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| 左:ゴミダッシュ、右:ガバドリ |
本題に入る前にいくつか例示するなら、まあ車が身近な例で、最近の車の衝突予防やバックサイドビューなどの安全機能の向上はとても良い方向の進化だとは感じるけど、走って曲がって止まる機能にどれほど進化があったのか、専門家はやいやい言うだろうけど素人がドライブして楽しむのには、むしろ今時の電子制御で”走り”自体をコントロールされた踏みこむだけで最適な加速とかで走ってくれる車より、マニュアルシフトでエンジンの回転数感じながら走る車の方が良いと思うエンスー達も多いだろう。いまネトフリでまさにそういう車である”悪魔のZ”が走る楠先生の「湾岸ミッドナイト」がアニメ化されているけど、初代フェアレディZがどうしようもなく格好良くて、プリ○スがあんまり格好よろしくないのは多くの人が思うところだろう。電気的に制御する部分が増えれば増えるほど故障する箇所が増えて不都合が生じるのは、パワーウィンドウが典型。あんなもん手で回せば良いだろって話で、子供の首締めてまで付ける意味はない。チャイルドロック機能とか付けると、さらに部品数の増加により不具合生じる部位が増えて値段も上がっていく。心の底から手で回せば充分と思う。
あとエアコンも、フィルターの自動洗浄機能なんかいらんから、パカッと開けて水が溜まるドレンパンぐらい掃除できるようにしとけよ!特殊な工具とか持ってないと開けられんから水垢とかで詰まったら外に出て排水パイプ咥えておもいクソ吹かないかんとかどんなクソ仕様やねん。左のエアコン室内機の上にハッポーの箱が乗せてあるのは、ドレンパンからあふれた水がポタポタ落ちてきたときに受けるために用意している。そのぐらいドレンパンのパイプは詰まるのに、パンに到達するまで分解するには業者呼ばねばならん。コンデンサ周りとか素人がいじって事故起こしかねない部分が触れないようになってるのなら分かる。ドレンパンって昔の冷蔵庫なら溜まった水を捨てるためにガラガラッと引き出せるようになってなかったっけ?いずれにせよ素人が触ったからといって何か不具合が生じる場所じゃない。さらにクソなのがパソコン周り、なんで特段困ってもないのにウィンドウズ10から11に買い替えねばならないのか?賢いAI様とかがついてサポートしてくれるってか?そんなもんワシ、ネット徘徊して買い物して、写真保存整理して、文章書いてブログやサイトに上げて、家計簿と竿とリールの管理台帳つけて、あとはたまに本の自炊して、ぐらいにしか使ってなくて、賢いAI様にお手伝いいただくほどのことはなにもしていない。10で充分間にあってるというか、95の機能でもおつりがくる。ほんと増改築しすぎて避難経路が分からなくなった従業員が迷子になるような老舗旅館みたいになってるクソ窓とはおさらばしたいけど、スマホのアンドロイドOSベースのオペレーティングシステムで動くパソコンとかも最近はあるようで、それで機能的には充分にもかかわらず、ソフトや周辺機器がクソ窓対応のがほとんどなので、スキャナーやらサイト作成ソフトやらが機能しなくなると困ってしまうのでクソ窓から逃げられない。でも11はいまのPCが壊れるまで買わん。今でもビスタとか使ってる猛者もいるらしいから粘れるだけ粘ってやる。
洗剤はワシのガキのころの昔から驚きの白さになった試しがなく、だったら水洗いで充分だと感じるところだし、疲労がポンと飛ぶような効く薬は今も昔も何かを犠牲にせずには存在し得ない。映像の解像度が上がったところで、こちとらの目ん玉の性能が落ちてきてるので意味がねぇ。それでもちょっとずつ良くなって便利になってるのを認めるのはやぶさかではなく、電話がっていうか小っちゃいPCが胸ポケットに収まってる便利さとか子供の頃にSF作品で読んだ世界が今来ているのを実感する。だとしても、イラン機能の追加で使い慣れた道具が使いにくくなるのは耐えがたい苦痛なので、今回ワシの身に起こった事例を紹介してメーカーに反省と真に使いやすい道具の開発をお願いしたい。 なんの話かというと、最近掃除機が壊れて買い替えた顛末。あちこちボロくなってたのをだましだまし使っていて、吸込み口の回転ブラシが壊れたりとかは吸わなくなるワケじゃなし無視して使い続けていたけど、持ち手の部分が樹脂製で経年劣化で割れ始めてたのを、力のかかる部位なので接着剤ではまったく間に合わず。結束バンドでキツく締め上げて使用していたけど、割れが大きくなって完全に分離する状態になって結束バンドで縛ったところでどうにもならずに買い換えを余儀なくされた。