2026年1月31日土曜日

If we could. We surely would.

 イヌワシという鳥を見たことがあるだろうか?ワシゃ中央アジアのカザフスタンにナマズ釣りに行ったときにオジロワシと共に見たことがあるけど、国内では恥ずかしながら福岡の動物園だったかで見たぐらいで、空を飛んでいる姿は見たことがない。翼を広げると2mにもなる大型の猛禽類で、一般の人が目にするとしたら東北楽天ゴールデンイーグルスのマスコットキャラクターぐらいだろうか?そう、ゴールデンイーグルと英名では呼ばれる鳥がイヌワシなんである。

 まあ翼長2mってちょっと想像がつきにくいかもだけど、マンガ「乙嫁語り」やNHK「地球ドラマチック ワシ使いの少女~モンゴル アルタイ山脈の麓で~」では、イヌワシを使った鷹狩りの様子が紹介されていて、普通鷹狩りっていうとウサギとかカモ類とかを狩る印象だけど、イヌワシ使ったワシ狩り?ではキツネとかを獲物にできるといえば多少想像できるか?当地紀伊半島でもお馴染みの最も日本人になじみ深い猛禽であるトビが翼長150cmぐらいらしく、トビが気流に乗って舞ってる姿やあのピーヒョロローという鳴き声にはなんとも雄大な気分にさせてもらえるぐらいで身近な鳥では大型の部類だと感じるけど、まあ長さでそのぐらい差があると現物の迫力は倍で効かないぐらいだと思う。ちなみにイヌワシを狩りに使うのは中央アジアのカザフ族の文化らしく、カザフ族の国という国名のカザフスタンはすでに石油とかの鉱物資源で景気が良く近代化が進んでいてあまり見られないようで、主にモンゴルのカザフ族がその伝統を今に伝えているそうな。

 で、東北を本拠地にする野球球団がシンボルにするぐらいだから、東北にはいっぱい飛んでるんだろうって思うと、そうではなく国内絶滅の危機が間近にせまるぐらいに数を減らしているそうな。ワシが若い頃にお世話になった志津川(現南三陸町)にも昔は飛んでいた。それが2012年以降は見られなくなってしまっているという。

 ワシが鳥の話については全幅の信頼をおいて、種同定とか迷ったら教えてもらう”鳥の人”は実は東北時代に仲良くなった人で、彼も当然故郷の山にイヌワシが居なくなったことを残念に思っている。思うだけなら誰でもできる。彼の凄いところは口だけじゃなく手が動くところで、それもワシがゴミ拾うみたいに自分の手だけ動かしているワケじゃなく、林業に携わる人やスポンサー企業なんかも巻き込んで、これまでもイヌワシが餌を獲るために重要な”草原”を確保するために、今あちこちで山火事が問題になっているけど、昔は山林には山火事の延焼を防ぐため、火防線という木が生えてない尾根沿いの草地が設けられていたんだけど、手入れが行き届かなくなっていたのをみんなで整備してきた。日本の山野で減ったのは手つかずの原生林や人里の里山ではなく草原であるという報告もあるそうな。草地を増やした結果、志津川の山にはイヌワシの餌となるノウサギやヤマドリが増えて、現在イヌワシが生息している地域よりも餌環境は良くなっているとのこと。でも、イヌワシは帰ってきてくれない。なぜならイヌワシ自体が数を減らしすぎて増えにくくなっていて、若い鳥が、待っていて他の生息地から供給されることが期待できないぐらいの危機的な状況のようである。

 環境省のレッドリストでもイヌワシは絶滅危惧ⅠB類という上から2番目の整理。環境省としても手をこまねいてるわけにはいかないけれど、ご存じのように力も利権もあんまり持ってない省庁だから、予算も潤沢には持っていない。重要性は認識していてもない袖は振れないから予算が降ってくるのを待っていたらイヌワシ国内絶滅してしまうというのが、もう目に見えている危機的段階。で、鳥の人たちどうしたか?急がにゃならんので、クラウドファウンディングで金集めてやっちまえ!となった。それが今回紹介したい「南三陸イヌワシ野生復帰プロジェクト」である。

 野生で巣立ってくるのが期待できないなら、動物園で繁殖させた個体を野生復帰させていこう。と言えば単純だけど実際には、その段階で失敗に終わった日本産のトキの例を出すまでもなく、難しい試みである。まずは繁殖の技術から野生復帰させる手法から、動物園、復帰に携わる技術者、学ばねばならないことは山とあるだろう。先例としては鳥類という括りなら、中国から大陸の個体群の親を譲り受けて野生復帰、定着をある程度成功させているトキとコウノトリ、国内個体群から親を確保して試行錯誤しているライチョウという例はある。イヌワシの先例としてはスコットランドがあるとのこと。やってできないことはないという腹の括り方か、やってできなければ絶滅あるのみという焦燥感からか、いずれにせよ”やる”と決断した関係各位には最大限の敬意を覚えるところである。

 すでに、先進事例等に基づいて「南三陸イヌワシ野生復帰プロジェクト 実施計画書」を策定し、種の保存法の規定に基づく、国(環境省)のイヌワシ保護増殖事業計画に適合している旨の認定を環境大臣から受けているとのこと、あとはオゼゼの話である。

 この話は、動物愛護団体の「クマがかわいそうだから殺さないで」とは感情論だけで動いていない点で大きく異なる話であると、当ブログの読者様にはお分かりいただけるだろう。頂点捕食者の存在が、餌となる草食動物の生息数や行動に影響を与え、植生を変え河川流路さえ変えうるぐらいに、生態系全体にとって大きな鍵となることは各種報告されている。また、そういう頂点捕食者が存在するためには逆説的に豊かな生態系の存在が前提となる。加えて、現実として火防線も整備されていないような山林では昨今増加しつつある山火事で人の命さえ危うくしかねない。頂点捕食者であるニホンオオカミを絶滅させてしまったしっぺ返しは、現在シカやイノシシによる作物への食害という形で我々が受けていることは、見たら分かるでしょこのしまつ?って感じである。今なら間に合うとすれば手を打たねばと思う。

 と同時に、まあクマかわいそうも、分からんではないと多くの人も思うだろうし、それと住んでる人の安全と天秤に掛けて、上手に棲み分けるなり、個体数管理するなり感情論だけじゃないけど感情論も考慮には入れて、野生動物とはなんとか落としどころを見つけて”和解せよ!”なんだろうなと思うなかで、遠くの懐かしい山をイヌワシが優雅に飛んでくれたら、それはとても素晴らしいだろうなと、ワシも感情論で思ったりもする。クマに襲われて亡くなった動物写真家の星野道夫氏が、人にとって、たとえ都会の街で暮らしていても、遠く離れたところでカリブーたちが大移動している、っていうことは重要なことであり必要なのではないか。という旨エッセイで書かれていたと思うけど、そういう気持ちは確かにある。もし日本の空にイヌワシが舞わなくなったら、舞っていると思えなくなったらそれはとても良ろしくないことではないかと直感的に思う。

