2026年6月13日土曜日

フライでも回転の力 を信じてみる

 シルシルシルシルと静かにブレードが回り続けている。この春からずっと回りっぱなし。

 最初スピナーのそれだった回転は、フライにも伝染してしまった。ワシのここ数年のフライフィッシングは膝の調子が思わしくなかったということもあり、渓流などには行かず主に海で、メッキやセイゴも釣らなくもないけど、冬期のアカカマス越冬群?を港内で釣るというのが恒例となっている。

 そのアカカマス狙い、明るい時間については、オレンジチャーリーと白牛キャンディーミノー小、黄色ミラージュなどを主軸とした現状の1軍フライ達で不足は感じていない。ただ、暗い時間のフライの弱さをどうにかする手がないかとは思っている。暗い時間はとにかくダメっていうなら諦めて餌でもルアーでも投げておけなんだけど、魚の活性によっては普通に釣れるときも有り、餌で釣れてるのに釣れないといっても餌と比べて10:1とかの成績になるにしても、まったく釣れないわけじゃないこともあるとなると、なにかとっかかりを見つけて攻略できるのではないかという望みが捨てきれない。過去、カラーを蓄光含め派手にとか、水を押す量を増やすためにボリュームもたせたり、夜釣りはシルエットの黒って黒フライ投げてみたり、ケミが食われることもあるらしいのでケミホタル背負わせてみたり、と試せる方法は試してきたが、結局はやや大きめ派手目のフライでユックリ引く、灯火の影響のあるところに餌追ってきたヤツはなんぼか食う。ぐらいはあるけど、それでダメなときはどうにもしようがないのが現状である。あと考えられる手でやってないのはリップ付けて泳がせる、ラトラー背負わせて音で誘う、ペラかブレードを回すぐらいで、ラトラーは確かケン一が試してたけど結果は思わしくなく、ペラはOニーサンが使ってたけどこれもいまいち、リップは作るの面倒くさくてフライの量産が面倒で手が出にくい。って感じではあるけど、最近ルアーでスピナー方面に症状が出てるのに加えて、ケン一がコチとか底物狙いでブレード付きのフライを巻いてるのを見て、そこまで巻くのも面倒ではなさそうなので、ブレードは良いかもしれんと巻いてみた。絡みそうだし重量的に投げにくそうだと思ってたけど、太めのフロロでぶら下げると絡みにくく投げるのも小さいブレードなら問題なさげで、まずはそのタイプ含め2種類ほど作ってみた。

 一つはケン一もやっているフロロでぶら下げたスピナベ風(スピナベとは逆にブレードが下に来る)で、もういっちょはフックにパイプ被せたスイベルを刺してスレッドをハリのフトコロの適当な位置に巻いてズレにくいようにしたもの。後者が単純で手間が要らんけどどうか?

 どちらも投げるのは問題なくできそう。ただフックに刺した版はブレードがウイングを拾って絡んでしまいがちで、やるならロングシャンクのフックでウイングを短めにしないとダメっぽい。スピナベ風は優秀で問題なさげ。ブレードがスピナー自作に使ったののあまりでそこそこサイズあるけどもう少し小さいのも用意して、こまかいところをもう少しだけ詰めてみた。

 材料は、普通にフライを巻くための素材にプラスして、極小のスイベルとリング、1.0以下のブレード、ぶら下げるのに使うフロロの10号前後の糸。スイベルとリングはヘラ用スイベルと管釣りスプーン用リングに小さいのがある。ブレードは「日本の道具屋」で各種大きさのが売ってるのでヤフオクで探せば入手できる。0.8号と0.6号を確保した。金属パーツで一番重いブレードで0.2g前後でたいした重量ではない。あと必要なのはスレッドと瞬着、フックに刺す方式用に適当な太さの仕掛け用パイプぐらいか。

 で、フックに刺す方式は、ブレードを付けたスイベルを仕掛け用パイプに突っ込んでフライのハリに刺して、バーブレスフックを使ってるので落ちてしまわないようにセキ糸でハリの軸に止めを作ってやる。という単純な方式。で試投の結果、前述のようにペラに掛かるような長さのウイングやらテールやらがあると絡んで塩梅よろしくないと判明したので、尻尾はブレードにかからないぐらいにスイベルとリングの長さぐらいに収める。そうすると全体的にはよほどのロングシャンクじゃないとボリュームが足りなくなりそうなので、ウイングをニワトリのハックル使ってグリグリと巻いてみた。まあウーリーバッカー系のテール短めでブレード有りって感じ。

 フロロのアームでブレードをぶら下げる”スピナベ方式”は、フロロをスイベルに突っ込んで焼いて端に玉を作って折り返してスレッドで巻き止めて瞬着で固める。フックの方にも端に焼いた玉を作って抜け防止としてからスレッドで固定して瞬着で固める。っていうフロロにスイベルを付けたモノができればあとは簡単で、それほど巻くのが面倒ってことはない。リップ付きフライのシリコン接着剤とかでウールなんかを巻いて作ったヘッドを固めてリップを成形して作る面倒くささに比べたらなんてことはない。で、スピナベみたいに下にぶら下げてやるのが王道だろうなと思うけど、これフックの後方に付けたら、普通のストリーマーの後方にブレードが来て、ブレードにテールとかが絡まないようにできるのでは?っていうか既存の巻いてあるフライに後付け可能では?と思いついて、オレンジチャーリー大に後付けで付けてみた。付けることはできる。おそらく絡むことも防げるだろう。ただ、フックの後ろに張りのあるフロロが突き出しているのは、いかにもフライが口に入るのを邪魔しそうで、多分上手く機能しないだろうなと思う。なら、ブレードの前の位置あたりのフロロに巻き止めるなりしてリアフックを追加してはどうか?って考えると、だったらそんな面倒くせぇことせずに、最初からロングシャンクのフックに巻いてウイングやテールがブレードまで来ないようにしておけって話に戻ってくる。右下写真の上からスピナベ方式、後方にフロロでぶら下げ、ウイングをブレードにかからないように短くカット。となっている。スピナベ方式がフライの造形自体の自由度が高くてやりやすいかなと今のところ思うけど、あとは使ってみて「ブレード効く!」ってなったら、こまかく詰めていけば良いだろう。とりあえずはスピナベ方式と、ハリにブレード付けてフライを短く刈り揃える方式の2つを試してみたい。

 来季は暗い時間に、キビナゴでボコスカ釣ってる横で毛針にはアタリも極わずかで泣きが入る状況を打破したい。それでもダメならいよいよ面倒くせぇけど、リップ付けてラトルも入れてみるかというところだけど、巻くのめんどくせぇフライって、カマス釣りみたいなフライの消耗が激しい釣りでは、あんまり使いたくないんだよな。それでも釣れるなら頑張って巻くしかないけど。ブレードで勝負決めてしまいたいところである。今年も冬にアカカマスが回って来て、夜に餌で浅い棚でバコバコ釣れる状況が生じるっていうのがまず前提として必要で、例年どおりが通用しなくなってきた昨今、どうなるか分かったモノではないにしてもである。備えは怠らずにのぞみたい。

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