まあ、アメリカンリールもアメリカンルアーも好きなわけだが、アメリカ人ってのは良くも悪くも発想がフリーダムッ!て感じで、どこの国の釣り人でも、驚くような、あるいはあきれるようなルアーとか作ってくるけど、アメリカは特にすごいというか時に酷いと感じるところがあり、自由の国アメリカをルアーでも感じたりするところである。
ということで、ヨーロッパ方面攻めたことだし、何回かに分けてアメリカ方面、蔵にあるマイナー風味なルアーを取り上げてフリーダムな感じに攻めてみたい。
ということでルアー図鑑うすしお味第14弾はアメリカンルアーに注目!
先頭打者はコットンコーデル社はトップスポット。なんか釣れる気がしたのか貧乏学生時代に奮発して二個も買ってますが、あんまり釣れませんでした。おそらく制作者サイドも若き日のナマジも、バイブレーションしながら泳ぎ上がってきて水面を引けるなんて、他にはないアクションで爆釣間違いないと考えたんだろうけど、なんというか冷静に考えると「それって最初っからトップウォータールアーでいいんじゃね?」という突っ込みに応えられるほどの爆発力はありませんでした。
さすがにラトル入りバイブレーションの元祖ラトルスポットの名前をいただいただけあって、動きはたぶん制作者の意図したとおりに、バイブレーションしながらちゃんと浮き上がってくる動きをしてくれます。しかし「それがどうした?」という今一な釣れ具合。マイナールアーとして歴史に埋もれました。
二番打者は割と特徴的な形状で知ってる人は多いかも。袋入りはギルモア社のジャンピングGのビックとスモールの二種類あるスモールの方。トップ使いならビッグを買うところをちょっと腰が引けてスモールを買ってしまうところがマイナー嗜好なのかなと反省するところ。
どう見てもクランクベイトな形状ですが、トップのペンシルベイトです。
ギルモア社はペンシルとスイッシャーが得意で、ヘビ皮貼りの高級品カッパーヘッドジャンパーとかもありましたね。写真右のジャンパージュニアとか普通にウッド製普及品価格のルアーも地味で人気はイマイチでしたが動きは良くて良く釣れました。
袋入りという事から分かるようにジャンピングGは未使用ですが、普通に首振らせたりアクションさせられるそうです。なぜ、こんな形にしたかったのかは謎ですが、その辺がアメリカンルアーの自由さというところかなと思います。
ヘドン社のブラッシュポッパーをマイナーものとして紹介してはお叱りを受けそうなんだけど、初めて投げたときにというか引いたときに「これ作った人天才!」と感動したのは、愛すべきコーモラン製コピールアー「トンガリ虫」と先に出会っていたからだと思う。
「トンガリ虫」有眼側というのか顔がある方を上に泳ぐのだが、本家の方は顔を下に泳いでくるのでシングルフックが上向きになって、パラ菱ぐらいのカバーをちょうどすり抜けるぐらいの良い塩梅のウィードレス性能で、結構バス派手に出てくれました。フッキングは悪かったけど。そういう性能面も含め、魚に見える下側に目のある側をもってくるあたりのセンスの良さというのが、アメリカンバスルアーのらしさかなと感じるところである。
らしさというと、昔のルアーには各社に「らしさ」があって、一目でどこのメーカーのルアーか分かるというのがあった。最近の日本のルアーとかみてどこの製品かわからんというのは、興味が無くなったので知識がないという以前に、似たような流行のデザインを追っかけているのでどれも似たような顔してるという面もあるんじゃなかろうか。対して、昔のアメリカンルアーならヘドン、ボーマー、アーボガスト、コーデル、レーベル、バグリー、ストームあたりの大手でも、それぞれ顔があった。それぞれの会社のポッパーを思い浮かべてもらえばそれぞれ全然違うというのが明らかなのではないだろうか。
その各社の「らしさ」の典型が、ストームの目の立体構造だったりして、ストームのルアーで立体構造じゃない目を持つリルタビーとかの「タビーズ」は別会社のを版権ごと買ったルアーだと聞いてなるほどと思ったりする。
スピナーベイトにもしっかり「ストーム目」を入れてきていて、写真のバスホッグはちょっと塗装が粉吹いて見にくいがしっかりストーム目である。隣のチャグバグと出身一緒というのがよく分かる表情になっている。
っていうような古き良き時代の楽しいルアーには、今時の、売れなきゃすぐ消える世知辛いルアー市場でしのぎを削らざるを得ない結果、没個性になりがちなルアーデザインには無いルアーらしさを感じるのである。
そのあたりが、古き良き時代のアメリカンルアーの人気の理由の一端かなと思う。思うんだけどそのあたりの人気ルアーはスルーして、次回はちょっとマイナーなというか意外な路線に突っ込んでみたい。
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