 クラウドファウンディングというのは、ワシの大嫌いな”選挙”と違って、直接的にその行おうとする策に金で”1票投じる”ことができるので、ワシ嫌いじゃない。公共予算には公共予算の、デカい、それこそ国家的プロジェクトを行えるだけの枠組みという利点があるけど、結局政治的な綱引きでどうこうされてしまうので、政党支持母体の利益団体の好みに合うようなものになりがちで、まあクソ食らえと思うような方向に行きがちである。その点、クラファンは「是非やってくれ」って思える事業を直接支援できる。ほっとけば要りもせん釣り具ばっかり買うことになるから、たまにはこういう大事な事業を支援するために身銭切っても良いんじゃないかとワシャ思う。なのでチョロッとだけど支援させていただくことにした。

 あと、クラファンの良い点には話が早いってこともあって、公共の予算とか引っ張ってこようとしたら面倒くせえうえに時間が掛かる。クラファンの良さを初めて認識したのは「コロナ禍で金がなくなり法隆寺」が当面の修繕費やらの運営費をクラファンで集めたという記事を目にして、そんなもん本来は国の文化財保護の予算でやるのが筋だろうと思うにしても、予算組んで来年度施行とかでは間に合わねぇってときにサクッと目標額集まってて、これはなかなか凄い仕組みだなと思わされたものである。

 ま、クラファンで金集めてるって言ってもピンキリで、中にはポケットにナイナイしうよとたくらんでるような輩もいるだろうし、そういうのを避けるための選球眼とかがクラファン利用時には求められるんだろうけど、今回の事業はそういうのはまったく心配しなくて大丈夫。これまでやってきたことや、環境省のお墨付きとってることを見れば客観的にもちゃんとしているというのは分かると思うけど(クマさんのために森にドングリ撒きましょう、では環境省はさすがに認めんと思う)、もっと端的に、鳥の人は鳥が大好きで、その好きさ加減はワシが魚を好きって以上のモノがあり、そういう鳥の人が、全力で鳥のために取り組む以外のいらんことをするとはまったく考えられないので、ナマジの魚好き具合を信頼できると思うなら、鳥の人はそれ以上に間違いのない鳥好きだと信頼してもらって大丈夫です。

 ということで、普段鳥を殺しかねない釣り糸使っていて、種族「釣り人」全体としては釣り糸で沢山鳥を殺してきている我々は、罪滅ぼしに可能な範囲でご支援してもバチはアタらんと思うのです。ぜひご支援をお願いします。我がブログの読者さんは数は少ない、少ないけどモノの分かる精鋭だと誇りに思っております。そのうちの何人かでもクラファンに協力してくれて、南三陸町の空にイヌワシが舞ったときに、共に「オレもちょっと手伝ったンや!」と誇らしい気持ちになれれば重畳。そういう未来にできるハズだし、きっとそうなるでしょう。

(画像、イラスト引用:「南三陸イヌワシ野生復帰プロジェクト」公式サイトより)

2026年1月24日土曜日

対カマス軍新体制

  釣り場で一軍フライボックスを地底の割れ目に落っことしてしまい紛失した。なにを言ってるのか分からんかもだけど、そのうち顛末記で状況は報告するのでとにかく一軍フライボックスを紛失して、早急にカマスフライの増産と体制の再構築が必要だったということだけご理解いただきたい。

 幸いなことに、カマス釣りではフライの消耗が激しいため(ハリス切られなくても毛が刈り取られていく)、ある程度巻きためたフライがあったので、すぐに冒頭写真のように暫定一軍ボックスを用意することはできたけど、在庫の予備フライが出払ってしまい、休漁中の土日で30本ぐらい巻くはめになった。釣り場に持ち出す釣り具に関しては、破損や紛失もあり得ることは覚悟完了のうえで使っているつもりだったけど、それでもここ数年の試行錯誤の成果が詰まった、時間も情熱もかけて思い入れのあるモノだったので、巻き直せば良いといえばそうなんだけど、なかなか割り切れるものでもなく、落ち込んだことは否めない。とはいえ、新たに一軍ボックスをこしらえるとなると、色々と整理することができてコレはコレで良い機会だったのかなと前向きに考えることとしている。

 カマスのフライは、というかどの釣りでもそうだと思うけど、特定のハリだけが強いというような状況は少なくて、ポイント選択に時合いや棚や引っ張り方とかの方が重要で、フライパターンがどうのこうのではないことが多い。なので紛失したボックスにはなんじゃらかんじゃら巻いたフライをゴチャッと詰めてあったけど、もっと単純な構成で良いはずで、ボックス内をスッキリさせた。とはいえたまに明らかに特定のハリがなぜか有効だったり、反応の仕方が違ったり、特殊な用途もあったりして、そのへんも踏まえて写真のような一軍メンバーとなった。ワシの場合特にかもだけど経験積んで上達してくると、ルアーやフライは種類数少なく同じハリを弾数多めにという感じになってくるけど、まさにそんな感じで自分の”フライでカマス”もなんぼか上達してきてはいるんだなと実感する。ボックスは小っちゃいのがかさばらなくて良いので、以前から愛用しているメイホーの小っちゃめのボックスの底にウレタンフォーム、蓋裏にコルクを張ったのを愛用している。ちっちゃめのフライボックスってあんまり売ってなくて、特に大きめのフライを収納するので小さいけど高さは欲しいとなると、渓流用の小型ボックスとかではイマイチなことが多く、その点メイホーの小箱は丈夫だし使い勝手のよい設計で重宝している。 

 でその厳選した一軍のなかでも不動の4番打者「オレンジチャーリー」。
 適度に派手で、フライ独特の柔らかい動きと、止めたときの水平姿勢が良いんじゃないかと思ってるけど、とにかくコンスタントにアタリが拾える、特定のアタリフライがあるわけじゃない中で魚回ってくるのを待つならコイツを信じて投げるのみ。一番下に堅めの素材であるスーパーヘアーを入れて絡みにくくしてあり、かつ針先が上を向くキールタイプに巻いてあるので、障害物とかへの根掛かりもなんぼか少ないのもあってトラブルが少なく使いやすい。根掛かりに関してはさらにフックはバーブレスにしたマルト「H260」という細軸のを使っていて、根がかってもだいたいフックが折れて帰ってくるので海に出すゴミが少なくて済む。通常は5号のフックを使ってるけど、今期がそうだけど掛かりが悪いときは、フトコロの深さでしっかり掛かって保持してくれることを期待して3号の大きめので釣っている。3号に巻いた”オレンジチャーリー大”はタチウオ釣りとかの暗い時間の釣りでもアピール大きめなおかげか成績が良い。

