2020年11月14日土曜日

アジングとハゼクランクを初心者に勧めるような釣り業界は深く反省し悔い改めなさい

 ルア-でチヌみたいな釣れやン魚をねらってる人間がいうのもなんだけど、マアジとかマハゼとか、ルア-で狙うのにはあんまり向いてないと思う。

 マハゼは活性が高いときには”オモリアタック”があるぐらいで、ハゼクランクでよく釣れることがあるっていうのは嘘じゃないだろう。ただ、そのぐらいの高活性のマハゼの状況って、たまにしか来ないし時合いも短くて、それを的確に場所と時間をハメてまぐれではなく釣るっていうのは、おそらく初心者には無理だと感じている。それが簡単に誰にでもできるというなら、渋い状況で目の前に餌持って行っても食わないマハゼに口を使わせるために、虫餌のシッポのウネウネに頼るので虫餌の鮮度にこだわったりしている我ら江戸前のハゼ釣り師の苦労はなんなんだっちゅう話。バカにするんじゃねェ!ってこちとら思っちまうぜい。

 マアジに関しても、基本動物プランクトン食で、シラス系やアミ系を活発に食ってる状況や、餌関係なしに動きに反応してなんでも食いつくような活性の上がった状況の魚も中にはいるだろう。とはいえ、そういう魚に当たるのは全体としては珍しい場面であり、餌の動きに連動して活性のあがる状況とかはそれなりにやりこんで場所と時間や潮を絞り込めていないと読めるわけもなく、基本港内じゃアミコマセに学習している個体が多く、そんな個体にワーム単純に投げたところでお話にならない世界だと思う。膨大な数が入ってくればシーズン最初とかは食ってくる変な個体が釣れてくるかもしれないが、そんなもん狭い港の中の魚なんぞすぐにスレてしまう。

 マアジに関しては、深川メッキさんが”アジング”なんていう言葉がない時代に、シラスワームとかで型の良いアジを狙って釣るのを得意技にしていたけど、業界が”アジング”とか言い出して、狙った釣り座に人が増えて入れなくなって釣りが成立しなくなってしまい、苦々しく「釣り具メーカーが”ナントカing”とか言い始めて専用の道具売るようになったら、その釣りはもう終わってますよね。」と名台詞を吐いたのを印象深く憶えている。そのとおりなんだろう。

 ルアーの釣りは特にアピール力が強くて勝負が早い反面、スレるスピードも速くて流行ってるっていう状態で参入したところで、すでに主な釣り場にはルア-にはスレきって反応の悪くなった魚しか残ってないような状況で釣りが難しいって以上に、釣れる釣り座がなかなか空いてないってことになりがちである。この田舎の紀伊半島の漁港でもアジングの人は年中湧いている。東京湾のシーバス釣りでは1割の釣り人が9割の釣果をたたき出すって言われているけど、アジングの人達見ているともっと極端で、結構着実にマアジ釣ってて”アジングでも魚つれるんだ”と感心させられた釣り人は3人ぐらいしか記憶にない。数パーセントの釣り人が9割9分まで釣ってるンじゃなかろうか?っていうぐらいにアジングの人達が魚を釣っている場面を見る機会が少ない。いまやアジ釣りに来ている釣り人は半分以上がカゴサビキだとして残りがアジング勢という勢力図だけど、カゴサビキの人は活性高い日には大爆釣やらかしているし、少なくとも夕マズメとかにはバタバタッと釣れる時間は来ていることが多い。アジングは釣れてる場面を見た経験が少なすぎてどういう状況で釣れるのかすら良く分からん。とはいえ、いつも釣れてないポイントでコンスタントに釣ってたアジングの人がいたぐらいで、どんな釣りでもやりきってるヤツは”釣り方”知ってるんだろうけど、その”釣り方”は雑誌やら映像やらで紹介されている「こういうルア-でラインの太さや竿はこうで」とか「その日の魚の泳層を把握する」「さお先でチョイチョイさそってやって反射食いを誘う」とかの当たり前で小手先の”そんな程度で釣れたら苦労せん”っていう”釣り方”では全くなくて、もっと細かく経験積んで培った”腕”があるのだろう。

