2015年6月28日日曜日

世の果てに似ていると歌われる漆黒の羽

 モーニング最新号のとりのなん子の「とりぱん」は育てていたクロアゲハの羽化編で巻頭カラーで、黒い羽に朱色のアップの絵が実に美しく眼福であった。
 アゲハの仲間、いずれ劣らぬ美麗種揃いだが、クロアゲハとカラスアゲハの大きさとシックな黒ベースに朱が入る感じは、出会うと息をのむぐらいの迫力ある美しさだと感じる。カラスアゲハの方がちょっと黒に金属光沢が混じって、クロアゲハの黒は深いマットな黒。

 今日、堤防の道の水たまりではアオズジアゲハが吸水していた。私の一番の好みのアゲハはこのアオスジアゲハである。
 他のアゲハがミカン類の木の周りの低い位置を飛ぶのに、こいつは幼虫の食草であるクスノキの梢とかの高い位置を速いスピードで飛んでいて、アゲハ特有のスワローテールは無いんだけど黒に青のラインがキリッとしていて、夏の空になんとも格好いい風情なのである。
 クスノキの木の下で幼虫を拾って友達と一緒に羽化させたのも懐かしい。

 なん子さんは育てた2匹どちらも羽化の現場を見逃し、2匹目が窓から飛び立っていった後ろ姿を「あの美しい生きものは私が育てたのー」「なんて言わないけどね 元気でね」と見送っている。
 蝶は自ら美しく在るだけで、別に育てた人間の手柄で美しいわけではないのは重々承知していても、それでもチョット自慢したくなるような美しい生きもの。その気持ちよく分かる気がする。


 釣った魚をリリースする時に、ライギョみたいに泥はねあげてダッシュで逃げていく魚もいるし、足場高くて上からボチャンな風情のないリリースもあったりするしだが、浅瀬で回復させて帰って行くのを見送る時、良いサイズだと最後にその力強い泳ぎを生み出した迫力ある尾びれをユラリと揺らしてくれたりして、「あの素晴らしい生きものは私が仕留めた獲物なのー」とやっぱりチョット自慢したくなるような気になる。

 そんなシーンが写真に撮れないかなと狙ってみた一枚です。なかなか気に入ってます。

4 件のコメント:

  1. こんばんは。
    ようやくパソコンが復帰しました。本当にやれやれです。

    アオスジアゲハは清涼感があるしカッコいいですよね。
    普段はもちろん、かなり沖にあるハナレ磯に居てもなぜかしょっちゅう飛来して目を楽しませてくれてます。行動範囲はどうなっているのでしょうね?

    日曜日にアユモドキを見に行ってきました。増水と田植えで何も見えずにすごすごと帰ってきましたが・・・。
    まあさすがに田植えもそろそろ終了でしょうなあ。

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  2. 風雲児さん おはようございます

     アユモドキ、あんまりアユに似てないのになんで「姿がアユに似ているから」という説明がまかり通っているのか不思議に思っています。そんなに似てないですよね。鱗が目だたないのが似ているといえば似ているか?

     観賞魚の世界ではアユモドキの仲間の東南アジア産の種はクラウンローチとかわりと馴染みありますが、この仲間で一番おとなしいといわれるクラウンローチでさえ、飼ってみると超攻撃的で他の魚を追い回します。たぶんそういう性格と他魚を蹴散らす動きがアユっぽいということかなと私は思っています。

     是非野生でどんな動きをするか見てみたいですね。

     

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  3. こんばんは。

    写真はもちろん、水族館の飼育個体を見ても理解できないけど、野生のものを見ればすぐに納得できますよ。
    活性の高いときのあの泳ぎ、あのスピード、あのシルエットはまさに鮎!
    台風と梅雨前線の動きが気になりますが、ぜひ一度見ていただきたいものです。

    クラウンローチは私も昔飼ってました。
    横になって眠りこけてたり、逆立ちして水流に乗り、フワフワと漂ってたりととにかく面白い魚ですよね。
    もしかしてアユモドキも人知れずあんな動きをしてたりするのかな?

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  4. おはようございます。

    実物は似てるんですね。それはみてみないといけませんね。
    台風どうなるんだかちょっときになりますが、まあ天気には逆らえないので何とかなることを祈ります。

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