 次に、朝一とかに出番の多い1番バッター的な「黄色ミラージュ」は、単純なバックテール(鹿の尻尾)系のストリーマータイプ。紀伊半島ではルアーもフライも、黄色やオレンジといった明るい色が効くと思っていて。オレンジチャーリーは昔巻いて余ってたのを使ったのが始まりだったけど、コイツが一番最初にカマスをフライでというときに巻いたフライ。関東の先輩に、単純なシュッとしたバックテールストリーマーでよく釣れると聞いてたので、まあ黄色でというのと、下に入れる素材としてギラッギラに光る”ミラージュ”という商品名のフラシャブーを入れたので、朝早い時間、黄昏時の低光量下でギラッと魚を誘ってくれるのを期待して投げている。そういう時間帯に使うからか、なにか気に入る要素があるのか、マアジが結構食ってくるパターンでもあるので、12番とかの小さいのも巻いて用意してある。アジ回ってるようなのでアジ狙うかと小さいの投げると案外カマス食ってきたりもする。あと、暗くなってからの時間、とにかく毛針だとアピール力が不足気味なのでサイズ上げて、ミラージュマシマシ、夜行フラッシャブー追加の”ミラージュ大”も使う。暗くなったすぐぐらいは効く気がするけど、本格的な暗い時間の時合いに対応できるほどの打開力はなく、小さいケミホタルやラトルなんかを背負わせてもあんまり効いたことがなく、暗い時間のフライでカマスの釣り方はなかなか正解が見えない。フライパターン1発でなんとかなるような単純な話ではなく、状況に合わせた攻め方全体でなんとかするんだろうなと思う。餌のように匂いと味で寄せるわけでもなく、ルアーのように動きでアピールするわけでもない”毛針”というもので、いかに暗い中で食わせるか?食ってくるときはあるので見えてないとか存在を感じてないわけはない。なら食わせる方法はどっかにあるはずと考える。餌が多い状況で暗い時間に普通に食ってくるっていうのはありがちなので、魚の活性にもよるから、まったくダメな時は帰って風呂入って寝ろって話かもだけど、たまにアタるけどなかなか掛からんとかいう状況なら、もっと掛ける方法はあるだろ?って話で、それを突き詰めていくと、暗い状況でも釣れるようにだんだんなっていくのではないかと思っている。暗いと尻込みしがちだけど挑戦はし続けるべきだろう。やっちゃいけないのが、安易に餌なりルアーなりに変えることで、それやり始めるとフライが上手くならないのは当然のこととして、釣り全体としてもとっちらかってしまって、やるべきことが分からなくなって迷いが出て、ろくなことにならないだろう。

 「白牛シリコンキャンディー」小は、昨冬から投入して好成績。以前使ってた金玉白熊の発展系というか、単純化したようなフライ。
 見えてる群れの上を通してきて、追ってきたカマスが食ってくるのが、①白いフライは見やすい、②小さめであまりフワッとしない方が良い、とのことだったので金玉白熊にシリコンちょっと塗ってフワッと毛が広がらないようにしたら良い感じで魚も釣れた。けど、もともと金玉付きで重いのがシリコンの重さも加わってさらに重いとライントラブル増えそうなので金玉省略。視認性は実は透明な白熊(ホッキョクグマ)の毛よりは、もうちょっとハッキリとした白の方が良いだろうなと、カーブボディーがちょうど良さげな毛の長さのがあったのでそれにして、シリコンでキャンディーミノーっぽくハリの長さぐらいを固めた。そして目はさいしょポンチで抜いた黒目を付けていたけど、面倒なので1カ所ハリのアイの後ろあたりに黒いスレッドを巻いて黒目に見えるようにした。写真でも黒目に見えてると思うけど一つ目小僧になってます。真っ昼間とかのイマイチ食いが悪くなった時間とかに良い反応得られることが多く、地味だけどよく働いてくれてます。元々小さいけど一応アジ釣り用に巻いたさらに小さい12番の極小サイズも用意。

 で、なんで釣れるのかよく分からんけど、あきらかに他のフライがダメなときに効いたりする、「黒ウーリー」。もともとは堰堤上のヤマメ狙いで引っ張ってた管釣りマス用としては定番のパターン”ウーリーバッカー”を投げたら釣れたっていうところから始まったんだけど。どうにも食いの悪い群れが見えていて、だんだん棚下げていってスレ掛かりとかになってる玄人衆を尻目に、普通に追ってきて食ってくるってのがあってから、居るのに食わん時に試す代打の切り札的なフライになっていった。初期は普通にボディー全体にハックルをグルグル巻いて、テールだけテツ西山流にマラブーじゃなくラビットファーとかにしたものを使ってたけど、とにかくカマスの歯に弱いという欠点があって、すぐにグルグル巻きのハックルが切れてビローンとなってしまい、かつテールはすぐに刈り込まれてハゲる。で試行錯誤した結果現時点では、ハックルは頭の方だけグルグル巻いて、テールは黒のポリエステル補修糸を使っている。ポリエステルはPEライン考えれば分かると思うけど丈夫で銀のフラッシャブーが無くなってもある程度もつ。もはやウーリーバッカーではないかもだけど、かといってウイングケースもないのでモンタナニンフでもなく”黒ウーリー”と呼んでいる。色なのかなんなのか緑系のも巻いて試したけど同様に釣れたので、色ではなくどうもハックルグルグルが効いている気がしてならない。エビとかアミとか甲殻類の脚や触覚の感じが出せてるのかもと想像しているけど妄想しすぎか?なんにせよ釣れるので他と明らかに系統が違うし、切る札としては一枚持っておきたい。

