2020年4月4日土曜日

出航準備は完了せり!



 そろそろ温かくなってカヤック出すには良い塩梅の陽気になってきた。
 振り返ると、2016年の秋に出したのが最後で、その時も2年ぐらい間が開いて久しぶりにカヤック出したけど魚釣れずって感じで、その後調子崩して愛艇であるカナダの名門フェザークラフト社製「JAVA」は物置でずっと眠っていた。
 というわけで、まずは保管中に劣化してしまったりして不具合生じてないかのチェックから始めて、準備を進めてきたわけだが、組み立てて空気入れてみたところどこも問題なく船体はすぐに使える状態で、大枚はたいて購入したけど長く使い続けることができて価値のある買い物だったなと思う。

 「JAVA」は空気の入った4本のチューブを浮力体に使いつつ、骨組みはアルミフレームの構造で、安っすい”ゴムカヌー”とは一線を画する、軽量な構造ながら必要充分な剛性を持ち、直進性や航行能力に長けたなかなかの性能を誇り、かつ体育座りで乗れるシットオントップ型で乗り降りが簡単で、右の写真のように折りたたんでの携行性にも優れるという、いろんな点で実に魚釣り向けのカヤックだと思っている。嘘だと思ったら過去のカヤック釣行とかで確認して欲しいけど、カヤック本体をゆうパックで遠征先の宿に送りつけてとか、車から離れた場所でも軽いので担いでいってチョットした場所があれば水に浮くことができるとか、機動性抜群の使えるカヤックなのである。

 このカヤックを移住先でも使うために、海のそばのなんなら有名な京都”伊根の舟屋”みたいな、裏口開けたらすぐ海的な物件も探したんだけど、さすがにそんな都合良い物件は見つからず、でも、今借りている家の1階はもと事務所スペースで、現在床を剥がしたコンクリ剥き出しの三和土状態の物置になっていて、ここをカヤック中心とした海遊びの基地とすべく、潮にまみれて帰ってきても良いようにブルーシート敷いて準備してある。冒頭写真のように、基地の中でカヤック組み立てても大丈夫なぐらいの広い作業スペースが確保できていて、とっても良い物件を借りられたモノである。雨の多い土地柄、この基地で洗濯物の部屋干しができるのも地味に評価できる。
 ただ、カヤックをおろす場所が漁港の岸壁なら歩いてもたいした距離じゃないんだけど、垂直岸壁から船出するには滑車かなんかを使った艇を吊りおろす方法が必要になりそうで面倒臭い。
 まあ、普通に考えるといつも釣りしているN川やI川の河口部なら軽いJAVAなら問題なく人力で上げ下ろしできそうな場所があるので、そちらから出航したいんだけど、若干距離があって背負子で荷物背負って自転車で何往復かするとかは面倒臭い。
 なんとかならんのか?と出航場所近くに物置小屋を置く場所を借りるとかも考えたけど、手続き諸々よくわからんので、もう一つ思いついた”自転車にリヤカーを引かせて1度に運ぶ”という方法でやってみることにした。


 農作業用とかで意外に需要はあるのか、ちょうど良い大きさのアルミ製リヤカー自体は通販で手に入るんだけど、自転車への接続器具が付いているモデルが少なく、たまにあると妙にお高い。仕方ないので今回は人力想定のリヤカーを買って、牽引用の自転車への接続は別途工夫することにした。
 具体的には右の写真の様な感じにとりあえずしてみたんだけど、問題生じたらまた改良しながら運用していくんだろうなと思っている。
 サドルポールにリヤカーのハンドルを引っかけるのに、自転車ハンドルなどにスマホを取り付けたりするためのパチンとガッチリとした金具で留める「アクセサリーホルダー」がちょうど良さそうなので、それとサドル下部でリヤカーのハンドルを離さないけど自由度はあるという状態にして、さらにリヤカーのハンドルの握りの真ん中へんが常にアクセサリーホルダーに引っかかってる状態を保つため、ハンドルにはクランプを2個噛ませて左右のズレをクランプの間のある程度の幅で収めるようにしている。
 着脱もアクセサリーホルダーの留めをパチンと外せば簡単にできて、通常自転車モードにも即時変身可能。ちょっと家の前を試しに走った分には何の問題もなさそうだけど、どうなることやら。
 積載量も、写真のカヤック関係の他に、釣り具と飲み物と獲物を収めるクーラーが入るぐらいの余裕はまだあって、カヤックにテント積んでちょっと”船旅”ってときでもリヤカー自体は積載重量80キロと言うことで上に積んでベルトで縛って運べばいけそうな気がしている。

 あと、ウェーダーの穴塞いでおきたいとか細々した準備はあるけど、べた凪の予報の日をまって出撃して新しい扉を開いてみたい。
 といっても最初は海底地形とかの把握のために、シコシコと底をとってガシとかまだ釣れていない噂のオオモンハタとかのオカズを釣りつつ、情報を集めて、ゆくゆくは鯛やヒラメの舞い踊り、青物、シーバス、大型根魚、可能ならサメまでたどり着きたいとか思ってると、思わぬ魚が射程距離内に入ってきて、また”来た魚を釣る”ことになるんだろうなという予感がしている。
 とりあえず、油屋さんのタンクのあるところとか近づいちゃダメそうな所もあるので、そういう接近禁止な場所の確認やら、漁業権の確認やら遊漁者の守るべき規則やらも勉強せねばなので、一度海上保安署に行って聞いてみるのが早いかもしれない。

 久しぶりなので体が持つか不安もあるけど、カヤックは膝はそれ程使わないので、ぶり返しつつある膝痛を回避するにも”座って”できる釣りの手札は増やしておいて損はないだろう。
 カヤック出さなくても、そこら辺で魚釣れてるって話もあるけど、出せばまた新しい展開が待っているに違いなく。事故だけは起こさないように安全第一で楽しんでみようと思っている。
 こちらに越してきて、昨秋感じてたんだけど、リアス式の天然の良港だけあって波風強い日が少なくて、この地はカヤッカーにとって祝福された土地なのかもと、ちょっと感じている。

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