まあ、10年以上使って良く働いてくれたし、フィルターが時々洗う必要のあるメインのモノの前にスポンジの簡易なのがあって、かつそのスポンジの前にティッシュペーパーを挟む仕様で、フィルターで濃し取るような粉塵は定期的な水洗いが必要だけど、大まかなゴミはティッシュのフィルターで濃し取って、パコッと簡単に取り外して簡単に捨てることができる。という機能がケモノ飼ってて毎日居室の掃除機がけしないと毛でエラいことになる我が家においては、毎朝の掃除機のあと、パコって開いてポイって主に抜け毛のゴミが捨てられるのはとても使いやすい機能で、買い替えるなら同型機か後継機が良いなと思って探してみた。さすがに同型機は古すぎて見つからなかったけど、同じようにティッシュのフィルターを使う機種でメーカー違いのモノは中古で見つかったので確保。今まで使っていた機種はサ○ヨーの「ガバドリサイクロン」というやつで、新しく(中古だけど)買ったのはHITA○HIの「ゴミダッシュサイクロン」という機種。メーカー違うけどティッシュをフィルターにするヤツならば、年式的には新しいし、そこまで使いにくいことはないだろうと思っていた。名前もなんとかサイクロンで似てるしな。ところが・・・というヤツである。まあ、電源コードの巻き取りのゼンマイか何かが弱ってて最後の方出したり入れたりしながら押し込まないと収納しきれないのは、地味に鬱陶しいけど中古品なのでまあ目をつぶろう。
目をつぶれないのが、肝心要のフィルターにティッシュを使うというその方式のところで、これまで使っていたガバドリのほうはスポンジフィルターの前に単純にティッシュを挟めば良い方式になってて、なんの手間も難しさもなかった。平面に平面のティッシュを挟む、何事の難しさのあるや?(いやない)ところが新しいゴミダッシュの方は、フィルター面積を大きく取りたいんだろうけど、カップ状になったところに、平面のティッシュを上手に入れてやらないといけない。まあ、最初は端っこ押さえておいて真ん中を指で押さえて窪ませてやれば良いだけだろうと思って特に気にしなかった。だがそれだと、十中八九ティッシュが吸引力に負けて破れてティッシュを受けるカゴ状の部位が毛まみれになってブラシでお掃除しなければならなくなる。クソ面倒くせぇ。色々試行錯誤した結果、ティッシュ2枚使って四角いティッシュの4辺がカゴの端近くに来るぐらいまで押し込んで、カゴとティッシュが離れているところがないように指突っ込んでセットするとたまにしか破れなくなった。メチャクチャ面倒くせぇ。立体的なカゴ状の部分に、ただの四角い平面状のティッシュを綺麗に貼り付けるように収めるとか難易度高過ぎやしないかい?「御社がこの方式でいけるという判断をした根拠はなんですか?」とHITA○HI様に問い詰めたい。ティッシュが簡易フィルターになって毎日でもポンと捨てられるという簡単さが売りの機能のハズである。こんなに面倒くさくてどうするよ? そして、「どうしてそうなるかな?」と疑問しか湧かないのが、吸込み口のヘッドの部分。左右上下にフレキシブルに曲がるんだけど、曲がりすぎてヘッドの角度が真っ直ぐに保てない。使っててグネングネンに曲がって使いにくいったらない。仕方ないのである程度動きを制限するように、間接部にこれまた結束バンドで縛りをかけてなんとか畳の上ぐらいはまともに扱えるようになった。畳の上以外ってなんね?というと布団の上で、ワシ冬場は愛猫と同衾しているし、夏場でも愛猫は布団の上で寝ることが多いので、敷き布団は毎日掃除機をかける。かけるんだけど、ヘッドの可動域が下方向に曲がりすぎで、布団の上でつんのめって前に進まない。なぜ、ヘッドがパイプに対して水平より下にまで曲がる必要がある。どういう場面を想定しているのか意味不明。仕方ないので持ち手を布団に近づけてパイプを水平に近くしてヘッドが前傾しにくいように角度を保って使っている。こんな使いにくいグニャグニャのヘッドで、御社がこの方式で(以下同文)。いい加減にしろだけど、むかつき加減に地味に拍車をかけてくるのが、ヘッドの待機時の姿勢で、ヘッドが地面にぺたっと着く形になってて邪魔。以前のガバドリの方はヘッドは立って本体に沿うように収納されるのでスッキリと壁際とかに密着させて立てかけておけた。新しいのはホント邪魔。冒頭写真で左のゴミダッシュの場所取りぶりがお分かりいただけるだろうか。