 で、他と明らかに違うのもういっちょが「全身シリコン」白、これはどちらかというと良くアタってるときに魚の反応の仕方を変えたいようなときに使う感じで出番がある。具体的には、メチャクチャ食いが良くて切られまくる。ならばと引っ張る速度を落とすと食ってこない、ってな時にコイツにかえるとちょうど良い掛かり具合になる、ってなことがたまにあったり、逆に掛かりが浅くてどうにもってときにダメ元で出してみるとしっかり掛かってくれたりする。一般的な毛針と違ってシリコンで尻まで固めてある、ルアーのスラッゴーみたいな毛針なので、他の毛針とは魚の反応の仕方が若干違う気がしている。真っ直ぐな棒が直進するのはルアーでも結構釣れる動きではある。これが毛針として認められるか?という疑問をケン一にぶつけてみたところ「毛つかってるんなら問題なく毛針」と太鼓判を押してくれたので安心した。羊毛をハリにグルグルしてシリコンでグッチャリ固めてます。ここまで馬鹿臭い毛針っぽくないパターンはナマジオリジナルだろうと思われるかもだけど、元ネタは備前貢さんの「ストライパームーン」からで、イカナゴパターンでNY郊外のストライパーを釣る時に、地元民にフライを尻尾までシリコンで固めたものに交換される話が出てきて、試しにセイゴ釣るのにいつも使ってたフライを尻まで固めたら良く釣れたというのが誕生の経緯。お魚っぽい見た目に作るのも簡単なので、トウゴロウとかっぽい大きなサイズも作るけど、シリコンで固めるので重くて投げにくくリーダーに結び目ができがちなのが欠点か。ということで白牛シリコンキャンディーより大きめぐらいの中型を用意した。

 で、カマス釣りでは使わないけど、スカ食いそうなときにボラとかウグイちゃん、なんならフグ釣って丸坊主を回避するために用意しているのがコバンフライ。我が愛猫のコバンさんの毛が、ブラシかけてあげて抜けてきたのをまとめてみると、あら不思議、ちょうど排水に混じって流れてくる加工残渣的な有機物っぽいゴミと同じような色目で、視認性もそこそこあって塩梅がよろしい。写真のは現場で適当に毛をむしりつつ使うのでモジャめに巻いてある。けど、フグとかウグイちゃん用にはもっと小さく、かつ上下の動きで誘えるとなお良しなので、小さいサイズで金玉付きのも用意している。

 黄色オレンジ白とかの派手な色しかまったく効かないかというと、写真上段の「青フラッシャブー」とかの寒色系でも普通に釣れる。釣れるけどオレンジチャーリーより釣れるかっていうと、そこまででもなく、コイツじゃなきゃダメって時もあまり経験がなく、なんか変えるかって時に色変えたぐらいでは、あんまり効果ない気がしていて、でも一応寒色系も1種類ぐらい入れておくかと入れてみた。実績残せなかったら二軍行きだな。
 で、1つは新規枠をつくっておこうということで、白牛シリコンキャンディー小を使うようになって、金玉白熊が出番なくなったので、白熊系を1つ復活させて試してみるかと巻いたのが、写真下段の「銀白熊」バックテールウイングのストリーマータイプに上を白熊、下を銀のフラッシャブーで巻いてみた。銀色のきらめきって単純だけど効く気がするので、こういうシンプルなハリも案外良いかも。コイツも実績残せなかったら二軍行きでかわりに新しいの入れて試してみたい。

 というのが、今回整理した一軍ボックスのラインナップ。単純化しつつ、変化もある程度つけられるようになっていると思う。あんまり沢山札が増えても実際の釣り場では、短い時合いなら1枚2枚切るのが精一杯なので意味がなく、それなら自信のあるフライで棚やら引っ張り方やら、ハリスの太さ長さやら全体的な試行錯誤で釣ろうとした方が釣果に結びつくと思っている。ルアーでもそうだけど、よく釣れる定番はあっても、それさえ投げていればどうにかなるというような安易な魔法のようなフライは存在しない。フライパターンだけでどうこうできれば皆苦労しないだろう。100年は前のフライマンであるエドワード・グレイ卿が「完全に正しいフライパターンで間違った流し方をするより、多少間違ったフライパターンで正しい流し方をする方がよっぽど良い」と看破している。

 ついでに二軍ボックスも公開しておくとこんな感じになっている。
 基本的には、オレンジチャーリー、黄色ミラージュ、黒ウーリーなどの消耗しがちなハリの予備が多いけど、その他にもしものためのポッパーとか、暗いときのアピール力対策で巻いた、F’sクラウザー、マドラーミノー系、トウゴロウをイメージした全身シリコン大などを入れている。今回ことの発端が一軍ボックスを釣り場で紛失したということだったので、もし釣ってる最中に一軍ボックス海に落としてしまったりしても、リュックに入れてる二軍ボックスで最低限釣りが続けられるように、ということも考えた構成となっている。


 で、巻きためたりお蔵入りになってるのを保管しておく、右のストック箱も加えて、新体制はこんな感じ。
 今回思ったのは、よく使うフライはとにかく多めに巻いておくことって話で、バンバン魚が食ってくる状況だと、毛針が端から刈り込まれてハゲていくし、ハリス切られたりもある。そしてフライボックスを紛失するなんていう間抜けなミスも、人間はやってしまいがちなのである。そういうときに巻き貯めた在庫があると、今回そうだったように、すぐ釣りに行くのに支障が出ることがなくてすむ。被害は最小限で抑えられる。まあ釣れてない時期だったからどうでも良かったといえばそうなんだけど、釣れてる時期で、すぐにでも釣りに行きたいのに各フライ5本は巻かねばとかになったら寝る暇がなくなって、釣り場での集中力に精彩を欠きかねない。

 備えよつねに!というのが今回の教訓かな。皆様怠りなきよう。
 人間ミスを一つもしないっていうのは難しくても、それを想定して備えておいたり、ミスしてからの上手な対処でカバーしたりっていうのは可能だと思もっちょります。

2026年1月17日土曜日

手が冷たい

 その昔”手が冷たい人は心が冷たい”などともうしましたが、そんなことはない。ワシ冬場の釣りでめっちゃ手が冷たい時にも心は熱く燃えてるゼ! ふるえるぞハート!燃えつきるほどヒート!!修学旅行だ京都(©えんどこいち先生)!!

 手先が冷たければ手袋をはめれば良いじゃないか?って話だけど、ルアーの釣りならその通り。ワシ、スキーとかで使うような防寒性の高い分厚い手袋を使って普通にルアー投げられる。っていうかPEライン使うような場合、手袋ないと手の皮がむけるからないと投げれん。ただ、フライと餌釣りでも同じような分厚い手袋が使えるかというと、使えんのじゃ。考えたら分かると思うけど、分厚い手袋ではフライラインを手繰ってフライを投げることも引っ張ることもできんし、分厚い手袋ではハリに刺し餌を付けられんし、コマセ螺旋使うときにはコマセをつけることもできない。なので、左手は上の写真左端のような指が出ている手袋というか手甲みたいな感じに指の部分を切った手袋を使っている。右手は餌釣りの場合、ハリを摘まむ必要があるので中段写真のように親指と人差し指、中指部分が切ってある手袋を使っている。フライの場合の右手は竿握ってラインを人差し指に引っかけておければ良いので下段の写真のように指を切ってない手袋が使える。