 ハゼやらアジをルア-で狙うという試みが間違ってるとは思わない。腕に覚えのあるルアーマンが”絶対釣れない”ッテほどじゃないなら、釣れる条件解き明かして釣ってやろうって闘志を燃やすのは方向性としてはアリだと思うし、それで釣れるようになれば面白い釣りになるのだろう。ただ、初心者に「身近に沢山居る魚です」「道具は単純で釣り方も特殊な技術はあまり必要ありません」とか、嘘じゃないんだろうけどそういういかにも簡単そうな印象を与えて、実際には身近に沢山いて、釣れる時はまあルア-なんで投げて巻きゃ釣れるんだろうけど、そういう釣れる魚がいつどの釣り場のどういう状況で出現するのかっていう、肝中のキモが条件狭めで難しいっていう事実を隠したまま、”アジングタックル”だの”ハゼクランク”だのを売らんがために景気の良い情報を流して煽るっていうのは”詐欺”にしか見えないんだけどどうなんだろう。

 釣具屋の「アジング始めるなら秋」とかの宣伝文句に踊らされて、いっちょやってみるかって始める人間のうちまともに釣れるようになる人間がどれだけ居るというのか?今現在やってる人達がすでに多くは全然釣れてなさそうな状況で、新規参入者に残ってる魚なんかいるのか?ッテ話で。このへん道具売らんがための目先の利益優先で、上客である”釣りを永く続ける釣り人”の育成とかないがしろにしている気がするし、釣り人側も安易に釣具屋の宣伝に乗せられすぎだと感じる。

 アジングの人をみると、決まったようになんか竿立てが付いたようなクーラー兼タックルボックスに竿2本ぐらい刺して、同じところでズーーーーッとルア-チェンジ程度で延々粘ってる。アジなんて沢山居るから今食ってこないってことは近くに居ないか攻め方が間違ってるはずで、簡単な解決方法は次々場所を変えていって活性高く食ってくる魚を探すって方法で、その際にはクーラーボックスに竿何本も刺した大げさな装備は邪魔でしかないだろう。ルア-の釣りが餌釣りに勝る点である単純な道具立てで足を使って機動的に釣りを展開できるという利点を損なってるとしか思えない。まずはあの無個性なクーラーボックス兼竿立てを燃えないゴミの日にでも出すことを釣れないアジングの人にはお薦めする。

 ルア-チェンジも、メバル釣りとかでワームがオナガウジ型かシャッドテール型かで食いが違ってくるってのを経験しているので、色変えるのも含めてワーム換えるのが無駄とは思わないけど、それでもダメならメタルジグで素早い動きで反射食いとか、ハリス長ーく取ったキャロライナリグとかでノーシンカーに近い漂わせ方にしてやるとか、アジングやったことない人間でも「他にもやることあるだろ」って思う。小手先でクチャクチャやってるだけで工夫が足りてねえんじゃないの。港湾のアジがアミコマセに学習してるのは間違いないだろうから、そういうの釣るにはコマセ撒いたって良いんじゃないの?そんで極小ジグヘッドかノーシンカーでアミ意識したワームでも漂うように沈めてみたらどう?っていうのをやろうとするなら、ルア-の道具だてではいかなアジングタックルでもルア-の大きさ軽さを削るのには限度があるので、ワシャ、アジじゃないけどコマセに学習した仔サバ釣るのにフライロッド引っ張り出してきて釣ったわけなんだよね。フライなら毛鉤は小さく巻けるし自然な沈降を演出するのも難しくない。ちゃんと仔サバ釣れたよ。正直マアジ一般はルアーで釣るには向いていないと感じている。シラスとか食ってる大型を狙い撃ちする手段として手練れが切る札にはなるかもだけど、普通のオカズ釣る感覚のアジ釣りには向かない。まだフライロッドの方が向いてると思う。

