってコレまで9匹捕殺と優秀な成績。
っていうのがネコノミ戦線の戦況なんだけど、灯光罠には当然走光性のあるいろんな虫がかかるので、なかなかに面白い。これ夏休みが今年はどうなるのか知らんけどお子さんの自由研究のネタにどうでっしゃろ?
まずは居室の市販のノミホイホイなんだけどこれだけ粘着シート方式で捕れた虫が張り付いているんだけど、実はネコノミ1匹もかかってないという有様。まあ隣で二酸化炭素吐いて適度に動く”餌”が寝てるのでそっちに誘引されてたんだろうなと思う。けど、そのわりにアカイエカとか明かりに寄ってくるとはあんまり思ってなかったのもかかってて興味深かった。多いのは家の前の排水溝で大量にハッチしているユスリカ系。ユスリカ大量ハッチはケン一も来たときに気付いたぐらいでなんか魚が食いに来たら面白いのにナと思ってたけど、普段は底のU字溝をチョロチョロ流れている細い流れなのでソリャないナと思ってたら最近5センチないぐらいのハクが上がってきてて、ちょっと釣りたくなってくる。その他の張り付いた獲物としてはチョウバエに網戸すり抜けた羽アリとウンカの類、シバンムシとかもかかった。
廊下と空き部屋の石けん水にはやっぱりユスリカとチョウバエが多くかかっていて、たまにツヅリガ系?の衣類の害虫的な蛾もかかる。お家の中の虫達という構成。本命ネコノミもちゃんと飛び込んで溺れてる。
面白かったのが追加で設置した1階の三和土の罠で、地面に近いせいか2階に比べて格段に数も種類も多くて、ある種の生態系ができてる感じの多様性を垣間見せてくれた。
一番多いのはチョウバエでその他に蛾の類とかは2階と共通だけど、小さいカマドウマとか意外に多かったのがトビムシの類で、こんなのまで棲んでるんだとちょっと感動。
申し訳なかったのが、1階三和土の生態系における捕食者である徘徊性のクモの類も、走光性はないと思うけど獲物を追ってか溺れてて、掃除機のかけにくい1階のネコノミ対策の要だとも期待してるのでゴメンナサイという感じ。これだけ多様な生物群が居ればクモのような直接捕食者も居るし、卵や蛹なんかはカマドウマとかでも食べそうだしで、長期的にはその場で繁殖さえさせなければネコノミは彼らがやっつけてくれると考えている。繁殖されないようにしばらくは洗濯とかで1階使う時には長靴着用で刺されないようにしたい。
という状況で、掃除機毎日かけるの面倒臭かったけど早めの対処で4桁のネコノミの大群と戦うはめには陥らずに済みそうである。ネットで参考にさせてもらった体験者の「ノミ対策は何はなくともマメに掃除機」というお言葉は実体験からきた大変ためになる忠告だったと感謝している。
新たに、ネコノミ戦役に就く後輩達にも、同じ忠告を送ってあげたい。製薬会社とかバルサン焚けと宣伝してくるけど、ネコノミに関しては大量発生時の成虫が運良く耐性持ちじゃなければ死んでくれる程度で、場面によっては使いどころはあるんだろうけど、それよりなによりとにかく”何はなくともマメに掃除機”である。
実家住みのころ、休みの日に惰眠をむさぼっているとオカーチャンが「アンタいつまでも寝取らんと起きな!掃除機かけられへんやんか!!」とたたき起こしにくるのを五月蠅く思っていたけど、住環境を清潔に保っておくのは健康な生活の基本で実にそのあたりを世のオカーチャン共は歴史的に蓄積された知恵から分かっているということなのであろう。出かけるときに「ティッシュとハンカチ持った?」帰ってくると「手を洗ってうがいして」と小うるさく言ってくるのも、コロナ禍にあるなか実に基本に忠実な疫病対策であったと思い至るのである。母の日じゃないけど母に感謝する。いつも感謝しておけってことか。
カーチャンありがとう!!
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