 指を切った手袋を使うということは、手袋から出ている指が冷たくなりそうなものだけど、出てる指は当然ながら良く動かすので血行が良いのか案外平気である。むしろ辛抱たまらんくなるのは、ラインから海水が滴り落ちて常に濡れて、かつあまり動かさないフライロッドを握る右手で、寒い朝とかはフライライン沈めている間にニギニギしたり、吐息で温めたりしてても、定期的に手袋脱いで温めてやらないと耐えられないぐらい冷たくなる。指以外はぶっちゃけカイロ使ったり、重ね着しまくったりでなんとでも温められるけど、フライロッド振るときの右手の指先はどうしても限界がある。現時点で一番良いと思ってるのは、漁業用とかだと思うけど、ゴム引きの手袋でこれは完全に防水されていて、海水が染みてこないのでだいぶマシ。ネオプレンのダイビング用の手袋も使ってたけど、完全防水じゃないので海水染みてきて結局冷たかった。でも完全防水のゴム引きの手袋でもやっぱり冷たい。はめて投げてるとけっこう汗かいてきて中の布が濡れてきて、それが指の外側を伝う冷たい海水に冷やされて、って感じでどうにも冷たくなってしまうのである。このへんが限界かなと妥協せざるを得ないけどもっと良い方法があれば教えて欲しいと思っている。あと地味に嫌なのは、何回か使っていると汗の蒸れた匂いがし始めることで、ひっくり返して洗ってやらなければならないのが面倒くせぇ。

 妥協して、とは言いつつも現状最良かなとも思うので、手袋って消耗品でもあるうえに片方どっかに落としてなくしがちなので、予備も買ってある。一緒に写ってるのは以前から寒い時期以外でPE使うようなときに愛用している「Mテック」。コイツは薄くて、売り文句がはめたままボルトが拾えるって言うぐらいなのに、丈夫で結構長持ち。カヤック漕いでた頃から愛用してたけど、1シーズン持つぐらいで、同じような合皮の手袋を釣具屋で買うと値段高いくせにそこまで持たないので、もう10数年は愛用している。やっぱり性能と値段のバランスの良さからだと思うけど定番品で、通販でも近所のホームセンターでも売ってて入手も容易でますますポイント高い。Mテックのほうは昔は千円切るぐらいだったけど、さすがに何でも値上がるこのご時世千円超えてきたけど釣り用の良いのは3千円以上するので性能考えるとまだ充分安い。ゴム引きのは商品名「ワンダーグリップアクア」でコイツは500円ぐらいで買える。多分牡蠣剥きとかの水産加工用として重宝されている商品だと思う。これまた性能と値段のバランス的に優れてると思う。

 で、長年愛用しているMテックだけど、カヤックのシーズン中毎週のようにパドル漕いでてももつぐらい丈夫だけど、青物狙いとかでPE使ってると1シーズン持つかどうかで右手の人差し指のあたりが裂けてくる。手袋使わないと指の皮が剥けてくるのもむべなるかな。

 ちょっと裂け始めたぐらいなら、ナイロン糸で繕ってセメダインスーパーXとかで目止めしておけば足りるけど、だんだん間に合わなくなって、穴も大きく穴の周りの生地も薄くなってくるので、今回試しにボロボロになって捨てようかという手袋があったので、その指部分を再利用する形で、中に突っ込んで接着してなんとかしてみた。

 右の人差し指だけ消耗が激しいので、餌釣り用の親指薬指中指切った右用手袋にしてしまうという手もあるけど、Mテック薄手なので防寒的にはイマイチでありできれば指の揃った状態に復活させたかった。まずまず上手くいったと思う。

 で、問題なのがボロボロになる手袋が存在するということで、見てのとおり滑り止めの合皮っぽいというかゴムっぽい表面が劣化してボロボロに剥がれる状態になってしまっている。

 これ写真のは安物なのでそれほどショックじゃないけど、そこそこの値段のを買って、2,3年とかでここまで”崩壊”されると泣けてくると思う。なにが原因かというと、ポリウレタンが元凶だとワシャ思ってる。以前、某メーカーのフライラインのうちシンキングのものにポリウレタン製のがあって、使う前に蔵で保管してる間に劣化してボロボロになって使えなかったとムカついて報告したこともあるけど、しなやかで軽く丈夫な合成皮革やゴムの代替品として使われがちなポリウレタン樹脂は経年劣化が酷くて、買ってすぐに使って1シーズン持てば良いっていう割り切りができるなら問題ないのかもだけど、できれば数年は使いたい、または出番が少ないけどいざというときのために備えておきたいという用途にはまったく向かない。今回、改めて防水性と防寒性を兼ね備えた手袋がないものかとネットで調べたけど、ポリウレタン使ってるのが多くてっていうかほとんどで「こりゃダメだ」と匙を投げた。いやらしいのは買った当初は性能が良いので、レビューとかにも悪い評価は上がってこないところ。でも実際には3年ぐらい経てばボロボロになる。なんか年末にも書いたけど、耐久性があって長く使える道具は評価されにくく、メーカーとしても作りにくいという実態があるのだろう。逆に耐久性がないがしろにされていても、当座の使いやすさが備わっていれば売れるし、評価も悪くないというあたりに落とし穴が待ち構えている。とにかく素材にポリウレタンが使われていれば、衣料品、手袋、フライラインなんであっても経年劣化が激しく、3年もすればボロボロになるということは気をつけていないと痛い目に会いかねない。ワシャ、ポリウレタンが使われている製品は買わん。

 で、もいっちょ手袋関連で昨年買ってあんばいが良かったのが上段写真の”指サポーター”

 渓流みたいにフライを投げたら流れに任せて放置というのならいざ知らず。秋のメッキやら冬のカマスでは、右手人差し指にラインを引っかけて左手で引っ張りまくってフライを引いてくる。そうすると冬のカマスは手袋はめているから良いとして、秋の良い日よりのときなんぞは手袋なんか鬱陶しくてはめてらんない。とはいえ、今期使ってる手袋の人差し指のフライラインがあたる部分は下段写真のように滑り止め部分が剥げて地が見えてしまってるぐらいで、激しくラインと擦れるので素手では皮が剥ける。熟練のフライマン達がどうしているか見ていると指サック的なモノを使ってるので、ワシも真似してバレーとかスポーツ用の”指サポーター”を使ってみたら、良い塩梅でラインの滑りも良く良い感じで使えている。調子に乗って、PEラインで青物ルアー投げるときにも使えないかと試してみたら、指サポーターだけ飛んでいって慌てて拾うはめになった。そういう用途で使うなら砂浜遠投用とかで売ってる手の甲から繋いで固定するような”フィンガープロテクター”が必要なのだろう。まあ手袋はめときゃ問題ない話である。