 ということで、釣り初心者の皆さんで”アジング”、”ハゼクランク”始めてみようという方には、よっぽど近場にアホのように魚が湧いてて簡単に釣れてしまう釣り場があるとかの恵まれた状況でない限り「悪いこと言わないから止めておきなさい」と助言しておきたい。

 アジ釣るなら”延べ竿アジ”の方が簡単で手堅いし釣り味も良い。なにもナマジ方式で面倒くせえ螺旋仕掛けでなくても、秋の棚は1m~2mぐらいと浅いのでひしゃくでコマセ撒きつつ普通の各種浮子仕掛けで釣っても釣れると思う。ハリスの調整とか小技で釣り続けるのはそれなりに経験値が必要だけど、夕マズメとか活性上がったときに5匹や10匹なら苦労せず釣れると思う。釣れればそれを足がかりに次もっと釣るにはどうすれば良いかアレコレ工夫ができる。一見単純で簡単そうに見えてもそういう工夫していく難しさ面白さは間違いなくあるっていうのは、ワシの昨年同期の釣果と今期を比較してもらえば分かると思う。ワシ格段に上手くなった自覚があるもんね。

 マハゼ釣るならこれまた素直にのべ竿で餌つけて釣っておけ、って言いたい。虫餌苦手ならボイルホタテやオキアミ餌でもハゼクランクに比べたら格段に釣れる状況は多いはず。

 とにかく、釣れない釣りは初心者のうちはやるべきじゃないと思う。釣れないと何すれば良いのかわかんない。そうすると上達して釣れるようになっていかなくて、結局”釣りって運だけでつまんない”ってことになって長く続かない。”釣れねーとツマンネェ”ってのはどうしようもない事実で、常々書いてるけど「釣れなくても自然の中で一日過ごせれば満足」とか分かった風なことをいう釣る気の無い輩は邪魔なので釣り座を空けてトンビでも眺めてろって思う(空を行く鳶の観察は爽快な気分になれるゾ)。そのへん釣り業界ももうちょっと”まともに釣れる釣り”を真面目に考えていかないと”釣り”はなくなることはないと思うけど”釣り業界”なんてなくなっちゃうよ。そういう”まともに釣れる釣り”の手札が近年では、やや取っつきにくい船釣りを除くと、管理釣り場のマスと海釣り公園ぐらいしかないって状況には危機感あるでしょ?

 簡単に釣れない魚をどうにかするのが面白いって言う面も確かにあるんだけど、それはアジハゼっていうような本来”沢山釣れて楽しい!”っていう魚でやる釣りじゃないと個人的見解としては正直思っちまう。チヌだのシーバスだのやってるとイヤでもそういう釣りになるんだから、そういう釣りがしたかったらそっちに行くのが真っ当だと思う。

 腕に覚えがあって、そういう小難しい釣りでこそ周りに差を付けて釣り勝ちたいという腕自慢は好きにやってくれだけど、それで釣れるのがアジとハゼって、ぶっちゃけ「餌で釣っときゃエエやンけ」ってワシャ思うんじゃ。ワシャ釣り方にそれ程こだわりなくて、ルアーで釣ってるときもルアーの方が釣りやすいからって理由の時が多くて、餌で簡単に釣れるなら餌で釣る人だからルア-にこだわる心情が理解できてないだけかもだけど。まあ、本人が満足なら文句言う筋合いじゃないのかもな。ああっ余計なことを書いてしもたわい。

 ということで、みなさん釣具屋に騙されてアジング、ハゼクランクとかに安易に手を出さないように気をつけてね。って空気読まずに書いちゃうのが天邪鬼の務めということで、不快に感じられた人がおられたらひらにご容赦を。

0 件のコメント:

コメントを投稿