まあワシも可能ならメイドインジャパンの製品を使いたいと思うわけで、HI○ACHIさんとか、数少ない生き残った日本の家電ブランドであり頑張って欲しいと思うけど、こんな掃除機で、大事なことはなにか?がさっぱり分かってない、実際に使ってみて、使いやすさをきちんと評価して売りに出しているとは思いにくい、ワケの分からん付加機能で客を釣るような代物を作ってるようでは、愛想が尽きかける。ティッシュを大まかなゴミの除去につかうフィルターとして利用するっていうのは、専用設計の純正フィルターとかを使う方式だと、新機種になってフィルターの互換性がなくなると詰むので、かなり使い手側からすれば便利な機能で悪くないと思う。なのになぜその便利で簡単にという目的の機能が、不便で使いにくい設計で死んでいくのか?今後もだましだまし使っていくけど、使う度に納得できない気分になるだろう。
掃除機に求められる基本性能は、ゴミをよく吸うっていうことに集約され、その上でゴミ捨てが楽とか手入れが楽とかが、一般的に求められる機能だと思う。ヘッドのブラシが回転しようが、フィルター洗う時期を示すランプが点こうが、そんな機能はなくて良いしたいして役にたたんだろう。日本人の特徴として改良は得意だけど、新機軸の発明とかは苦手というのは昔から言われてきている。そういう目で見ると、確かに掃除機の世界で”新たな発明”と言って良い、吸引力の変わらないダイ○ンとか、自動でお掃除ルン○とか、前者はゴミを良く吸ってくれるという掃除機に求められる基本性能をもろに進化させた革新的技術だっただろうし、お掃除ロボは基本性能云々とは別方面、手間いらずの方向に特化していって新たなジャンルが開拓された革命機といって良いだろう。そういう革命的なのを日本のメーカーに求めてはいない。いないけど便利で使いやすいように改良とかは得意でしょ?それさえ見失って、使う側の一般家庭での”使いやすさ”をないがしろにしているような製品を目の当たりにしてしまうと、ワシャ一時は世界の工場だった日本の工業技術の衰退を目の当たりにするようで悲しいのである。掃除機ぐらい日本製の使わせてくれよと思うのである。また、今回あからさまにデキの良かったサンヨーの方は家電部門はハイアール(中国)に身売りしちゃってるってところに、良いモノ作ってればそれでいいってワケじゃない商売の難しさを感じるところではある。
全くもって、工業製品全般、一事が万事でなんか目新しい機構がついて「我が社の新型は凄いんです」って言うのばっかりだけど、結局欲しい機能って、掃除機ではゴミを良く吸って、ゴミ捨て、メンテが楽っていう基本性能であり、他の製品でも一緒のようなことだと思う。リールは投げて巻いてにドラグぐらいの基本性能が問題なくて、丈夫でメンテが楽ならそれ以上なにがいる。車は走って曲がって止まってがしっかりできていて、プラス安全性能ぐらいか。エアコンは省エネでよく冷えてメンテが楽。パソコンはネットぶらぶらして写真整理して、表計算とワープロが使える、その程度の機能で良い。スマホのOS程度の機能で各種ソフトが今同様に使えればなんの問題もない。ほんと、無駄な機能が結局メンテナンス性の悪さや故障の増加を招いていて、各社頑張れば頑張るほど使えなくなっていってるっていうのを、どうにかして欲しいと思う。
ビクトリノックスとかヴェンガーとかのスイスアーミーナイフで考えると分かりやすい。いろんな機能満載のドライバーからハサミから何でもかんでもある、便利な付加機能付きの機種は、キャンプとか持っていく道具が限られているときは、一つ持っておくと便利な場面も出てくる。ただナイフと名がつくぐらいで本職はモノを切るための道具であり、実際に使って便利なのはせいぜいブレードが2枚ぐらいで1枚はマイナスドライバーとかの単純な目的に絞られたモデルである。あれもこれもできまっせって言っても、それがどうしたっていう話で、ナイフはモノが切れるという基本性能がしっかりしていればそれで良かったりする。これもまた、釣り具と一緒で、シンプルな基本性能の優れた丈夫でメンテもしやすいような機種は、店頭では目を引かない。実際使ってみてなにも問題を起こさなず、起こしても直しやすいという、”店頭性能”ではない本当の使いやすい性能の良さは、使っていてもそれが当たり前になって気がつきにくいものであり、高い評価を受けにくいだろう。だからなかなか良い製品というのは作られにくい。それでもワシは使っててストレスのない”実戦能力”の高い製品を使いたいと思うのである。カタログスペック、短期の使用による評価、それらでは分からない本当の性能を見極めるのは難しいとおもうけど、10年単位で”普通”に使える。そんな製品を私は買いたい。
メーカーさんよろしくお願いします。







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