 という感じで、手袋とか非常に釣りをする上で重要で、釣果を左右しかねない部分であり、こういうハリと糸と竿とリールの”THE釣り道具”ではない、周辺機器?機材?って下手くそほど雑に選び雑に扱ってるけど、釣り場に居る時間が長い玄人衆ほど、釣る時の快適さ、不快さが長い時間続くわけで、丁寧に吟味して丁寧に扱ってるものである。手袋、カッパ、靴(ウェーダー含む)、防寒具、日焼け対策、虫除け、その他もろもろ、細かいところまで気を遣ってこそ、快適な釣りが成り立つというモノでありあだやおろそかにしてはならない。THE釣り道具に関しては、まあソレなりに用途に合ってるモノを選べてさえいれば、そんなに道具で差がつくものでもない。道具の使い方では差がつくにしてもだ。その点、周辺機材はもろに差が出て釣りが快適に楽しめるかどうかに大きく係わってくる。端的に言えば、コンビニで買ったようなぼろガッパでは釣ってて濡れるし蒸れるしで快適な釣りとはほど遠くなるけど、ゴアテックスとかの透湿素材の良いカッパであれば雨が降ってても、ソレがどうしたって話である。そういう釣果を左右しかねない釣りの周辺の道具については、しっかり自分で試して良いモノを選んでおく必要があると思う。

 ワシ最近、護岸で片膝ついて釣ってることが多い。根魚クランクでは他人に見つかりにくいよう身を低くしつつ、クランクを深く潜らせるために竿先海面に突き刺してグリグリやってるし、カマス狙いのフライの釣りでは、かさばらず自転車の前カゴに突っ込んで運べるラインバスケットは高さが低いので、これまた片膝をつく姿勢で釣っている。そうするとカッパやら防寒着の左膝のあたりが護岸のコンクリに擦られて穴が開いてくる。なので、合皮のハギレを買ってきて、端の方を縫い止めてパッチ当てた形にして、接着剤で接着と目止めをして”ニーリング仕様”に改良して使っている。適切に修繕あるいは魔改造して道具を使いやすくすることは、釣りを快適にし、ひいては釣果にも係わってくるので、持つモノ着るモノ、全てに気を配って使いやすくしておくべきだと思う。

 着るモノの魔改造に関しては、なんか、第3次世界大戦が起こりそうな昨今の世界情勢でもあり、ワシの上着にもそろそろ鋲付き肩パッドを装備すべきか悩むところである。神なんぞと和解するのは後で良いから、とにかくもめてるところ同士で和解してもらわないと困るんだけど、世界は今日も平和じゃない。愚かなり我らホモサピ。

 明日第三次世界大戦が勃発し、世界が核の炎に包まれるとしても、今日ワシは釣りに行くか釣りの準備をする。そして猫と遊ぶ。リンゴの木を植えるのはリンゴ農家にまかせる。

2026年1月10日土曜日

メカ娘

 釣りブログだと思ってると、たまにやってくるマンガ・アニメネタ。ということでサイトの方でやってる「アニメ・映画など日記」の出張版です。2025冬アニメの感想とか書き始めたら、今期メカ娘が多いとオタク筋でも話題になってたけど、そのへん感想とは別項目で1本書いた方が良さそうだなという判断になり出張してきました。まあワシそこまでマンガ・アニメに関しては詳しくないので、オタクじゃない一般の読者さんでも読める内容になるかなとは思ってますが、興味ない人は飛ばしてくださいまた来週。ということで行ってみましょう。

 メカ娘、あるいはアンドロ娘を語る上でどうしても避けられない概念があって、なにかというと”不気味の谷”というもので、概念自体は1970年に日本の科学者によって提唱されたんだけど、実はその後、科学的に検証されることなく概念だけが有名になって、「証明されてない疑似科学」と揶揄されたりして、ワシも長らくマンデラ効果みたいな共同幻想の一つかと思ってたんだけど、近年になって実験でどうも正しいらしいという報告が出てきたようで、なんなら人間だけでなく猿でもあるとかなんとか。そうなるとワシなぜ科学的に検証されずに放置されてきたのかのほうが気になってくる。科学者も「えぇアレって検証されてないの?」って感じで見過ごしてきた、ビジネス用語で言うところの”廊下に落ちてる”状態だったのだろうか。仕事で廊下に落ちてる期限間近の案件が統括部署の知るところになると、どこが引き取るかで一悶着あって面倒くさかったのを思い出す。まあ、そんなことはどうでも良くて、不気味の谷現象の概要は、人型ロボット(≓アンドロイド)は人間に近づくほど親近感が増すけど、ある一定のそっくりさに達するととたんに不気味に思える。ただそこを越えてより人間に近づくとまた親近感が増し始めるという話。まあんとなく分かる話ではある。人間そっくりの人間じゃないと分かる存在。気色悪いよねってことかと。

 で、もういっちょメカ娘を語る上で避けて通れない概念が、どこまでメカっぽくて許容できるかっていう話で、オイスター先生の「超可動ガールズ」でメカ娘好きのハルト君が「メカ娘にも段階があって俺が好きなのはここまで!」と①完全に娘、②ほとんど娘、③スタイルは娘、④ほとんどロボ、の①~③までが許容範囲と主張しつつ、あと女性の声だけのAIはOKとか面倒くさいこだわりを炸裂させている。同じようなことは”ケモ娘”でも議論の的となるところであり、強者になるとケモミミ付けただけでケモ娘づらするな!とご立腹で、全身に毛が生えているのは当たり前のうえで、せめて足は逆間接、可能なら4足歩行が望ましいとか、これまたうるさいことを言ってござる。米国とか海外では日本のように女児が出てくるアニメ(例:プリキュア)は許されないらしく、仕方ないのであっちのギーク(≓オタク)どもは子馬さんのアニメとかで性癖を歪ませているらしい。表現の自由って大事だね。

 で、2025冬アニメのメカ娘たちをよりメカっぽい方から並べると、「機械じかけのマリー」のマリーⅡ、「3年Z組銀八先生」のたま、「野生のラスボスが現れた」のリーブラ、「結婚指輪物語」のアンバル、「アルマちゃんは家族になりたい」のアルマ、「終末ツーリング」のアイリで、冒頭写真の上から順である。からくり人形やらゴーレムもメカ娘として勘定した。 

 まず、1番上のマリーⅡからいくと、右が人間だけど高い戦闘能力とポーカーフェイスを買われて、人間嫌いの大手ロボットメーカーの御曹司の護衛件メイド”ロボ”として雇われたマリーで物語のヒロイン。左のからくり人形みたいな顔のが、しゃべり方も初期の頃のボーカロイドみたいな合成音丸出しの一見ポンコツの「④ほとんどロボ」なマリーⅡで、見た目に反して高性能の極みで、大火力での警備からヒロインと御曹司の恋のアシストまで、そつなくこなす超高度なAIを積んでる。ぶっちゃけ人間のマリーいらんやんけ?という最先端技術を集めた自社製品。見た目と音声もうちょっとどうにかできたんじゃないか?とは思うけどまあそこはメカ娘としてのキャラクターを立てるためにそうなってるんだろう。キャラ立ちまくり。

 2番目の、たまは頭だけのからくり人形だそうで、「銀魂」のスピンオフである今作ではあんまり出番がなかったけど、本編では重要な登場人物で人気のキャラクターらしい。表情に乏しくクール、そして耳が通信装置っぽくなってるのはメカ娘のお約束。メカ娘段階としては③で見た目的にはほぼ娘。この場合、中身のポンコツ度がキャラクターの魅力を左右するというところか。

 3番目、リーブラは目の下に線が入っててこれもメカ娘を表す記号としては定番だろう。その程度しか娘との見た目の違いはなく③に整理されるんだろうけど、メカ娘独特の感情の起伏の見えないしゃべり方で、敵に大火力攻撃をちらつかせて、心を折ってちびらせて降参させるとかは、まだ脅しの段階を挟むので良心的なぐらいで、冷徹なAIならではの狂戦士ぶりですぐに問答無用で一発ぶっ放そうとするポンコツ具合がなかなかに良い。ちなみに異世界モノで正確にはメカではなく土人形のゴーレムとのことだけど、どう考えても武器とかのそれがメカにしか見えない。

 4番目、アンバルはこれまたゴーレムでハーレムモノである作品のなかでのクール担当。子供も作れるぐらいの高性能、見た目はほぼ娘の③。胸の窓みたいなパーツがややロボっぽい程度。物語は指輪王になった現実世界から来た主人公が、人間、エルフ、獣人、龍人、ドワーフの姫と結婚(重婚)して力を得て深淵王と闘うってたいがいな大筋なんだけど、ドワーフの姫が見目麗しいゴーレムなのはワシ納得いかん。ドワーフにはドワーフの美の基準があって、樽のような体型の美姫を描かねば漫画家としては逃げだろうと思う。まあそこまでの”マンガ力”を普通のヒット作描くレベルの漫画家に求めても厳しいか。「ダンジョン飯」の九井諒子先生級のド天才が描くと、ドワーフ娘の”ナマリ”も結構いける感じだし、なんならオークの族長の妹御も悪くないと思わせられるぐらいに魅力的なキャラクターに描かれている。人間の性嗜好の多様性って本当に驚くぐらい多様だというのは痛感するところであり。ドワーフの姫が一番グッとくるぐらいの軽い歪みの性癖の人はいくらでもいると思う。原作者にはそこを是非狙ってもらいたかった。

 5番目アルマちゃんは、ぶっちゃけAIが高性能すぎて、本体の機能も高くて飛べたりこれまた大火力の攻撃力があったりしても、そういう能力を付与された幼女でしかなく、メカ娘としての魅力はそれほどでもないかなと思う。やっぱりそのへんはすぐにブッ放したがるぐらいの融通の効かないポンコツAIを搭載してこそのメカ娘かなと思ったりしてます。いちおう頭のレーダードーム的な部分がメカ娘を表す記号としては機能しているけど、③ほぼ娘って感じであんまりメカって感じがしない。

 最後のアイリは、①完全に娘で主人公の駆る電動に改造されたオフロードバイクの後ろに二人乗りしてるんだけど、たまに直接電波で情報を受け取ってたり、メンテ回で停止してたりがなければ、完全に普通の少女であり、メカ娘って感じではなかった。

 ということで、ワシ的にはポンコツな見た目としゃべり方に反して超高性能なところもギャップ萌えな「マリーⅡ」が一番、とにかく大火力で殲滅したがる危険なポンコツAIの無表情キャラ「リーブラ」が2番という感じだった。皆様どの娘がお好み?


 とまあ、この冬ワシが視聴していたアニメだけでもこれだけメカ娘がいたわけで、過去の作品を紐解けば、あまた描かれてきていてそのタイプも①から④まで網羅されている以上に多様性に富んでいる。今後、現実世界でどんなメカ娘が生産されようとも、我々は既に予習済みでありドンとこいってなもんである。

 例を出していくなら、高性能で人間の良き相棒となってくれそうなのはメカ娘としては古典なDr.スランプ「アラレちゃん」、一から育てた魂を持つAIにボディをあてがったソードアートオンラインの「アリス」、アニメの中では小っちゃいけど高性能、現実世界ではガワだけのプラモは買えましたコナミの「武装神姫」とコトブキヤ「フレームアーム・ガールズ」あたり。大火力の攻撃力はメカ娘の十八番、GS美神の「人造人間 試作M-666マリア」にトップを狙え2の「バスターマシン7号」、化物語の「斧乃木余接」はメカじゃないか?世界の有り様を左右する秘密をその内に秘めるのはディメンションW「ミラ」やメタリックルージュ「ルジュとナオミ」、ちょっとポンコツだけどそこが魅力のキャノンバスターズ「サムとケイシー」、「僕とロボコ」のロボコ、僕の妻は感情がない「ミーナ」、アポカリプスホテル「ヤチヨ」、ニニンがシノブ伝ぷらす「エイミー」。あと忘れちゃならない「超可動ガールズ」ノーナとルウ。

 で、他にも多種多様なメカ娘が描かれて来たんだけど、意外に不気味の谷に落ちている例が少ない。アニメ表現で不気味の谷に落とすのは難しいのかも。人間に似ているけど微妙に違うというところが、そもそも2次元の絵で表現された人間自体が記号的であり、それに似せていっても違いは表現しにくいということか?ロボで不気味といって思いつくのが、わざと目が死んでる感じに描かれていた攻殻機動隊の”芸者ロボ”ぐらいで、不気味なメカ娘ってなかなかないように思う。アニメの絵柄を現実に寄せていくと不気味の谷に落ちるというのはアニメ版「悪の華」がそうだと思うのであるのかもしれないけど、同一作品の中で人間に似ているけどちょっと違うロボって表現するならまさに目の下に1本線が入るとか記号的な違いしか描き得ず、それだと不気味になりそうにない。でも現実世界でロボ娘が生産されるときには、よく考えないと呪いの人形的なしろものになりかねないのではないだろうか?まあワシが心配するこっちゃないか。

 あと、人間の相棒としてのロボットって、いい加減なAIに2足歩行なんかできない座ったままとかの段階でも結構機能すると思う。今、近所のスーパーに行くとお掃除ロボットが床の掃除しているけど、けなげに働いていて好ましく感じる。あれで多少の受け答えとかしてくれたら、それでもう人がロボットに求めるものの大まかなところはカバーしてしまうのではないだろうか。人型の接客用のロボットとかも既にあるけど、ご家庭にああいうのがあれば面倒くせぇ人間のパートナーとか要らんという人も出てくるかも。探せば今時家庭用のもあるのか?っていうかスマートスピーカーがかなり近いか。多分人間の相棒としてのロボットはポンコツなぐらいで良いンだと思うんだけど、おそらくもっと精巧な人間に近いモノが求められるのは、エロ方面だと想像に難くない。ビデオもインターネットもエロが技術を押し進めたという面は大きかったと思う。機械の発達を促すのは軍事利用とエロだというのがワシの持論である。でも、もうワシもいい加減枯れているので、今後エッロいメカ娘が製品化されて購入できるようになっても、おそらく買わんだろうなと思う。若いときにあればメカ娘との愛欲の生活に溺れられたのにと、少し残念に思う。

 画像引用元:「機械じかけのマリー」エンディング、「3年Z組銀八先生」第9講、「野生のラスボスが現れた」第6話、「結婚指輪物語」第22話、「アルマちゃんは家族になりたい」第3話、「終末ツーリング」第11話、いずれもアベマTV配信版より) 

2026年1月1日木曜日

あけまして、今年もよろしくお願いします。

  まあワシ昨年父親亡くなってるわけで喪中であり、めでたがってたら不謹慎ってヤツなんだろうけど、年賀状出してた人には喪中はがき送ったけど、あけおメール送ってた人に、11月末ぐらいに喪中メール?を送るべきか迷ったすえに送らなかったので、この場を借りて「あけおメール来てなくてもそういう事情なのでよろしく」ということをお伝えして、本年もよろしくお願いいたしますというところ。

 以前も書いたかもだけど、パンクな和尚一休宗純の「門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」はそのとおりで、人は皆老いていずれ死ぬ。ってのも未来永劫そうかというと技術の進歩で怪しくなりつつある昨今だけど、まあワシの世代ぐらいまでは粛々とそのうち死ぬんだろうと思っている。順番だから仕方ないさね。って父が亡くなったときにも思ったけど、昨年、年下の後輩が亡くなって「順番抜かすなよ」と酷くうろたえた。そういうのは皆さんなしにしましょうね。ワシ豆腐メンタルなので悲しくなっちゃう。

 元旦早々なに縁起の悪い事書きまくってるんだという感じだけど、一休和尚のパンクな精神に共感を覚える天邪鬼の努めとして書いてるんだと大目にみてあげてください。

 とはいえ新年の計はガンタンクっていつものネタは外せないし、今年の抱負的なのも行っておきましょう。

 まあ昨年は「達人で天才でカリスマ」になるという頭に虫が湧いたような抱負というか宣言だったんだけど、今年はなんか一番簡単そうな言ったもん勝ちらしい”カリスマ”に的を絞って、エラそうな釣り師を目指したい。みなカリスマ釣り師のナマジの言うことを傾聴するようによろしくね。

 個別の釣りに関しては、まあ昨年も書いて実行できてたと思うけど、とにかく豆に釣り場で竿振っておけだと思う。新年早々小豆あんだけど豆食いながらそう思う。腕で釣らずに足で釣るを自認するワシなのでマメに釣り場に立たなくなったら終わりである。とはいえほっときゃそれは問題ない。むしろ昨年は体力も如実に落ちてきてオーバーペースギリギリの感があったので、そのへん手先の器用さも失われ、集中力も続かなくなってきて、物忘れ激しく、疲れてしょうもないミスをしまくってるので、キッチリ休養入れつつ良い状態で集中して釣り場に立てるようにというのが、より現実的な目標か。

 で、個別案件としてはそろそろ苦手の泳がせでハモを釣ってハモチリ食べたいッテのがまずある。あとはシーバスは昨冬生まれの湧いたセイゴが30センチぐらいにはなるだろうってのと、湧いたってことは親世代も戻ってきたんじゃないかという推理も成り立つので久しぶりにスズキ様釣っておきたい。従来型PENN両軸機のスクイダー140で青物か底物の良いのも釣りたいけど、喫緊の課題として避けて通れなくなってきているのが”クソ夏対応”で我が家の食糧問題そのものであり、昨年潮通しの良いポイントの方が豆アジなんぼか釣れたように感じたので、今年はその方向をさらに深掘りしたいのと、クソ夏ならではの釣りモノが他にあるのではないか?というあたりも考えてみたい。まあ熱中症にならんように気をつけて、嫌でもやらずにおれないだろう。

 といわけで、今年も安全に楽しい釣りを楽しみましょうってことで、恒例になってきた新年膨張式救命具検査。いつもより多く膨らましています。ってことはないけどちゃんと膨らんで抜かりなし。皆様も是非この機会に口で吹いて検査しておきましょう。先日時合い待ちの時に仲間内で、家族で釣りに来てるのは楽しげで良いけど、小さい子供に救命具も付けさせずにやってくるのは勘弁して欲しいって話題になって、人が落ちたら飛び込んで助けるかって話になって、大人だったら浮くモノ投げてやるぐらいで飛び込まないけど、子供が目の前で沈んだら寝覚めが悪いので飛び込むって話になって、その時にズボンを脱ぐか着衣で行くかは意見が分かれた。ワシは着衣で泳ぐ自信がないので脱ぐ派、寒いのでウェットスーツ代わりに着てた方が良いという意見もコレあり。いずれにせよ子供の小さい体ではすぐに体温奪われてロープとか浮環とか投げてあげても長くはつかまっていられないだろうから、しがみつかれてまともに泳げないことも想定して浮く装備は確保しつつ飛び込めって話だろう。子供と大人の体格差でも死にものぐるいでしがみつかれると2重遭難になるので、泳がなくても浮ける装備は必須。なんなら子供が暴れる力なくなって沈み始めたのを拾って人工呼吸した方が安全な場合もある。呼吸できなくなって3分以内に人工呼吸を始めたら蘇生率は80%を越えるらしいけど、暴れる子供を裸単騎でどうにかしようとすると水死体が2人分に増える率は20%を越えると思う。皆様勇気をふるうときもそのへんは冷静にお願いします。

 あとは嫌だけどゴミは拾う。鳥や虫やケモノとも和解して適度な距離感の良い関係を築く。もちろん愛猫はめいっぱい可愛がる。そんな年にしていこうとおもっちょりマス。

 皆様、良い釣りを。